概要
「お護り致します。この命に代えても。」
CV:石川英郎(ラジオドラマ)/川津泰彦(OVA)/竹内良太(幻影異聞録♯FE、ヒーローズ)
『暗黒竜と光の剣』および続編の『紋章の謎』(ともにリメイク版含む)に登場。
クラスは「アーマーナイト」→「ジェネラル」(『紋章の謎』以降)。
『暗黒竜と光の剣』
ドルーア帝国の侵攻とグラ王国の裏切りに遭ってアリティア王国が滅亡した際、騎士団長ジェイガンがマルスの護衛として連れ立った新兵の1人。
タリス王国に亡命した2年後、マルスの決意によって組織されたタリス義勇軍にジェイガン、カイン、アベル、ゴードンと共に参加して最後まで戦い抜く。
暗黒戦争後の後日談は各作品で違っており、FC版では「新たな戦いの場を求めて諸国放浪の旅に出る。」とされ、SFC版以降は「辺境の地の守備に就く」になっている。またSFC版では体重が10キロ増えたとされていたが、DSリメイクの『新・暗黒竜』では体重増加の事はなかった事にされ「その巨体はいかなる時でも揺らぐ事なく、民から多くの信頼を得た」と、なっている…が、コレはのちの支援会話の伏線となっている。
『紋章の謎』
辺境守備の任に当たっていたが、「グルニア王国の反乱を鎮めよ」とのアカネイア皇帝ハーディンの勅命を受けてマルスが組織した鎮圧部隊に従軍する。
その渦中で、アカネイア軍総司令官ラング将軍の度重なる蛮行に怒りを覚えたマルスとジェイガンが反旗を翻し、これを反逆と見なしたハーディンがアカネイア・グラ・オレルアン連合軍を組織してアリティア王国を急襲、占領した後もマルスの側に残り、後に英雄戦争と呼ばれた泥沼の戦いで槍を振るい続ける。
戦役終結後は、アカネイア連合王国の盟主となったマルスの命を受けてグルニア守備隊長の任に就き、グルニア王家のユミナとユベロが帰城を果たす日に備えて新兵の育成に明け暮れる。
新・紋章の謎
支援会話が追加された事で長らく不明瞭だった性格が肉付けされ「穏やかであり面倒見もよく、頼りがいがある兄貴肌」と言った所だが、後発の#FEでは主人がああ言う性格だからか『心配性』という面も見て取れるようになった。
支援会話では『新・暗黒竜』の後日談の影響かクリスから『ドーガ伝説』がアリティアに広まっている事を知り困惑している…具体的には
・その肉体であらゆる敵を弾き返す。
・数百の軍勢を仁王立ちで受け止めた。
・さらにその軍勢を槍の一振りで全て空中へ巻き上げ、とどめに空中へ飛び上がり槍の一撃ではるか彼方へ吹き飛ばした。
と、言った具合で一応これらは暗黒戦争でのドーガの武勇伝が元になっているのだが、そんな人間離れした事は出来ないし、噂に尾ひれどころか翼が生えて空へと羽ばたいているとクリスに訴え誤解を解く事に…まぁ後に主君やその嫁が伝説と同じような事をしてしまうのだが…なおリメイクで追加されたドーガ伝説はのくだりはブノワに受け継がれた。
上記の下りはお祭りゲーである『ファイアーエムブレムヒーローズ』のイベントコンテンツ「想いを集めて」にてブノワと共演を果たした事でイベント内でお互いの苦労を語り合う形でまさかの再現をされた。
ユニット性能
序盤に操作可能なプレイヤーユニットの中では上級職にあるジェイガンを凌ぐ随一の防御力を誇り、敵の物理攻撃に関しては先手、後手のどちらでも安心して扱える。
しかしFC版でクラスチェンジ不可なので成長率の過程で銀の槍を使いこなせるか否かによって一軍と二軍の道がはっきりと示されるため、成長に納得出来ない場合は味方に参入するグルニア重騎士ロジャー、アカネイア重騎士トムスとミシェランのいずれかがその座を引き継ぐこととなる。
