「われこそ古代種の血をひきし者 この星の正当なる後継者」
「母さん 一緒にこの星を取り戻そうよ」
「絶望を贈ろうか」
CV:森川智之(AC以降)/梅原裕一郎(FF7EC少年セフィロス)/三木眞一郎(エアガイツ)
概要
『ファイナルファンタジー7』のラスボス。主人公クラウド・ストライフの宿敵であり、もう一人の主人公とも言える存在。その存在感、カリスマ性は多くのプレイヤーに強烈な印象を残した。
元々の一人称は「俺」だったが、ニブルヘイム事件の後から「私」に変化している。それに伴い口調も変化した。
FF7リメイクでも、時折クラウドの見る(フィーラーが見せる?)幻影として登場する。そしてラストでは……。
名前はカバラの生命の樹「セフィロトの木(生命の誕生・生力、神性の流出)」を由来とする。キャラクターイメージは佐々木小次郎。
特徴
長い銀髪をなびかせる、筋肉質で背の高い青年。身長をはるかに超える日本刀「正宗」を背負っている。
ジェノバ細胞の影響で背中には黒い羽が一本だけ生え、「片翼の天使」の異名が付いている。魔晄を帯びた青緑色の瞳は氷のように冷たく、人を寄せ付けない雰囲気を醸し出す。
素肌の上に黒いロングコートと銀色の肩当を着用(上半身はほぼ裸マント)。素肌なので胸部は露出し、一般ソルジャーと共通デザインのサスペンダーをクロスさせている。
公式資料においても一切のプロフィールが不明。年齢は作中の描写からおそらく20代後半と思われる。
瞳孔が猫のように縦に細長いが、これはジェノバ細胞の影響による変異と見られ、ACに登場するカダージュ、ヤズー、ロッズや、ジェノバ因子の影響を受けた子供達の目にも同じ特徴が表れている。
センター分けの前髪はよく見ると左側の方が豊かで高い。前髪と顔立ちはエアリスに似ているが、これは初期設定で異母兄妹だった名残り。触覚呼ばわりされるほど目立っていた前髪は、時代を下るごとに大人しくなっていった。
「美形悪役」としてはかなり大柄で、ファンの希望的観測や他キャラ身長対比によると197cm(バレットと同じくらい)あたりと推測される。
誕生の経緯
神羅カンパニーは、特殊な力を持ちながら絶滅したとされる古代種(セトラ)の復活を目的とした「ジェノバ・プロジェクト」を開始。その一環として、2000年前に仮死状態で発見された古代種「ジェノバ(実際は古代種ではない)」の細胞を一人の胎児に組み込んだ。こうして「人工的な古代種」として創り出されたのがセフィロスである。
しかし「ジェノバ=古代種」というのはプロジェクトの主導者であるガスト・ファレミス博士の誤った見解によるもの。
実のところジェノバの正体は、宇宙から飛来した凶悪なモンスターである。生物の記憶を読み取って姿を変える能力を持つジェノバは、生物を魔物に変異させるウイルスを撒きながら星を侵略したが、古代種達の抵抗に敗れて化石となって眠っていた。だが、古代種たちもジェノバの攻撃で大打撃を受けて急速に減少していった。
つまりジェノバもセフィロスも古代種ではないということになる。この勘違いが後の悲劇を生み出すこととなってしまう。
英雄としてのセフィロス
胎児期にジェノバ細胞を埋め込まれて誕生したセフィロスは、生まれながらに驚異的な身体能力を示し、幼少期からソルジャーとして戦闘に参加して武勲を立てていった。
その力は多大な戦果をもたらし、彼の存在は神羅カンパニーの広報活動により「最高のソルジャー」として誇張も交えて喧伝される(ウータイ戦役におけるソルジャーの戦果もほぼセフィロス単独のように報道されている)。いつしかセフィロスは「英雄」と称され子供達の憧れのヒーローとなってゆく(ECで登場した少年時代のセフィロスによると英雄は神羅のプロパガンダによるものが大きく少年期のセフィロスはスペックは兎も角、内面はごく普通の少年だった)。
物語の主人公であるクラウドにとってもセフィロスは目標とすべきヒーローであり、セフィロスのような最高のソルジャーとなってティファを守りたいと思って故郷であるニブルヘイムを飛び出した。
セフィロスとほぼ同世代と思われるジェネシスが幼い頃から活躍していたようで、ジェネシスもセフィロスに憧れ、いつかセフィロスに自分の故郷の名産のリンゴを食べてもらうことが夢でもあった。
このように作中の登場人物にとっての影響力は絶大であり、作中世界におけるカリスマ的存在だった。特に若いソルジャー達にはセフィロスは近寄り難い相手だったようだが、ソルジャー時代のセフィロスは友人思いで後輩には親身な人格者であった。
幼少期から「自分は他の人間とは違う、特別な存在なのだ」というある種の優越感を感じていた。「特別な存在」と言っても少なくともこの時点ではせいぜい「他人より優れた才能を生まれ持った人間」程度の認識でしかなかったのだが……。
一方で自身が「英雄」と扱われる事にも関心は無く、それをひけらかす事もしない。むしろ英雄と称えられる事を神羅の宣伝効果と自覚していた節があり、「自分は神羅の従順なソルジャー」と自嘲気味に語る事さえあった。
真に心を許せる人間は少なかったが、その分数少ない友人だったジェネシスとアンジールに対する友情は篤く、二人を抹殺せよという命令を敢然と拒否したほどである。後輩であるザックスのことも温かく見守り、ジュノンでの任務失敗直後、ミッドガルにいるエアリスの安否を気にしたザックスを独断で帰還させたりもしている。
ニブルヘイムでは同行した兵士の一人だったクラウドの故郷と思い出し、「家族や友人に会ってきても構わない」と告げるなど細かい気遣いを見せていた。
自分のことを喋り過ぎて「何を言ってるんだ俺は……」と自重したり、記念撮影を頼まれてそっぽを向いたがお願いされると断り切れないなど、人の良さが窺える。
