さぁ目覚めろアグニカ…私に、力を貸せ
かつて2018年から、スマートブレイン氏ハーメルンにて連載されていた、マブラヴシリーズの一つである、シュヴァルツェスマーケンと機動戦士ガンダム鉄血のオルフェンズとのクロスオーバー作品であり、1000人に近い登録者を有していた人気二次創作作品である。
現在は、ハーメルンのアカウントでの作品が見られなくなった事から、pixiv内での作品の復刻と投稿が行われている。
あらすじ
力のみを信じ、力のみを求めた孤高の帝王
マクギリス・ファリド
己の理想とする世界を目指し戦った彼は、生涯唯一の友の手によってその生涯を終えた
しかし、彼はその死後、己が生ていた世界よりも遥かに残酷な世界、BETAと言う謎の異性体により、破滅へと進みつつある、1979年の地球圏で目覚めた。
そしてマクギリスは、石動、ライザ、そしてギャラルホルンの理念と理想を信じる者達と共に、立ち上がった。
今度こそ、己が望んだ世界をこの手に掴むため、そしてアグニカ・カイエルの理想と魂を、この世界に刻む為に、マクギリスとギャラルホルンの戦いが始まる。
用語
ギャラルホルン
マブラヴ世界へと飛ばされたマクギリス等によって設立された、宗教、国境、社会体制に誓約されず、迅速な軍事行動を可能とする独立軍事組織。
書類上は、国連軍所属の扱いだが、独立組織であるが為に基本的に諸外国や国連の支配下には入らず、最高総司令官であるマクギリスを頂点に、5人の最高幹部、計6人によって運営される、トップダウン制の軍事組織であり、事実上マクギリスの私兵の様な組織となっている。
ヴィーンゴールヴ
マクギリス達がいた世界に存在していたギャラルホルン地球本部であり、超巨大メガフロート。
どういう訳か、突如マブラヴ世界に現れた。
現在はギャラルホルン本部として機能しており、MSや食料と言ったエネルギーやインプラント関連は全てここに集約されている。
最高幕僚会議
マクギリスが創設した、この世界のギャラルホルンの意思決定を行う機関。最高指導者であるマクギリスとギャラルホルンの最上位階級を有する最高幹部達によって運営される機関であり、戦略的なプランの決定、予算の配分、大規模作戦の実施の合否決定権を有するなど、世界におけるギャラルホルンの活動における、全ての権限を有する、原作の鉄血のオルフェンズで言う所のセブンスターズの合議会にあたる機関である。
だが、名家によって運営されていたセブンスターズとは違い、こちらは基本的には実力主義であり、有能な将校や有益な力を持つ将校達と共に運営されている。
現在は、総統であるマクギリスと最高幹部である5人の将校達、合計6人によって運営されている。
所属する将校達は、マクギリスやガエリオが着ていた白をメインカラーとした軍服を着用している。
宇宙軍
地球外縁軌道統制統合艦隊と革命軍艦隊を中核とした、ギャラルホルンの兵科の一つであり、コロニーでの治安維持活動、宇宙海賊の取り締まりなど、宇宙におけるギャラルホルンの軍事行動を統括する組織であり、同軍に所属する軍人は、かつて石動が副官時代に着ていた様な、青色の軍服を着用している。
その任務の性質と、活動地域がBETAのいない宇宙やコロニーと言う事から、ギャラルホルンの中では一番、所属志願者が多い軍である。
司令官は石動・カミーチェ准将が務めている。
地球軍
対BETA戦や地球上での治安活動など、地球上でのギャラルホルンの軍事作戦を統括する兵科であり、その性質上、装備や資材、物資の最優先配備などが行われ、急速な軍拡が進められ、1983年現在、空母12隻、強襲揚陸艦24隻、その他戦闘艦艇や陸戦艇が多数配備され、MS総数約3500機をを有する、ギャラルホルン最大の兵科に拡大しており、同軍に所属する軍人達は、皆水色をメインカラーとした軍服を着ている。
司令官は、ギャラルホルンの後ろ盾となっているEU軍から移籍して来た、カティ・マネキン准将が務めている。
地球強襲突撃降下兵団
