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聖女の魔力は万能です

せいじょのまりょくはばんのうです

橘由華によるライトノベル。「小説家になろう」にて、「タチバナ」名義で連載されたWeb小説を元にカドカワBOOKSより単行本化。コミックも連載中。
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概要

橘由華によるライトノベル。
小説家になろう」にて、「タチバナ」名義で連載されたWeb小説を元にカドカワBOOKSより単行本化した。イラストは珠梨やすゆきが担当している。
ComicWalkerにて漫画化し、連載中。担当は藤小豆。

物語

舞台は異世界の国、スランタニア王国。
この国では数世代に一度の割で、国が瘴気に覆われ魔物が大量発生する時代がやって来る。
これまではそのたびに、魔を祓う力を持つ「聖女」が現れ、国を救ってきた。
数百年前、一度だけ聖女が現れなかった時は、儀式により聖女を召喚した。

今回、ジークフリート王の時代、再び聖女が現れず、王と重臣たちはやむなく伝説の「聖女召喚の儀」を行う。
それは過去、聖女が見つからなかった時代に、当時の賢者たちが編み出した秘術であった。
すがる想いで希望を託し、儀式は成功する。

しかし、これまで常に一人だった聖女が、なぜか二人召喚された。日本の20代OL・小鳥遊聖と、女子高生・御園愛良であった。
ところが、儀式を取り仕切っていた第一王子カイルは愛良しか目に入らず、聖をその場に放置してしまう。

アイラは美しき王子たちと共に、聖女として学ぶべく学園生活を送る。その一方で、研究者として職を得たセイは…?。

主要人物

セイ

【仕事絵】聖女の魔力は万能です 表紙


本名は小鳥遊聖(タカナシ・セイ)。「聖女召喚の儀」でスランタニア王国に召喚された日本のOL。
容姿は細身でやや長身。腰までとどくストレートロング。一言で言えば「地味なタイプの美人」である。年齢は20代前半~半ば。
召喚早々、カイルに無視され怒りのまま国を出ようとするも踏みとどまり、趣味のハーブ栽培を生かすつもりで「薬物植物研究所」に就職する。
カイルとその取り巻きたちは同郷のアイラを聖女だと思っているが、実はセイこそが正真正銘の「聖女」である。なお、基礎レベルは55(スランタニア王国最強)。
レベル無限大の聖属性魔法を持ち、性能五割増のポーション製造や伝説級の魔法付与を行うことができる。ステータスにより自身が聖女だと自覚しつつも、召喚当初のわだかまりや一般人として暮らしていきたい想いから周囲には明かさなかった。しかし、仲の良い騎士たちを救うべく癒しの力を発揮し、後述の「聖女の術」を成功させたことで、周囲から聖女として崇められるようになる。
生まれてから一度も男性と交際経験が無く、恋愛に免疫が無い。次々に現れる美形男子たちに戸惑いながら、その中で一番の好みであるアルベルトと惹かれ合い、髪飾りのお礼に十字架ペンダントを贈った。
戦闘スキルは聖属性魔法のみ。生産スキルは製薬と料理。特に料理のレシピは周囲から絶賛されるほど評価が高く、書籍版では化粧品も開発し研究所の利益となっている。
地球ではしがないOLで、召喚当初は過労による顔色の悪さゆえに病人扱いされた。その後も不健康状態に見られていたが、後に自作の化粧品や適度な睡眠で改善し、視力も回復する。

アルベルト・ホーク

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第三騎士団団長。辺境伯家の三男。28歳。美形だが186cm・87kgの大男。金髪に一族特有のブルーグレーの瞳が特徴。
実直かつ真面目な性格で、騎士としての実力も超一流。部下からの信頼も厚い。ヨハンの親友。
先々代国王の姉であった祖母から、美貌と希少な氷属性魔法を受け継ぎ、冷たい印象を与える容姿と、常に無表情でいることから「氷の騎士」と呼ばれている。
幼い頃から、美貌と家柄目当てで長兄に群がる女性を見続けたため、次兄ほどではないが女性不信の傾向があった。
しかし、魔物討伐中に負った瀕死の重傷を、セイの造った上級ポーションに救われ、命の恩人である彼女に好意を抱いて髪飾りを贈った。セイの前では表情豊かで積極的にアプローチを繰り返しており、王宮でも有名。見かけによらず嫉妬深く、セイに触れる同性には不快感を露わにしている。

