概要
ゲスト参戦の概念はシリーズ3作目の『大乱闘スマッシュブラザーズX』からで、当時はスネークとソニックの2体を指していた。
続く『大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS / Wii U』ではソニックに加え、ロックマンとパックマン、DLCとしてリュウ、クラウド、ベヨネッタが新規参戦。その一方でスネークは不参戦となった。
『大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL』ではスネークが10年ぶりに復帰し、新たにシモンが、ダッシュファイターとしてケン、リヒターが参戦。さらにファイターパス(ダウンロードコンテンツ)は大半が他社キャラとなり、ジョーカー、ドラゴンクエストの勇者、バンジョー&カズーイ、テリー、スティーブ/アレックス(+ゾンビ、エンダーマン)、セフィロス、カズヤ、ソラが参戦した。
以上により、最終的に15シリーズから18体(カラーバリエーションを含めば24体)の他社キャラが参戦し、スマブラの全89ファイターのうち5分の1以上を占める事となった。
しかも他社組の参戦数が増加し充実してしまったが為、任天堂キャラそっちのけで大乱闘が可能になってしまった。
該当ファイター一覧
『大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL』のファイター番号順に表記。☆はDLCとしての参戦。
No | ファイター | 出典シリーズ | 会社名 | X | for | SP |
---|---|---|---|---|---|---|
31 | スネーク | メタルギア | コナミ | ○ | × | ○ |
38 | ソニック | ソニック | セガ | ○ | ○ | ○ |
46 | ロックマン | ロックマン | カプコン | × | ○ | ○ |
55 | パックマン | パックマン | バンダイナムコ | × | ○ | ○ |
60 | リュウ | ストリートファイター | カプコン | × | ☆ | ○ |
60' | ケン | ストリートファイター | カプコン | × | × | ○ |
61 | クラウド | ファイナルファンタジーⅦ | スクエニ | × | ☆ | ○ |
63 | ベヨネッタ | ベヨネッタ | セガ | × | ☆ | ○ |
66 | シモン | 悪魔城ドラキュラ | コナミ | × | × | ○ |
66' | リヒター | 悪魔城ドラキュラ | コナミ | × | × | ○ |
71 | ジョーカー | ペルソナ | ATLUS | × | × | ☆ |
72 | 勇者※1 | ドラゴンクエスト | スクエニ | × | × | ☆ |
73 | バンジョー&カズーイ | バンジョーとカズーイの大冒険 | Microsoft | × | × | ☆ |
74 | テリー | 餓狼伝説 | SNK | × | × | ☆ |
77 | スティーブ/アレックス※1 | Minecraft | Mojang | × | × | ☆ |
78 | セフィロス | ファイナルファンタジーⅦ | スクエニ | × | × | ☆ |
81 | カズヤ | 鉄拳 | バンダイナムコ | × | × | ☆ |
82 | ソラ | キングダムハーツ | ディズニー | × | × | ☆ |
- 以下のファイターは、カラーバリエーションとしてこれらのキャラクターから選択可能。
- 勇者:『ドラゴンクエストⅪ S』・『ドラゴンクエストⅢ』・『ドラゴンクエストⅣ』・『ドラゴンクエストⅧ』
- スティーブ/アレックス:スティーブ・アレックス・ゾンビ・エンダーマン
- ストリートファイターシリーズの権利はカプコンU.S.A.が所持。
- ATLUSはセガ、MojangはMicrosoftの子会社。
- ベヨネッタシリーズは『ベヨネッタ1』はセガ、『ベヨネッタ2』以降(及び『ベヨネッタ1』の任天堂ハード移植版)は任天堂からの発売となっているが、『スマブラ』での立ち位置はセガ枠扱い。
- バンジョーとカズーイの大冒険シリーズは、かつては任天堂から発売されていたが、開発元のレア社がMicrosoftに買収されたため、現在はMicrosoftが権利を所有している。
- キングダムハーツシリーズはスクウェア・エニックスから発売されているが、キャラクターについてはディズニーが権利を所有している。
- 親会社と子会社などを一纏めにした、各メーカーからの参戦ファイター数は以下の通り。
コナミ | セガ系 | カプコン | バンナム | スクエニ系 | MS系 | SNK | 合計 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
X | 1 | 1 | - | - | - | - | - | 2 |
for | - | 2 | 2 | 1 | 1 | - | - | 6 |
SP | 3 | 3 | 3 | 2 | 4 | 2 | 1 | 18 |
- 『大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS / Wii U』から参戦しているシュルク、『大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL』に参戦したホムラ/ヒカリは他社ハードから作品の発売歴があるゼノシリーズのキャラクターだが、他社ハードで発売された作品には登場しておらず、スマブラではゼノブレイドシリーズのみを持って任天堂作品として扱われている。
