「王子、この国の未来はあなたの肩にかかっているのです。」
概要
『暗黒竜と光の剣』および続編の『紋章の謎』(ともにリメイク版含む)に登場。
クラスは「聖騎士(パラディン)」。
『暗黒竜と光の剣』
アリティア騎士団長の地位にあったが、地竜王メディウス率いるドルーア帝国とアリティア王国との同盟を破棄したグラ帝国による連合軍の侵攻に遭い、マルスと僅かの新兵(猛牛のカイン、黒豹のアベル、重騎士ドーガ、弓兵ゴードン)を連れてアカネイア大陸の東に位置する辺境のタリス王国に亡命する。
その2年後、タリス王国を襲った海賊団を撃退するタリス義勇軍の活動を契機としてドルーア帝国の打倒、ひいては姉であるアリティア王女エリスの救出と祖国アリティアの奪還を決意したマルスに従い、時に馬を走らせ槍を振るって戦う熟達の騎士として、時に迷い悩むマルスの相談役として、時に新兵に檄を飛ばす老将として義勇軍の要を担う。
『紋章の謎』
先の戦役『暗黒戦争』での武功によってマルスが人々から「英雄王」と称賛され、正式にアリティアの統治を任ぜられた頃を見計らって流浪の聖騎士アランを新しいアリティア騎士団長に推挙し、自らは第一線を退くもマルスの説得によって常に側にあり、軍師としての活動と王子の相談役、志願兵の騎士養成機関などで依然衰えぬ辣腕を振るう。
しばらくして、ロレンス将軍が統治するグルニア帝国で勃発した反乱を鎮圧するべく招集を受けたアリティア騎士団の軍師として参加した際、総司令官として赴任していたラング将軍の蛮行の前に憤りを隠せないマルスに上策を授け、表面上ではラングの指示に従いつつも水面下で反旗を翻す大義名分の準備を進めるように諭す。ついにその時を迎え、マルスと共にラングに反発した一件を境に反逆者の汚名を着せられると、孤立したアリティア騎士団を無事にアカネイア帝都パレスへ導くべく最後の奉公として老骨にムチ打って随行する。
後に『英雄戦争』と呼ばれるこの戦役が終結すると、間もなく老齢と病魔によって床に伏す時間が多くなる。重い病に体を蝕まれながらも任務を貫徹した末に早逝したアランの死を悼み、空座となったアリティア騎士団長に忠心と武勇を兼ね備えたカインを推挙し、残された余生を静かに送る。
『新・紋章の謎』
プレイヤーのメイキングキャラクター「影の英雄」と因縁浅からぬ間柄にあり、育ての親であり武芸の師匠でもある祖父マクリルの旧知という設定が付与されている。また、アリティア騎士採用試験中でのマイユニットの戦闘訓練相手という形だが敵ユニットとして戦闘での出番がある。
特徴
序盤に操作可能なプレイヤーユニットの中では唯一の上級職であり、高い熟練度を要する武器「銀の槍」を所持、使用し、さらに騎馬系の高い機動力と平均的な能力値も相まって抜群の戦闘性能を誇る。
後のシリーズの不文律とも言える「最初から上級職」「最初から老齢」という二大条件に起因する絶望的な成長率を体現した最初のキャラクターでもあり、この事実を知らずにジェイガンを主戦力として運用し続けると中盤に差し掛かる頃には強さに陰りが見え始め、他のユニットの成長にも支障を来たすために難易度が格段に跳ね上がるという初見殺しの落とし穴が存在する。
元々ジェイガンはマルスを始めとする新兵ユニット育成のための囮役として利用する為の存在だったのだが、FC版・SFC版では1〜2話あたりの敵はジェイガンに頼らずとも何とかできるレベルの強さなので、初見のプレイヤーは周りの新兵が手間取るような敵を瞬く間に倒すジェイガンの強さに惚れ使い込むのである…レベルを上げても強くならないという、ゲームとしては異例なケースに気づく頃には後の祭り…泣く泣くデータを消去してやり直したユーザーは多いと思われる。
以降の作品では彼のような『最初から上級職』のユニットは新兵を育成するために運用するプレイスタイルが主流となり、後のシリーズで先述のいずれかの条件に該当し、且つ同等の役回りを担うプレイヤーユニット、通称ジェイガン系、またはジェイガンタイプと呼ばれる代名詞となっている。
このジェイガンタイプはファイアーエムブレム0では「戦場の教育係」と呼ばれている。
