まさしく世界を救う戦いである!
余は、余が統べるためにこそ あらゆる敵を灼き尽くし、遍くすべてを救おうぞ!
プロフィール
真名 | オジマンディアス(ラムセス2世) |
---|---|
クラス | ライダー |
性別 | 男性 |
身長 | 179cm ※ |
体重 | 65kg |
サーヴァント階位 | 第五位 |
出典 | 史実 |
地域 | エジプト |
属性 | 混沌・中庸・天 |
好きなもの | 支配せし物全て |
嫌いなもの | 自らの肉体の脆弱 |
設定担当 | 桜井光 |
ILLUST | 中原 |
CV | 子安武人 |
演 | 本田礼生 |
※ 生前の最大身長は180cm以上と予想される。だが、最愛の妻ネフェルタリが二人目の王子を生んだ頃の自分こそが全盛・頂点であろう、と彼は自称する。
概要
『Fate/Prototype 蒼銀のフラグメンツ』に登場するライダークラスのサーヴァント。
マスターは伊勢三玄莉。サーヴァント階位は第五位。
「王の中の王」「神王」を自称し、自分の絶対性を疑わず傲岸不遜に振る舞うが、それに見合うだけの実力は有しており、今回の聖杯戦争どころかむしろ歴代『Fateシリーズ』のサーヴァント達の中でも屈指の強さを誇る。本編中でもその力を遺憾なく発揮する。
しかし、その召喚は実質的には自殺行為とも取れる超絶ハズレサーヴァント筆頭であり、燃費についても、本格的な運用をするためには優秀なマスターをもってしても複数の大型魔力供給路を要する地雷サーヴァントである。そのため、伊勢三についたのは例外中の例外である。
真名
エジプト最高のファラオと名高いエジプト第19王朝の建設王、『ラムセス2世』。
真名として使用されている『オジマンディアス』は彼のギリシャ語名である。
紀元前十四~十三世紀頃の人物で、広大な帝国を統治した古代エジプトのファラオのひとり。オジマンディアスの別名は彼の即位名「ウセルマアトラー」のギリシャ語訳である。オシリスの如く民を愛し、そして大いに民から愛された。「メリアメン(アメン神に愛される者)」とも呼ばれる。
ヒッタイトと戦うも、やがて和平を結ぶことで古代エジプトに「交流」による繁栄をもたらした名君である。時には勇猛な将軍であり、世界最高の美女たちを娶り百人を超す子を成した男であり、現代にまで残る多くの巨大建築を残した人物としても知られている。
上記の通り生涯を通して多くの美女を妻にした愛妻家であるが、その中で最も愛するヒトは彼が生涯で唯一「敬愛」した第一夫人ネフェルタリである。
それは彼の召喚条件にも如実に表れており、彼に関わる神秘は数多くあれど、通常の聖杯戦争において彼をサーヴァントとして召喚することが出来る触媒は最愛のネフェルタリに関係する遺物のみである。ただし、それを行う事は彼の妻の墓を暴いたことと同意義であり、激しい怒りを買うこととなる。そのため、召喚したと同時に殺されることが殆ど(ネフェルタリの墓は墓荒らしによって荒らし尽くされており、現在あらゆる宝物はおろかネフェルタリの遺体は膝しか残っていない)。
召喚者は何らかの理由で興味を引くなどのきっかけがない限り、一族ごと殺される事になる。
縁召喚でで呼び出された場合は不明。
「なぜ、そんな彼がカルデアと快く契約しようとする気になったのか?」という疑問については『FGO Material Ⅳ』において言及がある。曰く……
「第一の現界(注釈:これがフラグメンツの時なのかどうかは不明)に際して、自らの遺体がカイロの博物館へ保管されていると知った彼は、ある種の諦念の境地に立たざるを得なかった。霊廟から移動されたことで、最早、古代エジプトの神話観の下、歴代ファラオの一人として本来の肉体で再生されることはない、と。ならばせいぜい、やりたいようにやるまでのこと。かつてのように完全な肉体を維持した上での不老不死を望むも良し、不遜なマスタ一を排除して消え去るもよし、地上に君して無辜の人々へと繁栄をもたらすのも良し。そして、今。新たな現界にあたって。人理の危機とあらば、成る程、今度こそ世界を教わねばなるまいと彼は考え至る。かつては為せなかったが、勇者として相応しき者多きカルデアならば、あるいは――」と。
人物
一人称は「余」。
褐色の肌と太陽の色をした眼を持つ男性。
オフの時は、自信家な性格を示すように上半身の肌を堂々と晒して、黒いジャケットを着ている。
前述の己の絶対性を疑わない傲岸不遜な性格に加えて苛烈な気性をも併せ持ち、洞察力に優れるセイバー曰く、後述の「東京を焼き払う」という宣言も単なる脅迫や挑発では無いとの事。
使い魔越しで己を観察していた幼き日の玲瓏館美沙夜の器を見定めて女王の資質を評価するなど鑑識眼に優れ、自分が認めた者や気に入ったものには大らかかつ寛大に接する。