薬用植物研究所

ヨハン・ヴァルデック
薬用植物研究所の所長でセイの上司。28歳。茶髪にヘイゼルの瞳を持つ。
伯爵家の次男で、顔も良いため貴族の令嬢や夫人に人気がある。しかし本人は、貴族のドロドロした人間関係に辟易しており、結婚もせず貴族社会から遠ざかっている。
アルベルトとは少年時代からの親友で、セイとの恋を面白おかしく見守っている。かなり有能な人物で頭も切れ、優秀な土属性魔法の使い手でもある。

ジュード
薬物植物研究所の研究員。20歳。平民で豪商の五男。セイの同僚で先輩。緑の髪と瞳の美男子。
水属性魔法を持ち、特待生枠で王立学園を卒業後に研究所に入った。穏やかで人懐っこい性格。
web版によるとセイに惹かれており、ゆえにアルベルトの存在を不安に思っている。
しかしセイの側は友人の感情しか持っていない。

王宮

アイラ
本名は御園愛良(ミソノ・アイラ)。召喚時16歳。聖女召喚の儀でセイと一緒に召喚された、日本の女子高生。
ゆるくウェーブのかかった、肩にかかる程度の茶髪。可憐な容姿の、いわゆる「ゆるふわ系女子」。
セイに気づかなかったカイルに聖女として迎えられ、教育の為に王立学園に通う。
しかし、もともと内気で大人しい性格だったこと、異世界に召喚された心細さ、他に頼れる相手がいないことから、カイルとその取り巻きに依存してしまった。
結果として彼らにちやほやされ、リズや、取り巻きの婚約者たちから、反感を買うことになる。
セイについては、途中まで存在すら知らなかった。
実は、少なくとも現在は聖女ではない。(聖女召喚の儀で呼ばれたことから、「修行を積めば聖女になれるだけの資質」は持っている可能性が有る。)
魔法にかけては超一級の素質を持っているが、それでもセイには遙かに及ばない。
王宮での騒動後は誤解が解け、リズたちと和解。後、宮廷魔導師団に入団する。

ジークフリート・スランタニア
スランタニア王国の国王。年齢不詳(推定30代)。息子とよく似た美男子。
後継ぎはカイルと決めているものの、忠告しても様々な失態をしでかす息子に悩んでいる。
父親として息子たちへの愛は有するものの、国王としての責務を優先している。

カイル・スランタニア
スランタニア王国第一王子。15歳。真面目で情に厚い反面、思い込みが激しく直情的な性格。父親似で赤金色の髪の美男子。
優秀な弟への劣等感と焦りから「聖女召喚の儀」を取り仕切り、召喚されたアイラを聖女に迎えた。
だが同じ現場にいたセイに気づかぬ失態をしでかし、彼女を憤慨させる原因を作ってしまう。
しかも、国の都合で召喚したアイラへの罪悪感と、彼女を聖女にしようとする焦りから過保護に陥り、国王やリズたちの忠告も聞かず周囲と軋轢を起こす。
遂には疑心暗鬼に陥って、セイの功績を「自身に対する陰謀」と思い込み、王宮で騒動を起こして父親から謹慎を命じられてしまった。

レイン・スランタニア
スランタニア王国第二王子。カイルの弟。14歳。父や兄に似た美男子で、物腰が落ち着いている。
アイラを聖女にしようとしてトラブルを起こす兄に悩み、状況を改善させるべくリズと画策していたが失敗する。
兄よりも優秀なので彼を次期国王に望む派閥が存在するが、本人にはその気は全く無い。カイルが謹慎処分を受けた後、アイラの後見人を引き受ける。

