概要
スーパーメトロイドとは、任天堂より1994年に発売されたメトロイドシリーズ第三弾のスーパーファミコン専用ソフト。
「METROID3」と開始時のデモ画面に現れている様に、「メトロイド」「メトロイドⅡ」のストーリーと直接繋がったストーリーを持つ作品である。
今回から新たにマップ機能が搭載されたり、ビームを複合・自由に切り替え出来る様になったりとその後のメトロイドシリーズに受け継がれるシステムが登場している。また、チャージビーム、パワーボム、スーパーミサイル、スピードブースター、グラビティスーツ、グラップリングビームなどのおなじみのアイテムや、キッククライムやシャインスパークなどのおなじみのアクションも今作からの登場である。
初代メトロイドの舞台となった惑星ゼーベスの探索がメインとなるが、初代よりも格段に緻密かつ広大になったマップ、様々な追加アクション、謎解きなどあらゆる面でパワーアップしておりスーパーの名を冠するに相応しい作品に仕上がっている。
それらのゲーム要素や世界観、完成度の高いBGMなども相まって歴代メトロイドシリーズ、スーパーファミコンソフトの中でも最高傑作との評価もあるほどまでに高い人気を誇る。
現在では「ニンテンドークラシックミニ」に収録されているほか、Switch Onlineでも配信が開始されたため、プレイしやすくなっている。
(一方で、ソフト自体は場所によってプレミア価格で、取引されていたりする)
ストーリー
The Last Metroid is in captivity.
The Galaxy is at peace...
惑星SR388でのメトロイド殲滅任務を受けたサムスは、クイーンメトロイドを倒した後に発見した卵から孵化し刷り込みによって自分を親だと思いこみ懐いたメトロイド最後の生き残りを殺さずにベビーと名付け連れ帰った。
サムスによって宇宙科学アカデミーに持ち込まれたベビーは、平和利用のために研究されることとなった。サムスもそんな平和になった銀河系の中気ままなハンター稼業に戻っていた。
だがそんなある日、サムスに宇宙科学アカデミーから緊急事態の連絡が届く。駆けつけたサムスが見たものは壊滅した研究施設と、かつてサムスが壊滅させたはずのリドリーら宇宙海賊の一味がベビーメトロイドを攫っていく姿だった。
自爆する研究所から脱出したサムスは宇宙海賊と惑星ゼーベスの海賊団基地の再建を知り、再びゼーベスへ単身で向かうことを決意する。 宇宙の未来を賭け、メトロイドをめぐるサムスと宇宙海賊の最後の戦いが今、始まった。
登場キャラクター
サムス・アラン
不可能とされてきた数々の難事件を解決してきた宇宙最強のバウンティハンター(賞金稼ぎ)。平和のため、そして、奪われたベビーメトロイドを取り戻すために再び単身で惑星ゼーベス及びスペースパイレーツへ戦いを挑む。
所謂「メトロイドヴァニア」を確立した本作の通り従来以上に豊富な武器や能力、アクションでゼーベスを攻略する。また救出任務という事もあってかコミカライズでは珍しく血の気の多い、苛烈な面を覗かせる。
ベビーメトロイド
前作「メトロイドⅡ」にて登場したメトロイド最後の生き残り。刷り込みの習性があったため、孵化した時に目に入ったサムスを母親と思い込み懐いて付いてきたため、サムスによって保護されベビーと名付けられる。研究の末、メトロイドを平和利用出来る兆しが見られたが、兵器利用を目的とする宇宙海賊に襲撃され攫われてしまう事になる。
リドリー
宇宙海賊最高幹部にしてサムスの最大の宿敵であり、彼女の両親を殺害した張本人でもある。
初代から設定を見直された他、体格や外見も大きく変化。翼竜の様な外見で口から吐く火炎と強力な尾を使った攻撃で襲い掛かってくる。
マザーブレイン
宇宙海賊を統括する生体コンピューター。以前、サムスとの戦いに敗れ破壊されたが、宇宙海賊再建に伴って再生された。以前同様、再生する装甲「ゼーベタイト」の柱に守られ砲台「リンカ」からのエネルギー弾で攻撃してくる脳と目玉だけの姿であるが今回は新たに第二形態への変身を有し、サムスを追い詰めてくる。