「万事滞りなく進むよう、無用な波風は立てないことだ」
CV:???
概要
ユーコン基地で起きたテロ事件の首謀者。
「BETA襲来は神の意思である」という思想を持つ『キリスト教恭順派』の指導者でBETA大戦によって発生した大量の難民の救済を目的としているとされているが、それとは別の思惑を持っているようにも見えるが詳細は不明。
クリストファーやヴァレンタインといった部下達からは『指導者(マスター)』と敬意を払われている。
また、欧州連合情報部とも何らかの繋がりがあるようである。
ユーコン基地でのテロ事件後は、衛星軌道上にあるHSSTを利用して、横浜基地粉砕テロを画策しているらしい。
【警告】以下、ネタバレ注意!!
彼の正体はシュヴァルツェスマーケンの主人公、テオドール・エーベルバッハの「成れの果て」であった。
その理由は、
などであり、2016年の「AnimeJapan 2016」でのシュヴァルツェスマーケントークショーにて声優本人の口から後にマスターになることをネタバレしており、ニコニコ生放送でのトータルイクリプスイベントにおいても吉宗鋼紀は『二人は同一人物』とコメントしている。
シュヴァルツェスマーケン時は18歳であったことからも、それから18年の年月が経った現在は「36歳」ということになる。
シュヴァルツェスマーケン時代における彼は、西ドイツへの亡命に失敗し、義妹のリィズ・ホーエンシュタインを始めとした家族と引き離されシュタージに拷問された過去のトラウマから人間不信になりかけていた。
だが、カティア・ヴァルトハイムと出会ったことで、人間性を取り戻し大きく成長していったが、やがてその「代償」として、敵のスパイとなっていたリィズを最終的には「身の潔白の証明」として自らの手で射殺してしまうという彼の人生において一生拭えないであろう心の傷を負うことになってしまった。
それでも、東ドイツ革命達成後は二人の想い人や多くの仲間を失いつつも、カティアの支えもあって心の防波堤を何とか保つことが出来ていたのだが……それから18年後の物語である『TE』の世界では、恭順派を率いる冷徹な指導者となってしまった。
敵対しているはずのBETAを使って何をしようとしているのか……その真意は未だ謎が多い。
彼はどのような経験を通して(未だに先の見えないBETAとの戦いや、東ドイツ革命時における敵・味方双方の人間達のエゴを目の当たりにした絶望も要因の一つと思われるが)マスターになってしまったのか、そして彼の傍を支えていたはずのカティアはどうなってしまったのか?
その謎が明らかになる日は来るのだろうか……?
他媒体において
原作では起きなかった香月夕呼の暗殺事件に関与したらしい描写がある。
また、オールスターのメタシナリオ内だが「『シュヴァルツェスマーケン』のテオドールがマスターの正体説」を裏付ける描写がある。