一方でニブル山で神羅兵が行方不明になった時は「探している時間はない」として魔晄炉の調査を優先させている。このように冷徹な部分も持ち合わせており、ティファの第一印象は「すごく冷たい」感じだったという。
もっとも、この時のセフィロス達の主任務は魔晄炉の調査であり、兵士として任務の遂行を優先させただけで妥当な判断を下したともいえる。
そのあとの魔晄炉調査の結果、行方不明になった兵士に対するフォローの機会が得られなかったことも留意するべき。
ソルジャー時代のセフィロスは実力・人格共に優れ、そして兵士に必要な冷徹さを兼ね備えた「英雄」と呼ぶに相応しい人物であり、これが後の変貌をより悲劇的なものとしている。
変貌の経緯
5年前、セフィロスは後輩のザックス、神羅兵のクラウドや他の神羅兵2名とともにニブルヘイム村の老朽化した魔晄炉(ニブル魔晄炉)の調査に訪れる。
そこでセフィロスは、魔晄漬けにされてモンスターへと変貌しつつある人間の姿を目にする。そして「自分もこのようにして神羅に造られたのではないか、自分はモンスターと同じなのではないか」という疑念を抱く。
「他の人間とは違う」と感じてはいたセフィロスであったが、「それはこんな意味じゃない」と語るように、あくまで自分を人間だと信じていたセフィロスにとってそれはアイデンティティを大きく揺るがす出来事であった。
自分の出生にまつわる記録を調べつくしたセフィロスは、その中で古代種と記述されたジェノバを『本当の母親』と見做す。
そして「自分は古代種の後継者であり、その遺志を継いで人類から星を取り戻す選ばれし者だ」と思い込み、古代種が衰退した後に繁栄した人類を「何の取柄もないのに、星を古代種(母)から奪った連中」と蔑むようになる。
結果、人類の破滅を狙ってニブルヘイムを焼き払い、クラウドの母とティファの父を殺害し、追ってきたティファやザックスをも斬り捨て、魔晄炉に安置されていたジェノバとともに「約束の地」へ向かおうとする。
しかし、クラウドに阻まれ、隙を突かれてジェノバの首もろとも魔晄炉の底へと落とされてしまった(この時に下半身を失い肉体的な死を迎える)。
そして星の支配者へ
クラウドに敗れライフストリームに落ちたセフィロスは、普通なら膨大な情報量に耐え切れず廃人と化してもおかしくなかったが、強靭な自我で正気を保っていた。
流れ込んだ星の知識から自分とジェノバが古代種ではないことに気づいたが、今度は自らを「星の災厄ジェノバとしての力を持ちながら、古代種の知識をも併せ持つ、古代種を超えた存在である」と定義。
上記の経緯から得た知識の一つ、古代種の伝承に残された究極の破壊魔法「メテオ(黒マテリア)」を用いて星を攻撃し、その傷跡を治すために集う星の莫大なエネルギーを吸収することで星との一体化を果たし、星の支配者たる「神」になることを目論む。
またライフストリームに還る事を防ぎ思念として存在し続けたいセフィロスは強靭な精神力を保つ為に、肉体的に死亡して以降数少ない理解者かつ戦友で宿敵とも言えるクラウドとは強い繋がりを保ちたいと考えるようになり、クラウドの手によって自らの命が絶たれた事すら思い出の一つという歪んだ絆、関係性を抱くようになり、「FF7」本編や以降の作品などでセフィロスが「クラウドのストーカー」と化す大きな理由となっている。
それから5年後。セフィロスは下半身を失った状態で竜巻の迷宮に身を潜めていた(わかりにくいが黒マテリアを受け取る時のムービーで確認できる)。
その強い意志で神羅ビルに保管されていたジェノバの胴体を動かしたのを皮切りに、ジェノバ細胞が埋め込まれた各地のセフィロス・コピーたちを操り「リユニオン(再結合)」を発動。手始めにニブル事件によって失われた肉体を再構築するため蠢動を始める。一方でコピーの一人を操り黒マテリアを竜巻の迷宮まで持って来させ、リユニオンと同時にメテオを発動させた。
かくして彼が幼少期から抱いていた「自分は他の人間とは違う」という認識は「自分は人を超えた存在である」というものに変わり、最悪の形で表出する事となってしまったのだった。文字通り「星の災厄」となったセフィロスは、星を守るために戦うクラウド達と対峙することに。
補足
- 神羅ビルでプレジデント神羅を襲撃したセフィロスを始めに、クラウドたちが各地で出会うセフィロスは本人ではなく、ジェノバの胴体が変化したものである。ジェノバが変化したセフィロスは一人称がソルジャー時代に用いていた「俺」ではなく「私」となっているが、あくまで本編においてリユニオンを主導しているのは明らかにセフィロスなのでジェノバの口から語られる言葉も基本的にはセフィロス本人のものと同義である。
- また各地で戦闘になるジェノバも、セフィロスに化けたジェノバの胴体が切り離した身体の一部が変化したものである(竜巻の迷宮で戦う「ジェノバ・DEATH」との戦闘後にそれが判明する)。
- CCFF7では、人格者であったセフィロスが、本編終盤で狂ってしまった理由が補足され、本編での変貌が自然なものとなった。
- 裏切り者のソルジャー「ジェネシス」と「アンジール」の登場により、セフィロスが早い段階でジェノバ・プロジェクトの一端についての知識を得ることになる。そして同じく作り出されたソルジャーである彼らが、「劣化」現象によって身体が老いていく、命の危機が迫るとモンスターに変身するということを目の当たりにし、後にセフィロスが「自分もモンスターなのではないか」という疑念を持つに至る伏線として作用している。
- ニブル魔晄炉にて、ジェネシスは自分が"作られた"存在であるという誕生経緯をセフィロスに説明した後、セフィロスに対して「お前はモンスターだ」と言い放つ。「プロジェクト・G」についての予備知識を持っていたセフィロスは、この言葉を否定できなかった。
