概要
まんがはじめて物語シリーズとは、1978年5月から1991年4月迄放送された16㎜フィルム撮影(「21世紀まんがはじめて物語」を除く)で製作された子供向け教養番組である。製作はダックスインターナショナル、放送はTBSローカル枠の土曜日夕方5時半だった。
現代でも通用する豊富な知識を分かり易く説明した事もあり、ローカル枠にもかかわらず、裏番組だった機動戦士ガンダムを短縮打ち切りに追いやる程の高視聴率を上げ、シリーズ通算13年も放送が続いた。
番組フォーマット
1話15分の2本立てが基本であるが、稀に30分丸々1話の話もあった。
冒頭の実写パート→アニメーションパート→おさらいの実写パート
と言う構成だった。
作品リスト
まんがはじめて物語
1978.5.6~1984.3.31(全305回)
出演
お姉さん/うつみ宮土理(1~18回)
→岡まゆみ(19回~最終回)
ナレーター/吉村光夫(ロングおじさんやロンちゃんで親しまれたTBSアナウンサーで、1981年2月にTBSを定年退職後も継続。2011年没)
まんがどうして物語
1984.4.2~1986.3.29(全100回)
出演
お姉さん/松居直美
ナレーター/榎本勝起(榎さんと呼ばれたTBSアナウンサーで、1984年10月にTBSを定年退職後も継続。2021年没)
まんがなるほど物語
1986.4.5~1988.3.26(全102回)
出演
お姉さん/倉沢淳美
ナレーター/野沢那智(TVシリーズで唯一声優を起用、2010年没)
新まんがなるほど物語
1988.4.2~1989.1.28(全40回)
出演
お姉さん/若林志穂
ナレーター/小島一慶(当時在籍していたTBSアナウンサー・2020年没)
まんがはじめて面白塾
1989.2.4~1991.4.27(全110回)
出演
ナレーター/桝井論平(当時在籍していたTBSアナウンサー)
特番
まんがはじめどうしてなるほど物語
1989.1.9 OA 本来は1月7日放送予定だったが昭和天皇崩御の一大事で2日延期となり、無告知放送だった為、未放送と誤認されている方々が多かった。
出演
小島一慶
岡まゆみ
松居直美
倉沢淳美
若林志穂
森川由加里
ナルタン(CV/津賀有子)
21世紀まんがはじめて物語
2001.3.30 OA
出演
お姉さん/ 茂森あゆみ
ナレーター小桜エツ子
TBSアニメフェスタというローカル番組内で放送されたスペシャル版。
歴代シリーズスタッフ
脚本/首藤剛志ほか 人形操演/原田克彦(のぞみプロ)
衣装協力/東急百貨店吉祥寺店
音楽/伊部晴美とダックスフント 撮影/IMAGICA
プロデューサー/丹野雄二 永井憲二(共にダックスインターナショナル) 鈴野尚志 井上博(TBS)
監督/曽我仁彦、野崎貞夫、村石ヒロチカ(当時・村石広貴)(どうして物語以後参加)
製作協力/童話舎
製作/ダックスインターナショナル・TBS
余談
当初のスポンサーに東急グループが参加していた為、お姉さん達の衣装は東急百貨店吉祥寺店で用意されていた。
まんがなるほど物語前半まで不二家もスポンサーに加わっていた為、劇中で不二家の菓子が度々出ていた。
21世紀まんがはじめて物語はTVシリーズ化を視野に入れていたが、完成直前にダックスインターナショナル社長の丹野雄二が急死、社長を継いだ丹野の妻・稲垣美穂子がテレビ番組事業撤退を決めた為、TVシリーズはお蔵入り且つ自然消滅し、シリーズの脚本を担当していた首藤剛志(2010年没)はその事を知らなかった様であった。
関連タグ
ダックスインターナショナル TBS TBS系土曜日夕方5時台アニメ・特撮枠
プロレスの星アステカイザー:ダイナミックプロ原作、円谷プロ製作、NET(後のテレビ朝日)で本作より前に放送された「実写とアニメの融合」方式の番組繋がり
アイカツプラネット!:令和に蘇った「実写とアニメの融合」方式の番組。