当記事は「リドリー(メトロイド)」から分離・独立させています。
記事の肥大化を防ぐため、先方に当記事の内容を追加しないようお願い致します。
概要
最新作『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』(以下、『SP』)にてファイターとして初参戦。
ファイター番号は65、通り名は残虐のカリスマ。
サムスの宿敵であり、「サムスが銀河の守り手、宇宙最強の戦士になった最大の要因」というシリーズきっての重要なポジションから人気があり、ファイターとしての参戦を望む声が多く寄せられていたリドリー。
大乱闘スマッシュブラザーズシリーズのディレクターである桜井政博も要望の多さは認識していたが、「原作のイメージを尊重するとサイズや飛行能力がゲームバランスが崩す」という事が懸念されていた為、長らく参戦は控えられていたという(ただし『大乱闘スマッシュブラザーズX』以降はボスキャラクターのような扱いで登場自体はしていた)。
制作のコンセプトは「純粋な悪役」。
クッパやデデデなどといったコミカルな一面を持つ悪役に対し、リドリーは“純然と悪、怖いヤツ”という感じで作られており、外見や必殺ワザの特徴も全体的にシリアスなイメージを持っている。
参戦ムービーでも、残虐性や明確な悪意からくる狡猾さなどを一切の惜しげもなく大披露。
待機モーション一つ取っても首を鳴らしているような素振りなど、愛嬌や共感の余地があった今までの悪役ファイターたちとは異なり、知性があるからこそ相互理解など到底出来そうもない絶対悪としての風格と、徹頭徹尾モンスターといった恐ろしくもスタイリッシュなデザインで人々を湧かせた。
「見た目が怖い」「リドリーはボスの方が輝く」等参戦前に散見された意見も何のその、いざ出てみればクールでパワフルなクリーチャー系ユニットとしてゲームに華を添えている。
そのインパクトや並みならぬ風格から、体験会での使用率は男女問わず高く、大いに注目された。
近年の作品と比べると比較的小さくなったとはいえ、その迫力は全く衰えずデザインも本作に合わせて洗練されている。
普段は前傾姿勢だがアピールではすくっと立ちあがり尋常じゃない長身ぶりを見せてくれる。
言わずもがな、(作品によってばらつきは凄まじいものの)素の身長は全ファイター中で最大。
特徴
翼のおかげでリザードンと同等の走行速度と、2回まで可能な空中ジャンプを持つ。
重量級らしく、弱攻撃・下強攻撃と言った小ワザも比較的ダメージが高め。
通常必殺ワザ「リドリーブレス」によるブレスも、威力は高く復帰中の相手には嫌な追撃になる。
全体的に隙が大きいワザとそうでないワザ、リーチの長いワザと短いワザなど、性能のばらつきが大きく慣れが必要。
反撃や復帰阻止に弱く、体格に反してそこまで重くない(なんとアイクと同じ)ため、防御面はかなり劣悪。
「リドリーブレス」もため中に頭部に当たってしまうと自爆で大ダメージを喰らうので多用は禁物。
必殺ワザ
“ ” 内の説明文は『SP』のゲーム内ヘルプから引用。
- 通常必殺ワザ:リドリーブレス
“ 勾玉のような炎を 放射線状に吐く
ためると 炎を連続で放つことができる ”
- 横必殺ワザ:グラビングスクラッチ
“ 相手を地に叩きつけ 地面で削りながら突進
上入力かボタンを押すと 前方に投げ飛ばす ”
- 上必殺ワザ:リドリーチャージ
“ 力をためながら浮かび 勢いよく突進する
突進する向きは 方向入力で変えられる ”
- 下必殺ワザ:デススタッブ
“ 鋭利なしっぽのトゲを 横から突き刺す
先端で貫けば 致命傷を与える凶悪な一撃 ”
発生が遅く撃墜にも使えないが、クリーンヒットすればなんと55%の特大ダメージを与えるというとんでもないワザ。
下投げからの下必殺ワザは有名な読み合いネタで、そこから横スマまで決まれば大概の相手を1セットで撃墜出来てしまう。
- 最後の切りふだ:デストロイビーム
相手をサムスのスターシップまでふっとばした後、ビームでスターシップごと爆散させる。しかもワザ終了後、背景には墜落するスターシップが見える。
2人まで巻き込め、ビームが当たった時点で蓄積ダメージが100%以上の相手を即撃墜する。
しかし、100%以上にならなければステージ中央に叩きつけるため、(中央が空いている一部ステージを除き)絶対に撃墜できないという変わった切りふだである。
それにしても、切りふだ発動後もしばらく墜落描写があるほど大破してるのに、数分後にはまた元通りになっているという銀河連邦軍の経済力と技術力は一体……
まぁ、サルばかりで経済力すらないくせに島や城を破壊されても数分後には復旧するケースもあるのだが。
その他
カラーバリエーション
カラーバリエーションは全て原作シリーズのリドリーをモチーフとしている。
他のファイターと比べると変則的で、2P・8Pカラーでメタリドリーの姿になる。
1P | 『スーパーメトロイド』ドット絵 |
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2P | 『メトロイドプライム』メタリドリー |
3P | 『スーパーメトロイド』アートワーク |
4P | 『メトロイドフュージョン』ネオリドリー |
5P | 『メトロイドゼロミッション』アートワーク |
6P | 初代『メトロイド』ドット絵 |
7P | 『スーパーメトロイド』黄金像 |
8P | 『メトロイドゼロミッション』メカリドリー |
ファンファーレ
リドリーとダークサムスが勝利した時のファンファーレは、サムス(ゼロスーツサムス)のものとは異なり、不穏なオーラを醸し出すアレンジが加えられている。
勝ちあがり乱闘「銀河の脅威!スペースパイレーツ」
様々な惑星を移動していくルートの一つ。
リドリーの場合は、スペースパイレーツの最高指揮官であることから、いろんな惑星を侵略するシチュエーションになっている。
相手はピクミン&オリマーのルートと同様、全員が宇宙を駆ける乗り物を持つ。サムスで始まり、スーツを失ったサムスで終わるのも彼らしい流れか。
余談
予てより、『大乱闘スマッシュブラザーズX』の「亜空の使者」のボス戦や、『大乱闘スマッシュブラザーズ_for_Wii_U』の「パイロスフィア」で破格の大きさを見せつけている以上、ファイターとしての他のキャラクターに合わせた小さめのサイズに違和感を覚える者もいたとか。
しかし、リドリーのリサイズは何らおかしなことではない。そもそも大乱闘スマッシュブラザーズシリーズに登場するファイターはフィギュアという設定であり、原作とは大きさが異なるファイターも存在する。
結局は各々の固定化された価値観からくる主観による不満というのは間違いない。
……とはいえ、先述の通り原作においてもサムスの数倍程度の時もあれば、ゆうにサムスを超えるほどの大きさである時もあるなど意外と大きさは安定していない。特に初代『メトロイド』ではサムスとそこまで大差ない大きさである。