概要
11月23日生まれ。
ドイツ民主共和国における国家保安省(シュタージ)直属の武装警察軍に属する女性衛士。階級は少佐。
武装警察軍の戦術機大隊「ヴェアヴォルフ(人狼)」を率いる大隊長で、自らもMiG-27アリゲートルを駆る精鋭パイロットである。
漆黒の長髪に怜悧な風貌を兼ね備えた女傑であり、666戦術機中隊を率いるアイリスディーナ・ベルンハルトとは士官学校時代の旧友同士だった。
国家保安省の中ではソ連、KGBとの影響下にあることを是とするモスクワ派に属しており、ベルリン派を率いるハインツ・アクスマンと政治的に対立している。
ネタバレ
アクスマンとは表向き対立しつつも、実際には協力関係にありエーリヒ・シュミットの正体を探っていた。
実はアイリスディーナの兄・ユルゲンの思想に傾倒しており、彼の理想によって祖国を救うのは自分にこそふさわしいと感じていた。BETAに対抗するために皆が協力関係にあるべきという思想のため東ドイツを犠牲にするという発想を持っており、人類は絶対に一つになれないとも悟っていた。
それを実現する方法としてシュタージによる監視と統制を正当化する姿勢であったため、最期までテオドール達と相容れることはなかった。
最期はテオドールとの死闘に敗れて死亡するが、その状況は原作小説とTVアニメ版双方において異なる。
小説版
戦の最中にヴァルター・クリューガーの特攻ですべての武装を喪ったために、残存部隊とともにシュプレーヴァルト基地に一時撤退する。
その後、オーデル・ナイセ絶対防衛線を突破したBETA群への対応のために、反乱軍主力がベルリンを離れた隙に、ヴェアヴォルフ大隊の残存戦力を率いて再度決起する。
ベルリンの壁を再封鎖して成功しつつある革命の勢いを止めるべく、パリ広場の市民たちを攻撃しようと目論むが、反乱軍に新たに合流した部隊の攻撃ヘリと戦車部隊という予想外の戦力に足止めされている間に、引き返してきたテオドール率いる反乱軍の戦術機部隊に追いつかれてしまう。
この時、生涯をかけて復讐を誓ったアイリスディーナの後継者として成長を遂げたテオドールを自らの手で葬るべく一騎打ちに臨むが、これに敗北し、管制ユニットを短刀で貫かれて死戦死した。
TVアニメ
テオドール達相手に優勢な戦闘を続けていたが、シルヴィア・クシャシンスカを撃墜したことでヴァルターの特攻を受け砲撃装備を失ってしまう。
接近戦用の装備で反撃を続けるもシュタージの支配に人民が反旗を翻したことから冷静さを欠いてしまい、テオドールとの戦闘に敗れ機体ごと貫かれ戦死した。
関連タグ
関連人物
- アイリスディーナ・ベルンハルト/ユルゲン・ベルンハルト:かつての旧友とその兄。
- テオドール・エーベルバッハ:後に雌雄を決する宿敵。
- ハインツ・アクスマン:国家保安省武装警察軍の作戦参謀。階級は中佐。