概要
正式タイトルは「ファイアーエムブレム 新・紋章の謎~光と影の英雄~」。
SRPG作品ファイアーエムブレムシリーズの第3作目「ファイアーエムブレム 紋章の謎」の第二部・英雄戦争編(副題「紋章の謎」編)のリメイク・リニューアル作品。
メインシナリオは新暗黒竜同様に、加賀昭三氏の書いたものを元にしている。
その他の序章、外伝の追加シナリオや、支援会話はシナリオサポートのNaohiro Yasuhara、Hiromi Tanaka、またレプトンのSou Mayumi、Yuichiro kitaokaなどの方々が担当していると思われる。
前作「ファイアーエムブレム 新・暗黒竜と光の剣」の直接的な続編であり、前作での様々な反響(否定意見含む)を受け、見た目こそ前作からの流用が多いもののの、ゲームバランスを全体的に徹底して練り直しており細部の調整において非常に高い評価を受けている。
話の中身としては紋章の謎の第二部だけだが、8章からなるプロローグや多数の外伝を追加し、GBA作品同等以上のボリュームとなっている。その追加の中で、FC版暗黒竜・紋章の謎・新暗黒竜・BSアカネイア戦記のキャラクターに至るまで全員が登場、そのほとんどが仲間になってくれる。
また、過去にサテラビューで放送された「BSファイアーエムブレム アカネイア戦記」のリメイク「新・アカネイア戦記」も収録されており、本編とは別にプレイすることが出来る。
ストーリー
かつて、暗黒戦争と呼ばれた戦いがあった。
人々を絶望に陥れた暗黒竜メディウスの軍勢を亡国アリティアの王子マルスが、オレルアン公ハーディンら心強い仲間たちと共に打ち倒した戦いである。
その1年後─。
ひとりの若者が、アリティア城を訪れていた。英雄マルスのために戦う騎士を目指して。
(公式HPより引用)
リメイクによる変更点
メインストーリーの流れはあまり変わっていないが、なぜか原作にあったアカネイア王国の抱える問題が語られる部分が一部削除されている。
更に王国の兵力が劣っている、という解説から優れているという真逆の内容に変えられるなど、王国に良い部分があると示唆する細かいフォローがなされている。
これにはファンからあまり必要性のある改変とは感じづらく、また更にこの改変によって今作の悪役が戦争を起こした理由が変わってしまっているのではないかという批判がある。
改変によって、タイトルにある紋章の謎が本作では解き明かされないまま終わっているのも批判が大きい。
一方で改変した理由は不明だがさほど気になるものではないというファンもおり、ある程度意見が分かれている。
(詳しくはアカネイアの記事のネタバレ・アカネイア王国の真実の項目を参照。)
その他に追加要素が多い。特に、マイユニットの追加によって、プレイヤー=マルスではなく、側近としてマルスの活躍を横から眺める感じになっているという点で受ける印象はかなり変化している。
これによってマルスの心情が掘り下げられ、平和を望む優しい性格という設定が強調された。
兵種変更
前作と同様、自軍ユニットを好きなように兵種変更できるシステム。
難易度選択
今作では「ノーマル」「ハード」「マニアック」「ルナティック」「ルナティック'」(隠し)の5つの難易度がある。
ほぼ敵のステータス調整だけだった前作と異なりかなり難易度ごとにかなり手が入れられており、FEで初めて本格的な複数難易度の調整がされたと言えるかもしれない。
まずノーマルとハードの間にけっこうな隔たりがあり、ノーマルは比較的容易だが、ハードからは1章に入る前から敵に銀武器持ちが出てくるなどFEをどれか1作品クリアしたことがあるのが前提といった難易度になっている。
ルナティックともなると、1章から早速モブ敵が銀装備とごり押しさせない気満々なのと、終盤になると一般兵も錬成武器を持ち込むようになり、命中回避の計算の仕様上、大ダメージになりうる攻撃が高確率で命中することになりやすいため、マップによっては迎撃中心の戦法では数の暴力に負けて詰みかねないなど、開発側の本気を垣間見ることもできる。