スーパーファミコン版ではロジャーの削除と上級職「ジェネラル」の追加によって活躍の場が広がり、『新・暗黒竜と光の剣』ではロジャーが復活したものの、『聖戦の系譜』で始まった「ジェネラル」昇格後の弓の使用が可能となって戦略の幅が広がるなど、細かな点で恩恵を受けている。
なお、普通であれば素早さや移動力の関係で敬遠されがちなドーガに能力強化アイテムによるドーピングを施したり、限定プレイによって単身で活躍する様子を収めた動画などには名前にちなんで「ニコニコドーガ」というタグが付けられることがある。
成長率
他の「アーマーナイト」に比べて「力、武器レベル、守備の成長率が低く技と素早さの成長率がやや高い」という珍しい傾向にある。特に守備の成長率が低いのが致命的でFC版ではライバルのロジャーどころか守備の成長率が50%もあるバーツにも壁役の座を奪われやすい。SFC版ではロジャーが削除されたもののトムスの成長率が強化された事でやはり立場は微妙である。
「紋章の謎」ではアーマーが彼1人と、いう事もあってより出番が多い。また武器レベルの成長率がだいぶ改善されたが、中盤以降は守備を無効化する竜族がふえ、終章では魔法ユニットが中心となり得意の守備を活かせる局面が激減してしまったのが悩みどころ。
『新・暗黒竜』では速さの成長率は高水準をキープしつつも兵種変更システムによる成長率の細分化により守備の成長率が伸びた事で「硬くて速い」アーマーナイトとして活躍する。守備が伸びたら他の兵種にしても強い…が、イメージに合わなすぎるという事でアーマーのままというプレイヤーも多かった。
『新・紋章』ではさらに成長率が伸びている。
他の媒体でのドーガ
ラジオドラマ版、箱田真紀コミック版、KSS発売のOVAと全ての作品に登場こそしているが、非常に存在感が薄い。
「騎士団の壁」という彼の立場的にしょうがないのかも知れないがそれにしても薄味である…性格なども作品によって異なり、箱田版では任務に愚痴をこぼす事もあるが、護衛を任された街の人とうちとけ祝賀会に顔をだすなど、人間味のある性格として書かれている。
一方でKSS版OVAだと寡黙な武人気質である。また体格がとても良く、同じ騎士団のメンバーと比べても頭ひとつ分以上デカく、ゴードンと並ぶと親子のようである(本作ではゴードンが少年兵のような描かれ方をしている事もあるが)。
ガルダの海賊からタリスの村を守る時の演出はカメラアングルや演出の関係もあって恐怖映像である。
幻影異聞録♯FE
異世界からきたアーマーナイトのミラージュ。
とある事件を経て源まもりのパートナー(というより保護者)となり、幼き彼女を献身的に支えるように。
スマブラSP
カイン、アベル、ゴードンを差し置きジェイガンと共に登場。ランクはNOVICE、憑依ファイターはキングクルール。追加効果は「重さ増加」。
ファイアーエムブレムヒーローズ
アリティア重騎士 ドーガ
「私はアリティアの重騎士ドーガ。
この鎧で、仲間を守ってみせよう。」
属性 | 赤 |
---|---|
武器種 | 剣 |
タイプ | 重装 |
武器 | 勇者の剣+→忠臣の剣(専用) |
奥義 | 大盾 |
パッシブB | 切り込み |
パッシブC | 重盾の紋章 |
初期より召喚できるキャラクター。
出典が「紋章の謎」扱いのためか鎧がキツくなって来た事をホーム画面でボヤくシーンが見られる。
ステータスは原作の成長率を再現しているのか、速さが重装とは思えないほど高く、なんと基準値32。