- ジェネシスは「自分を生み出した世界に対する復讐」のために行動をしており、ソルジャーに対する反逆行為を行った。セフィロスは友である彼の行動を拒絶したが、彼の人格が崩壊していくとともに、この行動に至る一部始終を間近で目撃している。
- FF7ECでは、変貌する補足がさらに示唆されている。FS編第1部のラストでセフィロスはジェノバ細胞が引き起こしているとされる頭痛を起こしている。その後少年時代のフラッシュバック、そしてFF7Rシリーズにつながる「世界の先端のセフィロス」を映して、幕を閉じる。
両親
セフィロスの母はジェノバであるが、それはヴィンセントの言う通り例えの一つに過ぎなかった。
父親は神羅の前科学部門統括だったガスト博士の助手・宝条博士。母親は同じくガスト博士の助手・ルクレツィア。つまりフルネームは『セフィロス・宝条』または『セフィロス・クレシェント』。セフィロスは2人の息子として生を授かり、母の胎内にいた頃にジェノバ細胞を植え込まれた。
ルクレツィアはガスト博士へのコンプレックスに悩む宝条を支えたい気持ちと、自分に好意を抱くヴィンセントに対しては彼の父親のことで後ろめたさがあり、宝条と結婚する。
しかし、実験の影響で彼女の身体もジェノバ細胞に侵食されていく。宝条に詰め寄ったヴィンセントも撃たれて実験に利用され、夫婦仲は悪化。
ルクレツィアはヴィンセントを助けたものの、ジェノバ細胞によって化物同然の身体となった挙句、生まれたばかりの息子セフィロスを宝条に取り上げられてしまい、精神が徐々に崩壊し失踪。本編で不死の存在となり、抱くことすらできなかった息子の身を案じながら水晶の中で眠りについてしまった。
セフィロスは宝条から「母の名はジェノバ」と聞かされて育つ。セフィロスは実父を知らずにガスト博士を慕い続け、宝条のことは「未熟な男」「コンプレックスの塊」と嫌っていた。そんなセフィロスも豹変した裏にはコンプレックスが絡んでいたのだから皮肉な話である。
美形なのは母ルクレツィア似かと思われるが、よく見るとジェノバにも似ている。宝条とは変なところで「クックック……」と笑うところが親子らしい。
また、公式プロフィールでは出身地は不明とあり、本人も故郷や親がいないのがコンプレックスだったようだが、FF7本編での回想シーンでルクレツィアが産気づいた場所が神羅屋敷だったことを考えると、少なくとも出生地はニブルヘイムであると考えられる(ニブルヘイムに来た時は「この風景を知っているような気がする」と漠然とした感想を述べている)。
戦闘力
彼にしか扱えないといわれる、身の丈を遥かに上回る刀身を持つ愛刀「正宗」を使い、高速の斬撃を繰り出す(DFFでは常人には刀の軌跡しか見えないほどの高速の斬撃と解釈されている)剣の達人。
クラウドは「セフィロスの強さは普通じゃない。どんな伝説より……凄かった」と発言する通りの、史上最強・最高のソルジャーである。同じクラス1stのソルジャーであるアンジールとジェネシスを同時に相手しても優勢に立ち回り、1対1で挑みかかったジェネシスも片手で圧倒している。二人との組手すら「ふざけている」つもりだったという。
そしてザックスに対しても本編回想ではものの数秒で蹴散らし、クライシスコアFF7ではジェネシス、アンジールを超えるまでに成長したザックスと2回に渡って戦うが結局はセフィロスが息一つ切らすこともなく勝利している。
ACでクラウドと戦った時も終始圧倒し、7本編時で決め手となった超究武神覇斬らしき技を捌き切って逆に刀で吊り上げ、新技「超究武神覇斬ver.5」を使われるまではほとんど寄せ付けなかった。
ただし、設定資料によるとこの時のセフィロスはライフストリームの恩恵により本編の時よりも大幅に強化されており、しかもクラウドは連戦に次ぐ連戦によりセフィロスと戦闘する前から体力を大きく消耗していた事も影響している。
本編のラスボスとしてはその強さを発揮できなかったが、キングダムハーツシリーズに客演した時はソルジャー時代の強さを再現するかのように圧倒的な戦闘力を見せつけてくる(それでも野村氏曰く手加減しているらしい、彼にとってソラはなんの思い入れもない子供でしか無いためだろうか)。ソルジャー時代のセフィロスの得意技は「八刀一閃」で、ディシディアで主力技として設定されたため、近年ではセフィロスを代表する技の一つとなっている。
下記のKHのソラやDFFシリーズのWoLやクラウドとの戦いでも戦闘後に膝をついたり消滅したりという演出はほとんどなく、体力も尋常ではないほど備えていると思われる。
また、アーケード版DFFではほかのキャラクターのように敗北しても膝をつくことなく、剣を一振りし後方へとクールに立ち去る演出からも『セフィロスはやられない』というコンセプトをうかがい知れる(もっとも、PSPでのDFFシリーズでは負けた後普通に膝を付いているし、このコンセプト自体は近年になってからのもの)。
戦闘スタイルは日本刀を使う影響か、日本の古流剣術に見られる「霞の構え」や刀を腰だめに構えて薙ぎ払う「居合い」のような技を用いる等、日本の剣術を意識した技や動きが見られ、技名も漢字を用いたものが多い。
ちなみに愛刀の正宗には鞘がなく「居合い斬り」といっても抜き身のまま行うので、鞘に収められた刀身を素早く抜いて斬りつける現実の「居合い」とは全くの別物。
刀を用いた技のほかにも、複数の魔法を使いこなす。
FF7の勝利ポーズでは正宗を二度振った後、鞘に納めるようなポージングを取る(実際には鞘に納めておらず、逆手に持って腰に添えているだけ)。DFFシリーズでは片手で刀を逆手に持ち替えるモーションは流石に無理があるためか、逆手に持つポーズのみ映したり、カット割りで持ち替えるところを隠したりして勝利ポーズの雰囲気を再現している。
現在(FF7)のセフィロスはライフストリームの中で新たに肉体を構築しており、ソルジャー時代を凌ぐ程の力を手にしていた。
