曖昧さ回避
- 武器の一種。ノルマン人の使った幅広で重量のある刀。本項で解説。
- SRPG『ファイアーエムブレム』シリーズのうち、アカネイア大陸作品に登場する神剣。耐久力が無限大で、ラスボスとその同族に対し高威力を発揮する。「封魔剣エクスブレード」では断じてない。→ファルシオン(ファイアーエムブレム)
- コナミの擬似3DSTG。ファミコンディスクシステム用で3Dメガネ対応。1987年作品。
- RPG『ドラゴンクエストⅥ』に登場する、主人公パーティーの馬車を牽く馬の名前。正体は天馬。→ファルシオン(ドラクエ)
- MMORPG『ドラゴンクエストⅩ』に登場する天馬。→ファルシオン(ドラクエ)
- SLG『鉄騎大戦』の鉄騎(二足歩行兵器)。
- 特撮作品『仮面ライダーセイバー』の劇場版に登場する仮面ライダー。→仮面ライダーファルシオン
概要
ファルシオン(英:falchion)という名称の由来はラテン語で鎌を意味するファルクス(英:falx)から来ている。
主にマチェット(山刀)や剣鉈を大きくしたような形状をしている場合が多いが、その由来通りの鎌型のタイプもある。
西暦1000年代~1500年代にかけて使用されたといわれる。日用と戦闘兼用ナイフから発展した武器であり、当時は大きめのナイフに位置付けられる場合が多く、正式な刀剣と見なされることは少なかった。
(中世ヨーロッパにおける「正式な刀剣」とは貴族出身の専業戦士がベルトに吊り下げた長めの直剣のことである。)
この「正式な刀剣」は中世の長期間に亘り、非常に高価で普及していた武器とはいえなかった。しかし、ファルシオンは安価で作り易いだけでなく、耐久性が高くて操作も簡単とあって、「正式な刀剣」を購入できない農兵や傭兵の他、一部の騎士に重宝されていた。
また、平民階級の兵士が戦うのは彼らと同じく軽武装の兵士だったことも長く使われた要因である。
ドイツ式の柄の形式のアレンジが施された物は「グロスメッサー」と呼ばれることもある。
ドラゴン退治で有名な聖ゲオルギオスの剣アスカロンはフォーション剣(ファルシオン)であるとされる。ただし、両刃の剣として描かれることが多い。
また、『シャルルマーニュ伝説』に登場するマルフィーザの使う剣の種類がファルシオンであるという。