エリザベス・アシュレイ
通称リズ。侯爵家の娘で、金髪碧眼の美少女。14歳。カイルの婚約者で、年齢以上にしっかりしており、次期王妃としての教育等多忙な日々を送っている。
過保護なカイルに依存気味のアイラを快く思わず、周囲との軋轢を改善させようとレインと協力するも失敗する。
王宮の図書館で出会ったセイを、聖女だと気づきつつも友人となる。王宮での騒動後はアイラや周囲と和解した。

宮廷魔導師団

ユーリ・ドレヴェス
宮廷魔導師団の師団長。濃紺色の髪と瞳を持つ絶世の美青年。実年齢は不明。好奇心旺盛かつマイペースな性格。
先代師団長の養子で、王国最高の魔道師。魔道では天才的な研究者で、基礎レベルは45という国内最強の実力者でもある。国内で唯一「人物に対する鑑定」が可能。
いわゆる学者馬鹿タイプで、魔法にしか興味が無く、周囲からは魔法馬鹿と言われる。
「聖女召喚の儀」で無理をし過ぎた反動で昏睡状態に陥っていたが回復。セイの能力に強い関心を示し、魔法の師として積極的に協力する。

エアハルト・ホーク
宮廷魔導師団の副師団長。アルベルトの次兄。クールな秀才タイプ。
その風貌から、セイは内心「インテリ眼鏡様」と呼ぶ。
銀髪にブルーグレーの瞳を持つ美青年だが、弟と同じ理由で弟以上の女性不信。そのせいもあってか無表情で無愛想。
かなり生真面目な性格で、上司であるユーリの自由行動に頭を抱えている。
数少ない鑑定魔法の使い手で、ユーリが目覚めるまでセイのレベルを魔法付与とMPポーションの摂取量で調査していた。セイを個人的に気に入っており、一時期は部下たちの間で話題となった。

用語

基本

スランタニア王国
物語の舞台となる、異世界の王国。魔法が存在する。人口や他国との関係など、詳細は未だ語られていないが、決して弱小国ではないようである。
街並みはヨーロッパ風。夏服は存在せず、女性は異性に素肌を見せることはマナー違反とされる。
学問は王族や貴族、一部の平民しか学ぶことができない。香辛料は存在するが料理はまずい。しかしセイの活躍で新たなレシピが開発されてからは劇的に変わっている。

瘴気
いわゆる「悪しき陰の気」。スランタニア王国では、どこででも発生する。森の奥や洞窟など、人の住まない暗い場所に溜まり易く、ある一定の濃度を超えると魔物を生み出し、周囲に害をなす。
瘴気が濃いほど発生する魔物も強くなるが、魔物を倒せば周辺の瘴気は薄くなるため、魔物を倒し続ければ害は防げる。
しかし数世代に一度の割で、魔物を倒す速度を遙かに超える勢いで、瘴気が濃くなることがある。そのような時代には、国内に聖女となる乙女が現れ、国を救ってきた。

聖女関連

聖女
スランタニア王国に伝わる伝説。
過去、王国で魔物が大量発生するたびに、魔を祓い、国を救ってきた乙女たちのこと。彼女たちはそれゆえ崇められ、「聖女」と呼ばれた。
彼女ら特有の、極めて強力な魔法を使うことができ、あっという間に魔物が消滅するとされる。
ただそこにいるだけでも、周辺の瘴気を浄化するとされる。
聖女の魔力は他のいかなる者とも質的に異なり、聖属性魔法を使う際は金色の粒子が出現するのが特徴。
王国に伝わる記録によれば、これまで一度に一人しか現れたことがない。
しかし今回の「聖女召喚の儀」では、なぜか二人召喚されることになった。
魔を祓う以外にも、高度な魔法付与など様々な能力を持つ。しかし、その強大で有意義過ぎる能力ゆえ、歴代の国王や上層部は悪用されることを恐れ、聖女の記録をごくわずかしか残さなかった。