最終決戦ではその場から一歩も動かず波動らしき技でクラウドたちを圧倒し、心を折る寸前まで追いつめた。ただ一人クラウドだけはエアリスの想いを無駄にしたくないと食い下がり、クラウドたちとセフィロスは星の命運を賭けた最後の戦いを演じる。
ラストバトル
黒マテリアを手にしたセフィロスはメテオを呼び寄せる一方で、エアリスのホーリーの発動を抑え込んでいた。しかも大空洞にバリアを展開し、その深部にて眠りについていたためクラウドたちには手の出しようがなかった。しかし神羅がダイヤウェポンを迎撃するために放った魔晄キャノン(シスター・レイ)によってバリアを破壊される。そしてエアリスの想いを解き放つべく大空洞に乗り込んだクラウドたちは、セフィロスと最後の戦いを繰り広げることに。
戦闘は「ジェノバ・SYNTHESIS(ジェノバ・シンセシス)」、「リバース・セフィロス」、「セーファ・セフィロス」の3連戦となる(一騎討ちはイベントバトルなので除く)。
詳細は該当記事を。
セーファ・セフィロスとの戦いの後、セフィロスの精神がライフストリームの中で健在で笑っている事を感知したクラウドの精神は肉体を離れ、ライフストリームの奥深くでセフィロスと一騎打ちを行う。
これはイベント戦で、通常は強制的にリミットブレイクになり、クラウドの究極リミット技である超究武神覇斬(この時に限り覚えさせていなくても使用可能。戦闘演出あり)で倒す。
何もしなかった場合はセフィロスの攻撃にクラウドが強制的にカウンター(通常攻撃)で倒す事になる。ここで戦うセフィロスのHPは1であり、攻撃も割合ダメージなのでクラウドが負けることは決してなく1ターンで決着がつく。
ちなみにここでのセフィロスは上半身裸である。
後に『エアガイツ』でこの状態のセフィロスが2プレイヤーキャラクターとして使用可能となり、またディシディアでもアナザーフォームとして登場した。後述のスマブラSPにおいてもカラー変更でこの姿になれる(色違いを含めて2パターンある)。
結末
クラウドとの一騎討ちに敗れたセフィロスの精神は消滅し、エアリスの遺した想いであるホーリーもまた解放された。
クラウドとセフィロス。どちらも神羅(宝条)に人生を狂わされたが、その結末と在り方はまったく異なるものであった。二人に違いがあるとすれば、クラウドには側に立って支えてくれる人たちがいたがセフィロスにはいなかったことである。
完全な誤解により人の道を踏み外したセフィロスは、結局のところ星の災厄であるジェノバを発掘し、それを用いて人命を弄んだ研究を行った科学者達に翻弄されただけとも言える。研究を主導したガスト博士は当初セフィロスの親代わりのように接していたが、ジェノバが古代種ではないと気付くとセフィロスの元を去っている。
セフィロスに真実を告げることなく姿を消したガスト博士に対し、正気を保っていた頃のセフィロスは「ガスト博士……どうして教えてくれなかった? ……どうして死んだ?」と嘆くように独りごちていた。ガスト博士という『父』を喪ったセフィロスが『母』に縋ったのは、ある意味当然のことだったのかもしれない。
FF7R
原作から大幅に前倒ししてラスボスとして登場。原作とは異なり人間体のみでの戦闘となる。
フェーズは4段階あり、1段階目はクラウド一人、以後フェーズが進むごとに一人ずつパーティメンバーが追加されていく。
攻撃パターンは正宗を使った斬撃攻撃を中心に、各種ガ系魔法、段階が進むと強力な攻撃を使い始める。
普通に攻撃しても防御され、反撃されてしまうのでクラウドのカウンターを中心に攻撃を組み立てていくといい。正宗を使う連撃「動地」がブレイブモードでカウンター可能なので、基本ブレイブモードでガード待ちしながら立ち回るのが有効。
「一陣」はカウンター不可なので技名を確認してこちらはしっかり回避する事。
また開幕で確定使用するファイガは「反撃の構え」で受ければ反撃可能なのでATBゲージがあれば狙ってみるといい。
2フェーズ目以降追加されるメンバーはフィーラー戦での貢献度に準じて選ばれる仕組みとなっている。参加させたいメンバーがいる場合はフィーラー戦で積極的にチェンジしたり、そのキャラを使ってフィーラーにトドメを刺すなどすればよい。
最終フェーズでは「運命の宣告」を発動し10カウント後強制ゲームオーバーにさせてくる。
今やセフィロス戦ではお馴染みである「心無い天使」も使い始めるのでリミット技などで短期決着を心がける事。
今作のセフィロスは攻撃の手数が多く、全体的に攻撃力が高めで隙の少ない相手。
吸引効果のある「シャドウフレア」や回避、防御不可でほぼ一撃死級のダメージを与えてくる「八刀一閃」、HPを強制1にする範囲攻撃「心無い天使」等、強力な攻撃を放つなかなかの強ラスボス。原作の弱ラスボスと言われた印象は大いに払拭したと言える。
特にHARDモードでの強さはかなりのもの。フィーラー戦での消耗が回復せず引き継がれることになるので、アイテムの使用が制限されるHARDモードではMPの回復手段がなくジリ貧になりやすい。
「チャクラ」や「いのり」などMP消費無しの回復手段を多数持つ、高レベルのHPアップを積み込んでHPを最低でも8000以上は確保するなど、十分な下準備をして挑みたいところ。
その後
2年後を描いた「AC」での物語。
「FF7」のラストバトルに敗れた後、セフィロスは復活を目論むも外見に関する情報をライフストリームに流してしまったので適当な媒体(カダージュ)を利用して復活した。クラウドに対する執着心(復讐心)を抱いているが、これは復活に当たって核となるものが必要だったので自分を二度も倒したクラウドへの執着心を用いたため。
「私の望みはな、クラウド。この星を船として宇宙の闇を旅することだ……かつて母がそうしたようにな」
