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その他のリドリーについてはリドリーを参照。

タグとしては上記の何もついていない「リドリー」が使われることも多い。


概要編集

メトロイドシリーズでお馴染みのボス敵でスペースパイレーツの最高指揮官。

主人公サムス・アランの宿敵であり、サムスの両親を殺害、更には第二の故郷となったゼーベスにも降り立ち徹底的な殺戮と破壊を行った張本人でもある。


通称『狡猾の死神』。サムスをして「宇宙の悪夢」と言わしめ、性格は冷酷・残忍で好戦的。

西洋の神話におけるドラゴン悪魔のような外見をしており野蛮かつ獰猛な性質で、漫画(マガジンZ版)では荒々しいチンピラを思わせる口調で話す。

宇宙中のならず者をかき集めたスペースパイレーツのトップであり、のし上がった理由としてメトロイドシリーズの原作者の一人である坂本氏曰く「スペースパイレーツの中で一番強くて、一番悪いから」とのこと。

リドリーの襲来は即ち星と文明の終わりを意味し、非常に恐れられている。


ゲーム本編では台詞はなく、パワフルな怪物そのもののアクションしか見せないため知性はあまり感じられないが、実際は自身の配下達よりも知能が高くずる賢い。

武器は頑強な肉体そのもの。口から高熱のプラズマを吹いたり鋭く分厚い大剣のような尾を使って攻撃を仕掛ける。

またサムスのチート染みた武装の数々にも耐える強靭な表皮と優れたフィジカル、怪力や鋭い爪などを使った格闘も大得意で、容赦ない猛攻により瞬く間に相手をずたずたにしてしまう。


基本サムスがある程度強くなった終盤に登場することが多く、攻撃は口から吐く炎や尻尾で突き刺すなどシンプルだが耐久力は総じて高い。炎は通常の火球、放射、レーザーなど撃ち分けが出来るのかさまざまなバリエーションを見せる。

飛行能力も高く、パイレーツの戦闘機と生身で編隊を組んで基地や施設へ襲撃したり、メタリドリーに至っては宇宙空間を飛び回り単独で大気圏へ突入し平然としているほど。

メトロイドサムスリターンズ』ではほとんどストーリーに関わっていないにもかかわらず初めてサムスの宿敵にふさわしいラスボスというポジションとなり、ファンを喜ばせた。(後述)


生態編集

ノージャンルラクガキ


METROID Other M』にてクローニングされたことで全ての生態が判明している。

脱皮を繰り返しながら変態していく生物であるのだが、蛹の殻のように上皮を丸ごと脱ぎ捨てる形で脱皮するため、確認された脱皮回数の少ないものの形態ごとにその姿は大きく異なっている。


第一形態編集

絶望の白い鳥


通称リトルバード。全身を白い羽毛で覆われている。ウサギとヒヨコを組み合わせたような外見で2足歩行で行動するのが特徴。凶暴な外見であるリドリーとはまったく似ておらずふわふわとした可愛らしい外見。しかしその一方で目つきは鋭く口の中には非常に鋭利な牙がびっしり並んでいる。

幼体ながら高い知能を持っており狡猾でずる賢く鳴き声でクリーチャー達をサムスにけしかけたり、サムスを誘導することで間接的に自身の餌を手に入れたりもしている。

また、脱走時には隙をついて飼育員を殺害するなど既に残虐性も確認できる。

本能からかサムスを警戒しているようだ。


第二形態編集

トカゲ(爬虫類)のような外見へと成長を遂げた状態。特に決まった名称はなく、外部出演の『大乱闘スマッシュブラザーズ for Wii U』でも「謎のクリーチャー」という名称での登場である。

4足歩行となって腕と剣状の尻尾が生えている。体格は飛躍的に巨大になりサムスより二回りほど大きくなっている。また背面には前述の形態時に纏っていた羽毛と共に、後に翼となると思わしき骨格が張り出ているのも特徴の1つで、口先もさらに尖ってきている。火炎はまだ吐くことは出来ない。

知能はさらに高くなり敵キャラにサムスを襲うよう指示を出している。また、第7小隊との交戦中に試験監視センター内にいるサムスを視認すると、彼女が入り口へ急行している間にセンターの外壁をよじ登っており、すぐさまサムスが入り口から出てきたことに気付くと飛び掛かって組み伏せるなど、明らかにサムスを狙って行動している。

この時点で施設の厳重なハッチを破壊するだけの力や、アンソニーのプラズマキャノンによる砲撃を回避するだけの瞬発力を備えており、そのままでも強力な生物であることが窺える。


