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概要編集

キリスト教をはじめ、宗教などで神聖な事業を成した女性に与えられる称号。具体的にいえば、慈善事業にその生涯をささげたり、奇跡のような力で多くの人を癒したといったようなものが多い。キリスト教国における葵の御紋である聖体容器を掲げて敵軍を追い払った聖クララとか、火事をヴェール振って止めた聖アガタ等。

ローマ=カトリックでは、教会の意向による公式な聖女認定が存在し、数多くの女性が聖列に加えられている。ありがたいけども、聖マルガリータドラゴンに呑まれたけど復活したので首はねられたとか、聖カタリナは馬鹿でかい車輪(スパイク突き)で轢き殺されたとか、聖バルバラは大砲の弾ぶち込まれたとか、そういう陰惨な伝承がいちいちつく。


現代では「慈愛に満ちた女性」の敬称としても使用される。


公式に聖女認定されている人編集

聖母マリア

マリーナ

ヴェロニカ

チェチリア

ウルスラ

カタリナ

オディール

エリザベート

ベタニアのマルタ

ジャンヌ・ダルク

ベルナデット

佯狂者クセニヤ



創作での「聖女」編集

概ねで上記のものと大差はない。

イメージとしては清廉潔白、慈悲と博愛に満ちた美しい女性として描かれる場合が多い。また宗教的な関係からか、男女の関係に疎いとされる場合が多く、さらには『世間の悪意』にすら鈍感な風にされる場合もある。

昨今の漫画やライト小説、ゲームなどでもヒロイン属性の一種として頻繁に取り入れられている。性格については、先述したように純粋で世間知らずなキャラクターが多く、天然ボケとして描かれる場合が多い。だが、描写を間違えると徹底的に嫌われやすい属性でもある

そして、なろう系等では肩書きは聖女だが醜悪な性格の女性キャラクターも登場する事が多く、衣装も清楚貞淑とは程遠いパターンがほとんどである。


また、利己的であったとされる人物他者を救うために身を捧げることでファン間から聖女に列せられたという例もある。まあ、彼女の家庭が宗教関係者だったこともあるが。


成功例編集


失敗例編集


白聖女と黒牧師』に登場する聖女編集

あらゆるところで人々のために活動、教会から身分と安全を保障されている。

が、かつては街に災害が起きるという聖女の警告が、人々を惑わす不吉な予言であるとして故郷を追われたり、迫害を受けたりした痛ましい歴史があったことが示唆されている。


また、聖女であることが認められたとしても街に暮らす人々や地域の有力者に死ぬまでこき使われたり、医者にかかれば治る病気でも「聖女が病気にかかるわけがない」として放置、利用されつづけた事実がいくらでもあったと思われる。


これらの歴史に終止符が打たれたのは物語が始まるわずか10年前、西の街で保護されていた聖女・フレデリカが病気にかかっていたにもかかわらず、彼女を保護していた街の有力者の意向により治療を受けられなかったことが西の街の住人が聖女の長が住まう教会に密告、

これ以後、聖女の身分と安全は教会が保障することになった。


‥それでも、街に災害が起きることを警告した聖女に対する迫害は後を絶たないが‥


聖女の魔力は万能です』に登場する聖女編集

「蔓延する瘴気とはびこる魔物」を祓うため降臨した乙女をスランタニア王国では”聖女”という。

”聖女”が降臨するのは瘴気が蔓延したケースのみと考えられるが、瘴気と直接関係がない旱魃や飢饉、疫病の発生などの一般的な災厄も聖女が降臨したことが確認されている。

その証拠に薬師様の日記がクラウスナー城の書庫に重要機密として残されており、

 「弟とも思う愛する人が旱魃からくる飢饉のなか疫病にかかり、明日をも知れぬ容態」になり、

 「疫病を治すため薬を調合する研究に着手したが、日照りのため薬草が育たない」こと、

 「(薬師様が)焦りを募らせていると、金色の光が突如現れて旱魃と飢饉、疫病が終結」

      したことが記述されており、クラウスナー領では薬師様も”聖女”と考えられており、

現在、クラウスナー城で薬師長を勤めるコリンナ

 「愛情こそが聖女になる条件」だと考えている。


これらの記述により、スランタニア王国で”聖女”となった女性は本人の自覚もなく”聖女”として覚醒した例も多かったと思われ、平凡な暮らしに戻ったり、生涯を終えたあと、

 「そういえば金色の光がまき散らされ、奇跡が起きたときにはいつもあの人がいた」

 「いま思えば、あの人こそ”聖女”にちがいない」

         という経歴が王国によって「聖女」として追加認定されたと思われる。


それゆえ、”聖女”の愛情の深さによって発動する魔力がちがう可能性があって、記録には残りにくいものと思われる。


そして、これまでのケースでは”聖女”が降臨するのは1人に限られていたのだが・・・


関連タグ編集

宗教 聖人 聖母

聖男 聖父 聖地


凄女 勢女:同音異語。


王は人の心がわからない - 王ではないのだが、聖女と呼ばれるキャラの多くがこれに当てはまり、これが元で破滅したり後になってその事を強く後悔する事も多い。


pixiv内ではタグ「**さんあなたは聖女だ…」といった具合に組み込まれることもある。

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