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概要

本作における登場人物は後述のTRPGリプレイを除いて総じて固有名詞ではなく、種族や職業などの特徴を交えた役名で表されている。
この手法は同じWEB発の『まおゆう魔王勇者』が先駆者として有名。

この事について著者は、彼らが「もしかしたら、どこかでプレイされているTRPGの世界に居るかも知れないひとり」という立ち位置である事を明かしており、その上で名前は読者の想像に委ねるといったスタンスが取られている。
そのため作中では地の文を除き、会話が不自然にならない範疇で極力名前呼びを避ける表現がなされている
(例として「妖精弓手」の名前を呼ぶ際には役名をそのまま使わず、登場人物によって「あの娘」「耳長娘」「野伏殿」といった風に呼称される)

※CVはドラマCD、アニメのキャスト。

本作に登場するゴブリンについてはゴブリン(ゴブリンスレイヤー)を、
ゴブリン以外のモンスターについては祈らぬ者を参照。

ゴブリンスレイヤーの一党

【────────つまり俺は、奴らにとっての“ゴブリン”だ。】
(CV:梅原裕一郎

ゴブリンスレイヤー


この世界における名も無き冒険者『あ』にして、本作の主人公
“小鬼を殺す者(ゴブリンスレイヤー)”の渾名を称する銀等級の冒険者。主に「ゴブリンスレイヤー」、「彼」と呼称される。
兜キャラである為か、作中では目元や顔立ちが詳細に描かれない。また、小説とコミック・アニメでは髪の色も異なる。
pixivではゴブリンスレイヤーが作品を紹介する記事となっているため、小鬼を殺す者が個別記事となっている。

【『護り、癒し、救え。』────────地母神の三聖句】
(CV:小倉唯

女神官たん


15歳で冒険者となってから初のゴブリン退治で絶命の危機に陥った際、ゴブリンスレイヤーによって命を救われた金髪の少女。以降は彼の相棒的立場として支えるべく、一党を組み行動を共にする。

【無知なる者こそが幸福である。知ることは、最上の喜びなのだから。────────森人の格言】
(CV:東山奈央

妖精弓手


上森人(ハイエルフ)族の女性冒険者であり、凄腕の弓手。等級は第三位『銀等級』。
とあるゴブリン退治の一件でゴブリンスレイヤーと一党を組む事になり、以降は彼に“冒険”をさせたいと徐々に意識するようになる。

【宝石も金属も、磨く前は全て石塊。物事を見た目で判断するドワーフはこの世におらぬ。】
(CV:中村悠一

おえかき


鉱人族の冒険者であり、また優れた術師でもある。等級は第三位『銀等級』。

【────────竜とは“逃げぬ者”なれば。】
(CV:杉田智和

爪爪牙尾


戦闘民族たる沼地の蜥蜴人族を出身とする冒険者であり、聡明な僧兵。等級は第三位『銀等級』。

辺境の街

辺境の街郊外の牧場

【彼女にとって大事なのはいつだって、天気と、家畜と、作物と。そして“彼”のことだ。】
(CV:井口裕香

センシティブな作品


辺境の街の郊外で叔父と共に牧場を営んでいる女性。ゴブリンスレイヤーの幼馴染

  • 伯父さん
(CV:林大地
辺境の街郊外にある牧場を営んでいる牧場主で、牛飼娘の母の実兄にあたる男性。
顔は厳ついが実直で心優しく、親切で善良な人物。10年前に小鬼禍で親を亡くした姪を引取り、愛娘として大切に育ててきた。人として「タガが外れている」ゴブリンスレイヤーの事を心良く思っていないが、そうなった事情を理解している為、複雑な気持ちで見守っている。
過去を描いた外伝では、牧畜一筋に生きて来たからか年頃になった牛飼娘の乙女心を理解できず、デリカシーのない言動で反発を食らってしまい、「さっぱり分からん、あの年頃の娘の気持ちは…」と、父としてありがちな問題に悩む様子を見せていた。
なお、ゴブリンスレイヤーが敬語を使う数少ない人物のひとりである
やる夫スレ版でのAAはイワーク・ブライア。また叔父さんと表記されていた。

冒険者ギルド

【────────ペンも紙もなしに、如何して冒険が出来ようものか。】
(CV:内田真礼

ゴブリンスレイヤー受付嬢


冒険者ギルドの受付。ゴブリンスレイヤーと同時期に辺境の街に配属された役人の女性で、彼の担当としてその新人時代から現在までを知る人物。

  • 工房の翁
(CV:高橋伸也
冒険者ギルドの武具店(因みに店名は韻を踏むと「ボッタクリ」になる)に鍛冶工房を構える鍛冶師の老爺。鉱人のような髭面をしているが歴とした只人。ゴブリンスレイヤーとはかれこれ5年の付き合いであり、彼の新人時代と素顔を知る数少ない人物。
典型的な職人気質であり、長年の経験からか冒険者の素質を見抜く目を持つ。冒険者として色々型破りであるゴブリンスレイヤーに対しても、ことある度に毒づきながらも彼の本質を正しく理解しており、武具の工面から物資の調達まで広く面倒を見ている。

  • 工房の丁稚
(CV:内田修一)
工房の翁を親方として師事している徒弟の少年。昼間は工房の仕事を手伝い、夜中に鍛造の自主練習を重ねている。酒場の獣人女給とは、夜に差し入れをしてもらい雑談に耽る仲。
獣人女給の無自覚な色気にドキドキしたり、ビキニアーマーに興味を持つ女性冒険者が気になったりと、年頃の少年らしい反応をする。

  • 獣人女給
冒険者ギルドの酒場で女給として働いている獣人(パットフット)の女性。
明朗快活な人柄で、長髪はポニーテールにまとめており、掌には肉球がある。丁稚の少年を気にかけており、よく厨房の残飯を差し入れしている。なお、恋愛感情については照れ隠しでも何でもなく否定している。
抜群なスタイルの持ち主だが、受付嬢や牛飼娘のスタイルに羨望を抱いている。
猫なのでカカオを摂取すると体調が悪くなる(本人は知らなかったが)。
「ゴブリンスレイヤー:ブランニュー・デイ」3話にてメインの出番がある。

  • 料理長
圃人族の中年男性。冒険者ギルドの酒場にある厨房をほぼ1人で切り盛りしている料理人。獣人女給には“おっちゃん”と呼ばれている。

(CV:日岡なつみ
冒険者ギルドの職員であり同時に、至高神の司祭。受付嬢とは都の研修の頃からの付き合いで、現在も同僚である。

  • 支部長
(CV:ボルケーノ太田
受付嬢の上司。アニメ11話で初登場。原作では未登場。
ゴブリンスレイヤーからもたらされた牧場襲撃の情報に対し、受付嬢の私情もあることを承知の上で「銀等級のゴブリンスレイヤーからの情報なら問題ない」と判断、ギルドからの依頼としてゴブリンの首一つにつき金貨1枚の報償を出すことを許可した。

地母神の寺院

  • 神官長

女神官の上司。
神官なのに鎖帷子を購入して身に付けた女神官に説教するなど、厳しい性格。
一方で、彼女の人柄と信仰心の厚さ、そして神官としての実力を評価しており、密かに彼女を娘の様に思っている。
ゴブリンスレイヤーの方は素性に苦言しているものの、彼が混沌の神を信仰するような悪い御仁ではないと理解している。

  • 葡萄尼僧
女神官の先輩で、彼女より一つ二つ年上の女性。
山の彼方から現れ西方辺境を放浪する褐色肌人の血を引いており、日焼けした葡萄のような褐色の肌と、波打った黒髪、エメラルドのような緑眼をしている。そして豊満。
太陽を思わせるほど活発で明るく、きびきびと仕事をこなす。神頼みは本当に困った時にするものとしており、奇跡に頼らずに自分達の手でやろうとする。
女神官から姉の様に慕われており、彼女も女神官を妹の様に思っている。

辺境の街では珍しい褐色肌故に、祈り持たぬ者に雇われた仕掛人によって『ゴブリンの娘』だという悪評を広められてしまうが、ゴブリンスレイヤーや銀等級冒険者達の働きによって事なきを得る。

冒険者たち

槍使いの一党

【尊敬に値する敵を、明日の友とはしたくない。────────少なくとも今日は。】
(CV:松岡禎丞

哥布林杀手


辺境の街を活動拠点とする冒険者の男性。等級は第三位『銀等級』。
ベテラン冒険者の筆頭であり、槍を持たせれば都の強者にも勝るとされるの名手。“辺境最強”の異名を有している。

【神秘と愛は舌先から紡ぐほどに解れるもの。況や、女の美しさをや。】
(CV:日笠陽子

哥布林杀手


辺境の街を活動拠点とする冒険者の女性。等級は第三位『銀等級』。
槍使いの相方として冒険の供をする高位の呪文遣いで、煙管の着火に呪文を無駄遣いしてしまえるほどの高い実力を持つ。

