曖昧さ回避
- 『メタルギアソリッドV ファントムペイン』に登場する強化兵部隊。本稿で記述。
- 『GIANT KILLING』に登場するETUのサポーター集団。→ユナイテッド・スカルズ
概要
ヴェノム・スネークの前にたびたび立ち塞がる謎の強化兵達。髑髏部隊とも呼ばれる。
四人一組で深い霧と共に現れ、異様に白い肌、スキンヘッド、終始無言で自我を感じさせないなど、亡霊じみた不気味さを漂わせる。
普段はゾンビのような緩慢な動きだが、ひとたび敵を認識すれば恐るべき運動能力でこれを強襲する。
ほとんど瞬間移動の如き高速移動能力の他、肉体の重装甲化や不可視化、銃器や爆発性の金属塊の生成など、様々な特殊能力を持つため、倒すには相応の火力を持つ装備が必要となる。
そのためARMOR戦以外のスカルズは倒さずにステルスしてすり抜けるなどでやり過ごしたり、襲撃されながら無理矢理戦闘エリアを突っ切って強行突破する選択肢が用意されている。
解説
その正体は非政府諜報組織サイファー傘下で、スカルフェイスが率いる実働部隊XOFが擁する特殊強化兵部隊。
体表にコードトーカーの研究によって得られた『覆い尽くすもの』と呼ばれる特殊な寄生虫が寄生虫補完(パラサイトセラピー)によって移植されており、肉体を強化されている。
さらに移植されている『覆い尽くすもの』は、金属を代謝して高速に反応・変化させる極限環境微生物『メタリックアーキア』を複数種類内包しており、様々な異能力はそれらの働きによるもの。
体内塩分を微粒子状に蒸散して霧を発生させる『MIST』、体表に岩石の如き金属装甲を形成して一切のダメージを無効化したり攻撃に使用する、腐食性アーキアを使用して車両等を破壊する『ARMOR』、体表の色素を変化させて周囲に溶け込み強力なスナイパーライフルを使用する女性型のみの『CAMO』が存在する。
強力な戦闘能力を有する一方、『覆い尽くすもの』は乾燥や熱に非常に弱く、火炎や日光に晒されると活動を停止してしまうという弱点がある。逆に雨のように多量の水分に当てられると今度は『覆い尽くすもの』たちが水分吸収に夢中になってしまい、能力の行使ができなくなってしまう。
スカルズが現れる際に周囲一帯が霧に包まれるのは、活動するのに適切な湿度を得る目的の他、活動を阻害する日光を遮り、火が発生するのを抑えるためでもある。
その関係で天候操作で強制的に天候を雨に変更するとスカルズ達は戦闘そっちのけで踊りだし、一定時間隙を晒す。
但し、ゲーム的には火炎放射器等の火炎攻撃は特別効果があるということはなく、普通に銃弾を叩き込んだほうが効率が良い場合が多い(しかし、後述のパラサイトスーツ使用時にこちらが敵の火炎攻撃を受けた場合は能力が即解除されてしまう。なんたるアンフェア)。
『覆い尽くすもの』は人工的な培地に一時的に移植することもできるため、コードトーカーがダイアモンド・ドッグズに加わって以降にスカルズを無力化してフルトン回収することができれば、彼らの能力の一部を消費アイテムとして一定時間使用することができるパラサイトスーツと寄生虫カプセルを開発することが可能。
なお、回収されたスカルズは隔離プラットフォームにて営倉に入れられている。・・・その気になれば逃げられずともひと暴れするくらいなら造作もないはずなのにおとなしく営倉に入っているあたり律儀なところがあるようだ。
寄生虫能力はいずれも便利だが、特に体表を重装甲化する『ARMOR』は、殆どすべてのダメージを無効化するので、初めから相手に発見されているようなボス戦では非常に有効。たとえEXTREME(最高難度)モードのメタルギア・サヘラントロプス戦でも、『ARMOR』を切らさずにミサイルを連発していればゴリ押しでSランク取れちゃうほどである。どうしても正攻法でクリアできないという方はお試しあれ。ただ、一部のミッションではパラサイトスーツの使用は制限されている(特に『CAMO』は使用するとどのメインミッションでもSランクが取れなくなる)ことに注意。
またあるメインミッションをクリアする事でスカルズのマチェットを獲得でき、D-WarkerのTASK-ARMに搭載することが可能。
通常のマチェット装備の腕とは違い車両等への攻撃能力を有しており、マチェット自体が特殊な鞘に収まっているため、こちらも腐食性アーキアを用いていると思われる。
スカルズが投入された戦場に無関係な兵士がいた場合、散布された寄生虫の影響で傀儡兵となり、まるでゾンビのように緩慢な動きでろくな連携も武器の使用も出来ない状態になる(発見されても警戒フェイズなどにならない)。
一方で簡単には気絶しなくなるため、一対一でならともかく、一対多では非常に戦いづらくなる。更に組み付かれてしまうため、スカルズと同時に戦闘となれば非常に厄介である。
スカルズ撤退後には傀儡兵は気絶してしまうが、時折支配が抜けずに彷徨える傀儡となってしまい、ダイアモンド・ドッグズに処理の依頼が来たり、サイドオプス中に遭遇することになる。
余談
一説によると、MGSGZにて帰還兵排除で目と指を尋問して得られる”ファントム”の存在と、会話中に話していたラオス斥候任務にて”何者”かに襲撃され何とか生き残り臆している話の件からして、その”伏線”と取れる正体が薬による幻覚症状ではなく、彼らスカルズだったのではないかと言われているが定かではない。