「カジュアルモード」
前作で仲間が死ぬことを前提に調整したことが不評だったため、ついに実装されたモード。
シリーズ元来の死んだ仲間が二度と戻ってこない「クラシックモード」に対して、仲間が倒されても次の章で戻ってくる「カジュアルモード」が追加され、難易度ごとに選ぶことができる。
マイユニット
プレイヤーの分身として、マイユニットが戦いに参加する。
名前や性別、兵種、外見などを自由に変更でき、自分だけのユニットキャラクターを作れる。
マイユニットはもう一人の主人公「影の英雄」として、「光の英雄」主人公マルスを守る近衛騎士となり仲間たちと共に戦うことになる。
デフォルト名はクリス。このマイユニットが完全主人公のチュートリアル的な前日談が、プロローグとして序盤に8章追加されている。
みんなの様子
拠点に追加されたシステム。仲間たちの様子が見れる。
訓練によって経験値を得てきたり、特別な武器や道具を拾ってきたりする。この拾い物、○○の剣(主にアリティア軍関係者の名前)といったものから、強力な威力を持つが使用回数は3回のみのガラス武器、物干し竿とかフライパンなどのどう見ても戦場で振り回すような代物ではないようなネタアイテムまで様々。
新キャラクター
「暗黒竜と光の剣」(「紋章の謎」第一部のみ)のキャラ、
「アカネイア戦記」限定のキャラや「新・暗黒竜」の新規追加キャラが仲間にできる。
他、今作でも完全新規のキャラクターが数人ほど(そのうち味方キャラはマイユニットを除き一人)登場する。
これにより、紋章の謎より自軍ユニットは大幅に増えている。
しかし、1マップあたりの出撃数が人数に対してかなり少なく、加入したはいいが出撃させる余裕がなく、そのまま放置だったり、戦闘前後の会話を飛ばしていたりしてたら新規加入してたのに気がつかなかったというケースもしばしば。
外伝
特定の章で、いくつかの条件を満たす好プレーをすると外伝マップがプレイできる。
新規で追加された敵である暗殺組織についての話が進んでいき、それと共に「紋章の謎」第一部にいたが第二部で登場しなかったキャラが登場する。
トライアングルアタック
これまでトライアングルアタックといえば主に同じ兵種の三姉妹(歴代ペガサス三姉妹など)のものだったのが、本作ではついにサジマジバーツという別に血縁でもなんでもない野郎3人でぶっぱできるようになった。
元々はFC版暗黒竜の頃から存在した同人・二次創作ネタで、エニックス(現スクウェア・エニックス)刊行の『ファイアーエムブレム 4コママンガ劇場』でも第一次産業トライアングルアタックとかネタにされていた。
そもそもはFCの表現能力と当時のROMの容量の限界から、サジとマジはまったく同一、バーツはその色違いのグラフィックが使用されていたために発生したネタだったが、
まさか公式がこんな形でクローズアップするとは誰も予想していなかった。ちなみに3人とも加入時期が早いため、本家よりも使い勝手はいいかもしれない。
登場キャラクター
自軍ユニット
(参入順に記載、※付きのキャラはリメイク前ではリストラ、アカネイア戦記のみに登場、新・暗黒竜からの新キャラ等の理由により味方ユニットとして使用できなかったキャラ。(×)付きのキャラは前日譚での戦闘訓練での敵軍ユニットとしての出番もあるキャラ。)
新登場の敵軍ユニット
他
関連サイト
ファイアーエムブレム新・紋章の謎 ~光と影の英雄~ 公式サイト
ファイアーエムブレム新・紋章の謎 ~光と影の英雄~ -BACKGROUND-
関連タグ
暗黒竜と光の剣 紋章の謎 アカネイア戦記 新・暗黒竜と光の剣 新・アカネイア戦記 ファイアーエムブレム外伝
マルス(ファイアーエムブレム) ファルシオン マイユニット マイユニ
FE100users入り FE500users入り FE1000users入り
表記ゆれ
新紋章の謎 新・紋 新紋 新・紋章 新紋章 新紋章の謎~光と影の英雄~ FE新・紋 FE新紋 FE新・紋章の謎 FE新紋章の謎 など