「やがて我らは新しい星を見出し、その地で輝ける未来を創造する」
VIIで語った「星と一つになる(神になる)」という言動とは一変し、「母であるジェノバがそうしたように、自らもこの星を宇宙船として、新しい星に行く」という意志を語る。即ちセフィロスもまた「繁栄が約束された地」を求めていたのだ。
「この星はどうなる?」と問うクラウドに対し「お前次第だ」と不敵に返すと、手始めに復讐のため一騎討ちを繰り広げる。腕力ならクラウドに分があったが、それ以外の部分ではセフィロスが圧倒(上述で説明したようにクラウドの体力がかなり落ちていた事、セフィロスが本編よりも大きく強化されていた事も起因する)。クラウドに『絶望』を送ることで跪き、許しを請う姿を見たいと嘲笑う。逆転を掛けたクラウドの技も容易く捌き、逆に胸を貫いてダメージを与える。ここに至るまでセフィロスはまったくダメージを受けておらず、最早両者の実力差は歴然だったのだが……。
AC版ではクラウドの肩を貫いて追い詰めるが、仲間たちへの想いによって再起したクラウドが放った新必殺技「超究武神覇斬ver.5」によって敗れる。
コンプリート版(Blu-ray版)ではクラウドに膝を突かせ、トドメを刺す寸前まで追い詰める。しかしクラウドはザックスの声援によって再び立ち上がり、セフィロスは「超究武神覇斬ver.5」の前に敗れ去る。(クラウドが自身の剣を分解した瞬間一瞬呆然としているので初見殺しが完璧に決まった形になる、逆に言えばそうでもしなければ勝ち目がなかったとも言える)
クラウド「思い出の中で、じっとしていてくれ」
セフィロス「私は……思い出にはならないさ」
ライフストリームの中へは還らないという最期の言葉を遺し、こうしてセフィロスは消滅した。
余談
FF7においては、セフィロス本人は過去の回想時にしか喋らない。ラストバトルにおいても無言のままである。
ただしジェノバたちの言葉は明らかにセフィロスを通したものであり、またクラウドの夢(精神世界)にてエアリスの殺害を予告するシーンなどもある。これらのことから今のセフィロスの人格を窺い知ることができる。
クラウドに対しては「いつでも操れる都合のいい人形」程度には思っていたようだ(序盤はクラウドを認識していなかったが、時期が進むと明確に認識するようになる)。
操っているジェノバの胴体を黒マテリアの受け渡し役に出来たはずが、わざわざクラウドを利用する形を取り、AC以降は「お前の最も大切なものを奪う喜びが欲しい」と言ってクラウドの不幸を望む素振りを見せたり、一騎討ちに執心してクラウドが仲間に囲まれると表情を歪めるなど、セフィロスの個人的執着を感じる事も出来る。
AC発売以降はクラウドが別作品に友情出演すると、必ず追って来て戦いを強制するようになった。そして現在、「クラウドのストーカー」という認識が広く広まっている。
担当声優の森川智之氏いわく「セフィロスは孤独」。
特別な存在であるために「普通の人間達」から遠ざけられて育ち、幼少期に唯一心を許していたガスト博士に見捨てられたトラウマや、同僚達のように故郷や家族を持てない寂しさを感じていたようだ。
先述のようにセフィロスは特別な存在=古代種の末裔として生まれた事に優越感はあったのだろうが、「だからこそ自分が普通の人々の幸せを守らなければ」という使命感もあったかもしれない。
しかし、初めて出来た友人には裏切られてしまい(元から友人2人の幼馴染の絆に割り込めないと感じている節もあった)、自分が怪物から生まれた存在だと知ってソルジャー活動のモチベーションだった古代種の誇りも崩壊、自分を騙して戦わせてきた人類を恨み、自らジェノバを受け入れて闇落ちしてしまった…ようにも見える。
ただし、ディシディアによると実際の所はジェノバの操り人形でしかなく、本人もそれを自覚しているらしい。その上でライフストリームに還ることも拒んでおり、二重の意味でも無敵の人となってしまっている。
作中の描写的には、セフィロスとエアリスは憎しみと愛を象徴しているらしい。
エアガイツ
クラウドともどもゲストのプレイアブルキャラクターとして登場している。
格闘ゲームでの仕様に合わせての登場なので近年とはかなり印象の異なるファイトスタイル。平時は徒手空拳で戦うという珍しい姿が見れる。特殊アクションで正宗を構え、ガード不能の攻撃を繰り出す(ただし必殺技ゲージがすごい勢いで減っていく)。威力が高く射程も長いので、大抵はこれを振っているだけで勝ててしまう。ただし白刃取りには弱い(武器攻撃に対するカウンターアクション)。
正宗を使った攻撃は非常に強力だが、構えが二段階に分かれており、一段回目の居合いの構えは移動が極端に遅く攻撃手段も限られるので、正宗を存分に振るえるようになる二段階目の正眼の構えに移行するのが結構しんどかったりもする。正眼の構えでの斬撃技もストレートな性能を持つクラウドと比べると少しクセがあり、全体的にはやや上級者向けのキャラ。
また正宗の長さも他シリーズと比べると控えめで(原作通りだと格闘ゲームの仕様では強すぎるせいか)、クラウドのバスターソードと同程度となっている。
正宗も7本編のような「霞の構え」ではなく、クラウドの構えに近い「正眼の構え」で使用する。勝利ポーズの時に「霞の構え」を披露。カラー変更でFF7ラストバトル(一騎討ち)時に見せた上半身裸の姿になる。
ほぼすべての攻撃(コンボ)に技名が記載されており、「ジェノバリンケージ・SYNTHESIS」や「金剛砕破斬」などがある。
このゲームでの戦闘スタイルは後のシリーズにあまり継承されていないが、「獄門」「閃光」「ブラックマテリア」など幾つかの技名が後の作品に踏襲されている。
