概要
惑星ゼーベスの原生生物である食虫植物に、スペースパイレーツが遺伝子改造を施した生物兵器である。
惑星ゼーベスの密林エリア「ブリンスタ」は日照時間が平均2時間と極端に短く、ここの植物は大半が光合成でエネルギーを得るのではなく食虫植物として進化を遂げている。スポア・スポーンはそのブリンスタの食虫植物の中でも最大種である。
プレイヤーからの通称は「スポスポ」。
特性
キャラクターとしてのスポア・スポーンは、長い柄のついた花梗と、天井に存在する花で構成されている(但し生物としてのスポア・スポーンは、背景グラフィックの描写などを見る限りおそらく部屋全域と思われるが)。
花梗の硬度はチタンをも上回るとされ、外部からの攻撃は開いているとき以外は一切受け付けない。この花梗を8の字に振り回し、サムスに襲いかかってくる。だが、その花梗を開いたときに見える粘膜は弱点となっている。
天井の花からは花粉が放出される。花粉を破壊すると回復アイテムやミサイルなどを得ることができる。
このため、基本的には「花梗を避けながら花粉を破壊してHPやミサイルを補給し、殻が開いたら粘膜をミサイルで攻撃する」という戦い方となる。
ちなみにミサイルだと10発だが、(連射性能の問題から時間がかかるものの)チャージビームは弱点なので8発で倒せる。
ある程度ダメージを受けると発狂し、花梗を振り回す速度が早くなる。ちなみに、一部に安全地帯が存在する。
倒すと枯死し、スーパーミサイルが置いてある部屋へのルートが開通する。
スーパーミサイルがあれば攻撃力はもちろんのこと、行動範囲が大きく広がるので先に進むためには避けて通れないボスである。
だが、タイムアタックでは…
そんなスポア・スポーンだが、TASでは「まともに戦うと時間がかかる」という理由で多くの場合はスルーされる。
え、スーパーミサイルはどうするのか、だって?
とある手法でシーケンスブレイクを行うことにより、別の部屋のスーパーミサイルを入手することができてしまうのだ。そしてスポスポの奥にあるスーパーミサイルもまた、出口から無理矢理侵入することで入手できてしまう。
つまり時間のかかるスポスポはガン無視され、ゼーベスとともに爆殺される。
低%クリアでは言わずもがな。というか、人力でも慣れれば簡単に実行できるテクニックなので、RTAでも必須テクとして扱われている。
流石に「マッピング100%プレイ」「ボス全撃破プレイ」ではスルーはできないが。
ちなみにボス戦にもかかわらず、入り口を塞ぐのがメタルゲート(特定の条件を満たすと開くイベント用ゲート)ではなくスーパーミサイルゲートになっているので、先に入手していればボス戦なのに途中離脱が可能という妙な仕様がある。
シーケンスブレイクもある程度は想定していたのかもしれない。
まともに戦うと時間がかかる上に、メトロイド初心者にとっては確かに手強いボスだが、その一方で「確実に弱点を狙ってミサイルなどの高威力の攻撃を叩き込む」や、「ボス戦では動きを見極めて攻撃をいなす必要がある」など、メトロイドのボス敵の基本を叩き込んでくれるボスとも言える。
余談
- 開発時のコードネームは「エリコフラワー」。これは外見がくす玉のように見えることから、くす玉→楠田枝里子→枝里子フラワーとなったとか。
- 花梗を開くときのSEは開発者の音声をサンプリング・加工したものらしい。
関連イラスト
関連タグ
スポアスポーン:表記ゆれ
ドロギーガ:メトロイドドレッドに登場する「比較的簡単にスルー可能な植物系ボス」。二代目スポスポ等と呼ばれる。
他作品
食虫植物の敵キャラ仲間。