概要
中南米で広く見られる藪を切り払うことにに使われる刀身が長いナイフ。
スペイン語でマチェーテと呼ばれるのが正しいがマチェットの方が日本では通っている。
武器ではなく農具であり、日本で言うところの剣鉈に近い使われ方をしている。
そう勘違いされても無理は無い部分は有るが。
片手でスラスラ使う類の物のため基本的に軽めで刃身も基本的に薄め。
折れ難くするためにナイフに比べて刀身は柔らか目となっている。
刃の長さは目的により異なり、藪を切り払う目的のものは長め、農作物の収穫用途の物は短めとなっている。
後ろに大体ついているノコギリ状の刃でサトウキビ等ある程度硬い茎を持った植物を切ったり、草刈などを行うために使われた。
最近では密林地域で使用するための軍用マチェットというものもある。
日本では基本的に「西洋式の鉈」の総称として使われている場合が多い。
ベトナム戦争においても米軍人に支給され大いに使用されており、現在でも米軍では密林地域に派遣される部隊では支給されている。