特に「地砕煉獄斬」の最終段の突き攻撃は、スマブラSPにて下スマッシュ攻撃として輸入されている。そしてFF7リバースにてこの攻撃が逆輸入された(突き方に若干の違いがあり、エアガイツでは両手で、スマブラでは片手で突きを放つ)。
ゲストの中ではセフィロスのみストーリーモードをクリアをするとエンディングムービーが流れる。内容はFF7でのムービーがPV形式で流れる。
キングダムハーツ
キングダムハーツシリーズにおいてはストーリーには関わらない隠しボスとしてKHFM、KH2に登場。その強さはそれぞれの作品の最終ボスを遥かに凌ぐ。ただし飽くまでセフィロス本人ではなく、クラウドが抱く闇の部分が具現化した存在となっている。
7本編のように異形の姿には変身せず、人間の姿のまま戦う(片翼は生えているが)。KH2では腰からも翼が生え、若干「セーファ・セフィロス」を思わせる見た目となっている。
特筆すべきはやはり正宗の驚異的なリーチ。明らかに7本編時よりも刀身が伸びており、軽く見積もってもセフィロスの身長の2倍はある。それを左右に薙ぎ払いながら攻撃してくるので、回避が非常に困難。
両作品とも残りHPが減少すると闇の力を開放し、強力な攻撃を使い始めるようになる。
ちなみにこのシリーズから片翼を生やしており、FF7ACにて本物のセフィロスも片翼を披露している。
- KHFM
闘技大会のハデスカップをクリアすると解放されるプラチナマッチの相手として登場。ソラ一人で挑むこととなる。
FF7本編以来初めて外部作品でのボスキャラ(裏ボス)として登場しており、戦闘スタイルが近年作とやや違うものとなっている。
正宗は左腰に差した状態で使用し、右手一本で薙ぎ払う攻撃が基本。2に登場した時と比較すると技一つ一つの手数は控えめとなっているが、その分非常に後隙が少なくなっており、斬撃の反動値も大きいのでカウンターで突き崩すのは困難。
基本は斬撃を空ぶらせて隙を突いていく戦いとなる。HPがある程度減るとソラのHPを1、MPを0にする「心無い天使」を使用し始める。詠唱中に攻撃すれば阻止できるので発動を見たら即叩きに行くこと。特に終盤では心無い天使詠唱中ぐらいしか隙が無くなってくるので逃さないようにしたい。
HPが減少して闇の力を開放すると攻撃パターンをがらりと変え、「シャドウフレア」や「スーパーノヴァ」など強力な攻撃を使い始める。
まだソラのアクションのバリエーションが少ない作品なので、小細工が効きづらく全シリーズで見てもかなり強い部類の裏ボス。
「リーフベール」、「スライドダッシュ」「ラストリーヴ」辺りのアビリティは必須。
ちなみにこの作品での一人称はソルジャー時代と同じ「俺」である。2でのセフィロスは7本編と同じく「私」であり、またソラ達がセフィロスと2で初対面のような対応を見せるため(1FMで戦うかどうかはプレイヤーの任意とはいえ)、1FMと2のセフィロスは別人説もあったりする。
- KH2
キーブレードを持つソラに興味を示し、ソラを倒せばどうなるかと考え勝負を挑んで来る。
KHFMよりも初見殺しに振り切った攻撃パターンに変化。何も知らずに挑むと開始数秒で切り刻まれたり、空中に打ち上げられて延々斬りまくられたりと散々な目に遭うだろう。
とりあえず戦闘開始前のデモ中に△ボタンは連打しておこう。FF7本編と似た構えから繰り出す連続斬りがメイン技。前作よりも手数が増えているがガードカウンターから強制的に隙を作れるので慣れればダメージソースにできる。
心無い天使は前作と違い空中で使用してくるが、やはり詠唱中に攻撃すれば阻止できるので「ハイジャンプ」、「エアドッジ」を活用すると良い。
基本的にはセフィロスから少し離れた間合い(連続斬りの一太刀めが空ぶるくらいの距離)をキープし、連続斬りを誘発させつつガードカウンターで攻めていくのが基本。
今作でもHPが減少すると闇の力を開放し、「メテオ」などの強力な攻撃を使用するようになり、かつ連続斬り以外の技の使用頻度が増す。セフィロスの攻撃を制御するのが難しくなるので、一つ一つの技をしっかり処理していくことになる。
グロウアビリティは基本全部、あとはリーブ系、リフレクトガード、ガードカウンター、リベンジスラッシュ辺りは必須。シャドウフレア対策で「リフレガ」も持っておくといい。
KHFMの時と比べるとソラのアクションが多彩になり、出来る事が増えたので攻撃パターンさえ掴めば前作よりも比較的安定して倒せるようになる。
FM+では追加された13機関の再現データや鎧の男の方が遥かに強いので、もはやラスボスよりは強いだけの敵でしかない。
とはいえ、回避に必要となるグロウアビリティはふつうにプレイしているだけだとなかなか揃わないので(各フォームのレベル上げが必要になるため)、基本的にはやり込み前提の難易度である。
KHFMではソラに敗れると他のハートレスと同じような演出で消滅するが、その後何事もなかったかのようにクラウドの前に現れ、とりあえずお約束に倣って彼と剣を交える。
KH2ではソラに敗れても「たいしたものだ」と言うだけでピンピンしている。そして自分を滅ぼせるのはクラウドだけだと結論し、背中を向けて戦いを放棄。クラウドを呼ぶように伝えた。
その後、決着を付けるべく現れたクラウドと戦い「闇も過去も捨て去る気がない」など彼の内心を暴く言動で懊悩させる。だが駆け付けたティファの「闇は光で包めばいい」という前向きな台詞に今度はセフィロスが動揺し始める。ティファを寄せ付けない実力を見せるも立ち直ったクラウドと再び斬り結び、共にいずこかへ消えていった。
要するに、ソラはどんなに頑張ってもセフィロスに完全に勝つことは出来ない。
3Dアクションゲーム内で再現されたセフィロスの本作でのバトルスタイルが後のDFFシリーズに継承されており(シャドウフレア、心無い天使、居合いと連続斬りを併用する剣術など)、コスチュームも腰の翼が無いKHFMでのバージョンでスキンが実装されている。
