マルス(ファイター)
まるす
当記事は「マルス(ファイアーエムブレム)」から分離・独立させています。
記事の肥大化を防ぐため、先方に当記事の内容を追加しないようお願い致します。
第2作『大乱闘スマッシュブラザーズDX』から参戦。
ファイター番号は21、通り名は紋章の王子。
今までコミカルなキャラが中心だった『スマブラ』において、正統派の剣士の参戦は大きな話題を呼び、『スマブラ』の剣士枠の礎を築き、『ファイアーエムブレム』の世界的発展に多大な影響を及ぼした。
声はOVA版で担当した緑川光。
『DX』の発売時点では『FE』シリーズが海外で公式に発売されたことがなく、(故にDX開発当初は海外版では未参戦となることも検討された)それを踏まえて『for』まで長らく海外版の『スマブラ』でも吹き替えされずに日本語で喋ることとなった。
『Code Name: S.T.E.A.M.』を皮切りに新規収録される機会が多くなった影響か、『SP』では『DX』以来約17年ぶりに声が新録され、英語音声も追加されている。
スキの小さい素早い剣攻撃や、華麗かつ素早いアクションが持ち味。
剣の先端をかすめるように当てると、並のパワーファイターも真っ青な破壊力を発揮するが、逆に先端以外だとダメージ・ふっとばし力が激減してしまう。
例を挙げると、『SP』の横スマッシュ攻撃は、先端を当てれば終点中央の無操作マリオを63%から撃墜できるが、それ以外だと144%。
そのため、いかに先端を当てるかが重要となる。
飛び道具が無く接近戦オンリーではあるが、地上での機動力は高めで、相手には近づきやすい。特に歩行速度はなんとフォックスよりも速く(『DX』では同じ)、全ファイター中トップである。
- 通常必殺ワザ:シールドブレイカー
相手のシールドを割ることに特化した突き(『DX』のみ振り下ろし)。
ためるほど攻撃力が上がり、最大までためると一撃でシールドブレイクさせる。
- 横必殺ワザ:マーベラスコンビネーション
追加入力で最大4回連続で斬る。
2回目は上のみ、3・4回目は上下入力で別の攻撃に派生できる。
- 上必殺ワザ:ドルフィンスラッシュ
斬り上げながら一瞬で飛び上がる。前後入力で若干軌道が変わる。
発生が5Fと早く、地上では発生直前に、空中では使った時から無敵が付く。
ふっとばし力も高めで先端と根本の区別がないため、密着状態に追い込まれた時の反撃に使いやすい。
- 下必殺ワザ:カウンター
相手の攻撃を受け止めて反撃するワザ。
前後左右どこから攻撃を受けても対応可能な範囲の強さと、咄嗟の切り返しとしての使い勝手の良さを両立している。
- 最後の切りふだ:必殺の一撃
超速で真正面に突進し、斬り付けた相手を文字通り一撃必殺する。この時、原作シリーズを意識した「HPゲージが満タンから0になる」演出が入る。
ただし、空中で外すと一気にステージ外まで出て自滅してしまう恐れがある。この対策として、途中で攻撃or必殺ワザボタンを押せば、その場で剣を振ることができるようになっている。
『DX』と『X』では『紋章の謎』をベースにしたデザインだが、元と比べ明暗の差が大きく、全体的に落ち着いた感じの配色になっている。
『for』からは『新・暗黒竜と光の剣』『新・紋章の謎』をベースとしたものに一新され、『SP』ではさらにデザインが変わっている。
『DX』では「マーベラスコンビネーション」に先端とそれ以外の区別が無く、後のルキナやクロムのようにどこで当てても同じダメージを与えるもので、入力の有無を問わず全身が固定された順番(赤→緑→青→赤)で光るようになっていた。
また、「カウンター」はロイとは違いダメージが7%固定で、大物食いを狙いにくい立ち回り向けの妨害ワザといった味付けだった。
『X』から「マーベラスコンビネーション」に先端とそれ以外の区別が付き、派生入力の有無によってエフェクトの色が変化するようになった(通常→赤、上派生→青、下派生→緑)。
「カウンター」は受けた相手のワザの1.1倍のダメージを与えるようになり、下限も8%に上昇。猛威を奮ったメタナイトのマッハトルネイド対策だけでなく、効率的な攻略が狙えるボスバトルでも大活躍した。
『for』では念願の最初から使用可能なファイターとして登場。
本作から剣の軌跡が変わり、攻撃力の高い先端部分が強調されるようになった。
「カウンター」は受けた相手のワザの1.2倍のダメージを与えられるようになった代わりに、新たに50%の上限が追加されている。
『SP』では「マーベラスコンビネーション」がスピーディなワザに変化(同じワザを持つ他のファイターも同様)。
また、「シールドブレイカー」は上下シフトが可能になり、さらに相手の頭部に当てるとダメージが1.15倍に増加する追加効果を得た。
『DX』から『for』まで強キャラの座を維持し続けたマルスだが、『SP』では『DX』に近いスピード感も相まって、先端を当てるための間合い管理が今までに比べて非常に難しくなっている。
マルス自身の性能もかなり弱体化が目立ち、剣の威力が一定で安定した立ち回りの強化で屈指の扱いやすさを誇るルキナや、接近戦やコンボ・足場上空に強いロイが猛威を振るっているせいか、過去作から一転して大会でマルスを見かける機会は少なくなっている。
コンパチの多さ
マルスと同時に参戦したモデル替えキャラ(『DX』当時)のロイは、剣の根本で大きくふっとばすという、マルスとは対の剣質を持つ。
一方でダッシュファイターのルキナは、剣の先端と根本の区別が無い、安定感重視のファイターとなっている。
ちなみに『for』では『DX』のロイを元にしたカラーが存在するが、あちらがDLCで復活したことを踏まえたのか、はたまた1P・6Pカラーとの差別化のためか、『SP』では『暗黒竜と光の剣』を再現した配色に差し替えられている。
また、『SP』で参戦したクロムは上述したロイのダッシュファイターのため、コンパチのコンパチというかなりややこしいことになっている。
そのため、マルスのコンパチは事実上3体と非常に多い。
二次創作など
(主にスマブラの)二次創作上に限り「ナルシスト」や「キザ」「腹黒」「カツラ」などの二次設定が濃い作品が存在する。
『DX』『X』発売当時は1994年に発売された紋章の謎がマルスの登場する最後の作品であったことが関係していると思われるが、詳しい出所や理由などは一切不明。
一節の理由としてはスマブラ作中にある「みんな見ていてくれ!」や「今回は僕の勝ちだね」などの台詞や、『for』までにおける爽やかすぎる声などから、バックボーンを知らない『FE』未プレイの人にはナルシストであるように映りやすいのだと思われる(本来は自身の重要な立場を踏まえて味方の士気を上げる為の台詞だと思われる)。
また、『灯火の星』のオープニングでの一言でネタにされている。⇒マルス理論
当然、このネタを不快に思う原作およびスマブラファンもいるので注意。