大気圏上からの強襲攻撃を目的とした、いわゆる米海兵隊やソ連の空挺部隊の様な少数精鋭による殴り込み部隊であり、兵力は少ないが、一騎当千の強者が揃い、高い士気と高い統率性と連携能力を有する、まさにギャラルホルンの精鋭兵団である。
司令官はカルタ・イシュー准将が務めており、彼女の指揮のもと「勇猛果敢・疾風怒濤」を理念に日々激戦へと赴いている。
監査局
前の世界のギャラルホルン同様に、組織の腐敗を調査し摘発する為の部署であるが、この世界ではその他にも、反ギャラルホルン勢力の調査と、ギャラルホルン内部に潜り込んだスパイの摘発、さらには工作員による敵対組織や国家に対する諜報活動やその他工作活動など、情報機関や秘密警察の様な任務も担う、いわゆるギャラルホルンの影の軍隊とも言える組織に変貌しており、その職責と権限、組織の規模はオリジナル以上である。
所属している軍人達の軍服は地球軍と変わらないが、唯一違うのは、腕にギャラルホルンの紋章があしらわれた腕章をつけている。
トップの監査局局長は、総統であるマクギリスがギャラルホルン最高総司令官職と兼任している。
教導局
ギャラルホルン内部に存在する主要組織であり、新兵及び士官候補生の教育や訓練、さらにはギャラルホルンの戦果や実績などを世界に宣伝し発表する、プロパガンダを中心とした広報活動をも総括する組織。
このような任務の性質上、軍隊というより事務職色が強いが、ヘイムダル師団という、ギャラルホルン本部の防衛と教導、アグレッサー部隊としての一面も担う師団を指揮下に有している。
統括を行う総監職には、旧革命軍のリーダーである、ライザ・エンザ特務一佐がついており、彼自身もギャラルホルンの理念教育(思想教育)の講師として、教壇に立つ事もある。
第二連合艦隊
ギャラルホルンの本部麾下の艦隊であり、ベーリング級海上空母×3、スペングラー級MS搭載型強襲揚陸艦×6、イージス艦×12、ミサイル駆逐艦×18、MS×130で編成された大規模な艦隊。
本来、海上戦力はすべて、地球軍総司令官であるマネキン准将の権限下にあるが、この艦隊は書類上は、ギャラルホルンの最高幕僚会議の直轄戦力となっている。だが、MS部隊のパイロットを含め、艦隊の人的資源はクジャン家の私設部隊の兵士達がそのまま配属され、最高幹部であるイオク・クジャン特務一佐がその指揮を行っている為、イオク・クジャンの私設艦隊の様な物である。
幸い、イオク自身、マクギリスに認められ、寵愛を受ける軍人になりたいと言う目標以上の野心は持っていない為、軍閥化の心配は無いが、一方でイオクに対して強く諌められる人間がほぼ居ないと言う大問題を抱えており、強力な戦力であると同時に、ギャラルホルンにとっての最大級の爆弾を抱えている艦隊である。
角笛主義
マクギリスが唱える主義。
主な内容は「人類は階級、出身、人種、民族問わずギャラルホルンの元に集い、BETAを打倒し世界秩序、地球を守る」事。いわば、ギャラルホルンを中心とした、世界レベルでの挙国一致体制を構築し、全人類全てが、ギャラルホルンを先頭に、BETAと戦い、勝利を掴むべきだと考える思想である。
EU
マブラヴ世界におけるEUで、地球に降り立ったギャラルホルンが最初に救助、合流した国家勢力。
マクギリスが後ろ盾(兼スポンサー)を得るべく、軍上層部や首脳陣と会談。
独立軍事組織となったギャラルホルンを援護すべく、AEU(African European Union)として再編成する事となった。
アメリカ
マブラヴ世界におけるアメリカ合衆国。嘗てはトップシェアを誇る軍事国家だったのだが、ギャラルホルンの登場により兵器産業のトップから転落しつつある。
それだけでなく、EUとギャラルホルンの共同作戦で30万のBETAを殲滅、撃退したと知った途端に焦りを見せ始める等、踏んだり蹴ったりな展開に見舞われる事となった(この共同作戦でアメリカにも援護要請していたのだが、「EU側に独立軍があるんだろ?」と言って拒否するという暴挙を起こしている)。
