概要
ゲーム「メトロイド」シリーズの主人公「サムス・アラン」と特別な関係にあるメトロイドの個体。
ベビーという名前だが、一般的に知られる幼生メトロイドのことではなく、メトロイドⅡでサムスに保護された一個体を指す。外見は普通のメトロイドよりも小柄で輪郭も丸い。メトロイドだけのイラストにこのタグがつけられることはあまりなく、ほとんどはサムスとのセットで描かれているイラストにつけられている。
メトロイドプライムシリーズにはターロンメトロイドの特殊体である同名メトロイドがいるが、こちらはターロンメトロイドの幼体であり別物。
登場作品
メトロイドⅡ/メトロイドサムスリターンズ
初登場作品。第1作およびリメイク作メトロイドゼロミッションにて、スペースパイレーツに悪用されメトロイドの危険性を認識した銀河連邦政府はサムスに惑星SR388に生息する全メトロイドの殲滅を命ずる。
クイーンメトロイドを撃破したサムスは一つの卵を発見。その卵から孵化したメトロイドは刷り込みによってサムスを母親と思い込み、攻撃することなくサムスに懐いてしまう。今作におけるサムスの任務は上記の通り「惑星SR388に存在する全メトロイドの殲滅」であり、当然このベビーメトロイドとて例外では無かった。しかし今まで家族やそれに値するものを幾度も亡くしてきたサムスは、この無害なメトロイドを手にかけることができず、保護し研究資料という名目で連れて帰った。
ゲーム内では敵としての幼生メトロイドよりもはるかに小さく、懸命にサムスを追ってくる姿は非常に愛くるしい。
メトロイドⅡではベビー誕生後はエンディングまで一直線だったが、サムスリターンズではベビーを連れてマップを探索することができる。中にはベビーでしか壊せないブロックもあるため、アイテム取得率100%にはベビーの協力が不可欠になっている。ちなみに鳴き声はスーパーと同じ。
普通のメトロイドと違い他の生物に襲い掛かることはないが、フリーエイムで狙撃を行う際はわざわざ照準の後ろへ捌ける等お利口な面も。
ラスボス戦ではサムスを押さえつけたリドリーに噛み付き、エネルギーボールを放出してサムスを援護してくれる。
クリア後のメニュー画面ではスターシップ内をふわふわ浮かんでいる。
スーパーメトロイド
サムスによって「ベビーメトロイド」と名づけられ、ベビーのエネルギーを銀河の平和利用に活用するため銀河連邦のスペースコロニー「宇宙科学アカデミー」に預けられた。しかし、オープニングにて宇宙科学アカデミーは復活したスペースパイレーツの襲撃を受け、ベビーはリドリーに連れ去られてしまう。
スペースパイレーツの拠点惑星ゼーベスに乗り込んだサムスは中枢施設ツーリアンに潜入しベビーと再会。しかし、ベビーはスペースパイレーツの改造によって巨大化した「スーパーメトロイド」と化していた。メトロイド本来の凶暴性を露にしサムスに襲い掛かるベビーだが、サムスが力尽きる寸前で正気を取り戻し攻撃をやめどこかへ飛び去っていく。
最終決戦でマザーブレインに追い詰められたサムスの危機に現れるとマザーブレインに噛み付きエネルギーを吸収し、それをサムスに分け与える。しかしその間にマザーブレインが復活してしまい、ベビーはサムスを庇いながら回復を続ける。弱りきったベビーは再びマザーブレインに突撃するも最期の一撃をくらいサムスの目の前で消滅した。
このシーンは家族を亡くしているサムスにとって強い印象に残っており、アザーエムではムービーシーンで再現されている。
以降の作品
ベビーの死によって現生のメトロイドは絶滅した。だが銀河連邦政府によって秘密裏にベビーのクローンが生み出されており、フュージョンのオメガメトロイドやアザーエムのクイーンメトロイドは共にベビーのクローンである。
またフュージョンでは寄生生命体Xに侵食され絶命の危機に陥ったサムスをベビーの細胞から作られたワクチンが救っている。このことでサムスはベビーに二度命を救われたと振り返っている。
余談
上記の通り、メトロイド2及びサムスリターンズでサムスに保護されたこのメトロイドは、いずれクイーンメトロイドになる個体である。
つまり、幼体のベビーはお姫様に当たり、メトロイドシリーズのヒロインとも言える。