刀剣類の武器。
刀身が湾曲した中近東の刀剣。
シャムシールとも言い、両者は同じ種類の武器である。
元々シミターは刀身が湾曲してはおらず、西暦1100年代辺りまでは直刀あるいは、ヨーロッパの剣のような形状が主流だった。しかし、東へと進出する過程でモンゴル系の民族と度々接触を重ねるうちに、徐々に湾曲した形状が主流になっていったとされる。
このような種類の刀剣はヨーロッパの騎士のような重装甲の騎兵よりも、鎧をさほど身に付けていない軽装の兵士を相手取るのに向いていた。
これは中近東及び東アジアでは騎兵に対し、偵察や撹乱に必要な素早さを重視していたからであり、ヨーロッパでは騎兵はあくまで突撃するためだけの存在で機動性を必要としなかった。
誤解してほしくないのだが、中近東に重装兵がいなかったわけでも、(暑いから)甲冑が発達していなかったというわけでもなく、紀元前から重装騎兵はいたし、甲冑の発達はヨーロッパ地域よりも早く、中世ヨーロッパにて対甲冑の武器として活用されたメイスも、中近東から伝わったという説もある。
イギリスの艦上戦闘攻撃機
イギリスの装甲戦闘車両