概要
ライトノベル『神達に拾われた男』の主人公。転生前の氏名は『竹林竜馬』。
前世では39歳のブラック企業に勤めるSEだったが、就寝中のくしゃみ4回による枕のずれで頭部を打ち付け死亡。その後異世界セイルフォールの神ガイン、ルルティア、クフォに司る世界の実情を丁寧且つ噛み砕いた説明を受けた上で依頼され、契約。前世の記憶を持ったままセイルフォールに転生することを決める。
ガインから与えられた新たな肉体に転生後は8歳で、その後3年間は森の中で自給自足の生活を送る。設定的には祖父母と暮らしていたが、他界後は天涯孤独。11歳の時、住んでいた土地の領主ラインハルトと、毒を受け負傷した仲間を自宅洞窟に招き介抱した経緯で、生活は大きく一変する。
ラインハルト達との出会いの後
ラインハルトやその妻エリーゼ、娘のエリアリア、父のラインバッハ等様々な人たちと出会い、過酷だった前世とは異なる人の温かさを知る(これについては、リョウマのステータスを確認したラインハルトたちがそこで見た後述の苦痛耐性などのスキルから「祖父母の死後、身を寄せようとした村から虐待されたのでは?」と誤解し、彼に親身に接したから。リョウマ本人は誤解には気付いていない)。
ラインハルト一行とギムルという町に行き、そこで冒険者ギルドに登録、晴れて冒険者となり様々な依頼をこなす。その実力は無双に等しく、前世の知識と発想から中世レベルの世界に現代の保証と福利厚生の姿勢を与える。
また、坑道に巣食ったゴブリン討伐中に自身の研究していたスライムの一種「クリーナースライム」の能力を遺憾無く発揮し、その過程から洗濯屋「バンブーフォレスト」を開業し、そこのオーナー兼店長としても活動している。
性格や能力
礼儀正しく真面目で謙虚な性格。盗賊など一部の例外を除き、誰に対しても丁寧な態度で接するが、純情から冷やかされると照れ隠しに相手を腹パンし、ラブラブな雰囲気の傍ら、ラインハルトから有無を言わさぬ無言の圧力に怯える。また前世の記憶を保っているため、年齢に反して非常に大人びている。一人称は「僕」だが、モノローグでは「俺」(アニメ版ではモノローグも「僕」)。
前世では父親が刀工で剣術や弓を中心に武術の訓練を受けていたため高い格闘能力を誇り、ガイン達に全属性を扱える魔力適正と桁外れの魔力量を与えられている(錬金術もこちらに含まれる)。
また前世ではアニメや漫画が好きなオタクで、好きなことには非常に研究熱心。転生後はスライムに興味を持ち、スライム達と従魔契約を行い大切に育てている。
半面前世では不幸続きで、
- 小学校時代、傷害の濡れ衣を着せられるが、父親に教師の前で殴られる。しかも父親には濡れ衣の真意などどうでもよく、殴った理由が「武術の訓練の時間が無くなるから(=話を切り上げさせるために殴り倒して有耶無耶にした)」とあんまりなものであり、父が自分に怒るどころか無関心なことを直感する
- このことで疎遠になったまま数年後に父親が急死。しかも、仕事に妥協しないあまりに素材などに金を使いすぎて財産を残さなかった上に、仕事場で満足げに笑顔で死んでいた
- 遺産がないため母親と細々と生活、学費に苦労しながら大学を卒業
- 卒業後受かった会社では悪質なデマを流され1年も経たず自主退職を強要
- その後まともな職にありつけず受かった会社が先述のブラック企業
- それでも母を楽にさせられるならと就職した直後に母が過労死。以降は抜け殻のように過ごす
- 酔った上司にビール瓶で頭を殴られる
- 親父狩りに遭い鉄パイプで頭を殴られる
等など、常人では心が折れたり死にかねない目に幾度となく遭っている。そのため、「肉体的苦痛耐性レベル」「精神的苦痛耐性レベル」が非常に高い。
以降、ネタバレ注意
転生時ガイン達から多くの力と人との繋がりを与えられたリョウマだが、前世でも地球の神から才能を授かっていることが異世界の神セーレリプタによって判明した。その才能とは…。前世で不幸続きなのも、キレやすい状況を作り上げてその「才能」を発揮することを促すためと推測される。
前世では、その強靭な精神力故に最悪の事態にはならなかったが、転生後は少年の体になった影響で精神も若干退行しており、そのために悪党と対峙した時などにキレて相手を必要以上に痛めつけたりとその「才能」が表に出る場面がごくまれにであるがみられる。
今のところ、被害を受けたのは悪人だけな上にリョウマもすぐに自省したりと大ごとにはなっていないのだが……。
何故、地球の神がこのような「才能」を与えたのかは不明である(異世界の神たちも、リョウマが地球の管轄から離れていることもあり、直接聞けていない。ただし、セーレリプタは「育成ゲーム感覚だったのでは?」と推測している)。
関連タグ
リョウマ…同名&ハイスペック繋がり。こちらは青年。
殺人鬼:上記の通り、こうなってもおかしくない前世を「送らされて」いた。