曖昧さ回避
- 『ファイアーエムブレム』シリーズに登場する海賊。※メインイラスト
- 世界初のOVAといわれるSFアニメ『ダロス』(DALLOS)。
ファイアーエムブレム
概要
『海賊から足を洗いたいんです…どうか仲間にしてください!』
『暗黒竜と光の剣』およびリメイク版の『新・暗黒竜と光の剣』・『新・紋章の謎』に登場。
初期クラスは「海賊」。リメイク版では上級職の「バーサーカー」にクラスチェンジが可能。
マルス軍唯一の海賊。一人称は「おいら」。見た目はいかにもステレオタイプな「海の男」と言わんばかりの風貌。
FC版では割と老け顔であったが、ファイアーエムブレムTCG・DS版・サイファでは顔つきが若くなっている。
かつては掃除が得意な漁船の雑用係だったが、船が海賊に襲われて斧を手に取って抵抗しようとした際に見てくれから海賊に仲間と間違われてしまい、そのまま海賊に身を落としてしまった。
海賊行為に嫌気がさしており、悪事から足を洗うためにマルス軍に参加する。
SFC版『紋章の謎』には登場しないが、『新・暗黒竜と光の剣』および『新・紋章の謎』では復活する。
『新・紋章の謎』では海賊をやめると同時にバーサーカーになれるほどの力をつけても、元海賊という肩書きのおかげで行き場がなくて真っ当な人生を歩めず、今度は火の部族と行動を共にしていたが、マルスの説得でアリティア騎士団に参加する。
元々漁師だったことからか、海賊だった頃に稚魚まで調理したり、余った食材を海に捨てるなども良しとしない(本人曰く「大罪」)善人である事もあって、戦後はアリティアに移住して今度こそ真っ当に働くこととなった。
マイユニットとの会話から海賊だった時も裏方の活躍が主で、直接的な略奪行為はしていなかったようだ。軍に入ってからも自ら進んで掃除等の雑用を行っており、その熱心さにはマイユニットも感心している。上記の経験が示す通り料理も得意。
余談だがFC版・リメイク版共々、自分から隣接して戦闘も会話もせずに仲間になるというかなり珍しいキャラでもあるが、この仕様のせいでハードモード以上の高難易度では勝手に自軍に隣接して離反した矢先にかつての同僚に撲殺されるという悲劇が頻発する。元々2章の難易度は高めだが、ダロスのせいで高難易度の難易度がさらにハネ上がっている事がよくネタにされる。
彼を仲間にするときは逃げられるタイミングを見計らいつつ仲間にするようにすべし。
Nintendo Switch Online収録の「暗黒竜」クライマックスバージョンではカンストまで育てられている一員に入っている。
キャラクター性能
FC版では技の初期値が2な上に成長率も0で、速さ幸運も成長が期待できずにクラスチェンジも無いという悲惨な状況であり、SFC版で削除されてもリフのように話題にすら上らないという悲しい時代を過ごしたが、「新・暗黒竜」で復活。成長率は少し改善され、技や速さは相変わらず低成長だが幸運と守備が伸びるようにった。
特にFC版では同じく守備の成長率の高さがウリだったライバルたちが軒並み下方修正された中で彼だけはほぼ据え置き。チート成長率のコンビを除けば全キャラ中最高という高さを誇り、アーマーナイトに兵種変更をすると守備の成長率が60%という驚異的な成長率になるため物理壁役として運用していけるようになる。
反面、アーマーナイトにすると速さの成長率が0%になるため、ほぼ全員から追撃されてしまう点に注意が必要。まあ他の兵種にしても速さの成長率は絶望的なのですっぱり諦めてしまった方が良い。高い力と最底辺の速さを逆手にとって削り役として使えば他のキャラの育成にも便利といぶし銀の活躍を見せてくれるだろう。
マルスも暗黒戦争の後に彼をアーマーナイトとして雇えばダロスも二度も道を踏み外すことは無かったろうに…
