主人公(DQ11)
しゅじんこう
【悪魔の子と呼ばれる少年】
『ドラゴンクエストⅪ 過ぎ去りし時を求めて』に登場するキャラクターで過去作品と同じようにプレイヤーが自由に名前を付けられる。
デフォルトネームは「イレブン」。アーケードゲームの『戦え!ドラゴンクエスト スキャンバトラーズ』では「勇者イレブン」として登場している。
年齢 | 16歳 |
---|---|
身長 | 約170cm |
体重 | 約60kg |
出身 | イシの村※ |
好きな食べ物 | シチュー(母親の得意料理) |
宝物 | 「だいじなもの」のアイテム |
好みのタイプ | ご想像にお任せします |
座右の銘 | 正々堂々 |
日課にしていること | 冒険の記録をつける |
ファッションのこだわり | 冒険道具の詰まった鞄 |
英語版名 | Eleven(※デフォルト名) |
CV | 斎賀みつき(『ドラゴンクエストⅪS』、『大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL』) |
※本来の出身地は後述
穏やかなイシの村にて、母ペルラと亡き祖父テオのもとで健やかに育った青年。サラサラのセミロングヘアーの茶髪と青い瞳を持ち、テオのお下がりである紫のベストコートを着ている。特にそのサラサラヘアーはトレードマークであるらしく、行く先々で言及される。
キャラクターデザインの鳥山明氏曰く「"追われる勇者"なのでちょっと真面目で地味な感じにした」とのこと。堀井雄二氏は主人公のイメージを「ちょっと影があって、線が細くて芯が強い」と語っている。
周りからはおとなしそうな優男に見られ、実際に仲間のカミュやベロニカには「おっとりしてる」「ボーッとしてる」などと言われるが、子供の頃はいたずら小僧だった。また、一度言い出すと考えを曲げない頑固なところがあるとも言われている。
そして左手には不思議な紋章のような形をしたアザがあり、このアザが光るとき何か不思議なことが起こるという。
16歳の誕生日を迎え、村のしきたりである成人の儀をおこなうため、幼なじみのエマとともに神の岩へと向かったが、とある出来事がきっかけで、自らが伝説の「勇者」の生まれ変わりであることを知ることになる。
「勇者」とは何なのか。その答えを求め、故郷を離れて未知の世界へと旅立つ。
しかし、彼を待ち受けていたのは人々からの歓迎ではなく、""悪魔の子""と呼ばれ、追われる運命だった…。
その出自は、16年前に魔物に滅ぼされたユグノア王国の王子。
国王アーウィンと王妃エレノアの息子で先王ロウの孫。顔立ちは父、髪色と瞳の色は母から引き継いでいる。「主人公が実は王子」という設定は過去作にも何度かあったが、亡国の王子という設定はシリーズ初。
本来なら、ユグノア王子の慣習として幼い頃からドゥーランダ山のニマ大師の門下で6年間修行を重ね、16歳になれば友好国デルカダールで更なる研鑽を積むという人生を歩むはずだった。しかし生後間もなく、ユグノアがウルノーガ率いる魔物達に襲撃される。その折、囮となったエレノアから来賓だったデルカダールの王女に託されたが、彼女に抱えられて逃げている最中に揃って川へと転落。ひとりイシの村付近に流れ着いたところをテオに拾われる。このとき、籠にエレノアの手紙も入っていたため、本名のまま育てられた。
ロトゼタシアの生命を司る「命の大樹」の申し子であり、世界中に張り巡らされた大樹の根を通じて、大地の記憶を再生する力を持つ。
命の大樹にたどり着いた時に、勇者のつるぎを取ろうとしたところをホメロスの不意討ちを受けて圧倒的な力に敗北、デルカダール王に憑依していた魔導士ウルノーガに勇者の力を奪われてしまう。しかしグレイグとの和解など紆余曲折を経て、亡きアーウィンやエレノアの力によって失われていた勇者の力を取り戻し、魔王に挑むことになる。