重戦士の一党

重戦士が率いる辺境最高の一党

【己を鍛えて刃で屠れ。血が出るならば敵ではない。────────鋼の秘密、その一端】
(CV:濱野大輝
辺境の街を活動拠点とする冒険者の男性。等級は第三位『銀等級』。
両手持ちの大剣を振るい、戦いにおいては大物食いを本分とする重鎧の益荒男。
“辺境最高”と呼ばれる一党の頭目として高い実力を備え、仲間から慕われている。

『────────フフ。また私のおかげで命を拾ったな。』
(CV:藤井ゆきよ
辺境の街を活動拠点とする冒険者の女性。等級は第三位『銀等級』。
騎士甲冑と大による高い防御を備え、長剣での鋭い剣撃を放つ麗人。
パーティーの中では盾役を勤めるほか、至高神を信仰しているため奇跡も授かっている。

  • 半森人の軽戦士
(CV:竹田海渡
重戦士が率いる“辺境最高の一党”の一員。
礼儀正しい半森人(ハーフエルフ)族の男性で、一党内では会計担当の苦労人。浮き名を流しているらしい。
やる夫スレ版のAAではセルピコが当てられていた。

  • 少年斥候
(CV:若山晃久
重戦士が率いる“辺境最高の一党”の一員。
いまだ未熟な斥候だが、活発で少々お調子者。齢の近い少女巫術師としばしば行動を共にしているものの、大分尻に敷かれている様子。
作中ではゴブリンスレイヤーの事を初めて『“ゴブスレ”のおっちゃん』と略した上におっさん呼ばわりした強者でもある。新米戦士とは友人関係。
なお、5年も経って未だに未熟者である事について、原作者は『中の人が忙しくて、なかなか卓に参加できなかったんじゃね?』とメタ気味に解説していた。
後に10巻で、冒険者ギルドに登録する際に年齢をごまかしていた事が示唆されている。(TRPGによると、自身に不都合な事実を隠す行為は昇級に悪影響を及ぼすとのこと)
やる夫スレ版のAAではイシドロが当てられていた。

  • 圃人の少女巫術師
(CV:原田彩楓
重戦士が率いる“辺境最高の一党”の一員。圃人族であり、いまだ未熟な巫術師(ドルイド)だが財布の紐はちゃんと締めているしっかり者。ただし、圃人らしく美味しいものの前ではその紐も緩む模様。年代の近い少年斥候としばしば行動を共にしている。見習い聖女とは友人関係。圃人なので常時裸足である。
祈祷により精霊の使役もできる神官であり、使用できる回数は1日1回(5年前時点)。5年も経って未だに未熟者なのは少年斥候と同じ理由。
また、森の動物を使い魔として使役……もとい助力させて偵察・情報収集も行う。
なお、圃人の成人は30歳からなので下手すると重戦士一党の中で結構年上という可能性がある(半森人の年齢次第だが…ただ、少なくとも受付嬢よりは年上の模様)。
やる夫スレ版にて名前のみ登場したシールケに相当。

新米戦士の一党

ゴブリンスレイヤーを誤解した事で女神官を勧誘した事がある。「ゴブリンスレイヤー:ブランニュー・デイ」1話でメインの出番があり、辺境の街の下水道で鼠や虫退治などをこなしている。剣を紛失してしまった際、ゴブリンスレイヤーに助言を求めたことをきっかけとして、いまだ苦手意識は少々あるものの、普通に話ができるくらいにはなっている。

  • 新米戦士
(CV:前田誠二
辺境の街を拠点として活動する少年冒険者。同郷の幼馴染である見習い聖女と一党を組み、一朝一夕にはいかない冒険者としての日々を奮闘している。
機転がきき、巨大鼠退治の際に使用した棍棒に紐を着けて紛失を防止したりと工夫をしている。
後の巻では長年のドブさらい(といくらかの冒険)によりチェストバスター(剣)とローチキラー(棍棒)の二刀流を編み出すなど地味ながら堅実な成長が見受けられる。
思春期の少年らしく色事に耐性がなく、魔女のからかいや白兎猟兵の裸に狼狽したりする。
12巻の時点で「もう新米ではない」ということから棍棒剣士と呼称が変更された。

  • 見習い聖女
(CV:伊藤彩沙
至高神を信仰し、辺境の街を拠点として活動する少女冒険者。同郷の幼馴染である新米戦士と一党を組み、聖女としての修行を積みながら、危なっかしい相棒を支えている。新米戦士とのやり取りは、最早夫婦のそれである。
1日1回だが、聖撃の奇跡を使う事が出来る。本編とブランニュー・デイで髪の色が異なる。
彼女も後の巻で「(実際に役に立つかはともかく)いざという時の手段は持っておくに越したことはない」というゴブリンスレイヤーのアドバイスを聞きスリングによる投石を修得。聖撃一辺倒から前衛の新米剣士を援護できるまで成長している。
12巻から新米戦士と同様「見習いではない」という理由で、呼称が至高神の聖女に変更。

  • 白兎猟兵
(CV:七瀬彩夏
書籍9巻に登場。雪山育ちの白髪の兎人。
一人称は「ぼく」、「ぼかぁ(ぼくは)」。
呑気者で食欲旺盛。実際兎人は1日でも食事を欠かすと餓死してしまう体質らしく、常に何かを食べている光景が見られる。
母親と7人の弟と妹(長男、次女、次男、三男、三女、四男、末妹)を持つ大家族で、父親は氷の魔女に殺されてしまった(白兎猟兵曰く『美味しいパイにされた』らしい)。
食べ物の匂いに釣られて女神官達と知り合い、村を雪男に襲われた所を(捕食者に襲われるのは兎人にとってはいつもの事だが、今回は雪男達が混沌勢に参加した事で活発化し、兎人も容認できない事態になっていた)女神官達と新米戦士一党に助けられる。
彼女達と共に氷の魔女を討伐した後は、新米戦士一党に加わった。

中性的な容姿と喋り方をするが、実は女性である。つまりボクっ娘
近接武器として山刀を持ち、妖精弓手ほどではないが、弓(石弓)を得意とする。
なお、暑くなると毛が生え変わり、茶色い髪になる。
故郷の村には男性が少ない故か無頓着であったが、流石に異性に裸を見られる事に抵抗がある程度には羞恥心はある模様。

他冒険者たち

  • 新米冒険者たち

本編の最序盤にて、冒険者としてギルドに登録したばかりの女神官が初めてパーティーを組んだ冒険者たちで、熱血漢の青年剣士(CV:内匠靖明)と、そんな彼のブレーキ役の女武闘家(CV:石上静香)、キツい性格の女魔法使い(CV:小岩井ことり)の3人。

彼らにはゴブリンスレイヤーという名のダークファンタジーの「よくあること」の洗礼を受ける残酷な役割があった。

3人とも白磁等級の駆け出しで、やる気だけは十分(特に青年剣士)だったが、明らかに知識も経験もまるで足りておらず、ゴブリンに対する侮りと慢心も加わり、楽勝ムードで乗り込んだゴブリンの巣穴(狭い洞窟)にて女神官以外は凄惨な全滅を遂げた。
ぶっちゃけ、この洞窟にゴブリンスレイヤーが来なければ(あるいは到着がもう少し遅かったら)女神官もほぼ確実に彼らと同じ末路を辿っていた。
この一件で女魔法使いは卒業した学院にまで噂が流れて恥晒しと嘲笑されるようになり、実弟の少年魔術師は姉の名誉回復とゴブリンへの復讐を誓い、唯一生還した女武闘家は仲間の死と凌辱されたショックで廃人になってしまい、故郷へ引きこもってしまった。

