【一騎当千の将軍】
「見つけたぞ、悪魔の子め……」
(※この項目はネタバレを含みます)
プロフィール
年齢 | 36歳 |
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身長 | 約200㎝ |
体重 | 約95㎏ |
出身 | バンデルフォン王国 |
好きな食べ物 | きのこ |
宝物 | デルカダールの盾、誓いのペンダント |
好みのタイプ | 穏やかで笑顔の素敵な人 |
座右の銘 | 湛然不動 |
英語版名 | Hendrik |
CV | 小山力也(『ドラゴンクエストライバルズ』以降)/三瓶由布子(『ドラゴンクエストⅪ S』少年時) |
概要
『ドラゴンクエストⅪ 過ぎ去りし時を求めて』の登場人物。 世界一の大国であるデルカダール王国に仕える将軍で、国王から賜った漆黒の鎧を纏う大柄な壮年男性。紫髪のオールバックが特徴。一人称は俺or私。
約30年前に滅びたバンデルフォン王国の出身。相方で親友であるホメロスと同い年の36歳。性格は忠誠心が強く生真面目な堅物。
漆黒の愛馬リタリフォンを駆り、無敗を誇る一騎当千の戦士で、国のためなら命をかけることもいとわず、国王の信頼も厚い。
作中では国内外問わずファンが多く存在しており、グロッタの町ではその功績を称えて巨大な像が建てられるほど。
主命に従い、国王が悪魔の子と呼ぶ主人公の行方を追い、捕らえようとする。
主人公を悪魔の子と呼んで執拗に追跡していたが、主人公を育てたイシの村の住人達の処刑が免れたのは、他でもない彼の働き掛けがあったからである。
このようにイシの村の住人を助長したり、マルティナと交戦になった際には怯んだマルティナを泣いてる幼いマルティナと重ねてトドメを刺すのを踏みとどまる(結果としてリタリフォンを奪われた)など時として任務よりも情けを優先する。
中盤、デルカダール王に憑依していたウルノーガの策略で世界崩壊が起こり、ホメロスがウルノーガの手下だったことが明らかになる。異変後は崩壊したデルカダール城を乗っ取った屍騎軍王ゾルデの軍勢と対峙し、民の救出や拠点の防衛に奔走する姿に英雄としての名声はますます高まったが、内心では何ひとつ守れなかったと忸怩たる思いを抱えながら、自らに鞭打つかのように戦い続けていた。服装もデルカダールメイルから青と黄色を基調とした市松模様の私服姿になっている。
2019年11月に発売された『ドラゴンクエストⅪ 過ぎ去りし時を求めて 公式設定資料集』のシナリオ班のコメントによれば、デルカダールメイルは拠点の人々を救う資金のために売却したらしい。
その姿はウルノーガの呪縛から解放されたデルカダール王ですら心配するほどであった。そんな折、主人公と再会。王の命で主人公とともにゾルデを討伐することに。
勇者の力で過去の出来事に触れて初心を思い出し、主人公にこれまでの非礼を詫びる。ゾルデを討ち果たした後は、王の後押しもあり、人々に希望をもたらす勇者を守る盾になろうと誓いを立て、主人公の旅に同行する。すなわち、彼は本作における8人目の仲間である。
かつてデルカダール城に仕える前にソルティコの町で修行をしていたことがあり、その関係で実はゴリアテことシルビアとは旧知の間柄。かつての彼とはまったく違う姿に当初は全く気が付かなかった様子でそれを知った際にはかなりの衝撃を受けていた(PlayStation 4版と『ドラゴンクエストⅪ 過ぎ去りし時を求めてS』では頭上に雷が落ちるエフェクトが発生する)。パーティメンバーでシルビアをゴリアテと呼ぶのは彼だけである。
またシルビアもあらゆる人や魔物果ては現象にまでちゃん付けで呼ぶが、
グレイグの事は呼び捨てにしている。