いただきストリート
SPから登場。エアリスをやたらと敵視している。
実際本物の古代種の末裔としてガスト博士に愛され、相棒ザックスにも愛され、自身の野望を阻止したエアリスを恨んでいる可能性は否めなかったりする。
当然強キャラであり、クラウドのいる所常にいる。30thでFFⅦ枠がSPの4人、Pの5人から2人に減らされてもなお出て来る。
大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL
「さあ、乱闘に絶望を贈ってやろう…」
敵の敵は味方という立場とは言えセフィロスがクラウドたちを助けた希少な例。
詳細は「セフィロス(ファイター)」を参照。
技一覧
平常時
居合い斬り(CC、DFF)
正宗の長いリーチを活かした前方攻撃。または前方広範囲に斬撃をとばす。
DFFでは腰から抜くように振り上げた刀を途中で止め、そこから無数の見えない斬撃を繰り出す技。
薙ぎ払い(KHFM、DFF)
KHFMでは腰に差した状態の正宗を真横に薙ぎ払う攻撃。
DFFでは振り下ろし→逆袈裟斬り→横薙ぎの順に刀を振るい、その間に見えない斬撃を挟んで相手を切り刻む。
連続斬り(KH2)
KH2で登場した際に多用する刀を振るっての連続攻撃。一度身構えてから素早く刀を連続で振るい、ソラを切り刻む。残りHPが減るごとに踏み込み距離が三段階までアップし、最終盤では中途半端な間合いだと回り込まれる事も。攻力が非常に高く、使用頻度も高いKH2におけるセフィロスのメイン技。モーションがのちにクライシスコアで登場する八刀一閃(後述)に近い。
八刀一閃(CC、DFF、FF7R、スマブラ)
クラウドの超究武神覇斬に似た刀による8連続攻撃。攻撃開始時に「霞の構え」のようなモーションを取るのが特徴。ザックスに伝授する技でもあるため、ザックスも使用できる。対戦時にセフィロスが使用する場合、最後の一太刀以外は全てザックスに弾かれる。クライシスコア、PSP版DFFシリーズでは5回しか斬りつけていないが、DFFACで晴れて8回攻撃となった。トドメの斬撃はPSP版DFFでは普通の切り払いだが、DFFAC、クライシスコアでは刀を逆手に持ち替え、相手の頭上から切り抜ける独特なモーションとなっている。
FF7Rでは回避、防御不可の単体連続攻撃として使用。絶大なダメージを受けるので発動を察知したら操作キャラを切り替えるなどして立て直しに備える事。
獄門(エアガイツ、DFF、FF7R、スマブラ)
地面に向かって正宗を突き刺す。本編でエアリスを殺害した時の攻撃に似ている。
初代DFFでは発動から着地まで技のキャンセルが不可能で、地面の少ないエリアでの使用が憚られる事も。
UC版以降のDFFシリーズで着地キャンセルが実装され、空中で衝撃波を飛ばす技に変えることが出来る。
FF7Rでも使用し、着地時にガード不能の衝撃波を飛ばす。
天照(DFFUC以降)
斜め下から上方に向かって斬りつける。発動する際に下に潜るようなモーションを取るので、一部の相手の空中攻撃をすかすことが出来る。
PSP版DFFでは単発系のHP攻撃だが、アーケード版ではブレイブ攻撃になった代わりに突進しながら斬り上げる連続ヒット技になった。
ブラックマテリア(エアガイツ、DFF)
クラウドのメテオレイン、ザックスのメテオシャワーに該当する攻撃。隕石を敵に向けて落とす。DDFFでは溜めることができ、溜める時間によって飛距離と軌道が変わる。
名前から分かる通り、『黒マテリア』である。
縮地、神速(DFF)
複数の剣圧を飛ばして攻撃する中距離攻撃。追加入力で瞬間移動しての切り付けを行う。縮地は追加入力を行うと相手を前方に吹き飛ばす地上専用技、神速は追加入力で相手を下方に叩き落す空中専用技。
クライシスコアでのイベントシーンでもジュノンの砲塔を輪切りにする剣圧を飛ばしている。
虚空(DFF)
高速ですり抜ける瞬間に大量の斬撃を加える。
初代DFFでは技を出しきった直後に謎の決めポーズを取り、膨大な隙を晒してしまう。
UC版以降はキャンセル可能になった。
閃光(エアガイツ、DFF、スマブラ)
相手の攻撃をガードした後に反撃するカウンター技。ガードしなくても攻撃に移行する。
名称の初出はエアガイツだが、この時は居合いの構えから繰り出す居合い斬りで技内容は大きく異なる。
召喚(CC)
4つのマテリアを召喚する。
一閃(KH2、スマブラ)
八刀一閃や虚空に似た技。刀を腰だめに構えてから相手の後方まで一瞬のうちに移動しながら居合いで13回斬りつける。専用コマンドの「ガード」を使えば阻止可能だが、失敗すると全ての攻撃を受けて大ダメージとなる。KH2で開幕使用する際は、開幕デモ中に技が開始していてその分リアクションコマンドの入力時間が短くなっている。予め△ボタン連打していないと厳しいレベル。
心無い天使(CC、KH、KH2、DFF、FF7R)
プレイヤーキャラクターのHPを1にする、FF6のケフカと同じ技。KHではついでにMPまで0にしてしまう凶悪技に変化。ケアルガが出来なくなるのでアイテムによる回復を強いられる。
DDFFではゲームシステム上HP強制1はあまりにも反則なのか、相手のブレイブを1にする技となっている。
ファイガウォール(KH、KH2)
呪文を唱えた後にセフィロスの周りに四方に広がる火柱が出現する。
KHFMでは火柱は3本だけだが、KH2ではソラを引き寄せつつ、15本の火柱が次々と出現するようになった。
シャドウフレア(7、DFF、KH、KH2、スマブラ)
プレイヤーキャラクターの周りに青い球状の炎を幾つも出現させる技。7ではてきのわざとしてプレイヤーキャラクターが使用できる。