第三形態編集

リドリー参戦記念


前述の第二形態が成長を完全に終えた姿。一般的に「リドリー」として認知されている禍々しい形態でもある。『スーパーメトロイド』や『メトロイドゼロミッション』でパイレーツ最高司令官として君臨したのもこの姿。上記の通り、マガジンZの漫画版メトロイドや漫画版スーパーメトロイドでは人の言葉を用いて喋ることも出来る。前者での一人称は『俺』(後者についての情報求む)。

荒々しくもリーダーシップを発揮するトップとしての貫禄を持つ反面、激情に駆られたり激昂すると我を忘れて大暴れする描写もあり、鳥人族にはその有様を「まるで知性のない獣のようだ」と恐れつつも呆れられていた。

背中の羽毛が完全に無くなる代わりに、翼竜のそれを思わせる巨大な翼を獲得し空を自在に飛翔できるようになった。また口からは強力なプラズマも吐けるようになり、体格もさらに筋肉質で、サムスを片手で握れる程まで巨大になる。

もはや最初の形態時の面影は全く見当たらない凶悪・凶暴な姿である。


亜種編集

リドリーには様々な派生個体も存在する。

クローン再生された個体がサイボーグ化によりホーミングレーザーやマルチミサイルシステム等の豊富な武装を得たメタリドリー(メトロイドプライムシリーズ)、寄生生命体Xが擬態し、黒々しく更に大柄になったネオリドリー(『メトロイドフュージョン』)、メタリドリーがフェイゾンによって変化、より獰猛で大振りな攻撃が目立つオメガリドリー(『メトロイドプライム3 コラプション』)が存在する。


リドリーの名を冠する敵キャラはシリーズでほぼ毎回登場しており、まさに常連と言ってよいキャラだが、そのうち厳密な意味でのリドリー本人の登場は、『初代メトロイド』及び『ゼロミッション』、『サムスリターンズ』、『スーパーメトロイド』の3回のみと意外と少ない。これ以外の作品のリドリーはすべてクローンかXである。

変わったところでは、リドリーが自分の力と権力の象徴として(つまり自分の銅像感覚で)作らせていたリドリー型の戦闘ロボット・メカリドリー(『ゼロミッション』)も登場している。


またコミックボンボンで連載されていた『メトロイド サムス&ジョイ』には親戚のこれまた宇宙海賊のグリードがおり、こちらは本編のパイレーツより更に大規模な「グリード団」を結成。

最終的には自らが強大な力そのものになることで宇宙そのものを飲み込む巨大なブラックホールを作り出し、全宇宙を消滅させようとするというメトロイド史上最大規模の悪事を働いている。


サムスリターンズ編集

メトロイドⅡ』のリメイク作『メトロイド サムスリターンズ』では先述の通り原作にいなかった追加ボスとして、そしてシリーズ初のラスボスとして登場。今までサムスの最後の敵として立ち塞がったリドリーはメトロイドゼロミッションにおけるメカリドリー、漫画メトロイドEXのグリードなど偽物や亜種のみだった。

ベビーメトロイドと共にシップで帰還する直前に突如出現。起動したシップへ興味を示すベビーを掴み上げサムスと交戦する。


『サムスリターンズ・NGエンド』

外観はメタリドリーを更に生物的にしたような姿だが、より一目でリドリーだと確信できるシルエットとなっており、おなじみのBGMと共にゲームオブザイヤー2017を取得した『サムスリターンズ』の最後に華を添えた。


『サムスリターンズ』の仕様上、歴代で最も攻撃力が高く、体躯もネオリドリーかそれ以上のサイズで、更にサムスを掴み岩壁に何度も叩き付ける専用アクションまで用意されている。おまけに戦闘中据え置きメトロイドシリーズの如く挿入されるムービーに加え専用BGMはラウンドに合わせて3曲用意(全て歴代リドリー戦のアレンジ)という超厚待遇。

旧来に比べ大幅にパワーアップしており、油断するとどんどん体力を削られるうえ戦闘フェイズも3ラウンドと非常にしぶといものの、ベビーと共闘で殺意MAXなサムスに敵うはずもなく、翼にプラズマビームを受けて吹き飛ばされるわ、口にスーパーミサイルを叩き込まれるわで撃破された。


主な攻撃方法はブレス、尻尾の刺突、ボディプレスなど。地上ではパワフルな剛腕を振り回してくるほかベビーメトロイドの吸い付きを受けた直後のみサムス目掛けて突進してくる。

