概要
『大乱闘スマッシュブラザーズDX』から登場するスマブラオリジナルキャラクター。
文字通り巨大なクッパであるが、作品によって若干その立場が異なる。
『DX』のギガクッパ
スマブラ世界のファイター達はフィギュアに「イメージ」が吹き込まれる事で命を持っているのだが、このギガクッパはクッパのフィギュアに過剰なイメージが叩き込まれた事で誕生した、本来ならばスマブラの世界に現れてはいけないイレギュラーな存在(フィギュアの説明でもこれについて言及されている)。
筋骨隆々の肉体を手に入れ、顔つきはより禍々しく、角やトゲは大きく伸び、甲羅もワニガメやセンザンコウの鱗を思わせる荒々しい形状に変化している。
また、クッパ本人とは別人(別亀?)として扱われており、画面下のダメージ値や残機の後ろに表示されるシンボルもマリオシリーズのファイターに共通するキノコマークではなく、スマブラのマークになっている。
一人プレイの『アドベンチャー』を一定の条件を満たした上でクリアする事により、ラスボスのクッパの後に登場。
普通のキャラクターと比べ圧倒的に大きな体格、そしてそれに違わぬ重量、パワーを持っている。
仰け反り耐性も存在するため、ダメージが少ない内はダメージを与えても仰け反らない事もある。
また、身体が大きい分攻撃範囲も広く、ダメージも300~400%以上蓄積させないとまともに吹き飛ばすことすらままならない、まさに隠しボスと言うに相応しい強さである。
また、イベント戦の最後のステージ「ホントの最終決戦」ではガノンドロフ、ミュウツーと共に登場する。
公式攻略本ではなんと「他の2人を無視してフォックスのファイアフォックス斜め撃ちでダメージを300%あたりまで蓄積させ、横スマッシュで吹っ飛ばして真っ先に3落ちさせる」という力押し極まりない戦法が紹介されている。
とはいえイベントの方では吹っ飛びやすく弱体化されており、プリンで開幕はたく→ねむるで1バースト、というように付け入るポイントは多い。攻撃範囲の広さが厄介なのでまずはギガクッパを倒してしまおう。
ちなみにこのイベント戦のギガクッパはアドベンチャーで出現する個体より一回りほど大きい(体感1.2倍くらい)。
『X』『for』のギガクッパ
クッパがスマッシュボールを取り、最後の切りふだを発動させることで一定時間このギガクッパに姿を変える。これはクッパ自身が「ギガクッパ」の力を使いこなしているため純粋な変身と言える。
『for』にあたりクッパの方はモーションが刷新されているが、こちらはそのまま。
ただし、『DX』と違い自分の意思で変身している純粋なクッパの強化変身形態であるためか、元の面影が強く残る様にデザインが少し変更されている。特に分かりやすいのが目が縦長の瞳孔に変わったことと、体全体の血色も良くなっている。
この状態ではダメージは受けるが常時スーパーアーマーが付与されており、いくらダメージが蓄積してようが仰け反りも吹っ飛びもしない。但しダメージは受けるということから身体の大きさが仇となってしまう事もある(変身解除後を狙われて吹っ飛ばされてしまう等)。
『for』では時間経過が迫ると、ギガクッパの身体が白く点滅するよう分かりやすくなっている。
スマブラオリジナルキャラクターであるものの、この2作品ではクッパの最後の切りふだでの登場であるが故、フィギュア名鑑ではマリオシリーズのカテゴリに入れられている。
『SP』のギガクッパ
変身して暴れ回るタイプの最後の切りふだの廃止に伴い仕様が変更。変身した後は画面奥に移動して必殺のパンチを指定した場所に叩き込み、そのまま場外バーストさせるものとなっている。今までのシリーズで一番とも言い切れる大きさにまで巨大化し、ステージが広いほど相対的に大きくなる。
また、「勝ちあがり乱闘」のマリオ ルート、キャプテン・ファルコン ルート、セフィロス ルートや、「灯火の星」ではボスとして登場しており(ボスとしての登場は『DX』以来)、「灯火の星」では撃破するとクッパを仲間にする事ができる。こちらもクッパが自らの意思で変身する流れになっている。
ボス仕様なので一切仰け反らず体力制だが、『DX』のようにワザを乱発するわけではないのでしっかり隙を突こう。今までのシリーズと比べると攻撃モーションは大振りかつ緩慢で避けやすくなっているが、1発でも当たると大ダメージを負い、低いダメージ蓄積度でもステージ外に吹っ飛ばされかねない危険性を孕んでいる。
特にクッパブレス(通常必殺技)は終点の足場をほぼ埋め尽くすレベルの攻撃範囲に化けている。
なお、内部処理はファイターと同じ扱いになっているらしく、ボスでありながら場外ミスを誘発させて倒すこともできる。
BGM
ギガクッパのBGMは、DXにおける終点のBGMのピッチを少し上げたものが使われている。
終点のBGM
ギガクッパのBGM
内容はほとんど終点のものと変わらない(そもそもピッチを上げただけなので当然だが)ものだが、実はよーく聞いてみると微妙に差異がある(同時再生してようやくわかるレベル)。
気になった方は早速同時再生して比べてみよう。
スマブラXでは、なんとボスバトルにおけるクレイジーハンド戦でギガクッパのBGMが使われている(なお、XにおけるシンプルではX版終点BGMが使われているため)。
(こちらの動画の5:59~6:31がクレイジーハンド戦)
意外なBGMの選曲に面食らったプレイヤーも多いだろうが、これは恐らくXではギガクッパがボスとしてではなくクッパの切りふだとして扱われているために登場できないためだと思われる。
また、相方のマスターハンドはボスバトルではDX版の終点BGMが使われているため、それも無関係ではないかもしれない。
とはいえ、破壊欲の化身と称される彼とこの曲の組み合わせは中々面白いので、一見の価値あり。
備考
アクティビジョンが開発したゲーム『SKYLANDERS SUPERCHARGERS』でゲスト出演したクッパには強化形態の「マグマクッパ」がいるが、こちらは開発スタッフが「ギガクッパを使わせてもらいたい」と尋ねたところ任天堂から「いやいやいや、せっかくだから、もっと違うもの、新しいことをしたら」という返事が返ってきたという経緯で誕生したものである。
関連イラスト
狩りの世界に現れてきそうなイラストが割と多い。余談だが『SP』では同じくボスとしてリオレウスが登場している。
関連タグ
魔獣ガノン サイコブレイク…『DX』で共闘したガノンドロフとミュウツーの最後の切りふだ。