概要
メトロイドⅡは1992年にゲームボーイで発売された(※)、1986年発売のメトロイドの続編である。
銀河連邦政府により惑星SR388におけるメトロイド生息の実態調査・存在した場合の根絶指令を下されたサムス・アランが再び闘いに身を投じる物語。
副題は『RETURN OF SAMUS』
「メトロイド、オモロイド」のCMのキャッチコピーで有名。
前作と異なり最初から『ミサイル』『モーフボール』が装備されており、前作に比べると敵への対処がやりやすくなり敵を倒すと前作よりも比較的回復アイテムが出やすくエネルギーのピンチから立て直しやすい。迷路のように入り組んだ構造は前作同様。
BGMはスタート地点直後からメイン通路では流れているが、派生するエリアではBGMと言うよりは環境音になっており、真っ暗な背景に何かが蠢くような音や特徴的な音が流れることで不気味さを演出。モノクロのゲームボーイならではの暗所感を利用することでより不気味な世界観を醸し出している。
なお、倒すべきメトロイドの数も表示されており、一定数を撃破すると進める範囲が広がっていく。
すなわち一定数を倒さないと次のエリアに事実上進めない。一応無理矢理進もうと思えば行けるのだが、その通路にはダメージを受ける液体(マグマではなく有毒液の説あり)が満たされており最終的にはエネルギーが0になってゲームオーバーになる。そのエリアのメトロイドを一定数を倒すと地響きが発生して液体が引いて進めるようになる。
この作品の恐怖感を煽るのがメトロイドとの遭遇時であり、いきなり『デケデーン!』の音と緊迫した専用BGMと共に襲いかかってくるのがプレイヤーを恐怖させる。
つまり、通常は物静かな通路である為余計恐怖感を演出しているわけである。
ちなみに初めて行く通路に抜け殻がある場合は、近くのエリアもしくはすぐ近くに成長したメトロイドの個体がいる事を示している。
※:海外ではその前年の1991年に発売されている。
メトロイド・キラーの基本
- 一、ミサイルを欠かさないこと
- 二、メトロイドの殻に注意すること
- 三、静かな場所に注意すること
- 四、メトロイドは4段階の変化を遂げる
- 五、突然の成長に気をつけること
- 六、幼生に襲われたときは爆発で追い払う
- 七、クイーンは内部からの攻撃に弱い
今作のメトロイド
- アルファメトロイド
メトロイドが成長過程で脱皮した第一段階の姿。低温による凍結をせず、体当たりで戦う。
ただし、ハメに弱い。
- ガンマメトロイド
さらに大きく成長したメトロイド。イナズマ攻撃を繰り出してくる。
アルファ同様、ハメに弱い。
- ゼータメトロイド
脱皮によりさらなる成長を遂げたメトロイド。口から火炎弾を吐く。
手足の発達に加え、攻撃力も増している。
ここからメトロイドが本格的に強くなるので、注意されたし。
- オメガメトロイド
メトロイドの成体。身体が大きく、完成された体格に高い耐久力を誇る。
ゼータより引き続き火炎弾を吐き、さらに攻撃力を増した強敵。
実は後ろからの攻撃に滅茶苦茶弱い。
- 幼生メトロイド
前作と同じであり、凍らせないと倒せない。
- クイーンメトロイド
最深部に生息するメトロイド。オメガメトロイドが特殊な環境下で成長したメトロイドの母となる個体。
登場するメトロイドの中でも最も巨体で特殊な存在。
メトロイドを倒すごとに起こる地震の正体は子を殺されたクイーンの怒りによるもの。
サムスと遭遇したメトロイドの幼体。
その他
- セーブするにはゲームオーバーになるか裏コマンドが必要だった前作と異なり、今作からはセーブポイントが用意され、任意でセーブが可能になった。
- エネルギー・ミサイル補給ポイントが用意され、いざと言う時は戻って回復がいつでも可能になっている。
- ニンテンドウパワー以降はこのメトロイドⅡで遊べる機会が長らく少なかったが、3DSのバーチャルコンソールでも配信されている。また、現在は「ゲームボーイNintendoSwitchOnline」にてSwitchOnline加入者向けに無料で配信されている。
- 舞台のSR388の由来は「400ccのバイクの排気量が388ccしか出ない!」というスタッフの抱えていた愚痴から命名されている。
- ファンメイドによりリメイク作品Another Metroid 2 Remake。通称「AM2R」が作成され公開されたが、公開からわずか数日で任天堂の圧力により作品は停止された。その後任天堂側から突如発表されたのが…
フルリメイク
2017年9月、ニンテンドー3DSにおいてメトロイドⅡのフルリメイク「メトロイドサムスリターンズ」が発売された。メトロイドシリーズの横スクロールアクションは2004年のメトロイドゼロミッション以来実に13年ぶり。
久々にサイドビュー形式のメトロイドであり様々な追加要素を盛り込んでいる。
関連タグ
AM2R : 非公式リメイク