なお、原作者自ら書いたRTA風二次創作によると、少しの切っ掛けがあれば全員生還できたらしい。

  • 貴族令嬢
鋼鉄等級の冒険者一党を率いていた、至高神に仕える自由騎士。拐われた村娘を救いに、元森人の山砦に巣食ったゴブリンの群れを討伐しようとした。
彼女以外は圃人の野伏、森人の魔術師、只人の僧侶とバランスが良く、全員女性である。
前述の新米達と違い、舞台が未踏の迷宮である事もあり、村で可能な限りの準備を整え、ゴブリンどもが眠る真昼時を狙い、罠も警戒するなど、決して油断はしなかった。
しかし、砦に仕掛けられた罠を解除していく内に疲弊してしまい、1つだけ見逃してしまった警報の罠(漫画版では村娘の死体を利用した鳴り子)にかかり、奮戦するもゴブリンの数の暴力の前に敗れてしまう。
一党全員女性である事からお楽しみと思いきや、群れが犠牲になった八つ当たりよろしくの理不尽な憎悪によって、あまりにも無惨な最期を向かえてしまう。
アニメ版と漫画版では流石に描写されてないものの、原作では貴族令嬢が『辱しめるならば、私からにしろ』と叫ぶのを無視して、まず圃人の野伏が射的の的にされて死に続いて只人の僧侶が惨殺され、その臓器は舌を噛んで自害しようとした貴族令嬢に猿轡代わりに押し込められ森人の魔術師は生きながら焼き殺され、仲間を惨殺されて心が壊れた貴族令嬢は三日三晩後に当初の望み通りに蹂躙され、人とも思えぬほど壊された亡骸となって川に捨てられた
前述の通り、彼女達には何の油断も落ち度もなく、地の文にも書かれる通りただ不運だったとしか言い様がない。
彼女達は云わば、経験を積んだ冒険者であっても、1つの不運で呆気なく全滅してしまう事もあるという一例である。

ちなみに、上記の青年剣士の一党と同じく、彼女達にも助かるルートが存在する。

  • 怪物掃討の冒険者一党
書籍6巻に登場。訓練場建設予定地周辺のモンスターを掃討する依頼を受けた、黒曜等級と白磁等級が入り交じった冒険者達。
鮫刃の木剣を担いだ蜥蜴人の戦士、戦女神に仕えるビキニアーマーの神官戦士、一党の軍師を担う只人の魔術師、祈り持つ者になった闇人の斥候、そして蜥蜴人の戦士を慕う交易神に仕える只人の侍祭の5人組(その内、蜥蜴人の戦士と侍祭は恋仲である事が確認される)。
一党のバランスもよく、装備は整っており、油断と慢心とは無縁であり、隊列を分断される事はなかった。しかし、トロルとの戦闘中にゴブリンどもの背面攻撃を受けてしまい、一名ずつ惨殺され、唯一生き残った侍祭はゴブリンの孕み袋兼次の冒険者への罠にされてしまう。
前述の通りに彼らにまったくの非はなく(背面攻撃を受けた事についても、強敵トロルを相手に背後を気にする余裕がないし、もしものための逃げ道の確保のために扉を開けていたため仕方なし)、彼らが全滅した原因を強いて挙げるならGMたる《真実》の神様が一党ひとつくらい全滅させるつもりだったとしか言い様がない。

(CV:岩中睦樹
武僧、戦斧士、妖術師とパーティーを組んでいたが、昇格審査の際に財宝を秘密でくすねていた事が発覚。
ギルドから処分を受けてしまい、その面接を担当した受付嬢とゴブリンスレイヤーを逆恨みする。
やる夫スレ版でのAAは三好(賭博黙示録カイジ)
なお圃人斥候以外の面々は上記の審査で青玉に昇格。その後約2年で翠玉となった模様。

  • 武僧、戦斧士、妖術師
圃人斥候がかつて組んでいた一党。それぞれ、複雑な事情で金が入用だったため、昇格審査で不安がっていたが、無事昇格できた様子。
圃人斥候が自分達を裏切った事や、祈らぬ者の甘言に乗ってゴブリンスレイヤーに返り討ちにあった事も知らず、気にかけてはいたものの、然程心配していなかった。
辺境の街近辺での話で度々登場しては活躍しており、書籍13巻にて、白粉の臭いがする森人の女を斥候として加えた。

  • 闇人の女
書籍12話で初登場。廃都の下水道にて、邪教の生け贄にされかけていた、銀髪に豊満な肢体の闇人の美女。
苦痛の神を信仰していたが、名前を呼んではいけない魔神によって邪神召喚の供物にされそうになった所をゴブリンスレイヤー・槍使い・重戦士に助けられる。彼らに情報を話した後、自由に生きると言って立ち去った。
後に、白粉で森人に扮して冒険者になり、圃人斥候の元パーティーに斥候として加わる。妖術師には薄々気付かれているが、やっと獲得した斥候役であることに加え、紅一点だった頃からできた女性冒険者仲間なので、スキンシップ込みで黙認されている。
ちなみに、朝と夕方に苦痛の神への祈りと称して、自分の背中をムチで打っているらしい。

  • 悪魔殺しの一党
書籍8巻にて王都の《黄金の騎士亭》で一文だけ登場した、悪魔殺しとして名高い冒険者の一党。
《力矢》を得意とする小太りの術師、鎧姿の聖騎士、斥候技能持ちの女剣士、単筒を所持する治療師の四人組。
10巻にも登場し、槍使い一党と重戦士一党と共に魔神軍団と戦った。

元は原作者が作ったゴブリンスレイヤーの二次創作に登場した一党である。
配役はそれぞれ、小太りの術師はやる夫、聖騎士はソラール、女剣士はクレマンティーヌ、治療師はナイチンゲール(Fate)が当てられている。
小太りの術師は住んでいた村が黒死病が広まったせいで焼き払われたという壮絶な過去を持ち、仲間と共に初めての冒険で疫病の魔神(配役はフルアヘッド!ココの海蟻(ミギ))を討伐し、それが切っ掛けで悪魔討伐を目標とした。

  • 嵐の名を背負った少女
書籍13巻にて初登場した、新人の冒険者。
名前は「たった1文字。嵐か竜巻かを描くように書かれた」と表現されている。原作者が付けたあだ名は『@ちゃん』。
故郷の村外れに住む傭兵あがりのごろつきの子供であり、白んだ長い黒髪と貧相な体つきの少女。大きさのあっていない背負鞄と重そうな長剣を携えており、剣の重さで体が傾いている。か細く口数が少ないものの、ある一件を経て、言いたいことははっきり言うようになった。
冒険者ギルドで冒険者になろうと赴いた所、ギルドが主催する迷宮探検競技の事を知り、これに参加する。
その出自とまだ剣を満足に振るえない有様から、同郷の農家の跡取りからは「冒険者になれるわけがない」と馬鹿にされているが、本人は然程意に介する様子はない。
元ネタは、ローグライクゲームの元祖『ローグ』の主人公。名前の由来は、同ゲームの主人公のアイコンから。
また、日本初のファンタジー・コンピュータゲーム『ザ・ブラックオニキス』の要素もある。

  • 若い戦士
イヤーワンに登場。ゴブリンスレイヤーと同時期に冒険者になった只人の青年。
戦斧を携えた鉱人の戦士と、知識神を信仰する禿頭の僧侶、そして半森人の野伏を従えた一党の頭目を務めており、一度ゴブリンスレイヤーと組んだことがある。
半森人の野伏とは想い合っていた様子だったが、ブロブ退治に赴いた鉱山で岩喰怪蟲に野伏が喰い殺されてしまい、発狂。鉱人の戦士は腕を食われてしまい引退、僧侶は野伏の形見を彼女の故郷に届けるために別れ、一党は解散してしまう。
その後は酒場でやけ酒を呷っていたが、岩喰怪蟲の討伐依頼が出ると、多くの冒険者達と共に依頼を受ける。食らいつこうとしてきた岩喰怪蟲の喉奥に剣を突き刺し、岩喰怪蟲の討伐に貢献した(漫画版ではブロブに襲われかけた少女巫術師を救い、岩喰怪蟲を誘き出す囮役を買って出た)。
結果的にトドメは槍使いに奪われたが、重戦士との会話から『誰でも思うようにいかない事があり、それでもぎりぎりでやっている』と学び、自分もやれるだけの事はやれたと感じて吹っ切る。
その後、同じ日に冒険者になった縁としてゴブリンスレイヤーに『何かあったら呼べ』と伝え、彼に『小鬼を殺す者』のあだ名が付けられた事を伝えた。
その後はソロで活動しつつ、新人の面倒を見ている。ゴブリンスレイヤーの動向を気にし、何かと気にかけてる様子である。
なお、本編での小鬼王討伐に参加した冒険者の中に『ゴブリンスレイヤーとは同じ日に冒険者になった縁』と明言する冒険者がおり、アニメ版では彼に似た容姿の青年が前述のセリフを発していた。

  • 新参冒険者の一党
イヤーワン2巻に登場。武道を修めた銀髪の少女、先生と呼ばれる犬人の魔術師、斥候を志す鉱人の娘、地母神の信仰に目覚めた森人の僧侶で構成された新参冒険者の一党。
上述の若い戦士が、彼らの準備もそこそこに冒険に出ようとする姿を見るに見かね、お節介を焼く延長で臨時的に一党に加わった。
冒険中はホブを含めたゴブリンの群れに遭遇するアクシデントに見舞われたが(コミック版ではさらに元締めの妖術師と一戦交えるシーンが追加された)、若い戦士の采配と一党の絶妙なチームワークにより何とか生還。
冒険後は若い戦士を正式にメンバーとして迎え入れたようで、以後も引き続きパーティーとして活動。彼が冒険者として立ち直る切っ掛けを作る事になった。

