ルキナ(ファイター)
るきな
当記事は「ルキナ」から分離・独立させています。
記事の肥大化を防ぐため、先方に当記事の内容を追加しないようお願い致します。
第4作『大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS / Wii U』から参戦。
ファイター番号は21'、通り名は未来を知る王女。
ファイアーエムブレムシリーズのファイターでは初の「主人公以外」かつ男女兼用ではない純粋な「女性キャラクター」の参戦となった。
ファミ通のコラムによると、「当初はマルスのカラーバリエーションの一つとして考えられていたが、下記の性能差を理由にマルスと別枠として扱うことが決定。今回の参戦は非常にラッキーだった」という。
原作『ファイアーエムブレム覚醒』では「いつの間に配信」やDLCで登場するマルス達の顔グラフィック、および専用クラス「スターロード」のグラフィックがルキナ(マルス仮面)からの流用だったため、スマブラではその逆の関係ということになる。
さらに父のクロムも『大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL』でマルスをベースにしたファイターのダッシュファイターとして参戦したため、結果的に似た剣術を使うようになっている。
マルスとの大きな違いは、剣先の強判定が無く、どこで当てても威力が一定であること。
例えば、マルスの横スマッシュ攻撃は先端がダメージ18%・撃墜63%、それ以外がダメージ13%・撃墜144%なのに対し、ルキナは先端でも根本でもダメージ15%・撃墜108%(どちらも『SP』のもの)。
剣の軌跡もこれを反映して、先端が強調されていない平坦なものになっている。
先端の間合いを意識する必要があるマルスとは違い、どこでも一定の威力が出せるので扱いやすい。
かと言ってふっとばし力のあるワザが乏しいのかというと決してそうではなく、前・後空中攻撃は復帰阻止でも地上の崖際でも有効な撃墜手段になり、横スマッシュ攻撃も案外馬鹿にできない。更に武器持ちのため判定も非常に強く、おまけに機動力(スピード)も高くカウンター持ちといった、マルス譲りの要素も数多く備えている。
欠点としては、やはりバランス型故に突出した部分が少ないこと。
ワザ自体は平坦なため壊し要素がなく、一度劣勢になったら覆しにくい。コンボにも乏しく掴みからのリターンが低く、一気にダメージを稼ぐことができない(上手く決めても30%も行かない)。
武器判定とスピードで差し返しの強いキャラだが、言い換えれば読みを通して的確に攻撃を当てダメージを稼ぐ必要があるということ。適当に攻めていると逆に迎撃されて押し切られるということになりかねない。
また地上でのスピードに反して落下速度が遅いため着地を狩られがち。カウンターで防ぐという択もあるが読まれれば横スマを叩き込まれるためリスクも高い。
復帰ワザの上Bは判定が強いため阻止されにくいが、横方向の復帰距離に乏しいという欠点もある。
基本的には「先端判定の無いマルス」だが、実はこれ以外にも細かな違いがいくつかある。
- 走行などからのその場緊急回避をすると大きく滑る。
- 上強攻撃が前方当てか後方当てで性能が変化する(マルスは同じ部位なら前後同じ性能)。
- ふっとばしは前方、攻撃力は後方の方が若干高め。
- 「シールドブレイカー」のモーションが異なる。
- 『SP』では頭部分(ダメージ1.15倍)の打点にも差がある。
- 「カウンター」のリーチがマルスより短い。
- 理由はモーションがマルスと異なり、構え・反撃の際に後ろに下がるため。
ちなみに『for』ではマルスより体格が小さかったが、『SP』では同じになっている。
厳密に言えば、クロムとの兼ね合いでマルスとルキナが『for』のロイに準じた大きさに、ロイとクロムが『for』のマルスに準じた大きさに変更されるという、少々ややこしいことになっている。
『for』はマルスと比べて間合い管理不要なバランス良く安定した立ち回りが出来る、一定のふっとばし力で癖がない。反面、その癖がない欠点はマルスの剣先よりふっとばし力は劣り、早期撃墜が狙いやすいなど他の剣士ファイターと比べ、やや見劣りする部分もあった。しかし『SP』ではその性能が追い風になったことで評価が一変。
『SP』はゲームスピードの向上で今まで以上の操作性を求められるようになり、マルスは隙増加と攻撃力低下など弱体化やゲームスピードが上がった事で剣先が狙いにくくなる間合い管理の難易度上昇と安定性が落ちるデメリットが増えた。逆にルキナの場合はマルス同様の弱体化はあるものの、「機動力の強化」「間合いと安定力はそのまま」と逆にメリットや強化を貰い、現状はルキナに軍配が上がっている。
カラーバリエーション
カラーバリエーションのほとんどは『覚醒』の女性キャラを元にしたもの。
5Pカラーと7Pカラーはマントのデザインも変わる。
また、同じキャラを元にしたものでも、『for』と『SP』では細かい部分が異なる。
シンプルな使いやすさと知名度から人気は高く、彼女を扱うプレイヤーは多い。
言い換えれば対策は必須レベルということでもある。
仮面を付けた姿で戦うことはできないが、アピール時に着ける姿が見られる。
また、カービィがルキナをコピーした場合、ウィッグではなく仮面を付ける。モーションの違いもきっちり反映される。
マルスかアイクに勝利すると、彼らを歴戦の英雄として称賛する言葉を掛ける。
しかし、なぜか同じく『for』から参戦したルフレに対しては特殊台詞が存在しない。身内なのに。
原作を知っている人だとわかるが、『SP』でクロムが参戦した事で父子対決が可能になったわけだが、実は前作『for』の時点で既にもう片方の親(候補)との母子対決が実現していたりする。