しかも上層部の悪事をギャラルホルン、EU両陣営にバレてしまい、AEUとして再編成する引き金になった。
しかし、米軍内にもギャラルホルンに入隊する者が少なからず存在する。
日本
マブラヴ世界における日本帝国。EU(後のAEU)とギャラルホルンがBETAを抑えている為、影が薄いがマクギリスの演説に際し、大使を派遣。ギャラルホルンとマクギリスの真意を確かめた。
ソ連
マブラヴ世界におけるソ連(ソビエト連邦)。アメリカが暴挙起こしている所以で印象は薄いが、ギャラルホルン地球外縁軌道統制統合艦隊が管轄するスペースコロニーに工作員を放ってきたりと此方もアメリカとほぼ同類と言っていい。
ドイツ
マブラヴ世界におけるドイツ。西ドイツと東ドイツと別れている。シュヴァルツェスマーケンやシュタージは東ドイツに所属。
国連
マブラヴ世界における国連(国際連合)。
ギャラルホルンがこの世界に現れた影響で(ギャラルホルンと比較して戦死者が多すぎて)役立たず組織や穀潰しと陰口を言われるようになってしまった。
BETA教団
BETAを神の使いと崇め称えるカルト教団。活動拠点は主に中東やアフリカ。「BETAは人類に鉄槌を下す神の使い」と考えており、ギャラルホルンとは不倶戴天の敵。サウジアラビアで起こった攻防戦の末、関係者はほぼ戦死。雇った傭兵を差し向けて脱出した教団幹部はシュタージとギャラルホルンによって制裁され教祖は逮捕、ギャラルホルンに送検された。
BETA
全人類共通の敵であり、ギャラルホルンが殲滅対象としている地球外起源種。この生物の殲滅こそが、ギャラルホルンの最大の目標。
主要登場人物
ギャラルホルン
最高幕僚会議
- マクギリス・ファリド(CV:櫻井孝宏)
乗機:ガンダムバエル
役職:ギャラルホルン最高総司令官
階級:総統
本作の主人公であり、人類を救う為に結成されたギャラルホルンの最高総司令官。
ガエリオとの戦いにより死亡した後、目が覚めると1979年のBETAによって滅亡の危機に瀕していた世界へと飛ばされ、後に先に飛ばされていた石動やライザと言った自分に付き従うギャラルホルンの将校や、地球外縁軌道統制統合艦隊、革命軍艦隊、ファリド家や各経済圏が有していた幾つかのコロニーを統率し、BETA大戦に介入し、後にこの世界で得た協力者達の力を借り、ギャラルホルンの本当の理念と、アグニカ・カイエルの意志を継ぐ為、ギャラルホルンを率い、BETAとの戦いに身を投じた。
本来のギャラルホルン には存在しなかった総統と言う役職を設立し、ギャラルホルンの全権を握っている絶対的支配者であるが、人類の為に戦い真の意味でのギャラルホルンの理念を体現しているその行いから、原作の形だけのアグニカの継承者ではなく、真の意味でのアグニカ・カイエルの後継者となり得てる人物となっていると言える。
乗機:ヘルムヴィーゲ・リンカー
役職:宇宙軍総司令官
階級:准将
元マクギリスの副官であり、ギャラルホルンが本格始動した現在は、マクギリスに変わり、地球外縁軌道統制統合艦隊を中核として編成された、宇宙軍の総司令官として、コロニーの治安維持、宇宙海賊の討伐など、宇宙におけるギャラルホルンの軍事活動の全権を統率している。
乗機:グレイズリッター
役職:地球強襲突撃降下兵団総司令官
階級:准将
元セブンスターズ第一席、イシュー家の一人娘であり、最高幕僚会議の中では、唯一のセブンスターズの血を引く人物である。
かつて鉄華団により、自らの親衛隊もろとも撃破され、戦死してしまったが、目が覚めたら、彼女の親衛隊と共に1980年のBETAの大侵攻を受けている最中のフィンランドに飛ばされ、同日ギャラルホルンとEU各国の連合軍によって行われていた、対BETA戦に成り行きで介入した。後に作戦終了後、再会したマクギリスの誘いで最高幹部として新ギャラルホルンに正式入隊、その時准将に昇格すると同時に同組織の最高幹部へと抜擢、さらには大気圏突入による強襲攻撃を専門とした、精鋭部隊の指揮官に任命された。