「新・紋章の謎」ではバーサーカーゆえか速さの初期値だいぶ改善されたが自慢だった守備がどうにもぱっとしない初期値にされてしまった…上級職加入なので成長回数が乏しいのもマイナス。しかし成長率は「新・暗黒竜」よりもさらに改善されているので頑張れば速くて硬いダロスを作れなくも無い。
ヒーローズ
- 優しき海の男
「おいらは船乗りのダロス。
海賊は廃業したけど、お祭りなら話は別だ。
協力させてもらおうかな。」
属性 | 緑 |
---|---|
兵種 | 斧/歩行 |
武器 | デッキブラシ+ |
補助 | 体当たり |
A | 生命の大地3 |
C | 守備の波・奇数3 |
2020年8月9日開始の「戦禍の連戦+」の報酬として実装された。あまり着飾っていないので通常英雄のようにも見えるが「海賊コスの海賊」ということで超英雄である(ブリギッドとギースも同じ)。これまでお世辞にも公式からの扱いが余り良くなかった彼だが、まさかの実装にユーザーから驚かれつつも喜びの声が上がった。
通常時の顔のアングルはFC版の顔アイコンが元にされており、被弾時のイラストも戦闘画面のドット絵が元となるなどイラストを担当した添田一平氏のこだわり&遊び心が発揮されている。また、根っからの善人故に発言が純朴なこともあって「かわいい」という声も意外と多い。自分を救ってくれたマルスには大きく感謝している。
武器の「デッキブラシ」は周囲1マスに味方がいない時、戦闘中、敵の攻撃、守備-5、かつ敵の攻撃、守備の強化の+を無効にする「孤軍の条件のある攻撃守備の凪3.5」といった内容。
DS版の性能に習ってか高い守備を持っており、守備に特化したスキルを習得することもあって奥義「緋炎」や「華炎」を継承させて物理壁にするのがセオリー。生半可な剣ユニットを返り討ちにできる。HPも高いが、生命の大地の発動条件を確実にするために聖印に「HP3」をつけてもいい。速さは並程度で魔防は低めだが、速さは武器練成やスキルで十分な値まで持っていけるので速さ特化型にカスタムする人も少なくない。
武器が強力な「凪」効果を持つので継承用素材としても注目されているが、発動条件があるので味方の周囲1マスに効果があるスキルや支援と相性が悪いのが難点。
また、想いを集めて「譲れぬ想いと共に」ではバアトルが率いる「斧の会」に所属していることが分かった。家を失ったアスク王国の民のために木材を用意することとなり、元漁師のため木こりの経験はなかったが、アトラスやバーツの手ほどきもあってこなせるようになる。その後、戦乱の後は漁師だけでなく木こりに進む道も考えるようになった。
関連イラスト
関連タグ
SFアニメ
『ダロス』(DALLOS)
1983年から1984年にかけて全4巻が発売された世界初のOVA。
「ダロス」と呼ばれる月面の人面遺跡が物語のキーとなる、月面都市の独立闘争を描いた作品である。
本来はTVで放映したかったが、内容的に商品展開できる要素が少ないためスポンサーがつかず、結果的に世界初となった。
監督はタツノコプロから独立してスタジオぴえろを起こした演出家の鳥海永行と、弟子の押井守の二人体制であったがお互いの演出論が違ったために、棲み分けができるまでは不在の時に勝手に絵コンテを書き換えるなどの闘争もあったという。
児童文学アニメを主に制作してきた当時のぴえろのアニメーター達は、メカニック描写は不慣れであったが、動物を描くことは得意としていたためサイボーグ犬「ムーンドッグ」の描写で手腕を発揮した。
また押井は屋上でモデルガンを使い、アニメーターの前で薬きょうは一定方向に飛ばないことを実演し、銃の描写にこだわった。
押井が「自分がやりたかったこと」と悔しがった『ダグラム』『ボトムズ』の影響もみられる。
作品自体は不完全燃焼だったが、後に鳥海が小説化し語りたかった部分を補完している。
もちろんファイアーエムブレムとは無関係である。