CV:太田真一郎(きらきら道中)
森川智之(アニメ版)
概要
初登場作は『がんばれゴエモン きらきら道中 僕がダンサーになった理由』。ラスボスとして登場した。この時代のゲームソフトとしては珍しくボイスがついている。
複合スポーツ施設型宇宙戦艦「スポーツマン・シップ号」を乗っ取って全宇宙を股にかけ、ありとあらゆるスポーツを極めた宇宙人。
マッチョな外見に反して一人称は「ぼく」で、芝居が掛かった爽やかな話し方をする。しかし本性は、冷酷かつ負けず嫌いでプライドの高い性格。激昂すると一人称が「おれ」になり「ちくしょうっ!! なかなかやるじゃねえかっ!!」という風に言葉遣いが乱暴になる。
惑星インパクトを侵攻した悪役で、未だ誰も極めた者の無い究極のスポーツ「セップク」を習得しようとしている。
というか……、「セップク」はスポーツじゃないんだが……。
しかし、セップク丸本人の体内に宇宙を木端微塵にするほど強力な爆弾が埋め込まれているにもかかわらず、セップクしようとするので部下たちに制止されている。
身体能力は歴代悪役の中でも最強レベルで、推定数百tはあろうかという衛星爆弾を片手で投げ、なおかつ光を超えた速度で飛んでくる衛星爆弾を制動距離十数mで抑え込んだりするほど。
飛距離も最短で7000光年先からというぶっ飛んだ飛距離になっている。(しかも最長10000光年まで伸びる。)
ラストバトルではこの衛星爆弾で惑星インパクトを破壊し、ゴエモンたちを葬り去ろうとする。プレイヤーはゴエモンインパクトを操作し、この衛星爆弾を受け止め、投げ返し合って決着を付けることとなる。
「きらきら道中」のステージボス戦は過去作のボス戦と違って単純なバトルではなく、タイミングを計ってボタンを押す・特定のボタンを連打する・パズルゲームなどのミニゲームで戦うというシリーズ全体でも一風変わったシステムになっており、ラスボスたるセップク丸戦も同じ形式で戦う。ミニゲーム名は「惑星インパクトを救え!」。
このラスボス戦、
- 受け止めるタイミングを見計らう十字ボタン目押し
- 投げ返す角度をボタンを押す長さで決める十字ボタンキープ
- 投げ返す飛距離を決めるA・Bボタン連打
の3種類を操作を要求されるという「きらきら道中」屈指の難易度を誇る。特に受け止め→投げ返す角度決定の判定時間が非常に短く、画面をよく見ていないとあっさり角度がつき過ぎて失敗になってしまうほどシビア。更に体力が一定値以下になると会話シーンが挟まり、投げ返すために必要な飛距離がどんどん伸びるため、後半ほど難易度が高くなる。そして何よりこれの難易度を高めているのはワンミスでゲームオーバーになること。セップク丸の体力が0になるまで投げ返し続けなければならない。
連続での操作によるキャッチミス・角度ミス・指の疲労で連打不足のどれか一つでも起こせば即失敗。再戦を要求される事になる。敗北時の「ハハハハハハ・・・!」というセップク丸の高笑いを聞いたプレイヤーは多いことだろう。
(ちなみに会話シーンでXボタンを押し続けるとスキップができ、飛距離が変わることなく挑戦し続けることが可能。もしどうしても勝てないという事があれば試してみるのも一考。)
見事体力を削り切れば衛星爆弾を受け止め切れずに宇宙船が大破し勝利となる。自分が負けたのはセップクを極めてないからだと考え、覚悟を決めたセップク丸は切腹することで逆転を狙うが、それを許せば大爆発が発生しゴエモンたちは道連れにされてしまう。
見とがめたインパクトが単身身代わりとなって太陽まで連れて行かれ諸共消えかけるが、冥途の土産にインパクトから「切腹はスポーツじゃない」と教えられたことで逆上し、インパクトを殴り飛ばしてしまう。これによりインパクトは無事に帰還した一方、セップク丸の最終的な生死は不明のまま幕を閉じてしまった。
帯ひろ志版では、ゴエモンが衛星爆弾を投げ合うのは分が悪いと判断。衛星爆弾を投げてからそこにインパクトがしがみ付き、そのままセップク丸の宇宙船まで飛んで来てトドメを刺すという展開になっている。
アニメ版ではゲーム版の設定はほとんど反映されていないため、常人離れした身体能力を披露する機会もなく、肝心の戦いはロボット搭乗にしなくてはならず、あげくに役立たずとみなされて最終的には辻斬り四人組にすら見捨てられた挙句悪の親玉に切り捨てられ退場という惨めな扱いになっていた。
まぁ年齢対象を下げた番組である為切腹をスポーツなんて物騒な事は流石に無理であった。
後の映画のゴエモンでも彼が登場している、ただし声優はSFCでゴエモン役の太田氏の兼役ではなく別に簗田清之氏が起用している。
関連タグ
がんばれゴエモン 切腹 なんだとーっ! 残念なイケメン 公式が病気
世直しマン:ラッキーマンとの戦いでロケットを太陽まで突っ込まされるが、最後に改心してラッキーマンを殴り飛ばして地球まで帰還させた。
セフィロス:中の人が同じく森川氏。髪型がそっくりで、ラスボスとして登場することが共通。ただし、性格は違う。
星のカービィスターアライズ:セップク丸との最終決戦に似たサブゲームがある。余談だがゴエモン本家スタッフは「毛糸のカービィ」を手掛けており、何かの縁を感じざるを得ない。