鉄華団と言う常識が通用しなかった相手に敗北し死亡した事、そしてBETAとの激戦という、実戦に揉まれた事により、当初の原作の様な、経験の無さ故の弊害である、想定外の事態には弱く、戦場であっても己の価値観や陣形の維持、正々堂々さを優先し、戦場を正しく戦場と認識できていない未熟な面は消え失せ、代わりに先祖から受け継いだ気高く、誇り高く、高潔な魂を残しつつ、的確な状況判断と高い統率力を有する、まさに精鋭部隊の司令官に相応しい、名将へと生まれ変わっている。
また、統率している戦力は他の最高幕僚会議のメンバーと比べれば少ないが、マクギリス直々に、有事の際にギャラルホルンを託すと言われている為、事実上この世界のギャラルホルンのNo.2でもある。
役職:地球軍総司令官
階級:准将
元EU軍の参謀本部に勤務していた将校であり、現在は、ギャラルホルン 最大の兵科である地球軍の総司令官として、地球上でのギャラルホルンの軍事行動を統括する人物である。
マクギリスを含め、指揮官であっても戦闘の際には前線でモビルスーツに乗り直接戦う人物が多いギャラルホルンの最高幹部の中では珍しく、戦艦や司令部など、後方で作戦指揮を行う智将タイプの指揮官であり、その実力は「作戦の天才」と称されるほどの有能な人物である。
その一方、ハイヴ攻略に関しては慎重になっている(パレオロゴス作戦の一件もある為)。
リントを警戒している数少ない軍人の一人でもある。
元ネタは、機動戦士ガンダム00に登場する、カティ・マネキンその人である。
※右端の人物
役職:本部防衛師団ヘイムダル司令官・教導局総監
階級:特務一佐
マクギリスや石動等と共に、鉄血世界から飛ばされて来た人物であり、元革命軍の中核となった、ギャラルホルンの青年将校のリーダー。
異世界へと転送されたばかりの時は、ギャラルホルン残存艦隊の片翼を統括する、マクギリス、石動に次ぐNo.3であり、マクギリスの提唱した、BETA大戦へのギャラルホルンの介入案に、いち早く賛成するなど、相変わらず高い志を持っている。
ギャラルホルンの戦力が整って来た現在は、他の血気盛んな革命軍士官と共に、ギャラルホルン総司令部である、ヴィーンゴールヴ防衛を目的としたヘイムダル師団の司令官と士官学校や訓練学校など、ギャラルホルンの教育部門と広報機関を統括する教導局の総監を務めている。
会議では、BETAに対する攻勢計画をたびたび提案するなど、タカ派的な人物であると同時に、血気盛んな若い青年将校達や新米将校達の受け皿兼代弁者的立場を取っており、それゆえに若い青年将校や新米の将校達からの信頼も厚い。
イオクと意気投合する場面もあるが、彼と違いそこまで無能ではない。
役職:第二連合艦隊司令官
階級:特務一佐
インド義勇軍に所属する最高司令官であり、現在はその義勇軍を中核に編成された、マクギリス直下の独立艦隊である第二連合艦隊の司令官を務める、インド、東南アジアで強大な権力と財力を有するマハラジャの一角クジャン家の現当主で、マハラジャの後継者。
鉄血世界と同じ姿、名前だが別人らしい。
イオクがギャラルホルンに転属すると知った途端、マクギリスとカルタ、石動の三人は頭を抱え、悩ませた。
彼の失態を知っている面々は当然、最悪の反応で返されている。
マクギリスの采配により、第二連合艦隊司令官の任を与えられている(これには単にイオクの部下が優秀だから自身の元に入れておきたい事と、イオク自身が無能だから好き勝手にやらせないという思惑がある)。
パレオロゴス作戦を知らなかったり、東ドイツと揉め事を起こしたりとマクギリスやギャラルホルンの与り知らぬ所でトラブルを起こしている。
将校
役職:第二連合艦隊参謀
階級:二佐
元米軍の指揮官。
BETAの戦闘より、デモや反政府勢力の殲滅及び鎮圧で出世した殲滅戦を得意とする士官。