聖女召喚の儀
はるか彼方から、聖女となる乙女を召喚する儀式。
スランタニア王国で過去一度だけ有った、「どれだけ瘴気が濃くなろうとも聖女が現れなかった」時代に、当時の賢者たちが総力を結集して編み出したもの。
魔法としての難易度も非常に高く、必要な魔道師やアイテムも多く、通常なら行うこと自体困難、かつ割に合わない代物。しかし今回、背に腹は代えられなかった。

【聖女】の術
聖女のみが使える、超強力な広域魔法。
その効果は主に浄化で、数百~数千の魔物を一度に消滅させたり、魔物を生み出す黒い沼(おそらく瘴気そのものの、高濃度の塊)を丸ごと消し去ったり、が可能。
聖女がこの術を使う時は、聖女自身の身体から魔力が金色の靄となって溢れ出し、それが呑み込んだ範囲をすべて浄化する。光が弾け、それが消えた時には、呑み込まれた魔物も瘴気もすべて消えている。
浄化以外にも、大量の魔物によって焦土と化した森をよみがえらせたり、百人近い怪我人を一度に完治させたり、土壌に活力を与えて普通は栽培できない植物を育つようにしたり、といったことも可能である。
ただし、浄化以外の効果は一般には知られていない。

魔法関連

聖属性魔法
「回復」や「浄化」、戦闘時の支援などを行う魔法。
歴代の聖女たちは皆、この魔法に長けていたとされる。
セイは当初から、この魔法のスキルを「無限大」のレベルで保持していた。

魔法付与
宝石や鉱石などを素材に、様々な魔法の効果を付与すること。
属性魔法のスキルがなければ行えず、付与できる効果も、行う者の能力次第。
攻撃力や防御力を上げる、いわゆる支援系の効果を付与するには、聖属性魔法のスキルが必要。
魔法を付与した「核」は、武器や防具、装身具などに埋め込んで用いられ、それを使う者の魔力に反応して効果を発揮する。
核にいかなる効果が付与されているのかは、鑑定魔法を使わねば判明しない。

鑑定魔法
マジックアイテムなどのステータスを「見る」魔法。
使える者が極端に少なく、宮廷魔道師団にも数人しかいない。
その中でもさらに希であるが、「他人のステータス」を見られる者も存在する。ただしそれが可能なのは、鑑定する側の基礎レベルが、鑑定を受ける側に比べ、互角かより高い場合のみ。

ステータス(人物)
その人間の、能力や適性を表す数値。 職業らしきものも表示される。
通常は本人しか見ることが出来ない。

組織

薬物植物研究所
王宮に従事する研究組織。場所は王宮から徒歩三十分ほど。
薬草栽培の研究と、薬草から製造されるポーションの研究開発を、主に行う。
広大な薬草畑があり、ポーションに必要な希少な薬草を取り扱っている。
研究所の中でも穏やかな職場で、貴族の中でも変わり種が多いこと、所長が緩いことから平民でも偏見は無い。セイの入所後は食堂が設けられ、王宮の食事よりも美味と絶賛されている。

騎士団
王宮に従事する騎士達が属する軍事組織。
現在は、瘴気の強さから各地に出没する魔物が増加し、騎士達を派遣して討伐に勤しんでいる。
第一騎士団は王族の護衛が優先。第二騎士団はセイを聖女として崇拝する者が多く、アルベルトが率いる第三騎士団はセイが最初に貢献した事もあり友好的である。
隊舎という環境から武門貴族以外は平民が多くを占めており、騎士団を脱退後は位が下がり王宮にいられなくなる。

宮廷魔導師団
王宮に従事する魔導師の研究組織。国内で最も優秀な魔導師たちが集まっている。
王宮では魔法付与などの研究を行い、外では騎士団と協力し主に後方サポート要員として討伐に赴く。平民出身が多い騎士団とは違い、大半が貴族で構成されている。
伝説級の魔法付与を成功させたセイを崇拝している。

王立学園
王族や貴族の子供達が通う学び舎。
一般に平民は入学できないが、例外的に、属性魔法を持つ平民のみ特待生枠で入学が許可される。卒業後の進路は研究所や魔導士団、騎士団など。

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