概要
『Fate/staynight』に登場するセリフの一つ。
選定の剣により王として選ばれたアーサーは人々の求めた理想の王として振る舞う余りに、村一つを犠牲にするなどの到底人とは思えない所業をする事もあった為に、部下からは恐れられ、彼女の元から去っていく騎士も現れた。
その中の一人が去り際に吐露したセリフがこのセリフだと言われている。
このセリフを発した人物は不明であったが、後に円卓の騎士の一人であるトリスタンの物と判明しており、当の本人は王の苦しみを理解しようともせずに吐き捨て、あまつさえ円卓を去った事に負い目を感じている。
サーヴァントとして召喚された際には共に苦しもうと決心させた程(なお、当のセイバー本人はトリスタンの事を全く恨んでおらず、むしろ素晴らしい騎士として語っていた)。
この言葉はランスロットにも響いており、ランスロットが狂気に落ちるきっかけとなったらしい(お願い!アインツベルン相談室より)。
彼らもまた理想の王のイメージを求める余りに、王の心が理解できていなかったのである。
『Zero』にてその理想に殉じる王として振る舞うあり方を「そんな生き方は人ではない」、「臣下を救うばかりで導く事をしなかった」とライダーに評されている。
『strange Fake』ではそれに付け加えるように「神の如き正しさを追い求める道は、最後には民を選別する事になるぞ…」とその理想の危うさを指摘されており、様々なIFを描く『Grand Order』ではそれが最悪の形で現実になってしまった。
そして、その生涯を夢として幻視したある少女は「あんな人生、冗談じゃない」と、まるで怨嗟のように呟いた。
転じて…
専ら二次創作などでは上記のようなシリアスな意味合いで使われる事は全くなく、セイバーが空気の読めない言動やまさに外道な行為をしている作品に対して付けられるタグとなっている。
二次創作でなくとも公式作品や公認作品でも実直な性格故にうっかり人を傷付ける言動をしてしまう事が多々ある。(ダイエットの事で思い悩む桜に「対して私は太らないだけです」と言ってしまったり、アーチャーの筋力に対して率直な感想を述べてしまったりなど。)
『FGO』リリース以降はピックアップすり抜けで王がやってきた時のツッコミとしても使われているとか…。
また、王とは上記の通り、セイバーの事を指す為、金ピカとかゲーム大好きな王とかエジプトの王様とか皇帝陛下のようなFateシリーズに数多くいる王様には使われる事のないネタである。
一方で男の方の王に対する使用例も稀に見られる。主にイケメン騎士様が乙女心をわかってない時に使われているようだが、二次界隈で囁かれている「Proto時空の円卓はみんな女の子」説が仮に事実だとすればそれはそれでシャレにならない。
実はFGOではある人物に対して使われた事があり、これが終盤への伏線にもなっている。
型月界隈では、専ら
これらを指して「人の心がわからない」とネタ交じりに揶揄されることがある。
これについては作品ファンのみならず型月サイドも把握しており、むしろ逆にネタとして取り入れている。
表記揺れ
関連イラスト
関連タグ
赤セイバー:彼女もまた民とのすれ違いを経験しており、自らの破滅に繋がっている。
八華のランサー:その出自が原因で、人の心が本当にわからない戦国武将。
円卓の奇人、マーリンシスベシフォーウ!:逆に王の周囲の人達が理解できない事やってる際に使われるタグ。特にマーリンは王がこうなってしまった原因を作った元凶の一人で、こちらは二重の意味での人でなしである。
常磐順一郎:「寂しい時くらい大丈夫って言わないで、ちゃんと寂しいって言いなさい!寂しい時に寂しいって言えない人間なんて、人の痛みが分からない王様になっちゃうぞ!!」とやがて王となる人物を叱っている。
エルリーゼ:アルトリアと同様「人の心がわからない」振る舞いを続け、結果的に後悔をする事となる偽聖女。