当記事は「クッパ」から分離・独立させています。
記事の肥大化を防ぐため、先方に当記事の内容を追加しないようお願い致します。
概要
第2作『大乱闘スマッシュブラザーズDX』から参戦。
ファイター番号は14、通り名は「カメ族の大魔王」。
「スマブラ拳!!」内の投票企画「スマブラ2があったとしたら出てほしいと思うキャラ」で、2位のピーチ姫の2.5倍以上の票を獲得してぶっちぎりの1位となったことから、難なく参戦が決まった。
原作では『スーパーマリオサンシャイン』から声優による声が付いているが、スマブラでは一貫してSE(サウンドエフェクト)が使われている。『DX』では原作と同じ声だが、『X』以降では独自のもの。
特徴
最重量級のパワーファイター。
全ファイター中トップクラスの巨体を持ち、現在に至るまで体重が最も重い。
パワーの高さはもちろん、巨体のおかげでリーチも長く、無敵判定も多いおかげでパワフルに攻撃を振り回せる。
機動力は低めであることが多いが、走行スピードは平均以上。特に『SP』ではジャンプ踏切時間の統一化などシステム面の恩恵を強く受け、「遅く重いタイプ」とは一味違う「動ける重戦車」といった感じの味付けになっている。
反面、ワザの出が全体的に遅く(弱攻撃ですら7F)、スキもかなり大きい。
また、巨体のせいで相手の攻撃を受けやすく、重さも相まってコンボに弱い。
必殺ワザ
- 通常必殺ワザ:クッパブレス
ボタンを離すまで炎をはき続ける。短時間で使いすぎると炎が小さくなっていく。
『X』からは上下入力で角度を変えられる。『SP』では攻撃力が大幅に上がり、強力なダメージソースになった。
- 横必殺ワザ(DX):かみつき
相手をつかみ、かみつき攻撃。密着時以外は若干前進するひっかき攻撃になる。
つかみ中にBボタンを押すともう一度かみつき、左右入力でタックルや投げでふっとばす。
- 横必殺ワザ(X以降):ダイビングプレス
相手をつかんで大ジャンプ・急降下して地面に叩きつける。急降下で他の相手を巻き込むことも可能。
最初の動作は「かみつき」と似ているが、こちらはひっかき攻撃がなく、当たれば必ず相手をつかむ。
場外に飛び降りて道連れすることもできるが、『for 3DS』Ver.1.0.4以降ではクッパが先に落下してしまうため、どこからでも復帰できるような相手には通用しない。
後に『マリオテニス エース』にワザ名ごと逆輸入された。
- 上必殺ワザ:スピニングシェル
甲羅に閉じこもり、高速回転で攻撃したり浮遊効果を得る。『マリオテニス』シリーズでも見せるワザだが、初出は『スマブラ』。
クッパにとっては最も出が早いワザ。シールドキャンセルから繰り出して反撃を取る行動(通称:ガーキャンシェル)は、『DX』から継承されているクッパの代名詞であり、とくにクッパ自体の弱さが目立った『DX』では、数少ないクッパの生命線だった。
『for』からはボタン連打でより上昇距離を稼げる。正確に言えば上昇スピードを上書きするため、終わり際から連打した方が良い。
- 下必殺ワザ:クッパドロップ
『スーパーマリオブラザーズ3』で見せたヒップドロップ。地上では斜め上へ跳び上がってから、空中ではその場から落下する。
『X』以降は、地上版の跳び上がり際に角で相手を打ち上げるようになった。
『for』以降はシールドを削る能力が強化され、これだけでシールドブレイク寸前まで持ち込める。
- 最後の切りふだ(X・for):ギガクッパ変身
一定時間ギガクッパ(後述)に変身してパワーアップ。
変身中はスーパーアーマー状態だが、ダメージは受ける。変身時間は強化系の中で最も短い。
パワーはそこまで上がらないが、やはり巨体から繰り出される攻撃範囲は驚異的で、相手のシールドを一気に削ることも容易い。また、各ワザには様々な属性が付く。
『for』ではワザの構成が一時的に『X』のものに戻る。
- 最後の切りふだ(SP):ギガクッパパンチ
今まで以上に巨大化して画面奥に移動し、指定した場所に強烈なパンチを放つ。ステージが広いほど範囲も広くなる。
60%以上(チャージ版は80%以上)の相手に当てると画面の手前側にふっとばし、問答無用で撃墜する。他の即撃墜系とは違い、撃墜ラインがスピリットなどの影響を受けないのが強み。
なお、手前やられが発生しないステージや、4人以上を同時に即撃墜した場合は、地形を貫通して通常の撃墜演出や星やられになる(星やられの場合は不自然な挙動になることがある)。
変遷
初登場の『DX』のみ、横必殺ワザが「かみつき」だった。
…しかし、『DX』のクッパは『スマブラ』史上最弱のファイター(あのピンクだま以下)としてあまりにも有名。
ここでは詳細は書き込まないが、どうしても調べたい場合は自己責任で。
『X』までは怪獣のような風貌だったが、『for』ではデザインやモーションが大きく変わり、直立した姿勢になった。
ダッシュがホバー移動から普通に走るものに変更、ドロップキックや垂直降下など旧作にはないアグレッシブなワザを繰り出すようになる、火炎攻撃の判定が広くなるなど、かなりのパワーアップが施されている。
さらにこれまで以上に重くなり、低%では弱い攻撃を受けてもひるまず、百裂攻撃ならどの%でも問答無用で割り込める固有能力「ひるみにくい体」も加わった。
