曖昧さ回避
遊戯王OCGに登場する、サイバース族モンスターテーマ⇒コード・トーカー
人物
CV:阪脩(メイン画像左)
「故郷を奪われた賢人」。100歳を超えた老科学者。
「コードトーカー」とは本来、米軍において、傍受されても解読されにくい少数言語や部族語を暗号(コード)として駆使し、偵察報告や命令下達(喋る=トーク)に登用されたアメリカインディアンを指す名前で、彼個人を指す固有名詞ではない。しかしその名の通り、ナバホ族出身のためナバホ語を操ることができ、かつては米軍コードトーカーのための暗号表の作成に携わっていた過去がある(そのころには兵役年齢が過ぎていたので、前線への出征経験はない)。
スカルフェイス同様、「人間の意識や民族性を規定、支配するのは言葉である」という理念を持ち、人類に「言語」をもたらしたと謂われるある物を研究していた。
ヒデラジによるとメタルギアソリッドシリーズの何処かに登場していたらしいのだが、現段階では詳細は不明である。
劇中の活躍
MGSVTPP
タンパク質などの有機物の代わりに金属元素や放射性物質を代謝する極限環境微生物「メタリックアーキア」の発見者であり、物語の核心となる「声帯虫」や「寄生虫補完(パラサイトセラピー)」といった寄生虫技術の権威。
スカルフェイスの命令で軟禁状態のまま、寄生虫の生物兵器利用の研究を強制されていた。
元々は「人間が住むのは国では無く、国語である」と言う言葉をヒントに、人類の祖先の喉に住み着き「言葉」をもたらしたという寄生虫「声帯虫」の研究を行っていた。しかし、ナバホ族の住む土地が、マンハッタン計画にまつわる核物質の採掘や核実験により汚染された為、ウランを代謝するメタリックアーキアを研究して、土地の除染を実現したいと願っていた。そこへ出資を申し出てきたスカルフェイスに協力していた。
ところが、当時故郷を苦しめられていたことからアメリカ合衆国や、ひいてはその母語である「英語」に対して報復の念を抱き、いつしか声帯虫の兵器転用を夢想するようになる。そんな彼の本心を見抜いたスカルフェイスは、英語から少数言語を話す民族を解放するため、声帯虫の研究成果を提供するよう求められた。
コードトーカー本人にとって、英語への報復はあくまで思考実験の域を出ず、実現させようとは夢にも思っていなかった。しかし、話の食い違いなどからスカルフェイスに騙された事に気付いた時には故郷の人々を人質に取られており、実際に声帯虫に病原性を持たせて特定言語の話者を抹殺する研究を強制されるようになってしまう。
なお、スカルフェイスが彼のことをコードトーカーと呼ぶのは、上述の暗号としての部族語を話す者という意味合いの他に、声帯虫に言語(コード)を刻印するという意味もあったとのこと。
物語中盤、ダイアモンド・ドッグズのマザーベースに蔓延した声帯虫による感染症を治療できる唯一の存在として、中部アフリカの洋館に監禁されていたところをヴェノム・スネーク達に救出される。
そして声帯虫のオスをメス化させて産卵を封じる「ボルバキア」という共生細菌を患者に接種し、マザーベースの危機を救った。
同じ科学者でもヒューイとは異なり自分が行ってきた研究やそれがもたらした被害について強い後悔と責任感を抱いており、その償いの目的もあってマザーベースに留まり、声帯虫や寄生虫生物兵器への対策方法などで全面的に協力してくれるようになる。
スネークのことを「ビデ・ホロウニ(ナバホ語で「鬼」)」、オセロットのことは「ロシアの山猫」、スカルフェイスのことは時々「ビラガアナ(ナバホ語で「白人」)」と呼んでいる。
研究過程で自身の体にもパラサイトセラピーを施しており、コブラ部隊のジ・エンドの遺体の一部を研究した結果、光合成能力を持つに至ったため、食事を必要としない。
また、散布した虫を介して遠くの出来事を認識することができるなど、スカルズやクワイエットともまた違った特殊能力を持っている模様。ただし、身体能力自体は老人のそれであり、自分では満足に歩き回ることも難しい。能力の使用時にはクワイエット同様、目元に蝶のような黒い隈取り模様が浮き上がる。
コブラ部隊の隊員の特殊能力も多くは寄生虫による物であり、ジ・エンド以外の寄生虫も住まわせたいと考えていたが叶わなかったとのこと。
なお寄生虫技術の効果はいずれも後世(MGS以降の時代)におけるナノマシン技術(分子生物学)に通じるものがある。
一世紀近く生きて来たため、何事にも達観して超然とした仙人のような印象だが、光合成によって食事せずに生命を維持できるにもかかわらず、食事という行為自体は好きで(自然の恵みを享受することで、自身も自然の一部だと再認識できるとのこと)、特にハンバーガーが大好物。さらに味にうるさく、自然との調和を説きつつも科学者の見地から化学調味料や添加物の使用にも寛容など、意外と俗っぽくお茶目。
カズヒラと皮肉混じりのハンバーガー談義をしていた結果、スカルフェイスへの報復に向けて殺気だった雰囲気をまとうカズヒラとも早々に信頼関係を築き、互いに「カズ」「爺さん」と呼び合う仲になっている。
また、カズヒラもコードトーカーに対しては、他の隊員たちの前ではおくびにも出さない弱みを見せている節があり、弱音や懺悔などを告白してもいる。
しかし一方でスネークに対しては「カズヒラに気をつけろ」と、まるでその後の未来を予言したような忠告をしている。(本人曰く虫の知らせ)
但し、この虫の知らせはカズヒラのハンバーガーショップと、マザーベースの会計の不審な点に関するものとされている。ハンバーガーショップのことだけだったのか、その先を指していたのか、知るのはコードトーカーただ一人。
関連タグ
キオ・マルフ:メタルギア2に登場した高純度の石油を精製する微生物、「ボツリオコッカス・オズマ・ブラウニー(通称OILIX)」を開発したチェコの科学者で、コードトーカーと似た分野の技術を持つ