ジェイガンの成長率
HP | 力 | 魔力 | 技 | 速さ | 幸運 | 武器LV | 守備 | 魔防 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
暗黒竜 | 10% | 10% | - | 10% | 10% | 0% | 0% | 0% | 0% |
紋章1部 | 10% | 10% | - | 10% | 10% | 0% | 0% | 0% | 3% |
新・暗黒竜 | 0% | 5% | 10% | 10% | 5% | 30% | - | 5% | 5% |
FC・SFC版は基本的に初期値から何も増えないと割り切った方が良い。一応成長率が一律+30%になる『ほしのオーブ』と言うアイテムがあるがそれを持たせてもマトモな成長は期待できない。
その為かレベルアップ時に無成長の場合、ネタと敬意を込めて貫禄が上がったと言われることがある。
DSリメイク版「新・暗黒竜」には『ユニット成長率』というものが存在し、『キャラ成長率+ユニット成長率=総合成長率』というシステムになり、このため全体的に成長率が落とされているが、彼や他の老齢の僧侶などは成長率を下げようがないためにFC版と比べたらはるかに成長が期待出来る様になっているのに加えて、ジェイガンの場合、魔力の成長率は他の魔道士系ユニットと同等にある為、司祭や賢者として育成すれば最後まで使えるだけの戦力にならないわけではない…それでも趣味の域ではあるが
その他の作品
『幻影異聞録♯FE』
主人公達に試練を与えるミラージュの1人として登場。
何と、バイクに騎乗している。
この作品では他の同クラスの職業もバイク騎乗なのだが老将であるジェイガンはギャップが特に凄まじく感じられる。
『ファイアーエムブレムヒーローズ』
マルスの軍師 ジェイガン
「アリティア王国騎士ジェイガン。
マルス様をお守りする者である。
年寄り扱いするでないぞ。」
属性 | 青 |
---|---|
武器種別 | 槍 |
タイプ | 騎馬 |
武器 | 銀の槍+→古強者の槍(専用) |
奥義 | 聖盾 |
パッシブA | 獅子奮迅 |
パッシブC | 騎盾の鼓舞 |
青属性の槍騎兵として初期から参戦。
本作でも成長率が悪い…なんてことはなく普通に成長するので安心して育ててよい。
同じ老兵であるifのギュンターがやや物腰が柔らかいのに対して、彼は少々尊大気味でありホーム画面の台詞では事あるごとに自国の事やマルスの事を語りだすが、時々腰を痛めて動けなくなるお茶目な面もある。
戦力としてはなかなかのものだが、速さだけが非常に低く追撃を受けやすいため攻撃する相手が選ばれる。
またスキル「獅子奮迅」の効果のお陰で高めの能力をさらに底上げできるものの、スキルのマイナス効果で
戦闘事にスリップダメージを受けてしまうためHP管理も注意が必要。
この際、勝手にダメージを受ける姿が老体にムチを打って戦っている感が出ており笑いを誘うとかなんとか…
しかしジェイガン最大の強みはなんといってもスキル「騎盾の鼓舞」であり、周囲の騎兵の守備と魔防を1ターン+6するという、非常に強力なスキルを覚える。
彼一人いるだけで仲間騎兵の生存率が非常に高くなるので、騎馬単編成の場合はほぼ必須のキャラであり、騎馬がおらずとも「魔防の鼓舞」で仲間を強化できジェイガン自身は魔防が特に伸びるため、敵が魔道士中心の編成の場合は攻撃・補助面で非常に頼りになる存在となる。
2020年3月のアップデートでようやく「古強者の槍」が登場。攻撃された時か敵のHPが70%以上なら戦闘中、攻撃魔防+5の効果で特殊錬成効果は攻撃の混乱3を付与する
スマブラ
スマブラSPにてスピリッツとして登場。ランクはドーガを上回るHOPEであり、他の若きテンプルナイツ未登場の中登場したのは貫禄か。
ただ憑依ファイターが悪役なのは本人としてはやや不本意?ジェイガン自身も新・紋章の謎の前日譚で1面の敵ユニットとしての出番があるのがそのマッチングの由来だろうか?
担当声優
屋良有作(電撃CD文庫)
大滝進矢(ラジオドラマ)
加藤精三(OVA)