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CV:黒田崇矢(『ドラゴンクエストⅪS』)


概要編集

ドラゴンクエストⅪ』における一連の事件の黒幕であり、16年前、魔物を率いてユグノア王国を滅ぼしデルカダール王に憑依していた悪しき魔道士。

更にグレイグの祖国であるバンデルフォン王国も滅ぼしており、メダチャット地方にかつて存在したプワチャット王国でも大臣になりすまして暗躍し、メルトアに「まほうのかぎ」を与えたりした。

更に勇者を育てたイシの村を焼き払わせたり(なお住民達はその際に皆殺しにされかけるもグレイグの手引きで難を逃れている)、勇者と縁があるドゥルダ郷への道を封鎖したり、勇者達に怨み辛みを言うベロニカの幻影を見せる(これに関してはホメロスの独断の可能性もある)など勇者やその関係者への嫌がらせも行っている。


中盤、命の大樹にやってきた主人公一行をホメロスが襲撃した際、デルカダール王から飛び出して正体を現し、主人公の持つ勇者の力と大樹の魂をとりこんで魔王と化し、世界異変を引き起こした。その後は天空魔城を拠点に魔王として君臨し、ロトゼタシア各地に六軍王を送り込んでいた。世界異変後最初に訪れる町が闇に包まれたデルカダール地方であるため世界が崩壊したかのような印象を受けるが、実はほとんどの国や町は異変前と変わらない生活を送っており魔物に支配されているのはデルカダール地方とグロッタの町くらいである。


魔王ウルノーガ

魔道士の時点では杖を持っているが、魔王となってからは目玉のついた大剣『魔王の剣』を保持しており、それが杖を兼ねている。


センシティブな作品

最終決戦では配下の六軍王の技を中心に繰り出してくる。一度倒された後は大剣の力を解放して大幅に姿を変え、剣が変化した邪竜ウルナーガとともに襲いかかってくる。


時間遡行後は同様に命の大樹に現れるが、前の時間軸でウルノーガが落とした魔王の剣を持ちこんだことで刺客のホメロスが倒されたため、勇者の剣を入手できず、口封じにホメロスを殺害し「ホメロスに勇者が悪魔の子だと説き伏せられていた」と彼に罪を擦り付け、デルカダール王のふりをして拠点のデルカダール城に撤退。主人公の寝込みを襲い勇者の剣を奪おうとしたが、黒い精霊に阻まれてしまう。正体を明かすと襲いかかってくる。


今際に、主人公とともに時を遡ってきた謎の存在に気付き「時を越えてきたのはお前だけだと思うな」という警告を残した。


作中の動きを見るとかなり慎重に立ち回っており、デルカダールという世界一の大国を支配しておきながら勇者を炙り出す為に町や村を片っ端から攻撃する様子は見られない。いくら世界一の大国と魔物の軍勢を率いて世界中に総攻撃を仕掛けても流石に魔王でもない状態で全世界を敵に回しては勝ち目はないと悟ったのだろう。


戦闘面編集

全般的に入手経験値が多すぎてキャラクターのレベルがインフレしている『ドラゴンクエストⅪ』においてはラスボスとしては相対的に弱い部類に入る。道中に目につくシンボルとの戦いをサボっていなかったなら、まず間違いなく適正レベル超過になるだろう。

加えて味方のレベル別ステータスや特技の面でもかなりハイスペックなのに対し、相手側の行動はローテーションで無駄行動まである有様である。

レベル上げやふしぎな鍛冶を怠らず、両手剣や斧系統の強力技や一通りの補助魔法、全体回復手段を用意しておけば、容易に撃破出来る筈。

そもそも第一形態が1~2回行動、第二形態が完全1回行動(共に前に躍り出た時、ウルナーガは1~2回行動)という謎仕様である。第二形態を両者合わせても計2~3回であり、中ボスの人食い火竜より行動回数は少ない。六軍王は二人で戦うゾルデを除き完全二回行動なのに…


とはいえ、3DS版・Switch版は2Dモードでもない限りシンボルスルーで戦闘回避できるこのゲーム、スルーしまくり低レベルで突入すれば突然の大技で半壊することも珍しくない。第一形態の攻撃力505からの「クリムゾンミスト」→「天下無双」や第二形態のウルナーガの「ぶきみな閃光」からの呪文攻撃等強力な攻撃もあり、レベルが足りないと流石に苦戦するだろう。また第二形態はゾーン状態になると連携技の「地獄陣」または「クロスマダンテ」を使用する。

両形態で戦術が大幅に異なり、第一形態が強かったという声もあれば、第二形態の方が強かったという声も。

因みにSwitch版で追加された縛りプレイの一つ「全ての敵が強い」を設定して挑むと桁違いの強さの強敵と化す。


時間遡行後に戦う魔道士ウルノーガは攻撃はそれほど激しくないが、一定ターンの間回復魔法の効果が反転する「冥界の霧」が厄介。


正体編集


元々は人間であり、正体は先代勇者ローシュの仲間の魔道士ウラノスであったことが後に判明する。非常に優れた魔法の才を持っていたが、同時に魔法の探求には手段を選ばない危うさを持っていた。