寡黙で実直な人物だが、堅物ゆえに呪われしマルティナを見て慌てふためく一方で、ムフフ本に精通している上にカジノでバニーガールを品定めするというむっつりスケベぶりを見せたり、さそうおどりを受けた時のダンスが主人公と一二を争う下手っぴだったり、主人公に本当は虫が苦手だと打ち明けたり、火山地帯のあまりの暑さで意識が朦朧としていて寒いオヤジギャグをかましたり、実は猫アレルギーだったり、デフォルトの服装が異様にダサかったり、シルビアから恥ずかしい過去を暴露されたりと、敵対していた頃の威厳ある姿はどこへやら、いつの間にか茶目っ気たっぷりなおじさんになってしまった。先述のさそうおどりを受けた際の踊りは何と盆踊りであり、祖国の伝統であるバンデルフォン音頭である模様。その振り付けは炭坑節とほぼ同じ。
彼は踊りをこれしか知らないらしく、本人も『踊りには疎い』と言っている。
デルカダールの王女であるマルティナに対してはかつて剣を向けたことを後ろめたく思いつつも会話システムではまるでアリーナに対するクリフトのような忠犬ぶりを発揮している。
一方親友であったホメロスの心の内を理解できず、彼が闇堕ちする遠因となってしまったことを悔やんでいたが、天空魔城の決戦後には彼に対し最後に本音を伝えていた。
過ぎ去りし時を求めた世界では、長年王に憑依し王国を 牛耳った魔道士ウルノーガが祖国バンデルフォン王国を滅ぼした事を知り、主人公たちと共闘する展開に。 その後これまでの非礼を侘びて改めて「勇者を守る盾となる」と誓い仲間になる。最終的な肩書きも「勇者の盾」。同名の防具があるが気にしてはいけない。
ユグノア城跡地では、バクーモス撃破後にこの時点で王の様子がおかしいことに気づいていればと悔やみ、『その場にいながらもアーウィンを守れなかった事』を謝罪する。
こちらの世界ではホメロスと思いをぶつけ合う場面が無いのが心残りであろうが、彼自身はホメロスの死後も彼のことを親友と呼んでいた。『ドラゴンクエストⅪ S』ではこの点をフォローするシナリオが追加されている。
その後ソルティコの町を訪れると師匠ジエーゴに、シルビアと共に邪神に対抗するための試練に挑むよう勧められる。この試練を乗り越えると新たなスキルが解放される(後述)。試練後師匠に対して言う「師匠、いつの間に!?」は、ヤンガスのおっさんいつの間に!のパロディ。ちなみにカミュからは「おっさん」「グレイグのダンナ」などと呼ばれ、セーニャからは「盾おじさま」なるあだ名を付けられている。
なおネタバレ回避の為か、ゲーム発売前は彼がパーティメンバーであることは完全に伏せられていた(存在自体は判明していた)。パッケージにもいなければ、壁紙やTwitter用に配布されたアイコン・ヘッダー、コラボカフェにおけるグッズにもいない。
サマディー王国での馬レース、ブラック杯では愛馬リタリフォンと共に参加しており、シルビアと同じく少しのミスでも抜かされてしまうほどのスピードを誇る。
『ドラゴンクエストⅪ S』では彼と同棲すると、本気でわかり会うために勝負を申し出て、日が暮れるまでの戦いの末、主人公の本音を理解し作中での非礼を改めて謝罪する。
洞察力は高い方ではなく、ロウとマルティナは初見で王の異変に勘づいた一方で彼は16年間も王と一緒にいたにもかかわらず見抜けなかった。
また、ホメロスを露骨に冷遇したり勇者を悪魔の子と決めつけたりといった王の奇妙な行動・言動に特に疑問を持たずに従ったり、王の実の娘であるマルティナが主人公を庇ったとの理由で斬りかかろうとしたりといった軽率としか言いようがない行動もあった。
だが、これは家族と故郷を失い王に拾われた謂わば恩義でもあり、会話システムではグレイグ自身も度々己の軽率を悔やんでおり、只単純に非難するのも酷である。
性能
片手剣と両手剣の他、仲間では唯一斧を装備可能。また、盾を装備できる仲間は多くても、盾スキルを習得出来るのはグレイグのみ。
性質はパラディンに近く、味方を守る特技や回復・補助系の呪文を中心に習得する。
