概要
「王子……許して下さい……俺はエストを……失いたくない……。」
『暗黒竜と光の剣』および続編の『紋章の謎』(ともにリメイク版含む)に登場。
緑の髪に緑の目と緑の鎧と緑の騎士な姿をしており、シリーズの初代赤緑の緑担当。
初代FC版では出っ歯という衝撃的な外見だった事はよくネタにされる。SFC版以降は短髪のイケメンとなっているが、旅立ちの章では波かがった短髪の金髪に切れ目、箱田真紀では前髪少し垂れたオールバックと媒体によって容姿は多少異なる。また黒豹だけにか黒服が多い。
ファイアーエムブレム界屈指のモテ男としてしられ、兎に角よくモテる男。ペガサスナイト三姉妹の末妹・エストと相思相愛だが、なんと長姉のパオラにも想いを寄せられているというサスペンスモノが作れそうなレベルでドロドロした関係になっている。そしてその結果誰も報われない結末を迎えるハメに…
『暗黒竜と光の剣』
タリスでのマルス挙兵の時から、マルスに帯同する。「黒豹のアベル」の異名を持ち、技と俊敏さに長ける。カインとは良きライバルで猪突猛進な彼とは違い冷静で思慮深い性格。
暗黒戦争後、アリティア宮廷騎士団を除隊。いつの間にかエストと結ばれ、小さな店を始める。
前述したようにFC版では出っ歯が特徴的で、冷静で思慮深いと言うよりはずる賢いようなイメージを受ける容姿をしていたが、SFC版以降では普通のイケメンとなっている。
なおFC版の後日談では「つまといっしょに、こきょうでせいかつをおくっている。ちかぢかちちおやになるよてい」となっており、エストは「ともにたたかったアリティアのナイトをすきになり、いまはひとりのおんなのことして、しあわせにくらしている」と、されており円満な夫婦生活を送っている事が見て取れる。なおパオラの後日談は「マケドニアさいけんのため、にちやいそがしいせいかつをおくっている」と、仕事軍人の見本のような内容なのだが…
ファイアーエムブレム外伝
ユニットとしては参加していないが、パオラが戦死した際に突然彼の名前が飛び出す事になる。そしてそれは彼の不幸の始まりであった…
『紋章の謎』
アカネイア帝国軍の侵攻に抵抗するも、エストを人質に取られてしまったことからやむなく帝国軍に付くが、主君であるマルスと対峙したとき、主君に刃を向ける事をよしとせず騎士としてアカネイア軍を離反する。
英雄戦争後は突然姿をくらましたエストを追って国を出奔し、行方不明となってしまう。エストが彼の元を去ってしまったのは当時は「エストが姉の気持ちに気づいてしまった為」と、言うのがユーザー間での一般的な解釈であったが、のちに発売された外伝のリメイク『エコーズ』にてパオラとエストの支援会話でそれとなくエストが気づいているような素振りを見せるため、どうやらコレが公式の意見である模様。
性格
一般的にカインとは対照的に「冷静で思慮深い」性格とされているが、カインと比べると媒体によってかなり差異がある。箱田真紀コミック版ではクールで言葉数が少なく、ゲームでのナバールに違いような雰囲気になっている。
OVA版では冷静で思慮深いというより皮肉屋のイメージであるが、一方で電撃文庫版ではジェイガンの発言を茶化すなど明るくて軽いノリになっている。
ゲームでより性格が肉付けされた「新・紋章の謎」ではどちらかというと「真面目で人の良い好青年」といった感じとなっている。騎士を辞めて店を開いているからか商売人の面が強くなっており仲間が欲しがっている物を瞬時に用意してみせたりして準備の良さを仲間を驚かせている。
またエストの料理を「美味しい」と言っているが彼女の作る料理は一般的に甘すぎて食べられないレベルの料理である。しかし、それを周りに進める辺り味覚音痴の疑惑も…ただ別に想いを寄せられている人の存在に最後まで気づくことができなかったりする点もふまえるとどちらかと言えば真面目かつ純粋で一途過ぎる性格なのかも知れない…
それ故に騎士を辞めた今でもマルスに対する忠誠はあり、恋人の為にアリティアを裏切った事を今でも深く思い詰めていたり、男性には懐かないとされるペガサスに何とか懐いてもらおうと努力して幾度となくペガサスに足蹴にされていたりする。
ユニット性能
「暗黒竜」では相棒のカイン共々1話から使え、かつ成長率がとても良いので育てれば育てるほど成長を感じられる良ユニットの筆頭。しかも相棒と違い受けられる支援が1つ、与えられる支援が2つも多いのでメンバーを選抜すれば支援効果の関係上、カインより優先度が高くなる。
