概要
動植物の体表面を覆う上皮組織のうちで、常に粘液で湿っている部分のことを粘膜と呼ぶ。
分かりやすい例としてヒトの体を挙げる。ヒトの上皮組織は皮膚と粘膜とに分けられるが、皮膚は角質がその表面を覆っている(角質層が形成されている)のに対し、粘膜は角質層が存在せず、かわりに粘液が表面を覆っている。口や鼻の中、瞼の裏側、肺・消化管・膀胱・膣などの内腔はいずれも粘膜で覆われている。
粘膜はその表面に粘液を分泌するための腺を有することが一般である。
哺乳類の粘膜は、ほとんどが体の内部にあるが、カエルやイモリといった両生類の皮膚は粘膜で覆われている。