イヤーワン2巻に登場。
辺境の街外れのあばら家に住む、魔術師の女性。街の冒険者からは偏屈な人物として知られる。
後のゴブリンスレイヤーに少なからぬ影響を与えた人物。

  • 蛮族の戦士
イヤーワンに登場。金等級の冒険者である筋肉隆々の大男であり、鳩尾に傷を持つ。大剣を得物としている。
その実力は本物で、ギルド内で喧嘩する好事家と冒険者を一喝して黙らせ、たやすく追い出すほど。また、身につけているマントは魔法を掻き消す力が込められている。
実は昔、後にゴブリンスレイヤーと戦う小鬼王となるゴブリンに人質ごと深手を負わされたという過去を持つ。その時に魔法の武器である斧を奪われていた。すなわち、本編漫画版に登場済みのキャラクターである。
本人にとってもその事は恥であるためか、傷のことについてははぐらかしている。

  • 盾砕き
イヤーワンに登場。立派な髭を蓄えた白髪の鉱人。
手鉤を副武器、鎚を主武器に携えた生粋の戦士。
軍の命令でダークエルフの斥候を追っていた先の廃都で若い戦士一党や蛮族の戦士と出会い、周囲を取り囲むアンデッド軍団を前になし崩し的に共闘することになった。
魔術かぶれの放蕩者の甥っ子や髭を伸ばさない鉱人の娘に愚痴るあたり、古風な性格と思われる。

書籍4巻およびコミカライズ版のブランニュー・デイにも登場。魔神王討伐の軍儀会場である森人の森の後方に陣取るゴブリンの巣の討伐のために、甥っ子の鉱人道士に声をかけた。
すなわち、鉱人道士がゴブリンスレイヤーたちと一党を組む切っ掛けの1人と言える。

  • 登録したての祈りし者の一党
ゴブリンスレイヤーTRPGの冒頭小説や各章扉小説に登場する3人の冒険者。
頭目を勤める只人の戦士、弓持ちで野伏も兼ねる只人の斥候、戦女神を信仰する外套の下に下着鎧を身に付けた半森人の神官で構成されている。
新人でありながらゴブリン相手に慢心せず、断られはしたものの、ベテランに引率してもらおうとしたり、呪文が使えなくても戦える冒険者を勧誘しようとした。
ゴブリン退治しにゴブリンの巣にやって来たのはいいものの、実は《転移》の罠が仕掛けられた、邪神官の根城であった(ゴブリンは邪神官に巣穴を追われただけだった)。薬と装備を整えたものの、水や食料をそんなに買えず、更に魔法職を勧誘しなかった事が仇となって苦戦する。
邪神官を討伐し、迷宮を脱出した途端に今度はドラゴンと遭遇してしまうが、何とか生き延びた様である。
生還した後は反省を活かし、新たに圃人の女魔術師を仲間に加える。

(CV:菊池紗矢香

センシティブな作品


アニメ及び漫画版に登場。辺境の冒険者の中でもベテランで、巨大な戦斧を豪快に振り回す。小鬼王(ゴブリンロード)戦にて最前線で戦った。
『鍔鳴の太刀』に登場する女戦士とは別人。

水の街

至高神の神殿

【愛とは互いを見つめ合うことではない。同じ行く手を共に見ることである。────────ある詩人】
(CV:遠藤綾

恋文を書いている大司教様(resend)


西方辺境一帯における神官職の頂点にして至高神の大司教(アークビショップ)を担う聖女
扇情的な肉体美と美貌を併せ持ちながらも目元を布で覆い隠している。

  • 至高神の侍祭
剣の乙女の生活を世話する女性。人好きのする笑顔をし、下品にならない程度に尻を揺らしながら歩くのが特徴(ゴブリンスレイヤーは、裁判の際に良い印象を与える作法の1つと解釈している)。
子供っぽくて面倒くさい剣の乙女に、まるで母親の如く甲斐甲斐しく世話しており、ポンコツな彼女に頭を悩ませている。
水の街の邪教団事件の解決を境に剣の乙女が良く眠れるようになった事を喜んでおり、彼女の心を救ってくれたゴブリンスレイヤーには感謝している。

その他

  • 酒商の息子

水の街で活動する酒商の御曹子。年齢はおそらく二十代前半。
彼の父親である酒商は、商売の焦りから混沌の勢力と契約を結び、地母神の悪評を発端とした混乱に乗じて、辺境の街に自分の葡萄酒を売り込む事を企てていたが、混沌勢が裏切らないように契約書を交わしていた事が仇となり、ゴブリンスレイヤーが雇った仕掛人によって裏取引が白日の下に晒され、捕縛されてしまう。
自身は実の父親が混沌と手を組んでいたとは露知らず、その後裏取引に加担していない事が《看破》の奇跡で証明されたため、お咎めはなかった。
だが、酒商が逮捕された事で計画が頓挫した混沌勢が、報復としてゴブリンの群れを差し向けた事を知り、残された家族や使用人共々窮地に陥る。冒険者からは混沌に与した者の身内と相手にされず、藁にもすがる思いで至高神の神殿に救いを求めた所、面識のあった女商人の手助けにより剣の乙女からゴブリンスレイヤーを紹介された。

彼本人は礼儀正しい性格であり、自分の父のせいで悪評を広められた地母神の神官達に申し訳なく思っていた。ゴブリンスレイヤーが自分の依頼を受けた時、手を握って感謝の言葉を述べ、自分達も協力すると進言した。
すべてが終わった後、祭りで葡萄尼僧と何らかの会話を交わしたが、謝罪であれ逢瀬であれ、彼女の反応から良き関係を築けたのは確かであろう。

  • 剣の乙女の友人
(CV:葉山いくみ)
ボイスドラマにて、冒険者達にインタビューして回っていた令嬢剣士のために剣の乙女が呼び出した女性冒険者。
を携えており、令嬢剣士は一目見てかつての魔神討伐の一党の1人であると気付いて驚いた。
剣の乙女のゴブリンへのトラウマを心配していたらしく、ある程度克服できている様子に安堵していた。また、未だにスライムが苦手である様子。

  • 吟遊詩人
(CV:速水奨)
冒険者たちの勲などを歌にして語る吟遊詩人の男性。水の街を拠点にしているのか、偶々立ち寄ったのかは不明。彼の歌うゴブリンスレイヤーの(話盛り盛りな)歌を妖精弓手が聞いたことが一党結成の切っ掛けとなった。
アニメでは大御所声優が声を当てていることで、作者から「たぶんバード10LVくらい」「やべえわ 誰がびびったかって聞いた時に俺が一番ビビったからな!」と言われている。

  • 稲妻の馬人
水の街で行われている馬人の女性競技者。女商人(後述)の運営する養成所に所属している。
雄大な体躯と「雷鳴」と称される鋭い末脚、黒い毛並みと男装の麗人めいた美貌の持ち主。
可愛いお嬢さんが大好きと公言し、馬人でも只人でも種族を問わず気に入った娘を口説く癖がある。一人称は「僕」。

更に「不躾な輩を蹴り飛ばした」等と軽口を叩いていたり、『赤い飾り帯』が付いていたりと、品行方正とは言い難い。
もっとも、競走に対する姿勢は真摯で、かつて走者であった両親への敬意と代々続く走者の一族としての強い誇りを持っている。
そもそも競走を通じたライバルたちへの理解・共感と、可愛い娘を口説くことをそれぞれコミュニケーションとして明確に線引きしている節がある。
その体格と天性のスピード故に、足(蹄)に爆弾を抱えていることが示唆されている。
元ネタは氏のスレで行われたあんこ(ダイス)形式によるダビスタやウイポめいたオリジナル競走馬。
本編の競走において登場した他の馬人たちも同作のライバル馬たちをモチーフにしている。
容姿やキャラ付けの似た娘が居るが、あくまで偶然なようだ。

王都

  • 若き王

只人族の領土を統治し国家を治める、諸国の国王の1人。魔神王を初めとする混沌の勢力の侵攻に対し、勇者と共に国をあげて立ち向かった人物。
現在はその残党や邪教の脅威、諸国との付き合いや国内の数え切れない問題に頭を抱えている。かつては秩序にして善なる君主(ロード)の冒険者だった。水の街に暮らす剣の乙女とは旧い友人関係にある。
心の内ではゴブリンの脅威を含めたあらゆる脅威を自分の手で解決したいと思っているが、国王の身分である事、ゴブリンの脅威を理解しない理解しようとしない有力者、ましてや国王を疎んじ影で祈り持たぬ者と通じる悪党の存在、虎視眈々と侵略の機会を狙う諸国、他優先しなければならない脅威があるゆえにそれができない事に歯痒く感じている。
一方で、自分の妹と歳が近い勇者を死地に向かわせるのを良く思っておらず、財政難に直面する度に手頃な竜を討伐しに行こうと考えて部下に窘められたりと、結構ノリがよく、赤毛の枢機卿や銀鎧の近衛将軍、年老いた大臣、褐色肌の宮廷魔術師、犬人の金等級冒険者、銀髪の侍女といった身内の前では砕けた態度になる。
やる夫スレ版で当てられたAAはラインハルト・フォン・ローエングラム
また、元冒険者の国王である事から『英雄コナン』の要素も持つ。

