アイク(ファイター)
あいく
当記事は「アイク(ファイアーエムブレム)」から分離・独立させています。
記事の肥大化を防ぐため、先方に当記事の内容を追加しないようお願い致します。
コンセプトは「うなる剛剣」
そのコンセプト通り、アイクのスタイルはパワー重視となっている。巨大な両手剣ラグネルを片手で豪快に振るい、それゆえに動作が重たいのが欠点だが、それを補って余りある攻撃力とリーチを誇る。
パワーだけならクッパやドンキーコングに並ぶレベルという中々の脳k…もとい人間離れの性能。相手のダメージにもよるが、強攻撃でも並のスマッシュほどにふっとばせるパワーファイターである。
体重も重量級に分類されており、ふっとびにくい。
剣を使った攻撃を主体とする為、判定が強くリーチも長い。小ワザの火力も全体的に高めで、多くは撃墜まで狙える。
さらに、相手をステージ下へ撃墜できるメテオワザを3つも持っているのも特徴。全体的に大振りなワザが多く、FE剣士の中でも飛び抜けてワザの攻撃範囲が広い。
剣士にしては珍しく明確な投げコンボも所持しており、ガードされても崩しやすい。
こういったタイプのファイターの例に漏れず、特に撃墜に使うワザは発生が遅いか隙が大きく、読みが要求される場面は少なくない。
機動力も低く、相手に追いついたり逃げにくいので間合い管理は難しめ。極力大きな隙は晒さず、素早く見せかける動きが求められる。
復帰も弱み。距離はそれなりだが、横・上必殺ワザ共に直線上に復帰するので斜め下にふっとばされると厳しい。さらに追い討ちをかけるように攻撃判定が出るのが仇となって、逆にカウンターを合わせられて復帰どころか撃墜されてしまう危険性がある。
なお、原作のラグネルは間接攻撃ができるが、『スマブラ』ではバランス調整と言うことで飛び道具は出せない。
- 通常必殺ワザ:噴火
ラグネルを真上に両手持ちするように持ち上げ、剣から出る炎を溜めた後地面に叩き付け、炎を吹き出して攻撃するワザ。限界まで溜めると反動で10%のダメージを受ける。発生前にはスーパーアーマーがある。
ロイの「エクスプロージョン」に似ているが、こちらは縦に叩き付けるので、上下の判定がかなり広い。
ただし、限界まで溜めてもロイのような一撃必殺はできないので注意。
『for』からは溜めなしで攻撃する時のスーパーアーマーが発生しなくなったが、その分最大火力まで溜まる時間が早まり、ジャストガードされなければ最大火力の一撃で相手のシールドをブレイクするようになった。
『SP』では2秒以上溜めると攻撃力が最大に達し(クリーンヒットで35%)、前方にもう1本火柱を上げるようになった。
そこから1.5秒溜めるとさらに3本目の火柱を上げるが、この場合は最後まで溜めたかどうかを問わず反動ダメージを受ける。
- 横必殺ワザ:居合い斬り
剣を構え力を溜めた後、素早く突進する。最大まで溜めるとかなりの距離を移動する。
主に復帰ワザとして使用するが、使用後に一定の高さ以下で着地すると隙が少ないため足の遅さを補う移動手段としても有用。
『SP』では最大まで溜めてから維持できる時間に約1.5秒の制限が付いた。
- 上必殺ワザ:天空
剣を上に投げ、投げた剣の頂点に飛び、回転してから垂直落下する。「天!空ッ!」
上昇時にスーパーアーマーが付く。ステージの地形も貫通するので思わぬところでダメージが入る。
落下時の剣にはやや弱めのメテオ効果もある。
『SP』では投げた剣がステージの地形を貫通しなくなった代わりにスーパーアーマーの発生が高速化し、切り返しやカウンターとして生かしやすくなった。また、多くのファイターで道連れ時に自分が先にミスになる中、このワザは逆に相手が先にミスするようになったため、残りストック1同士での道連れを狙うことも可能だった。
Ver.2.0.0から不安定になったものの、それでも当て方によっては相手を先にミスにできる。
- 下必殺ワザ:カウンター
マルスやロイと同じワザ。剣を構えてわずかな間無敵状態になり、この間に攻撃を受けると剣による反撃を与える。
特に意味は無いが、空中で使用すると落下速度が一時的に遅くなる。
反射倍率は1.2倍。入力から剣を構えて無敵状態になるまでに若干のスキが生じるため、マルスたちと同じ感覚では使えない。その代わり、受付時間は長め。
『SP』では蒼炎を纏って反撃するようになった。
炎を纏った、乱舞型の天空。とどめに地面に叩き付ける時、噴火のごとく剣から炎を吹き出す。
最初の一撃の剣か衝撃波に当たらないと発動しない。
『SP』ではとどめの際に蒼炎のX文字が浮かぶ。
『X』では『蒼炎の軌跡』のレンジャー時代のデザインで参戦。炎の色は赤。
この時の「ぬぅん!」こと横スマッシュ攻撃「叩き割り」は、発生31Fで終点中央のマリオを48%、崖端なら32%から撃墜できるというとんでもないワザだった。
比較対象を挙げると、デデデの横スマは崖端のマリオを24%から撃墜できるが、クリーンヒット以外が弱く、そのクリーンヒットの発生も44Fと極端に遅い。それだけ『X』のアイクの横スマは異常だったといえる(その分後隙はデデデより大きいが)。
『for』では『暁の女神』の勇者時代の姿になり、炎の色も「ユンヌの蒼炎」に合わせて青色に変わった。
さすがにヤバすぎると判断されたのか、『X』でトップクラスの強さを誇っていた横スマッシュ攻撃のふっとばし力が激減(3DS版だと終点中央のマリオを撃墜するのに75%必要)。発生の遅さを考慮するとやや物足りないか。
当初は弱体化が目立ったが、バージョンアップで立て続けに強化され、最終的に『X』と同程度の強さを取り戻している。
『SP』では蒼炎版と暁版が両方登場。
声も新録され、『ヒーローズ』のように蒼炎版と暁版で演技が異なっている。勝利演出のセリフも一新され、蒼炎版、暁版共に各原作のセリフを喋るようになった。アクションの刷新で立ちモーションも直立へ変更した事で原作にやや近くなった。
前述の通り「噴火」の仕様が大きく変わった他、上空中攻撃が「振り上げ」に変更。「振り回し」と比べて持続こそ大きく劣っているものの、上方向への攻撃範囲が広く、発生の遅さに目を瞑ればスタンダードで使いやすいワザ。
横スマッシュ攻撃のふっとばし力は『X』ほどではないものの、相応の強さを取り戻している。