大の反共産主義であり、共産主義に賛同する人間をゴミクズ、ゴキブリと判断しているフシがある冷血漢。
例え女子供でも躊躇いなく皆殺しにする非道な行為を平然と行う為、“皆殺しのリント”と呼ばれている。
その非情さが原因で、マネキンからはよく思われていない。
BETA教団との戦闘で化学兵器(所謂毒ガス)を持ち込んだ事と、CIAから送られてきた極秘命令書に従いギャラルホルンを失墜すべく暗躍していた事がマクギリス率いる監査局にバレてしまい、銃殺刑に処されるという自業自得と言うべき末路をたどった。
機動戦士ガンダム00に登場するアーバ・リントその人。
パイロット
アリサ・ボードウィン(イメージCV:若山詩音)
年齢:14歳→18歳
乗機:シュヴァルベ・グレイズ
所属:ギャラルホルン
役職:総統副官兼総統直下第0部隊隊員→青のフェンリル隊隊長
階級:特務二尉→特務一尉
黄金のフェンリルと言う作品の完全オリジナルキャラであり、 BETAの侵攻を受ける世界で、初めてギャラルホルンの軍人となった人物。
元は東ドイツ軍の戦術機部隊に所属していた衛士であったが、ポーランドで行われた対BETA戦の作戦中、BETAの攻撃により自分を除く部隊メンバーは全員死亡、さらに自身も機体を破壊され、BETAによって食い殺されそうになっていたところを、マクギリスの操るガンダムバエルによって命を救われた事で、マクギリスに恩義と忠誠心を抱き、ギャラルホルンに入隊した。
状況判断の速さと、高い空間認識能力と、パイロットとして天賦の才とも言うべき操縦技術を持っているが、戦術機の性能の低さ故に、今までその能力を活かせなかったが、ギャラルホルン に入隊し、モビルスーツパイロットに転向し、マクギリスの乗機であった、シュヴァルベグレイズの新たなパイロットになった事により、その才能を存分に発揮し、エースとしての才能を開花させる事となる。
孤児であり、物心ついた時には親がいなかった事から元は、苗字が無かったが、マクギリスに忠誠とギャラルホルンへ入隊する事を誓った際、マクギリス本人から唯一心の底から友情と愛情を抱いた2人の人物の苗字を与えられた。
イオクの失態を知る士官で、マクギリスにその事で気にかけていた。
1983年現在は、特務一尉、そしてギャラルホルンの精鋭部隊である青のフェンリル隊と呼ばれる部隊の隊長に就任しており、同組織の幹部と言っても差し支えないほどの地位に上り詰めている。
因みに、東ドイツ軍最強の戦術機部隊、第666中隊のアネット・ホーゼンフェルトとは、幼馴染の親友である。
- パトリック・コーラサワー(CV:浜田賢二)
所属:ギャラルホルン地球軍
役職:地球軍MS部隊隊長
階級:二尉
自称元EU最強のエースであり、現在は自称ギャラルホルンのエースを名乗っている人物だが、自称するだけの実力と、必ず生き残る運の良さを有している。
元ネタは、機動戦士ガンダム00の、不死身の男こと、パトリック・コーラサワーその人であり、マネキン同様、並行世界の同位体と言える存在である。
乗機:グレイズ
所属:ギャラルホルン地球軍
役職:地球軍MS部隊隊長
階級:三佐
EUに所属していたパイロットで、少佐。BETAに追い詰められていた所を、マクギリスが駆るバエルとギャラルホルンに命を救われた。
その恩を返すべく、ギャラルホルンに転属。
元ネタはガンダム00に登場するバラック・ジニンその人。並行世界の同位体と言える存在だが、非道な行為に手を染めていない。
- アンドレイ・スミルノフ(CV:白鳥哲)
乗機:レギンレイズ
役職:新・頂武中隊隊長
階級:二尉
ソ連や中国系難民で構成された部隊、新・頂武中隊を纏める隊長。
東側最強の衛士、セルゲイ・スミルノフを父に持つ。
原作と異なり、父を恨んでいない。
ギャラルホルンに入隊したのは父のような立派な軍人になる事。
元ネタは機動戦士ガンダム00に登場するアンドレイ・スミルノフ。
その他
EU
- グリーン・ワイアット(CV:田中秀幸)
階級:中将