また飛翔中、溜め動作の後に繰り出す突進に当たるとサムスをそのままキャッチして岩の壁へ何度も叩き付け、サムスに大ダメージを与える。

突進はメレーカウンター、叩き付けはライトニングアーマーで被害を無くす事が出来る。


一応、壁を利用した攻略パターンも用意されており時間はかかりやすいがリドリーの攻撃パターンの構築がしやすい手段として用意されていたりする。


外部出演編集

大乱闘スマッシュブラザーズシリーズ編集

全ての作品で何らかの形で出演しているが、本格的な登場は『大乱闘スマッシュブラザーズX』から。


ニンテンドウオールスター!大乱闘スマッシュブラザーズ』ではサムスのステージである惑星ゼーベスの背景で飛行している姿を確認できる。


大乱闘スマッシュブラザーズDX』ではオープニングムービーに登場。『スーパーメトロイド』におけるスペースコロニーでの戦いの再現となっている。


『大乱闘スマッシュブラザーズX』ではアドベンチャーモード『亜空の使者』にて、ボスキャラクターの1人として登場。エインシャント島の研究所にてサムスピカチュウの前に立ち塞がり、これと交戦。更にその後サムス達が研究所を脱出する際にメタリドリーとして復活を遂げファルコンフライヤー上で戦闘、2度に渡り戦うこととなる。リドリー、メタリドリー共にフィギュアも用意されている。

ステージとなる機体を殴り付けたりダイビングプレスで叩き落としたり引っ掻き回したりとやりたい放題。ファルコンフライヤーが可哀想になる。

なお、最初の交戦の時のムービー中にサムスを壁に押し付けたまま引きずる攻撃シーンがあるが、これはのちに『METROID Other M』の戦闘中のアクションにも逆輸入された。


大乱闘スマッシュブラザーズ_for_Wii_U』では「パイロスフィア」のステージギミックボスとして登場。

しかしイエローデビルのように単に邪魔をしてくるボス敵ではなく、攻撃してひるませるとフライングマンのようにそのプレイヤーと共闘する

通常のファイターよりも巨大な分、繰り出される攻撃の数々は一撃が重く、更に範囲も広いため圧巻の一言。崖のそばのエネルギーを吸収して「黒リドリー」になるとより凶悪になる。

さらにリドリーを撃墜することで撃墜したファイターに得点が加算される。これは共闘時のプレイヤーも同様であり、より効率的な得点獲得の手段の一つとなる。ちなみに撃墜した場合、リザルト画面で「落とした数」の中にリドリーのアイコンも含まれる。


最新作『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』では、念願のファイターとして参戦。

ボスキャラからファイターに昇格したのは『SPECIAL』の時点では唯一のキャラである(最後の切りふだまで含めるとギガクッパボスパックンなどもいるが)。


詳しい解説はリドリー(ファイター)を参照。


テーマ曲編集

初出は『スーパーメトロイド』だがリドリー戦限定のテーマではなく、鳥人族の像やドレイゴンとの戦闘、スーパーを含めた一部の作品の脱出シーケンスにおいても使用されている。後のシリーズでリドリーを象徴する専用のテーマ曲となっていった。


テーマ曲の歴史


余談編集

『初代メトロイド』の説明書では「元々は惑星ゼーベスの原住生物だったが、スペースパイレーツによって洗脳された」という設定があったが、現在ではこの設定は無かったことにされているようだ。

もっとも、『Other M』で明かされた生態と、同族のグリードの存在、そして同じスペースパイレーツの幹部であるクレイドも最新作の『メトロイドドレッド』で別個体が登場したことから、どこかにリドリーの同族が生息する星がある可能性がある(少なくともゼーベスではないことは確かだと思われる)。


またキャプテンNでは法廷でジャッジガベルを叩いたり、漫画版スーパーメトロイドでも喋ったり等以前から高い知性を垣間見ることが出来る。

amiiboが非常に好評で数少ないリドリーの造形物として知られるが、現状他に公式から出ている物としては初代メトロイドのファミコン消しゴムのみとなっている。


関連イラスト編集

通常時編集

メトロイド因縁、そして宿命リドリー・スコット……ではないスマブラSP版リドリー


リトルバード編集

other-M 初プレイ感想ロリサムスとショタリドリーくかー品の無い幼獣


派生種編集

  • メカリドリー

メカリドリー

  • ネオリドリー

ネオリドリー

メトロイド フュージョン17周年!


関連タグ編集

メトロイド サムス・アラン ベビーメトロイド メタリドリー リトルバード 宿敵 悪役


スペースパイレーツ マザーブレイン クレイド ファントゥーン ドレイゴン

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