魔王を倒し世界を救った後は束の間の平和を謳歌するものの、「忘れられた塔」において彼は自らや仲間、そして世界の運命をも大きく揺るがす決断を迫られることになりここでようやく副題の「過ぎ去りし時を求めて」の意味が判明する。
過ぎ去りし時を求めた彼は世界を闇に堕とす元凶を事前に倒し、世界中の人々と大切な仲間の命を救うことに成功する。その後は先代勇者ローシュらの足跡を辿りつつ、真の敵である邪神ニズゼルファに挑むことになった。
そして、彼こそが初代「勇者ロト」その人である。 邪神ニズゼルファを倒し命の大樹に「勇者のつるぎ・真」を奉納した際に、大樹の真の姿である聖竜と対面。
「ロトゼタシアの勇者」略して「ロトの勇者」と呼ばれ、いつか再び世界が闇に覆われた時、彼あるいは彼のような勇気ある若者が再びつるぎを手に立ち上がるだろう、ということを示唆し『ドラゴンクエストⅪ』の物語は幕を閉じる。
元々『ドラゴンクエストⅠ』〜『ドラゴンクエストⅢ』の作中では「ロト」という言葉の具体的な意味や由来は語られておらず、リメイク版やスピンオフ、小説版では「ロト」とは「アレフガルド創世期に世界を救った勇者の名」「神に近しい者という意味」等々語られていたが、今作、『ドラゴンクエストⅪ』で答えが出たという形になる。
ただし、本作終盤ではある人物のタイムリープにより、また新たな可能性が発生している為、彼の血が未来のロトに受け継がれているのかは不明。
このあたりの問題に関する詳細はこちらの記事を参照。
装備武器は片手剣と両手剣。固有スキルは「ゆうしゃ」と「けんしん」。
何気に剣しか装備できない主人公は彼が初。
歴代主人公と比べて、攻撃呪文も得意な点は特徴的。ベロニカにやや遅れて「メラミ」や「イオラ」といった有力な呪文を覚える。
本作におけるデイン系は他の呪文系統とは異なり、「デイン」「ライデイン」「ギガデイン」の3段階しかなく、「ジゴデイン」や「ミナデイン」は連携技に栄転している。そのため、デインは下級と中級を兼ねた性能となっており、当初は「ギラ」に毛が生えた程度の威力しか出ないが、最終的には中級呪文に匹敵するダメージを叩き出すようになる。なお、消費MPは8と中級呪文並みで、あまり早期に習得しても単に燃費が悪い呪文にしかならない。
片手剣は、盾を装備できるが範囲攻撃に乏しく、「ギガスラッシュ」までお預け。また、当の「ギガスラッシュ」も消費MP16と重く、早い段階で覚えても連発はあまりできない。
両手剣は、「渾身斬り」や「ぶんまわし」など、単体にもグループにも有効な技を覚えられる。特に、「ぶんまわし」は威力の減衰がない上に消費MP4とコストが軽く、使い勝手良好。ただし、盾を装備できない分、必然的に防御方面は薄くなる。
ゆうしゃはその名の通り、デイン系を始めとした勇者の呪文を中心に習得。スキルパネル拡張後は、より高度な呪文を覚えられるようになるが、攻撃系と回復系が真逆の方向に設置されるため、どちらから取りに行くかで戦闘中の立ち回りにも差が出やすい。
けんしんは、強力な剣技を覚えられる。しかし、パネルが中央で分断されており、片手剣スキル方面からは片手剣技、両手剣スキル方面からは両手剣技しか習得できず、事実上これらの上位スキルに当たる。
各スキルの方向性がはっきりしており、どこから進めていくかによって使い勝手が大きく変わる。序盤は強い盾がなく、先述のようにデインを早期習得してもすぐにガス欠を起こすので、両手剣から取っていくのがいいだろう。
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