実装当時彼に追撃可能だった剣のキャラはなんと、リン・シーダ・ロンクーのみであった(しかも速さを1補強するだけでリン・シーダは追撃不可、速さ↑個体のドーガならロンクーですら追撃不能)。その後、アメリアや漆黒の騎士など速い重装が登場しているが、それでも高水準であることに変わりはない。
速さだけでなく、HPや守備も(重装なので当然だが)高く、物理耐久面は申し分のないキャラである。
しかし、習得スキルに問題がある。武器スキルの「勇者の剣(+)」は威力が低く、速さが-5される代わりに自分から攻撃した時に2回攻撃ができるというもの。ドーガは攻撃がやや微妙な値で、武器威力の低い「勇者の剣」では2回攻撃をしてもまともにダメージを与えられない上、せっかく高い速さも下げられてしまうという、ドーガとは全く噛み合わない武器となってしまっている。
そして、奥義は敵の1距離攻撃のダメージを軽減する「大盾」。物理耐久の高いドーガとの相性は一見良いように思えるが、むしろ堅すぎるくらいで彼には不要な奥義。
Bスキルの「切り込み」は戦闘後に敵との位置を入れ替えることができるが、いくら堅いドーガと言えど、敵陣に放り込んでしまうのは危険が伴う。特に、敵に槍や魔道のキャラがいる場合は行動が大きく制限され兼ねない。
このように習得スキルが軒並み使いにくかったり、ドーガと噛み合わなかったりで恵まれていない。
ステータスは非常に優秀なので、スキル継承で大幅に改造すれば使い勝手が増すだろう。
2020年6月のアップデートでやっと専用武器「忠臣の剣」が登場。攻撃された時、戦闘中、敵の攻撃を-6にする効果で特殊錬成効果は周囲二マス以内に味方がいれば戦闘中、攻撃守備+5かつ攻撃守備のデバフを無効の効果。これにより攻撃されると敵の攻撃を下げ、味方がいれば攻撃守備が上がる&デバフ無効の個性を得ることになり、武器の問題は改善された。
ドガブレム
ファイアーエムブレムヒーローズのプレイヤーなら1度は耳にしたことのある言葉と思われる「ドガブレム」
これは、「ドーガ」+「ファイアーエムブレム」を足して略したもので「闘技場」の高査定帯を示す言葉である。
「ファイアーエムブレムヒーローズ」における「闘技場」は、部隊の総ステータス+スキルの性能によって内部分けされており、あまりに強すぎるプレイヤーとは当たり難い仕様となっている。
しかしより強い部隊を倒した方が得られるポイント数が多いため、高順位を目指すなら自身の部隊の総ステータスを高くする必要があった。
そこで白羽の矢が立ったのが、高ステータスの重装で早さも兼ね備えていた唯一の赤属性であるドーガであり、スキルを魔改造することで大活躍できると持て囃されることになった。
その際に生まれた言葉が「ドガブレム」なのである。
なお、その後「天空」の内部評価が高く設定されている点と、火力の低いドーガとよく噛み合う「倭刀」が実装されたことにより、「倭刀天空ドガブレム」なるパワーワードも生まれた。
後に専用武器が追加され、固定ダメージはなくなるが火力と耐久が上昇したのでそちらに乗り換えるのもアリ。
余談
実装当初、ドーガは数少ない剣の重装だった。というのも剣の重装は、ドーガの他にはゼフィールしかおらず、そのゼフィールも期間限定の大英雄戦のクリア報酬で、ガチャ排出されていたのはドーガただ1人だった。後に、みんなのトラウマ漆黒の騎士や固い強い遅いで名高いアーダンが追加されたが、こちらは戦渦の連戦のスコア報酬であり、やはりドーガの恒常排出の地位は揺るがなかった。
しかし、2018年1月にゼルギウスがエタルドを引っ提げて登場。ついにサービス開始から約1年経って、ガチャ恒常排出の剣重装が追加されることとなった。