ロトゼタシアを恐怖に陥れようとした邪神ニズゼルファと戦っていた最中に、精神を乗っ取られてローシュを殺害、そのまま闇の力を得て暗黒魔道士ウルノーガとなってしまった。

しかし、ウルノーガの中にあった僅かな善の心が分かれて予言者(CV:ゲーム本編:冨永みーなホミリンの姿:尾崎由香、DLCボイスドラマ:多田野曜平)として主人公達を導く。

そして本編の16年前、勇者が誕生したユグノアを襲撃、滅亡に追い込み、デルカダール王に憑依してアーウィンを殺害。勇者を悪魔の子と喧伝しそのチカラを狙う。


つまりナンバリング初の人間から魔王に成り上がった魔王といえる(リメイクに辺り後付けされたミルドラースを除く)。


『ドラゴンクエストⅪS』では、冒険の書の世界をすべてクリアしたあとに時をわたる前のウルノーガの怨念の塊がかつてのウルノーガとウルナーガの形をなして登場している。言うなれば星のカービィシリーズでいうソウル系ボスポジション。

それぞれ、失われし時の怨念と失われし時の災厄という名前であるがさらに強化されておりニズゼルファなどを倒した段階でもかなりきつくなっている。


余談編集

『ドラゴンクエストⅪS』の新キャスト発表で魔道士ウラノスのキャストが関智一に決定した事から(メダル校長といたずらデビルも兼任)、ウルノーガのキャストも関智一である事が推測されたが、実際に彼を演じる事となったのは、発表当時役名未表記だった黒田崇矢となった(そのため、氏の代表的な役にちなんでウルノーガのいる天空魔城を東城会本部と言うネタが発生した)。


ちなみに関智一は『CDシアター ドラゴンクエストⅥ』と『ドラゴンクエストライバルズエース』でドラゴンクエストⅥ主人公を、アニメ『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』(2020年版)では魔軍司令ハドラーを演じている。


ゲーム本編の方で予言者を演じた冨永みーなはアニメ『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』(1991年版)でマァム役、そして『CDシアター ドラゴンクエストⅠ』ではオリジナルキャラ・ミナ役で出演してる。


DLCボイスドラマで予言者を演じた多田野曜平はアニメ『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』(2020年版)でバダック役として出演してる。



関連タグ編集

ドラゴンクエストⅪ 魔王系 だいたいこいつのせい


ドラゴンクエストシリーズの類似キャラクター編集

  • ???ある作品の設定ではウルノーガとほぼ同じ生い立ちである。

  • ドルマゲス…『ドラゴンクエストⅧ』の登場人物。「当初の黒幕と思われたが実は闇落ちしていた傀儡」「杖を武器に使い、決戦の際は怪物に変貌する」など類似点がある。



  • ジャガン…漫画『ドラゴンクエスト列伝 ロトの紋章』の登場人物。黒幕によって闇に落とされた少年で、当初は忠実に仕えていたが内心では不平不満を溜め込み、終盤にて暴走。黒幕の肉体が封印されたオーブを破壊することで思い知らせようとするが……。真の名前は「アラン」であり、改心後はこちらを名乗るようになる。その後は黒幕によって憑依されてしまう。「黒幕によって闇に落とされる」「黒幕の肉体(が封印されたオーブ)を破壊する」「光と闇の二面性を持つ」などなど類似点が多数見られる。相違点としては「憑依された側」が挙げられる。

その他のシリーズの類似キャラクター編集


  • エクスデス…『FINAL FANTASY Ⅴ』のラスボス。魔道士系ラスボスであること、世界の根幹の力(こちらは無の力)を得てパワーアップして悪事を働く点が共通している。

  • アルティミシア…『FINAL FANTASY Ⅷ』のラスボス。時を遡り主人公の協力者に憑依して悪事の限りを尽くす所が共通している。劇中では語られないが彼女もまた「真の黒幕」に翻弄された悲しい悪である。

  • マホロア…『星のカービィWii』のラスボス。自身の邪魔となる正義の存在を邪悪な存在と偽って事情を知らない者達に攻撃させたり、大いなる力を得て魔物になる所が共通している。更に強化版が作中最強のボスとして立ちはだかる所も似ている。

  • ラヴォス…『クロノ・トリガー』のラスボス。こいつが未来で世界を滅ぼすことを知った主人公たちに倒されるが、続編『クロノ・クロス』では、その怨念が「無かったことにされた滅ぶ未来」を取り戻そうとしている。その為クロノクロスのキャッチコピーは『殺された未来が、復讐に来る』である。

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