仕事や政治など、やる事をキッチリやった上で数多の脅威に苦悩している。
……それにより裏でやってる事が『仕事のストレスへの憂さ晴らしなのではないか?』という見解が広まったが真偽のほどは不明。

  • 赤毛の枢機卿
若き王の右腕的な立場にいる男性。若き王と共に《死の迷宮》に挑んだ元冒険者の僧侶。当時の装備は「炎の杖」に「氷の鎖帷子」。
暴走しそうになる王を『陛下』の一言で諌めるのがテンプレ。
やる夫スレで当てられたAAはジークフリード・キルヒアイス。他の家臣はパウル・フォン・オーベルシュタインなど。
その他家臣共々(オーベルシュタインが当てられた家臣も含めて)、王の冒険者的思考に振り回される苦労人の印象が目立ち、AA作品では屁理屈を言う王に対して思わずタメ口で怒る事もあった。

  • 銀髪の侍女
若き王に遣える、小柄で影が薄い侍女。
侍女でありながら、若き王や赤毛の枢機卿らがいる前でため息混じりに『なんでか知らないけど、この国で一番偉いのだし』とタメ口で無礼な愚痴をこぼしても咎められないほど、気の置けない間柄である。
意外にも酒豪であり、鉱人の火酒を一気に飲み干しても平気なほど。
11巻にて、仕掛人の蔓とは依頼や進捗報告を行う間柄と判明した。
やる夫スレにおける原作者の裏話などでのAAは響(艦隊これくしょん)が当てられている。

若き王の妹。
好奇心旺盛で、かつての兄のような冒険者に憧れている。その御姿は一部を除いて女神官にそっくり。
ある策略で小鬼邪神官が率いる群れに拐われて邪神の生け贄にされかけるが、ゴブリンスレイヤー一党に救われる。その後は助けてくれた女神官に憧れて、地母神の聖職者として兄を支える事を決意する。
『鍔鳴の太刀』にて、どうも双子として生まれたものの、それを忌み子と疎んだ父である先代王によって片割れをどうにかされたらしき事が示唆されている。

(CV:上坂すみれ

令嬢剣士


名家である実家を出奔し、冒険者になった魔法戦士の少女。
初仕事となったゴブリン退治において、敵の罠に掛かって捕らわれてしまい、覚知神の呪印を刻まれてしまう。
ゴブリンスレイヤーに救出された後は実家に戻り、冒険者ギルドを資本面でバックアップし、実家の財産を元手に興した事業が軌道に乗った事を切っ掛けに、女商人として社交界で名を上げている。

(CV:伊瀬茉莉也
赤毛が特徴的な、眼鏡を掛けた新米冒険者の少年。
かつての自身を思わせる所があったのか、ギルドでたまたま会った彼をゴブリンスレイヤーが預かり、しばらくの間行動を共にする。
その不遜な態度とゴブリン退治に執着する振る舞いには、何やら訳があるようだが・・・
後にドラゴンスレイヤーを目指して冒険する事を決心し、圃人の少女戦士と共に辺境の街を離れ、ゴブリンスレイヤーの紹介でとある人物に弟子入りをする(ただし少年魔術師曰く、『俺は師匠だとは認めていない』。……まあ、そりゃあねぇ)。
登場した時点では《火球(ファイアボール)》の呪文を1回使える程度の駆け出しだったが、ゴブリンスレイヤーたちから受けた影響もあってか、再登場時には魔法とブーメランを組み合わせた全く新しい戦法を編み出したり、血気盛んな圃人の少女戦士を冷静に導くブレインとしての活躍を見せるなど、初登場時からは見違えるほどに成長を遂げている。

いずれ立派な大剣士になろうと志して故郷を飛び出した、新米冒険者の少女。プロポーションは結構豊か。
人見知りせず同年代(といっても圃人なので彼女のほうが実年齢は年上だが)の少年少女冒険者と交流を持ち、少年魔術師とよく一緒に行動している。

  • 査察官
漫画版イヤーワンに登場。黒髪で片目を隠した、男物のスーツを着こなす麗人。
王都にある冒険者ギルドの職員であり、過去に受付嬢や監督官達の教育を担当していた。
厳格ながらも公明正大な人柄で、受付嬢達からは畏怖と尊敬の念を抱かれている。
受付嬢によって昇級審査に通されたゴブリンスレイヤーの冒険の記録に不審を抱き、実地試験を以って自らの目で彼を見極めるべく辺境の街を訪れた。
実は『鍔鳴の太刀』の頃に死の迷宮に挑んだ経験を持つ元冒険者であり、徒手空拳で敵を内部から破壊する格闘技の使い手である武道家。
スーツの袖の中には先端が刃になっている鎖を暗器として仕込んでおり、中・遠距離の敵を攻撃、または捕縛する事ができる。
その経歴から冒険者に対する理解はとても深く、故に審査も厳しい。
なお、髪で隠れた片目は傷を負っており、瞳孔が無い。本人の言によると、過去に仲間を巻き込んで無茶な冒険に挑んだ為に負った代償であるとの事。

森人の里

  • 花冠の森姫

森人氏族の長の娘にして、妖精弓手の姉。年齢は8000と少し。妹と違って一部が豊かで、上品な立ち振る舞いをしている。
何かとずぼらな妹に叙事詩のごとき説教をするが、妖精弓手と二人きりの会話を見るに根っこの部分は似ている様である。一方で妹と違い下着について理解がある。
常に妹の身を案じており、危険を伴う冒険者を止めて里に戻って欲しいと願っている。また、寿命の違いから、妹が他種族と積極的に交流する様子を見て、複雑な胸の内を明かしている。
その淑女然とした見た目とは裏腹に、弓に関しては妖精弓手を凌ぐ腕前らしく、妖精弓手が敵の攻撃の回避に専念していた場面において彼女を引き合いに出し、『姉なら避けると同時に攻撃できたのに』とぼやいていた。
ゴブスレTRPGでは花冠の女王の名で記述がある。

  • 輝ける兜の森人
森人の戦士で、妖精弓手の従兄。ミスリルの兜を被っている。
真面目で頑固者であり、それ故に融通が利かない。妖精弓手を探して寝間着姿のがいるテントの中に入ろうとするほど
だが、何かとずぼらな妖精弓手姉妹には手を焼いている様子であり、苦労人の気がある。
花冠の森姫と結婚する事になったが、恋文代わりに武勲詩をぶっかまし、それを森姫に手直しされて送り返されたネタに事欠かない人物である。
書籍10巻における妖精弓手の台詞によると、一撃で船を轟沈させる事ができるほどの弓の腕前を持っているらしい。うーんこのレゴラス。

  • 森人の侍女
(CV:長谷川育美
森姫を世話する、顔の片側を長い髪で隠した森人。
かつてオーガ率いるゴブリンの群れに捕らわれた冒険者であり、ゴブリンスレイヤー達に救出された。
救出された時に『こいつらを殺してよ』と懇願しており、その事を覚えていたゴブリンスレイヤーに『奴らは皆殺しにした』と伝えられ、涙を流した。
捕らわれた時には体の右半身を葡萄のごとくなぶられていたが、再会した時には無事完治しており、腫れの名残が無くなっている。
やる夫スレでの配役はアティ

砂漠の国

  • 蟲人の船長

砂漠を走る船団を率いる、年老いた蟲人。仲間達と共に、砂海鷂魚の漁に勤しんでいる。
砂嵐に襲われて途方にくれるゴブリンスレイヤー一党を救い、水や食料、地図を分け与え、都の近くまで案内する。
砂漠の都の情勢を知っており、面倒事を避けるために近付かないようにしている。

かつては交易神の僧侶を勤めた元冒険者であり、口癖は『どっちでも良い』。
先輩としてゴブリンスレイヤー達に助言を与えた。

北方辺境

  • 奥方(フースフレイヤ)