EU軍に属するポーランド派遣軍総司令官。
あっさり戦死してしまった原作と異なり、この作品ではBETAに押し込まれた所をギャラルホルンに救われた。
その後、マクギリスに協力し、欧州政府の首脳陣とギャラルホルンの仲介を引き受けた。
原作同様、紳士的な態度を崩さない。
元ネタは機動戦士ガンダム0083に登場する連邦軍士官、グリーン・ワイアット。
東ドイツ
- ベアトリクス・ブレーメ(CV:田村ゆかり)
乗機:MiG-23チボラシュカ
所属:国家保安省武装警察軍
役職:ヴェアヴォルフ大隊隊長
階級:少佐
東ドイツの秘密警察「シュタージ」の武装部門である、武装警察軍麾下の戦術機大隊ヴェアヴォルフの隊長。
本作品の原作の一つである、シュヴァルツェスマーケンにおけるラスボスだが、本作ではマクギリスと出会い、彼に全人類救済の希望を見出したことにより、東ドイツにおけるマクギリスの協力者となっている。
彼女がマクギリスやギャラルホルンに協力的になったのはユルゲンに面影が似ていた事と、マクギリスの行動に嘘偽りがなかったから。
- リィズ・ホーエンシュタイン(CV:南條愛乃)
所属:国家保安省武装警察軍
役職:ヴェアヴォルフ大隊隊員
原作の一つである、シュヴァルツェスマーケンの主人公・テオドール・エーベルバッハの義理の妹。
原作同様に家族で西ドイツへ亡命しようとするが、シュタージに捕縛されてしまう。
その後、ハインツ・アクスマンを始めとしたシュタージの将校に尋問という名目で非人道的な行為をされたせいで精神的に追い詰められていたが、マクギリスの依頼を受けたベアトリクスに解放されたことから、彼女の闇堕ちフラグと義兄のテロリスト化フラグの一つが消滅した。
独立勢力
- アリー・アル・サーシェス(CV:藤原啓治)
自身を、「戦争が好きで好きでたまらない、人間のプリミティブな衝動に準じて生きる最低最悪の人間」と称する極悪人。
その言葉通り戦いを人生の最高の喜びとしている正真正銘の戦闘狂。
ギャラルホルンを熟知しており、初めはイオクと交戦するが「弱すぎて張り合いがない(要約)」と言って唾棄した(イオクに対してはド正論とも言える)。
この世界にはソレスタルビーイングのような組織(抑止力)が無い為、ギャラルホルンにとっては危険な相手であり、BETA同様倒すべき存在。
元ネタは機動戦士ガンダム00に登場するアリー・アル・サーシェス。
登場兵器
ギャラルホルン
モビルスーツ
ギャラルホルン総統、マクギリス・ファリドの乗機。
かつて、マクギリス達が居た世界では、人類を殺戮する兵器であるモビルアーマーとの戦いの陣頭に立ち、ギャラルホルンの創始者、アグニカ・カイエルの乗機として多くの戦果を上げた、ギャラルホルンの権威を示す機体であった。
1979年にポーランドに今のギャラルホルンの中核となる、地球外縁機動統制統合艦隊と旧革命軍所属のMS部隊を率いるマクギリスが、この機体を操り、同地に降り立った際には、その瞬間多くのBETAをたった一機で蹂躙し、またギャラルホルンが結成されてからの、初めての作戦であるフィンランドにおけるBETA迎撃作戦では、27万のBETA軍を一機で殲滅するなど、まさに一騎当千と言う言葉すらも生ぬるいほどの戦果を上げ、まさに真の意味でのアグニカ・カイエルの後継者となったマクギリスと共に、ギャラルホルンと人類の反撃の象徴とも言うべき機体となっている。
ギャラルホルン及びAEU軍で使用されているMS。
ギャラルホルンの前主力MSであり生産数も多く、今でも多くの戦場で活躍しているが、一方で続々と生産されているレギンレイズにギャラルホルンの主力機が更新及び転換されつつあり、現在では多くの機体がギャラルホルンから払い下げられ、AEU軍の機体として配備されている。
この作品でいう所の、フレック・グレイズに近い。
