ゴエモン「お控えなすってぃ!!
オイラ、ゲーム界は大江戸のはぐれ町で産湯を使い、
生まれながらに真っ正直で、曲がった事のでぇっ嫌ぇなぁ!
あっ、ゴエモンでぇい!!」
エビス丸「待ってました!」
ゴエモン「へへっ」
(オープニングの口上より)
概要
コナミのゲームソフト・「がんばれゴエモン」のアニメ作品。
1997年10月から1998年3月にかけてTBS関東ローカルで放送された。その後CBCやAT-Xで放送されたことがありはするものの、映像ソフト化の実績は海外向けDVDしかない。
アニメーション製作はトランス・アーツ。
内容はゲームの世界から現実世界へゴエモン達がやってきて、『きらきら道中』の悪役ハラキリ=セップク丸・辻斬り四人組やアニメオリジナルの悪役「マクアムーゲ」らと戦いを繰り広げるといったもの。脚本家が谷田部勝義の為かどちらかというと巨大ロボ戦がトリの勇者シリーズをコンセプトとした内容になっている。
原作キャラはレギュラー7人(ゴエモンとエビス丸とヤエとサスケとおみっちゃんとじいさんとインパクト)とセップク丸+辻斬り四人組の12人と極端に少ない。もう一度言うが全23話中12人以外の原作キャラは一切登場しないのだ。
そんな事言ってゆき姫やカブキ等の原作キャラが捨て回の一発屋で出てくるんでしょって?あ?ねぇよそんなもん。
念のためにゆき姫やカブキは決して知名度が低いキャラではなくゴエモンをプレイした事がある人ならそれなりに知られているキャラ達である。
オリジナルキャラクターとして現代世界に住む子供たちがレギュラーとして登場する。ゴエモンインパクトを呼ぶのにおみっちゃんの特製おはぎが必要で「おはぎがないと力が出ない」というどこかで聞いたような設定だったり、毎回のように巨大怪獣相手にインパクトで戦いを繰り広げたり、ヤエちゃんが後半になるまでやたらツンツンとした性格だったりとオリジナル要素が多く、内容自体も幼年者向けになっていたため、原作の世界観に基づいたストーリーを期待していたゲームファンにはやや不評であったが視聴率はけっこうあった。
最終話が打ち切りに近い形で終了しており、黒幕であるマクアムーゲとの決着もしっかりついていないなど、色々と消化不良の否めないものとなってしまっている。
登場キャラクター
メインキャラクター
現実世界の住人
敵対勢力
主題歌
前期オープニング「少年の羽根」(歌:猿岩石)
後期オープニング「You're Mine」(歌:NONKEYS)
エンディング「O.K!O.K.」(歌:栗林みえ)
余談
本作に出てくるインパクト戦における敵は電脳獣や電脳ロボといった全て新規設定のキャラクターたちであり、原作でインパクト戦を担っていたメカやロボ系の敵キャラは一つも登場していない。
また、本作における序盤の敵こそゲームにも登場したセップク丸だったが、彼が倒された後も奇天烈将軍マッギネスや獅子重禄兵衛といった原作の悪役が続いて登場することはなく、以降はオリジナルキャラクターであるドクタームダナシ(その部下のMrプロテイン)が主な敵役としてゴエモンらの前にたちはだかる展開となっている。
最終回はというと人間界の危機こそは救ったがマクアムーゲを完全撲滅させたわけではなくゴエモンが住んでいたゲーム界に送り返しただけで根本的な解決をした終わり方ではない。それどころかゴエモン達がゲーム界へ帰った描写すらない。つまりゲーム界はマクアムーゲに支配されたままである。
不評が多い打ち切りアニメのマシュランボーの方がまだマシな終わり方をしている。
グッズであるガシャポンの塩ビ人形にはアニメオリジナルキャラのムダナシとプロテインがいる中石川ツカサがいないのだ。主人公格のキャラであるにもかかわらず彼のグッズがない辺り価値があるのか疑わしい状況になっている。
翌年発売のクソゲー『綾繁一家の黒い影』と同じく、アニメ版『カードキャプターさくら』で主要キャラ役で共演した声優が本作でも共演している。本作だと丹下桜と久川綾が該当。
関連タグ
がんばんバケモン:本作の二次創作作品。
ソニックX:本作の約5年後に製作された、同じく人気アクションゲームシリーズのアニメ化作品。ゲーム本編のキャラクターたちが現実に近い別世界に来訪し、その世界の人々と絆を結ぶという点で共通している。
前番組:きこちゃんすまいる
後番組:アキハバラ電脳組