概要
声:緒方賢一
ビスマルとは、がんばれゴエモンシリーズに登場する悪役である。
作中でのフルネームは「シスター・ビスマル」だが、Pixivのタグではビスマル表記が多い。
シスター服を着ているが、性別は男でオカマ。エビス丸と同じようにベールを鼻の下で結んでいる。
エビス丸にそっくりな顔をしているが、両者の関係は最後まで明かされなかった。
元々は未来世界の人間で、ゴエモンの子孫にあたる獅子重禄兵衛の腹心的存在であったが、エンディングで彼を迎えに江戸時代へ行った際に置いてけぼりにされてしまい、以降は江戸時代に居座っており、『でろでろ道中』にて悪事を働く事になる。
劇中では全く触れられていないものの、よく似た人相からエビス丸の子孫疑惑があり(でろでろ道中の説明書や攻略本の解説では明確に仄めかされている)、どを越したナルシストかつお調子ものな点がよく似ている。
しかし、それだけならまだしも、エビス丸とは違って己の欲望の為に平然と悪事を働く上に大の色男好きという、同じ色欲まみれのトラブルメーカー・物知りじいさんと肩を並べる程の迷惑野郎である。また、『でろでろ道中』本編では、第2エリアの竜宮城に訪れた一行を「ここで死ぬ運命にあるざんす」の一言と共に水攻めにして完全無敵のバックベアードに襲わせたりと、朗らかな表情からは知れない残酷な本性も覗かせたりしている。
SFC版『3』のエンディングでエビス丸が獅子重禄兵衛のことを指して「こんな奴がゴエモンの子孫なんて情けないにもほどがある」と言っていたが、こいつもこいつで大概である。
度を越したナルシスト同士ゆえか、当の本人たちはお互いの関係性を露程も疑問に思うことはなかったが。
ちなみに、ゴエモンから容姿が瓜二つと言われた際、エビス丸は「わてはこんなにブサイクやおまへんでぇ!!」と全力で反論している。
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そのはた迷惑な性格とは裏腹にからくり技術に精通しており、洗脳した物知りじいさんから得たノウハウを元に、飛行形態への可変機構を兼ね揃えた専用機「ビスマルエレガント」を独自に開発し、後に後継機である「ビスマルエレガント改」や、某芸人モチーフの「ウクレレハワイアン風雷神」といった巨大メカを独力で作り上げているあたり、ふざけているが侮れないやつである。
作中での活躍
がんばれゴエモン3
初登場作品であるゴエモン3では、
からくり盗賊団の長、獅子重禄兵衛に仕える秘書兼幹部である。
ゴエモン達の住む大江戸の未来の世界「ネオ大江戸」で、悪行の限りを尽していたらしい。
物知りじいさんが過去からタイムマシンに乗ってやってきたところを発見し、タイムマシンもろとも誘拐。
美女コレクションに夢中な重禄兵衛の命令により、江戸の町を破壊した末におみっちゃんをも誘拐して逃げさり、羽釜に変形可能な巨大からくりメカ「ビスマルエレガント」に乗り込んで、ゴエモン達の行く手を邪魔する。
がんばれゴエモン でろでろ道中 オバケてんこ盛り
「おーっほっほっほ!おひさしぶりザンス!」
紆余曲折を経てネオ大江戸に帰ることが出来なくなってしまったビスマルの後日談が見られる。
物知りじいさんの作った死者を生き返らせるマシンを奪い、魔界の超美形のプリンスを召喚し、この世を二人の愛の世界に変えようとした。
後継機のビスマルエレガント改、ウクレレハワイアン風雷神などのからくりメカを自作してゴエモンたちの邪魔をする。
しかし、最終決戦前のデモシーンで話の腰を折られて怒ったドウチュウ鬼に吹き飛ばされて行方不明となってしまい、エンディングで登場した召喚マシン2号によって復活。
再びマシンを奪おうと目論むも、偶然その場に居合わせたエビス丸の娘・マオのいたずらによって作動した2号機のいらん機能によって生じた大爆発に巻き込まれて成敗された。
帯ひろ志作の漫画版におけるビスマル
これといって追加された設定はない。あまりに際立ったキャラクター故に、余計に付け加える必要性が無かったのかもしれない。
その他
ちなみに、OVA「がんばれゴエモン 次元城の悪夢」にて、
ゴエモンがエビス丸に対して「ビスマル中尉」と呼んでいるシーンがあるが、関連性はないようだ。
オトメディウスXでは、ビスマルエレガントをモチーフにしたボス「ビスマルX(エクセレント)」が登場する。