新ワザは弱攻撃「クッパげんこつ」→「クッパ追い打ち」、ダッシュ攻撃「ジャンピングキック」、下強攻撃「だだっ子パンチ」、横スマッシュ攻撃「メガトンドロップキック」、通常空中攻撃「クッパホイール」、後空中攻撃「ロケットキック」の6つ。
また、この作品から勝利ファンファーレがギターアレンジに変更され、マリオ達と差別化された。このファンファーレはクッパ軍団共通のものになっている。
『SP』では走行初速(6位タイ)や落下速度が極端に上がり、小回りこそ効かないものの、全ファイターの中でも高めの機動力を誇る。
ただでさえ重い体重もさらに重くなっているが、今回はクッパとタメを張るほど重いファイターや、さらに背が高いファイターもいる。
上必殺ワザとの差別化のためか、下スマッシュ攻撃が前から後ろまで斜め下に引っかく「あばれひっかき」に変更。これにより崖際での復帰阻止が可能になった。
また、弱攻撃1がパンチから掌底に変わっており、ワザ名も「クッパ掌打」になっている。
誇張抜きに終点端なら150%ぐらい溜まっていれば弱攻撃で十分バーストを狙える。
ギガクッパ
『DX』のアドベンチャーモードでは最後のボス敵としてクッパを相手にするのだが、難易度がNORMAL以上だとこのクッパの色が変わる。
そしてステージ1から通して18分以内にクッパを倒すと、落とされたはずのクッパが終点上に戻り、これに強いイメージが打ち込まれ、スマブラオリジナルのギガクッパに変身する。
ワザの性能はクッパから据え置きで、何故か一部ワザの攻撃力が下がっている。が、ふっとばし力が全体的に上がっている上に、ただでさえ巨体な身体がさらに大きくなったことで、『DX』のクッパの弱点であるリーチの短さが大きく改善されている。
そしてとんでもなく重い。ちょっとやそっとの攻撃では全くふっとばず、倒すまでに300%以上に達していることもザラ。
イベント戦の最後を飾る「ホントの最終決戦」ではガノンドロフ、ミュウツーとチームを組んで登場。アドベンチャーと比べるとかなり弱体化しているが、代わりに3回倒さなければならない。
『X』からは最後の切りふだで変身し、実際に操作することが可能になった。
『SP』ではアドベンチャーモード「灯火の星」や、一部ファイターの「勝ちあがり乱闘」で、久々にギガクッパがボスとして登場する。
クッパのモーションは『for』で大幅に変更されたが、これが合わないためか、ギガクッパのモーションは現在も『X』仕様のままとなっており、「ブルヘッド」といった当時のワザを見ることができる。
その他
亜空の使者
ワリオやガノンドロフなどと共に亜空軍の一員として悪事を行う。
ガノンドロフのことは内心気に入っていなかった様子。何故かマスターハンドに比較的忠実な様子である。
ガノンドロフに不意打ちでフィギュア化された後、最終的にデデデたちと和解し、共にタブーの討伐へと向かった。
結果、自動的にラストメンバーになる数少ないファイターとなった。
勝ちあがり乱闘「因縁の赤いヤツ」
ROUND | 敵 | 備考 |
---|---|---|
1 | Mii(格闘×2、射撃×1、剣術×1) | |
2 | ケン | |
3 | サムス | |
4 | リザードン(ジャイアント)、ガオガエン(ジャイアント) | 救済措置なのか、クッパが極端にふっとびにくくなる |
5 | ディディーコング | |
6 | リオレウス | ボス戦 |
BOSS | マリオ→メタルマリオ |
宿敵のマリオのように、赤い恰好をしたファイターばかりが登場。オレンジ色も何人かいるけど気にしないでおこう。
Mii達も全員マリオのぼうしを被っている。
最終戦よりも前にボスキャラクターが登場するルートの一つ。
余談
『マリオシリーズ』のコミカルな面の多いギャグキャラ寄りなクッパと比べると、『スマブラ』のクッパは声がSEという事もあり、笑い声に明るさが無く、真面目で冷酷なシリアス寄りの悪党という一面が強い。
前述の亜空の使者でも作戦と淡々とこなし、他者の妨害による失敗を除いてドジを踏む事も無く作戦を成功させ、ピーチやゼルダを盾として扱い、不意打ちによる奇襲攻撃を行うなど、原作のクッパでもなかなか見られないレベルの悪党ぶりを見せている。
原作ではシリアスな悪役なのに公式ネタキャラ扱いされたことがあるガノンドロフとは対照的である。
とはいえ、自分も蹴落とした(フィギュアに戻ったままの)ガノンドロフを攻撃するという仕返し行為や、一度敗北したとはいえ、デデデの話も聞かない態度を取った為にデデデにぶたれるなど、原作寄りのコミカルな一面もある。
格闘ゲーム界の指折りの悪のカリスマともいうべきギース・ハワードとは息子持ちの親父という共通点があり、KOFスタジアムで共演可能だが、ギースがファイターだったらと思うと…なお、クッパもギースも落下ネタまでもが共通する。
スマブラシリーズで声は初登場DXから最新作SPまでSEなのだが、息子や手下たちは親(ボス)と違い原作同様、スマブラでも声優の声が使用されている。
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関連タグ
ガメラ - これまでも関連性が言及されてきた事もあり、クッパブレスとスピニングシェルに影響を与えたと思われる。