北方辺境の蛮族、入り江の民の頭領の妻。
結われた薄い茶髪に湖の様な深い緑の瞳、雪のように白い肌を持つ年若い娘。黒鉄の鎖帷子に槍と盾を装備し、頭には額冠を着けており、右目を隠すように布で巻かれている。
嗜虐神を信仰しており、幼い頃に天の火を受けて、右目や心臓、右肩、右腕の先まで大樹の根の様に傷がある。それでも女神官が見惚れる程の美しさを持つ。
東北地方の方言を彷彿させる言葉で話し、礼儀正しい性格。戦場では負傷者の手当ての他、奇跡を用いてのサポートを行う。

  • 頭領(ゴジ)
入り江の民の領主を勤める若者。入り江の民の者だが、実は西方辺境の育ち。
父の負債を返済するべく北方に赴いた際、魔神に襲われた入り江の民の助太刀をし、奥方と恋に落ちて婿入りした。
灰色狼と称される面構えをしており、毛皮の長靴、羊毛の脚絆、裾の長い黒鉄の鎖帷子に毛皮の外套を纏っている。戦いになると角のない兜を被り、剣を振るって戦う。
最初は文化の違う入り江の民の流儀に戸惑っていた様だが、今では慣れており、順応している。奥方との仲は良好で、かなり熱々な会話を交わしている。
実は王都の若き王の叔父である(頭領の姉を、若き王の父が側室として娶った)。

ならず者の集まり(ローグ・ギルド)

  • 灰色頭巾の店主

狐に似た灰色の頭巾で頭を覆った、種族不明の小男。
表向きは辺境の街の小さな雑貨屋を営んでいるが、裏の顔はローグ・ギルドの顔役。
ゴブリンスレイヤーの師匠である圃人の忍びとは知り合いの様子である。
彼の店にはローグ・ギルドの酒場に通じる隠し扉があり、バーメイドを勤めるマーメイドや、楽器演奏する黒毛の獣人がいる。

  • 若い密偵(ローグ)
(CV:畠中祐
水の街を拠点に活動する 影を走る仕掛人の青年。軍帽がトレードマーク。
失った四肢を呪術で補って強化しており、眼に仕込んだご禁制の魔眼『蝙蝠の目』による暗視能力を持つ。なお能力の超過使用は脳に負荷を掛けるらしく、冷却効果のある特殊な煙草の吸引が必要になる。
負環を通して帯で肩から吊った連弩と、フリントロック式の拳銃を武器とする。拳銃もまたご禁制の品で、至近距離での切り札と割り切っている。
仕掛人としてのプロ意識を持つ反面、同年代の相方を異性と意識する事に疚しさと羞恥を抱く程、年相応の反応を持っている。
密偵を勤めているため、友人の蔓からは『人格以外は代わりがいるよな』と言われている(逆に言えば、替えが効かない人格を評価され、蔓から信頼されているとも捉えられる)。
暴行されている若者のために暴漢を成敗するなど、一応の正義感は持っている。また、昔見た芝居に登場した王家の密偵に憧れ、彼の部屋には短筒や連弩を隠すための隠し棚付きクローゼットがある(仲間から呆れられているが)。

また、ゴブリンスレイヤーを戯れ歌だと見下しているが、依頼人がそのゴブリンスレイヤー本人だとは知らない(尤も、依頼人の事を不必要に調べるのは、仕掛人にとって命取りになり得る場合があるので仕方がないが)。

ちなみに、原作者の雑談にて、彼の魔眼は厳密には透視であり、薄い壁であれば壁の向こう側を見る事ができるらしい。
……やろうと思えば服を透視して裸姿を拝める事もできるが、信用問題に繋がるためやろうとは思わないらしい。

仕掛人になった動機は「魔球(ウィズボール)」のプロ選手になるためには四股を生身に戻す必要があるためその資金稼ぎ。
※魔球=四方世界で行われている野球っぽいスポーツ。と言うか「ウィズボール」と言う読みからして、TRPG版Wizardry世界で行われている「野球っぽい何か」(と言う名目でアスキーが発売していたカードゲーム)の事だろう。また「四肢を生身に~」というのはシャドウランのプロスポーツ界で「サイバーウェア等で身体機能を強化した選手を認めるか?」という問題があった事のオマージュと思われる。
モチーフはパワプロくん……と言うよりもこっちか。

  • 森人の魔術師
(CV:葉山いくみ
若い密偵の相方にして、影の中の者である赤毛の森人の少女。只人の夫妻から生まれた取替っ子(チェンジリング)。その為か耳が通常の森人に比べて短めで、身長もそれほど無い(胸も無い
真言魔法を操る魔術師ではあるが岩喰怪蟲(幼虫)や影の怪物を操るなど、どちらかと言えば魔物使いと言った方が正しい。
若い密偵とは長い付き合いであり、息もピッタリ。
原作者の雑談にて、相方の密偵を異性として意識しているらしく、仲間の魔術師から密偵が自分に興味もなくはないと聞いて赤面していた。
なお、その事は密偵以外の仲間達に筒抜けらしく、度々からかわれている。

特殊な生まれ故に奴隷商に狙われ親友が巻き添えになって殺されたことで人攫いや奴隷に酷い目に合わせる人間を敵視している。仕掛人になった動機も奴隷商への復讐の為。

  • 蔓(フィクサー)
仕掛人一党の交渉担当を務める若い顔役(フェイス)。
ヤバい仕事を持ち込む事はあるが、仕掛人を裏切る事はしないため、若い密偵を始めとした仕掛人達から信頼されている。
密偵の仲間である使い魔を操る魔術師とは親密な仲らしく、病で伏せっている彼女に見舞いに行ったりしている。

  • 仕掛人一党
蔓の下に集まった、若い密偵の仲間たち。
密偵、赤毛の森人、蔓の他に雨馬が引く馬車を操る精霊使いの御者(行きずりの女の借金を肩代わりしたらしい)、瞑想で意識を没入させる知識神の神官の少女、使い魔を遠隔操作させる姿を見せない魔術師の合計6人。
元ネタは原作者らの投稿したシャドウラン二次創作のチーム。

その他

(CV:島袋美由利
剣聖及び賢者と共に魔神王を討ち果たした、歴史史上10人目となる『白金等級』の冒険者。
小説とアニメで髪の色が異なる。原作小説では黒髪と記述され10巻の口絵では黒髪に水色のリボンな姿となっているが、アニメ版では紫がかった髪と黄色のリボンであり漫画版イヤーワンのカラー絵ではそれが踏襲されている。

  • 剣聖
(CV:戸松遥
片刃の湾刀を得物とする剣士。剣聖の二つ名のとおり凄まじい技量を誇り、亡者と間違えられて長剣を片手で突きつけられたゴブリンスレイヤーが刃先が微動だにしないのを見て一歩も動けなかった(のちにボイスドラマで再会した際は、剣を向けたことを謝っている)。
一党での自分の役目は勇者をフリーにさせることだと割り切っており、賢者の護衛や露払いなどサポートを主に担当する。
ちなみに彼女の湾刀はただの鋼の剣とのこと。つまりそれで勇者に付き合って魔神やら得体のしれないモノらをバッタバッタと斬りまくる実力が彼女自身にあるという事である。……パねえ。
あと巨乳であり、勇者ちゃんは彼女のプロポーションを羨ましがっている。また、防御力も相当なようで、賢者に叩かれ、叩いた方の賢者の手が痛みを感じるほどである。
AA版の配役はキョン子

  • 賢者
(CV:井上ほの花
魔神将を倒した勇者を迎えに行った魔術師。分かりやすく言えばムーンブルク枠
賢者の二つ名のとおり高い知力とセージ技能、さらには国内でトップクラスの魔術の知識と実力を持ち、勇者一行の冒険は彼女が解決の要となることもしばしば。
口数は少ないが氷のような冷たい口調で話し、国王や重鎮たちの前でもやたらフランクな勇者を杖でぶんなぐって教育するスパルタな面がある。ただ厳しいだけの人ではないが。また、ボイスドラマにて、意外と負けず嫌いな一面も持ち合わせていた。
なお、小柄な体躯に似合わず大食漢であり、ローブの下にはなかなかのモノをお持ちである。
AA版の配役は長門有希

  • 女将軍
東の国境周辺の国防を担い、蛮族や混沌との戦いに明け暮れている女性。
手足が欠け、左目を失うほどの過酷な戦場の中で、数多の武勲を挙げてきた女傑でもある。
蜥蜴僧侶とは古くからの知己の間柄であり、親密な様子を見た妖精弓手からは訳ありの仲ではないかと疑われている。
さる貴族を出自に持つ元令嬢であり、本人曰く出来の良い妹が居るとの事。