ギャラルホルンの主力機であり、グレイズの後継機として、対MS戦を想定して重装備・高出力能力を有する強力な機体であり、その為か、グレイズはAEU、ヘキサフレームはアメリカ、ロディフレームはソ連と、多くのMSのフレーム技術を輸出し、エイハブリアクター製造技術以外の多くの技術を、この世界で開放している中で、レギンレイズだけは、ギャラルホルン専用機として、他国への輸出を禁止し、ギャラルホルン以外の勢力の使用を禁止にしているなど、門外不出の機体となっている。(これには、技術漏洩される危険がある為)
かつて、グレイズの開発過程で誕生した機体。
高出力・高機動化を実現し、ドイツ語で燕の名前を関する通り、高出力スラスターによる高い機動性を有する高性能機だが、扱いが難く、パイロットを選ぶ機体である。
元々は、マクギリスが使っていた機体であるが、その後石動に下賜され、石動がヘルムヴィーゲリンカーに乗り換えた事で、文字通りお蔵入りになっていたが、マクギリスが保護した旧東ドイツ軍の戦術機パイロットであるアリサの手に渡った事で、再び大空に羽ばき、戦場の空を翔、蒼き燕となった。
因みにアリサは、機体コンセプトと自身の特性が合っていたのか、そんなジャジャ馬を数日で乗りこなしており、アリサのパイロットとしての非凡な才能を、ギャラルホルンのパイロット達に示す事となった。
宇宙戦闘艦
ハーフビーク級宇宙戦艦
ギャラルホルン宇宙軍の主力戦艦。
MS母艦や個艦火力、装甲、機動力をバランスよく備えて設計されている、扁平な流線型の船体が特徴な戦艦である。
搭載可能MSは12機と、一個中大規模のMSを運用する事が可能
バイカル級宇宙巡洋艦
ギャラルホルン宇宙軍で採用されている艦船であり、この世界に来てから初めて作られた戦闘艦。
MS搭載数は6機と、ハーフビーク級よりも少ないが、コストパフォーマンスと生産性に優れており、多くの艦船が生産され、宇宙軍の艦艇として使用されている。
海上戦闘艦
ベーリング級海上空母
ギャラルホルンの主力空母。
高い攻撃力と一個大隊以上のMS輸送能力を誇る双頭空母であり、現在は計12席就役しており、主にギャラルホルンのナンバーズフリートの旗艦として活躍している。
元ネタは、機動戦士ガンダム002nd seasonに登場するアロウズの空母
スペングラー級強襲揚陸艦
ギャラルホルンの主力強襲揚陸艦であり、最大12機のMS搭載能力を有している。
現在24隻が就役している。
元ネタは機動戦士ガンダムSEEDシリーズに出てくる、地球連合軍のスペングラー級強襲揚陸艦。
イージス艦
ギャラルホルンの海上戦力を支える標準的な戦闘艦船。
各話リスト
話数 | サブタイトル |
---|---|
第1話 | フェンリルの目覚め |
第2話 | これから |
第3話 | 星に降りる時 |
第4話 | 王が降り立つ時 |
第5話 | 接触 |
第6話 | 交渉 |
第7話 | 情 |
第8話 | 会談の時 |
第9話 | グラズヘイム会談 |
第10話 | EUモビルスーツ部隊 |
第11話 | EUモビルスーツ部隊 2 |
第12話 | EUモビルスーツ部隊 3 |
第13話 | 激震するアメリカ |
第14話 | 迫る運命の日 |
第15話 | ソラの初陣 |
第16話 | フェンリルの咆哮 |
第17話 | 世界の反応 |
第18話 | 角笛の初陣 |
第19話 | 人類の希望 |
第20話 | 誇り高き心 |
第21話 | 偽り |
第22話 | 戦う理由 |
第23話 | 変わる世界 |
第24話 | 安らぐ場所 |
第25話 | 不安要素 |
第26話 | 地球強襲突撃降下兵団 |
第27話 | BETA教団殲滅作戦 |
第28話 | 戦闘狂 |
第29話 | 新たなる戦いの始まり |
第30話 | 黒の宣告編:再会 |
第31話 | 黒の宣告編:イオク様出撃 |
関連タグ
シュヴァルツェスマーケン 版権小説 マブラヴ マブラヴオルタネイティブ 機動戦士ガンダム鉄血のオルフェンズ クロスオーバー ギャラルホルン(鉄オル)