イメージ的にはイベントでも振り回している事の多い両手剣を持たせたくなるが、パーティ内の役割と後の強敵の事を考えれば、盾スキルは必要になってくるだろう。斧を装備させると最終的な火力は主人公には劣ってしまうが、防御力の高さはメンバー中隋一となる。
固有スキルは『ドラゴンクエストⅩ』のバトルマスター寄りの特技を習得する「えいゆう」と、前述のシルビアとの試練を果たし解放される「はくあい」。
はくあいスキルではNPC戦闘員の時に覚えていながらも仲間入り時になぜか忘れていた「におうだち」を覚えることができる。
また、国内外問わず英雄視されているためか、素のみりょくがマルティナに次いで高い。
主人公、マルティナとのれんけい技『忠義の鉄塊』は色んな意味で一見の価値あり。まずグレイグが水平飛行し、マルティナがグレイグの背中に飛び乗り、その後マルティナがグレイグを先回りしたかと思えばグレイグに掴みかかり投げ飛ばす。そして、主人公がグレイグを「アストロン」で鉄塊化させ、グレイグはそのまま二人に見送られながら敵陣に突撃するというグレイグが某髭兄弟のRPGの連携技もビックリなぐらい体を張っているもの。
グレイグの鉄と化した顔面がそのまま突っ込んでいくその姿はシュール極まりない。
主君を騙ったウルノーガの策略で、主人公やマルティナに非礼を働いた償いのため、彼らに忠義を尽くしているとはいえ、ここまで体を張って大丈夫なのだろうか?まぁ、「アストロン」がかかっていれば大丈夫そうではあるが。
関連イラスト
関連タグ
ピサロ、テリー…ドラゴンクエストシリーズでの立場上敵対していた加入時期の遅いパーティメンバーつながり。
ゴルベーザ…スクエニキャラ、黒鎧の大男、黒幕にいいように利用されていたが後に和解、共闘するなど共通点が多い。
バッシュ・フォン・ローゼンバーグ…スクウェア・エニックスのキャラ、中の人、年齢が同じ。祖国を滅ぼされた、将軍(バッシュは元将軍だが)と経歴も共通点が多く、更に作中でバッシュの場合は弟、グレイグの場合は主人公にだが「生き延びていたか」と発言する点も共通している。
ダイの大冒険:猛将と呼ばれる「バウスン将軍」が登場する。既に祖国を滅ぼされているため「亡国の出身」である。また同作には主人公を「魔物の子」と見なして最悪の悲劇を起こしたアルキード王も登場している。
ノヴァ(ダイの大冒険):上記のバウスン将軍の息子。「主人公の人となりを一切理解しようとせず一方的に敵視していた」「後に過ちを受け入れ、主人公たちを後方から支えるようになる」「人々に『勇気を与える』ことこそが自分の役割と見出す」など一部グレイグと類似点がある。また改心する前の心情はホメロスに近い。
クロコダイン:『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』の登場人物。ストーリー当初は敵キャラクターだったが、己の過ちを受け入れてからは主人公サイドの味方となり、勇者一行の非常に頼もしい戦士兼タンク役を担う武人肌な性格の男性。斧使いの30代で愛称がおっさんという点も同じ。
天空物語:類似点のあるオリジナルキャラクターが登場している。海賊団の船長「オーゼルグ」は部下から人望のある大男だが、信頼していたナンバー2のシャクバには疎まれていた。シャクバに騙されて勇者たちを敵と思い込んで襲撃してしまうが、後に誤解が解けて和解した。またシャクバと組んだ旧知の友「ヤグナー」は、魔物に国を滅ぼされ指名手配された王子を執拗に追っている。
大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL…スピリット「勇者の仲間たち」名義で登場している。
アイク…↑にてコピー体が彼の依り代になっている。
グレイル…↑の父親。グレイグとは一字違いである。
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