『キャラクターを中心として存在し続ける』という設定になっているのか、移動してもそのままついて来る上、徐々に間隔が狭まってきて一斉に突撃する。
FF7Rでは吸引効果のある闇の玉をフィールドのいたるところに出現させる技。
メテオ(KH2)
空中に浮かび、無数の隕石を次々と降下させる技。一発喰らうと打ち上げられて延々被弾してしまう。エアドッジを駆使してフィールドを反復跳びするようにすればかわせる。
スーパーノヴァ(7、DFF、KH、スマブラ)
光の爆発を発生させて全体に魔法ダメージと状態異常を与える。威力は極めて低め。
弱いと言われているが混乱にだけは注意。クラウドの全体斬りで全滅する恐れがある。
インターナショナル版での威力はキャラの現HPの15/16で、こちらのHPが高ければ高いほどダメージ量も増える(9999だと9300ほど)。ただしそれで倒されることはない。
演出も大きく変わり、銀河系の彼方からエネルギー体を呼び寄せ、冥王星、土星付近の小惑星群、木星を次々に粉砕させて、それが太陽に飛び込み、太陽を爆発的に膨張させて水星、金星を飲み込んで「星」に迫りキャラクター全体を飲み込んで炸裂する(演出が1分50秒とかなり長い)。
KHFMにおいては自身の周囲にいくつもの隕石を漂わせ、それらを一斉に爆発させる攻撃となっている。
DFFではEXバーストで発動、古代文字を展開した後に両手で刀を振り下ろし、超高熱かつ巨大なエネルギー弾をぶつけ、更に相手後方の恒星にエネルギー弾をぶつけて爆発的に膨張させ、相手キャラクターを飲み込む。ただしコマンド入力に失敗すると刀を振り下ろすのみで技が終わる。
スマブラではいきなり太陽から光を発して「星」を粉砕するという演出に変わっている。またランダムに状態異常を1つ与え、気絶や睡眠などで相手の動きを封じる。その場合は吹っ飛ばしが発生しないためこのワザで撃墜することはない。
震天/動地(DFFAC、FF7R)
DFFACでの主力ブレイブ技。素早く踏み込みつつ刀で四連撃を加える。PSP版では見えない斬撃を挟みつつ切り刻む技が主力だったが、普通の連続斬りになった。とはいえ、斬りこむ速度はかなり早い。
FF7Rでも同様の連続攻撃として使用する。
一陣(DFFAC、FF7R)
居合いのように刀を引いて身構えてから、大きく踏み込んで斬り払い、続けて叩き斬る。震天、動地と比べると出が遅い分、リーチはより長い。FF7Rでも使用し、反撃可能な動地と使い分けてくる。
残心(DFFAC)
神速/縮地のように刀を振って剣圧を飛ばす攻撃。追撃の突進は出来なくなり、シンプルな飛び道具技となった。発生も遅くなってしまっており、主に牽制技として用いられる。
リバース時
オーロラフェンス
全てのステータス変化を無効化する。
リバースエナジー
自身のHPを大幅に回復し、敵にはスティグマ毒効果のある全体攻撃を行う。
セーファ時
フレア
単体に大ダメージを与える。
ペイルホース
単体のHPを1/8にし、「かなしい」状態にする。
ブレイク
単体に大ダメージを与え、「石化」状態にする。
デイン
全体に大ダメージを与える。
「片翼の天使」について
セフィロスの抽象的な呼び名に「片翼の天使」 (One-Winged Angel) がある。
これはラストバトルでセーファ・セフィロスが登場するときのBGMの題名が由来になっている。作曲は植松伸夫が担当した。
このBGMの何度も「セフィロス」の名が登場する印象的なコーラスの歌詞は「カルミナ・ブラーナ」から引用されたもので、言語はラテン語である。
他のセフィロスが登場する作品でもこの曲のアレンジ版が使用されている。
国内外のゲームミュージックを扱ったコンサートイベントでは必ずと言っていいほど演奏される曲であり、90年代の植松伸夫を代表する曲の一つである。
『FFVII AC』では歌詞が変わり、曲調にアレンジの加わった「再臨:片翼の天使」 (Advent:One-Winged Angel)という曲がBGMで使われている。
チョコボの不思議なダンジョンの第3ダンジョン500Fでこの曲が流れるという構想があったがボツネタとなった。
サウンドを担当した中村栄治は、この曲を「セフィロス音頭」と呼称している。
『半熟英雄VS3D』には「片翼の天使」をパロディにしたようなスクエニ(特にスクウェア側)を自虐ネタにした「絶叫すべき咆哮」という曲がある。ただし、替え歌ではなく曲はなんとなく似ているくらいでそのままではない。
KHFMではセフィロスに勝利すると「片翼の天使」というキーブレードを入手でき、COMでもこのキーブレードがカードとして登場する。
また、上記のスマブラ参戦時のムービーのタイトルも万国共通で「片翼の天使」である。
どんぎつねと化したセフィロス
日清食品のカップ麺『どん兵衛』とFINAL FANTASY VII REBIRTHのコラボCMでは、どんぎつねポジションのキャラクターに(ヒロイン枠のエアリスやティファを差し置いて)セフィロスが抜擢された。
CMの内容は、↑のイラストのように狐の耳と尻尾を生やしどんぎつね化したセフィロスが、しつこくクラウドにどん兵衛を勧めるというもの(↓のイラストはイメージです)。
上記の内容と、根負けしたクラウドがどん兵衛を食べるとHPが7777回復するゲーム的演出が某SNSで大ウケし、PixivにもこのCMをネタにした作品が投稿された。
それから…
同年10月にカップヌードルの新フレーバーとして豚骨ジェノバ味が新登場したが、ジェノバ繋がりでその煽り文がセフィロスの台詞と化していた。
やっと発売だね、母さん。
コクうまを、送ろうか。
当然だが、ジェノバ細胞は入っていないのでご安心を。
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