  • 忍び
(CV:飛田展男
圃人族の老翁。横暴な性格のマンチキンだが、樽に乗る者など様々な異名を持った凄腕の忍びの者
ゴブリンスレイヤーが敬畏する謎多き人物。5年間ゴブリンスレイヤーを指導していたが忽然と姿を消し、現在は消息を絶っている。「ゴブリンスレイヤー外伝:イヤーワン」で出番があり、その後、書籍9巻にて再登場した。
なお書籍10巻のある描写から、冒険者ではなく影の中を走る者である可能性が考えられる。一方で9巻時点の『冒険者武鑑』に名前が載っているっぽいので、正規の冒険者の可能性も捨てきれない。
AA版での配役はヨーダで「マスター・つらぬき丸」の名を与えられていた。◆いるかもだ◆ ◆いないかもだ◆

(CV:上田麗奈
ゴブリンスレイヤーにとって最愛の実姉。
“彼”にとっては母親代わりでもあった人物で、聡明で優しい女性だった。
原作では本編開始の10年前に故郷の村が小鬼禍に見舞われた際、彼を隠して代わりに犠牲となったため、作中では既に故人である。
少年時代の“彼”に狩人であった父親譲りの狩猟技術や薬師であった母親譲りの薬草や食べられる土壌、野草などの知識、生きる術、そして常に考えることの重要さを教えた人物であり、彼から深く尊敬されていた。
なお、彼女が教えたという狩猟技術に関しては、大型の獣の足に絡ませて捉える網罠や木のしなりを利用して複数の杭を目標めがけて飛ばすなどのえげつないものもあり、実の弟によってゴブリン狩りに応用される事に。
小説版では如何にも優しいお姉さんという印象の穏やかな女性だが、やる夫スレ版でのAAは妹キャラである高坂桐乃

鍔鳴の太刀

ゴブリンスレイヤー外伝2 鍔鳴の太刀』に登場する、10年前に死の迷宮に挑んだ冒険者たち。詳しくは該当記事を参照。

死と罠の街ランサペール

ゴブリンスレイヤーTRPGの公式リプレイに登場する探索者。原作者のKUMO氏もプレイヤーとして参加している。
卓の意向により、登場人物全員に個人名がある。
より詳しい設定やステータス、他の登場人物などは、本誌を購入して確認することを推奨する。
また書籍16巻にて、本書のPC達と思わしき冒険者一党が登場している。

  • キュウ
蜥蜴人の老師。48歳。長傘を携えた年老いた蜥蜴人の武道家。茶色い鱗で、黒い瞳を持つ。
蜥蜴人らしくない丸っこい体つきをしており、亀か蛙のようにも見える。キャラクターイメージは蘇化子サモ・ハン・キンポー
引退して物見遊山の旅をしていた老師的な人物。年長者であり、一党のリーダー的存在。
竜司祭の技能も持っており、《小癒》などで一党のサポートも行う。

  • 長春花
圃人の少女剣士。32歳。極東の島国出身の侍。
外套と赤いノースリーブの着物を着こなしており、黒髪で金色の瞳、結構抜群なスタイルの持ち主。魔術師の技能も持っており、左手の甲に貼り付けたコインを媒体に《円盾》の呪文を使う。
父を殺した仇である鉱人の侍を探している。兄もいたが病死している。
プレイヤーキャラクターだが、AAが作られている。

  • レガート・インプロヴィザッツィオーネ
森人の軽薄楽士。300歳。女好きで軟派な野伏の男性。金髪で緑色の瞳。
吟遊詩人なのだが、物語開始時点で自分の楽器を売り払ってしまい、その金で買った投矢銃を武器としている。また、精霊使いでもあり、《雷矢》や《酩酊》を使用する。
苗字が長くて覚えづらく、みんな名前しか呼んでくれないのが悩み。ホストクラブを作るのが目標。

  • ベルヴェデール
交易神の女神官。24歳。紫色の髪に紫色の瞳、白い法衣を纏った巨乳の女性。
神官だがサポートではなく、《聖撃》や《聖光》などの攻撃を重視したスタイルであり、武道家の技能も持つ。鞭使い。
生後まもなく神殿に引き取られ、「世界の正しい巡礼から外れた魂を一掃する」事を掲げるどこぞの物騒な神父のような教えを受け、吸血鬼退治を志している。
長春花と同じく、AAが作られているプレイヤーキャラクターである。

神々

  • 《幻想》

“盤”である『世界』と、そこに住まう“駒”である『様々な者達』を愛する創造神の1人。
純粋で優しい性格で、可愛らしくも美しい少女の姿をとる女神。正反対の性格をしている《真実》と仲が良く、しばしば一緒に盤上遊戯に興じている。
どちらかと言うとPL側の立場であり、うっかり死ぬとショックで寝込むぐらいキャラに感情移入するタイプ。
やる夫スレ版で当てられたAAはアルティメットまどか。なお、中の人である悠木碧は本作アニメ3話でナレーションを務めている。

  • 《真実》
“盤”である『世界』と、そこに住まう“駒”である『様々な者達』を愛する創造神の1人。
無慈悲で残酷な、少々性格の悪い。正反対の性格をしている《幻想》と仲が良く、しばしば一緒に盤上遊戯に興じている。
どちらかと言うとGM側の立場であり、隙あらば嬉々として事件のきっかけや罠を仕込むタイプ。……ただし、何かとやらかす何か変なのに頭を抱える事がある。
とはいえ、冒険者が自分が仕掛けた罠を突破してシナリオをクリアすると、素直に喜ぶ。
「依頼を受けたのが失敗でしたね」「今日はパーティーひとつくらい全滅させるつもりだったからね」などとGMとして問題のある困ったちゃんな面もある(現実で真似をするのは止めないが、次からセッションに呼ばれない、相手にされない、といった状況に陥っても責任は取れない)。
やる夫スレ版で当てられたAAは鋼の錬金術師真理

  • 《豊穣》
“盤”である『世界』と、そこに住まう“駒”である『様々な者達』を愛する創造神の1人。
“混沌”の勢力を大いに広げた張本人であり、果敢に立ち向かってくる“秩序”の者たちを返り討ちにするのが楽しくてしょうがないらしい。はしゃぐ際には触手をのたくらせる。
名前と触手を持つ姿から、この御方を彷彿させる。

その他、《光》《星》《時》《死》《病》《太陽》といった多くの神々が存在する。

  • 地母神
上記の高名な神々に作られた、人々へ力を与える役割を担う無名神の1柱。
農業と豊穣、慈悲や治癒を司る女神であり、心優しい翼人の姿だとされている。
『守り、癒し、救え』を三聖句とし、傷付いた人々を癒す事を教えとしている。地母神を模した、翼を広げた女性をシンボルとする。
慈悲深い性格で、彼女の信徒は主に癒しや補助の奇跡を授かる。女神官が信仰しており、彼女が持つ錫杖はこの神様のシンボルを模している。
ただし相手が怪物であっても、自衛目的以外で相手を殺傷する事を忌避する傾向があり、奇跡を悪用して相手を直接殺害しようとする信徒に釘を刺したりする(例外として、アンデッドを攻撃・浄化させる事に使ってもお咎めなし。大地を汚すイメージがあるからなのだろうか?)。
豊穣を司るため、農民を始めとした地に足をつけて生活する人々からも信仰されている。そのため、地母神を信仰する聖職者には農業関係の知識に明るい。
辺境の街で行われる秋の収穫祭はこの神様の神事である。奉納演舞に出場する踊り手の衣装はかなり扇情的。
地母神の神殿は小さな礼拝所であっても側に必ず畑がある。辺境の街の神殿では葡萄園を栽培しており、毎年夏頃に早摘みの葡萄で御神酒を作り(なお製造方法は女性神官や誘われた娘による足踏みである)、秋の収穫祭にて振る舞われる。
また、生命の観点から性愛も司り、子宝に恵まれたい異種族からも信仰されている。
神殿は都会より辺境の方が多く、孤児院を兼ねているものが多い。
下記の至高神とは横の繋がりがあり、実際に両信徒とも仲がいい様子が見られる。

  • 至高神
無名神の1柱。天秤と剣を組み合わせたものをシンボルとする、法と正義を司る女神。剣の乙女や監督官、女騎士、見習聖女はこの神様を信仰している。
剣の乙女の名声もあるが、王国内では一番信徒が多い。
法は道具であり、秩序はより良く生きるためのものであるため、この神様が啓示をもたらす事はほとんどない。故に信徒達には、神からの御言葉ではなく、自らの意思で考えて判断する事を求められる。
攻撃を強化する《聖断》や、相手の呪文系統を1つ封じる《審問》といった相手を裁く事に長けた奇跡を習得しやすい。また、物の真価を見破る観察眼によって、武具の鑑定も行える。
彼の神の神殿は裁判所でもある。そのため至高神を信仰する聖職者は法律関係の知識に明るい者が多く、裁判員として働く者もいる。
白いワニを使徒として使役している(実際、ワニを神の獣として信仰する地域が、現実に存在している)。