- 『大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL』に参戦したベレト/ベレスの参戦元である『ファイアーエムブレム風花雪月』は開発にコーエーテクモも関わっているが、作品自体はこれまでのシリーズと同様に任天堂とインテリジェントシステムズのみが版権を保有しており、コーエーテクモはクレジットされていない。
上記ファイター以外のアシストフィギュア・コスチューム・スピリッツ・ステージギミック・背景等で登場する他社キャラクターは分割記事「他社組の一覧」を参照。
他社組枠のきっかけ
そもそも初代は『ニンテンドウオールスター!大乱闘スマッシュブラザーズ』と「任天堂のオールスター」という肩書きがあった為、任天堂作品オンリーでサードパーティーの作品が加わるとは想定もされていなかった。
ところが話は二作目『大乱闘スマッシュブラザーズDX』の頃に遡る。当時、桜井政博氏にコナミ在籍(当時)の小島秀夫氏から「スマブラにスネークを参戦させてほしい」との打診があった事がきっかけもしくは遠因だったとされる。この時は諸々の事情で実現はできなかったが、『大乱闘スマッシュブラザーズX』でようやく実現。これが後に『大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS / Wii U』からの本格的なクロスオーバー参戦にまで繋がっているのである。
『大乱闘スマッシュブラザーズX』の頃に明かされた参戦条件が「任天堂のゲーム機で発売され、そのハードに貢献した作品」であり(殆どの他社ファイターはこの基準に満たしていたが、下記にも書かれているがfor当時のクラウドはまだデビュー作のFF7は任天堂ハードに移植されていなかった)、スネークはメタルギアシリーズが(当時の)任天堂のゲーム機では3本だけであったが採用を果たしている。実は『大乱闘スマッシュブラザーズDX』で最も参戦が望まれていたのがソニックだった事も明かされている(スネークのスマッシュアピールで、相棒のオタコンもその事を触れている)。
『大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS / Wii U』ではコナミのスネークが不参戦と早々に判明し、代わりにカプコンのロックマンが新規参戦した事が話題となる。それに加え「将来新作の可能性があるシリーズタイトル」「世界的に著名なゲームタイトル・キャラクター」の参戦が見られる。例外として、DLCでスクウェア・エニックスから途中参戦したクラウドに関しては、2つの条件を当てはまらずに参戦が出来た(キングダムハーツシリーズを含めた任天堂ハード産派生作品の一部には一応出ている為、条件は満たしている)が、その先駆けだったスネークは諸事情があったらしく不参戦に終わっていた。
『大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL』では基準などは現時点では不明だが、シモンとリヒターが参戦出来たのは、前作の『大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS / Wii U』で行なったスマブラ投稿拳で、ユーザーの人気が多かったものから厳選して参戦出来たとのこと。
さらに衝撃を与えたのは、元任天堂タイトルだったバンジョーとカズーイの大冒険シリーズ、ある意味里帰りの参戦であり、そして『Minecraft』の参戦はまさかのMicrosoftからというものであった。
ソラは参戦要望が特に高いキャラクターだったが、ソラはディズニー社に版権がある為、そのしがらみにより極めて困難とこれまで目されてきた。しかし、最後の最後に夢のサプライズとして衝撃を通り越して感動の参戦にまで至ったのである。
参戦要望のアンケート投票が行われたが、投票結果によって各メーカーに迷惑がかかる危険があるとの事で非公開だった事も明かされている。
複数のメーカーの作品からの参戦により、スマブラで初めて共演したメーカー作品同士という組み合わせもあったりと、少なくともコンシューマゲームでは数少ない異例のコラボレーションを果たしたと言える。
余談
forのDLCでリュウが参戦された事をキッカケとして、次回作のSPではソフト単体→DLC1→DLC2の間隔で格闘ゲーのキャラが1人ずつ参戦されている。また後者2名はスマブラ外でリュウと何度か共演した事がある(ロックマンとパックマンも1度だけ格闘ゲーに出たことあるが、どちらもアクションゲーム出身である)。
関連イラスト
大乱闘スマッシュブラザーズX
大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS / Wii U
『大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS / Wii U』関連のイラストでは、ロックマン、ソニック、パックマンの3人が任天堂を代表するキャラクターであるマリオとセットで描かれたものが多い。
大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL
関連タグ
スマブラ関連
作品 | 参戦キャラクター |
---|---|
X | スネーク、ソニック |
for | ロックマン、パックマン |
for(DLC) | リュウ、クラウド、ベヨネッタ |
SP | ケン、シモン(リヒター) |
SP(DLC) | ジョーカー、勇者、バンジョー&カズーイ、テリー、スティーブ/アレックス、セフィロス、カズヤ、ソラ |
会社関連
コナミ(ハドソン) セガ、(プラチナゲームズ、ATLUS) カプコン バンダイナムコ スクウェア・エニックス Microsoft(レア社、Mojang) SNK ディズニー