2部では上級職での加入だが、本人の良成長率に助けられ上級職としてはかなり使える部類にあたる。しかし、2部では優秀な後輩に加え終章で必須となるシリウスが居るので優先順位はやや劣る。
『新・暗黒竜』以降のリメイクでは特に説明もなくカインにも支援効果が追加されたので彼ならではのアイデンティティは失われてしまった。また『新・暗黒竜』では彼に限らず全体的に成長率が落とされているが、アベルは前述したような結末を迎えるようになった為か幸運の成長率が激減している点に注意が必要。
『新・紋章』では成長傾向は据え置きのまま落とされた幸運の成長率が並み程度まで戻された。
他の媒体でのアベル
箱田真紀『暗黒竜と光の剣』
クールな性格でマルスへの忠誠心は誰よりも強い。
パレス奪還の戦いでマルスを逃し、剣とマントの切れ端を残し戦死してしまう。以後マルスやカインに影を落とすが……
OVA版
前述した様に少々皮肉屋になっており、ジェイガンの発言にも反論したりしているが決して冷たい人物ではなく、子供を捕らえた海賊を仕留め、尚も追撃を仕掛けるカインをフォローしつつも子供を助けたりするなど細かいところで仲間たちをフォローしている。
『幻影異聞録♯FE』
ある人物のサイドストーリーで登場する。黒豹のイメージかミラージュの口元には立派な牙があるが妙に前歯も出てるあたりに遊び心を感じるデザインである。
『ファイアーエムブレムヒーローズ』
「おれはアリティアの騎士アベル。
いや…元騎士かな。
今は城下で店を開いているんだ。」
属性 | 青 |
---|---|
武器種別 | 槍 |
タイプ | 騎馬 |
武器 | 勇者の槍+→黒豹の槍(専用) |
奥義 | 聖盾 |
A | HP3 |
B | 剣殺し3 |
初期から登場している。グラフィックはソシアルナイトだが、「店をやっていた」「マルス様を裏切った事がある」等の会話から、英雄戦争を乗り切った後の世界から召喚されている様子。エストとの仲も良好なようでありおそらくエンディング~後日談までの間というタイミングで召喚されたのだと思われる。
本作の騎兵は移動力が最高の代わりに全体的なステータスが低めに設定されており、ぱっと見では強さが分からないが、赤属性に有利が付く槍兵な上、赤属性の武器である剣を持つ相手の追撃を封じこちらが確定で追撃を行う「剣殺し」をもち、剣を持つ相手に圧倒的有利に立ち回れる。自身は攻撃時に2回攻撃を行う「勇者の槍」を持つため、追撃を含めると1手で4回攻撃を叩きこめるため攻撃の低さを手数でカバーしきってしまい、剣を持つ相手をほぼ無力化してしまう。騎兵ゆえ歩兵を逃がさず確実に先手を打てるというのも強み。
欠点としては攻撃や守備・魔防が低めで得意属性以外の相手をするのが苦手である事があげられるが、サービス開始時の召喚(ガチャ)では強力な剣を持つユニットが多く排出された事に加え、赤属性に強いキャラが集中しているため、人気キャラを単騎で完封できる彼は相対的に高い評価を得ていた。
しかしスキル継承が解禁されてからは低い耐久力や受けに回るともろい勇者の槍の扱いにくさ故評価が下落。
何より武器種こそ違えど立ち位置的には同じであるラインハルトが追加された事が問題。
剣しか対応できない彼と違いラインハルトは剣はもちろん赤魔道士を圧倒できるうえ同属性だろうが苦手属性だろうが圧倒する為、どうしても見劣りしてしまう。
しかし、ラインハルトは最高レアリティで入手が非常に困難であり、アベルはラインハルトにはない高い速さを生かし、あえて勇者の槍を捨て違う武器を継承させることで攻守に渡り活躍が見込めた。
…が、今度は大英雄イベントにて追加されたカミュが、自身より魔防以外の全ステータスで勝る全距離反撃が可能な騎馬槍で登場。
こちらはクリアさえできれば誰でも入手することが可能だった為、アベルでなければできない事がほぼなくなってしまった。
またラインハルトの排出レアリティが下がり入手が比較的容易になったのも大きな向かい風。
現状としてはほぼ「剣殺し」を継承させる有用なキャラとして認知されてしまっている。
2019年4月のアップデートでは専用武器「黒豹の槍」が追加された。戦闘中の攻撃と守備が周囲2マス以内の味方の数×2(最大値は6)上昇する効果を持ち、特殊効果錬成では武器が剣・槍・斧で移動タイプが騎馬の味方が周囲2マス以内にいる時、自分から攻撃した場合に2回攻撃ができる効果が追加される。
担当声優
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