  • 知識神
無名神の1柱で、知識を司る学問の神様。蝋燭や灯りをシンボルとする。
『自ら闇の中を歩き、学問の灯を掲げる者』を是とし、真実に行き着くための知識や道標を与えるという。故に自分の意思で学び、知恵を身に付ける事を教えとする。
また、四方世界の『文字』は、交易神から頼まれた知識神が試行錯誤の末に作られたとされている。
神殿や修道院は学舎や多くの書画が蓄えられた文庫となっている。彼の神の信徒は文献調査や歴史関係に豊富な知識を持つ者が多い。
あくまでも「知識を得る過程」を尊ぶため、「答えを授ける」わけではない事に留意。

  • 交易神
無名神の1柱で、旅と交易の無事を守る風の神様。風車、もしくは車輪をシンボルとしている。魔神王討伐一党の一員、蟲人僧侶が信仰している神。
巡り廻る風の様に財貨も人の間でめぐらせる事を教えとする。そのため、交易神を信仰する聖職者は商業関係の知識に明るい者が多い。
また、博打が好きな神様であるらしく、彼の神の信徒は金にうるさかったり、賭け事が好きだったりする。
旅の安全と幸運を司る他、ダイスの目を覆す《幸運》の奇跡を与えられるため、この神様を好む冒険者もいる。

  • 戦女神
槍を携えた、戦いを司る女神。シンボルは槍。
元は剣奴だったが、大冒険を果てに名を轟かせ、ついには神の座に上り詰めた英雄である。生前は鉱人族と交流があった。
剣奴時代にビキニアーマーを身に付けていたと謂われており、彼の神を信仰する冒険者(神官も含む)はビキニアーマーを装備する者が多い。
戦いを司るため、戦女神を信仰する聖職者は戦争関係の知識に明るく、蜥蜴人や獣人などの戦闘民族からも信仰されている。生前は鍛冶神の信徒であった事から、鉱人や鍛冶師達から鍛冶神と共に信仰されている。
また、戦乙女の奇跡の呪文は、実用を重視したのか非常に短い。

  • 浴槽神
風呂場を司る、男と女の二つの顔を持つ両性具有の神様。
浴場やサウナ等に像が建ててあり、サウナでは浴槽神の像を温石として水や香油をかけるものも存在する。

  • 酒造神
秩序側の無名神。シンボルは2つの杯。
主に恰幅のいい男性の姿とされているが、酔いどれた美女とされる事がある。
名前から察するに酒造りを司る神様と思われる。
地母神の神殿も葡萄酒を作るが、この神様の事を挙げて謙遜している。

「酒は美味しく飲め」「飯は旨く食べろ」の教えの元、「みんなで楽しく笑い合う」事を是とする。

  • 鍛冶神
鍛冶と勇気を司る神。シンボルは金槌か銅の剣。
四方世界にとっては重要な役目を持った神であり、最初に白き金に息吹を込めた兵隊を作った神である。
偏屈で無口で職人気質の気難しい性格であり、助けを乞うても決して答えず、戦うための勇気を与える。
戦女神が生前に信仰していた神であり、鍛冶工房や鉱人、戦士や兵隊達に信仰されている。

  • 太陽神
《幻想》や《真実》と同じ高名神である《太陽》その人。シンボルは太陽。
太陽そのものであり、信徒には「《太陽》に恥じぬように生きよ、《太陽》たれ」とシンプルな教えを与えている。
蜥蜴人の間では蛇の神として信じられている。

なお、太陽神の奇跡の呪文は「太陽礼賛!光あれ!」で統一されている。太陽万歳!

  • 正道(ルタ)神
より良き未来、より良き答えを目指して奔走する事を是とする神。姿は千差万別だが、奪掠神と並んで描かれる際は短い銀髪の女神の姿とされる。シンボルは真円や真球。
もっとも、「最良が1つの手段であり、正解以外は認めない」という訳ではなく、より良い未来がきっとあるはずという信念の下、前へと走り続ける事を尊ぶ。しかし、そのため信徒に過酷な試練を課すため、挫折者も少なくない。

……要するに、この神を信仰する信徒はRTA走者のようになる。
至高神や知識神、戦女神とは良好な関係である。

  • 嗜虐神
闇の慈母とも呼ばれる、闇人達が崇める混沌側の神。邪悪までとは言わないが、苦痛を尊び、人を傷つける混沌の女神。シンボルは九尾のムチ。
しかし、北方辺境の蛮族の間では、『辛いことがあるからこそ、良いことは尊い』という教えを持つ善良な神として信仰されている。また、北方の蛮族の間では、戦女神がかつて仕えたのは鍛冶神ではなく、こちらであると信じられている。
実際、国によって設定が異なる神は現実においても少なくもない。

  • 奪掠神(タスカリャ)
かつて《時》を拐って自分の物にしようとし、四方世界を引っ掻き回した神話を持つ、混沌側の神。正道神とは兄弟、または姉妹である。
長い銀髪の幼女の姿をしていると言われている。
目立ちたがり屋で派手好きであり、自分の俊足を自慢するのが好き。

「自分のやりたいようにやる」という教えから混沌の神扱いされているが、盗賊や芸人から信仰されており、混沌側の神の中ではマシな方である。

RTAの化身である正道神の兄弟という事から察する事ができるが、元ネタはTASさんである。

  • 覚知神
秩序とも混沌とも異なる、人々の意志をねじ曲げて嘲笑う外なる神の1柱。
祈り持たぬ者どもが信仰する邪神の1柱。シンボルは緑の瞳。
知識神と似ているが、こちらは邪な考えを抱いている者に、無差別かつ学もへったくれもなくいきなり『答え』を与えてくる。例えば、冗談で世界の滅亡を考えた者にその方法を閃かせ、行動させるように仕向けるなどを行う。
知識神と違って答えだけを教えるため、この神が与えた知識を鵜呑みにすると考える事を放棄し、どこか詰めが甘くなる(特に祈り持たぬ者の邪教徒)。そして自分の考えが絶対に正しいと盲信するため、最期まで不都合を他人のせいにして自分の落ち度に気付かない。
そして、覚知神の危険性を知ってもなお、『自分なら上手くやれる』と根拠の無い自信で信仰する者が後を絶たない。
どこか、クトゥルフ神話の外なる神を連想させる描写が多い。

知識神と覚知神の違いの例として、農地の害虫をどうにかしたいという問題を例に挙げる。
知識神はそれに対する毒物劇物の知識や技術を研究し農薬の製造に漕ぎつけようとする過程を重視するのに対し、覚知神は害虫に確実に効く農薬の製造法(=結論)をいきなり伝授する。
一見覚知神の方が手っ取り早くてスゲエと思われるかもしれないが、だがちょっと待ってほしい。その農薬は安全なのか。確かに害虫は一掃されるかもしれないが、残留農薬の影響で数年で農地が不毛になるかもしれないし、農作物に農薬が残留して食べた人に害を及ぼすかもしれない。その害虫が一掃した代わりにそれが天敵だった別の害虫が大発生するかもしれない。
基礎と実績を積み重ねた知識神信者はそれが農薬が原因だと察して使用を中止するなり別の手段を考えるかもしれないが、覚知神信者は過程をすっ飛ばしたために何が原因かわからないかもしれないし神から授けられた知識に間違いはないと信じ切り他人に責任転嫁するかもしれない。
そしてそういう時に覚知神が手を差し伸べるかというと……

覚知神も含め、外なる神は四方世界を自分の思うがままに引っ掻き回す事しか考えておらず、彼の神の言葉は単なる思いつきであり、そこに正しさは無い。

  • 死灰神
覚知神と同じ外なる神。
彼の神の言葉は「弱き者を救え」「悪しきものを滅ぼせ」「不正を糺し、正義をもたらせ」と一見正しいように感じるが、実際は「自分にとって都合のいい完璧で綺麗で美しい世界」という独善的な思考をもたらす邪神である。
この神の言葉に捕らわれた人は「自分の正しさを認めない者は悪であり、殲滅しなければならない」「自分の正義のためなら何を犠牲にしてでも必ず行うべし」という危険思想が芽生え、そこに矛盾があろうとも、めちゃくちゃな理屈でねじ曲げる性質の悪さを見せる。分かりやすい例で言うと自治厨無敵の人
至高神と行動は似ているが、至高神は信徒に善悪の判断を委ねる神であり、思想を押し付ける神ではない。覚知神と同じく、過程もへったくれもなく、いきなり「自分は絶対に正しい」という思想を植え付けるのが死灰神である。
また、死灰神は善意を煽るものの善行を勧める事はせず、彼の神の言葉は秩序も混沌ももたらさないただの「思いつき」である。死灰神の使徒の怒りは四方世界のすべてを焼き尽くし、灰にするまで止まらないのである。

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