特に好むのは生まれながらに王の力を有し、その責務を理解する者とのこと。
妻たちや義兄弟、民の幸福を本気で願う理想的な統治者としての一面も併せ持ち、聖杯戦争の参戦理由も「自分が統治者として受肉して皆を救うため」である。
※ 先述&後述の「東京を焼き払う」宣言も、一見単なる虐殺宣言でありライダーも実行するつもりだったが、セイバーのマスターである沙条愛歌の願いが確実に世界の破滅を招く事・ライダーがセイバーを"無辜の民を見捨てない騎士"と見なしている事も考慮すると見方が変わるかもしれない。
能力
大英雄三騎を同時に相手取り、規格外の実力を持つ沙条愛歌をして「勝ってしまうかも」と評される程の実力者。愛用の短刀だけで三騎士と相対しても構わないという絶大な自信を持つ。
『FGO』では、上空の『闇夜の太陽船』から様々な光線(全方位から取り囲む、魔法陣で威力強化、光柱を上げる)を放ち、エクストラアタックでは、『熱砂の獅身獣』からビームを繰り出す。
ステータス
マスター | 筋力 | 耐久 | 敏捷 | 魔力 | 幸運 | 宝具 |
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伊勢三玄莉 | C | C | B | A | A+ | EX |
藤丸立香 | C | C | B | A | A+ | EX |
保有スキル
対魔力(B) | 詠唱が三節以下の魔術を無効化する。大魔術・儀礼呪法であっても殆どダメージを受けない。 |
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騎乗(A+) | 騎乗の才能。獣であるのならば幻獣・神獣のものまで乗りこなせる。ただし、竜種は該当しない。 |
神性(B) | 神霊適性を有する。ファラオは時代等によっていずれの神に連なる者か変化するが、彼はラー・メス・セスすなわち太陽神であるラーの子であり、化身とされる。 |
カリスマ(B) | エジプトを支配し、大軍団を指揮してパレスチナ、ヌビア等の各地を制覇することで古代エジプト王朝に多大な繁栄をもたらした。 |
熱砂の神王(A) | 「カリスマ(B)」が変化したスキル。詳細不明。 |
皇帝特権(A) | 本来所有していないスキルを短期間獲得することができる。Aランク以上であるため、肉体面の負荷(神性など)をも獲得する。 |
太陽神の加護(A) | オジマンディアスは太陽神ラーの加護を受けている。 |
宝具
闇夜の太陽船(メセケテット)
- ランク:A+
- 種別:対軍宝具
- レンジ:1〜99
- 最大捕捉:500人
「これぞ、蛇を屠る蛇である!太陽によって焼かれよ!『闇夜の太陽船(メセケテット)』!!」
騎乗兵の資格を得た所以である箱舟。太陽神ラーの駆る船を、自身をラーそのものであると見做す彼は我が物として使用する。船全体が太陽と見紛うほどの輝きと灼熱を発し、超音速で飛行する。「蛇を屠る蛇(ウラエウス)」と呼ばれる、太陽の力を具現した黄金の魔力光は一夜で東京全域を火の海に変える火力を持ち、核戦争の発生を想定して設計されたシェルターとしての面を持つ地下工房を容易く粉砕してみせた。空間から舳先のみを出現させ、砲台のように使用することも可能。
なお『FGO』ではエクストラアタック以外の通常攻撃は全てこの箱舟からされているという設定。この船はプレイヤーに見えない画面外から光線を放っているので、このライダーの「乗り物」は何なんだ!?と困惑した初見マスターも多かったようだ。
熱砂の獅身獣(アブホル・スフィンクス)
- ランク:A
- 種別:対軍宝具
- レンジ:2〜50
- 最大捕捉:300人
「恐怖の父、荒ぶる炎と風、天空の化身――『熱砂の獅身獣(アブホル・スフィンクス)』!!」
早い話がスフィンクス。純粋種の竜に並ぶ幻想種たる“神獣”。大型トラック以上の巨体。
その身体能力はサーヴァントに匹敵し、物理法則を無視したかのような速度で空中を疾走し全方位攻撃を行える。主な武器は強靭な前足の爪と獅子の牙。しかもそれらを衝撃波が発生する程のスピードとパワーで振るう。爪は魔力によって赤熱化させることも可能。
『FGO』においては、第1部6章の序盤から早々に雑魚敵として何体も登場する。男性型の通常版(スフィンクス)と女性型のマリカスフィンクスが出現する。基本クラスはキャスター。
竜に並ぶと称されるその強さは伊達では無く、生半可なサーヴァントを遥かに凌駕するHPと攻撃力でこちらを攻め立て、全体デバフでこちらを弱体化させてくるその姿は、第6章が今までとは比較にならない過酷な戦いになるであろう事をプレイヤー達に予感させた。一方『ハロウィン・カムバック!』ではニトクリスに貸し出されていたのだが、環境に適応出来なかったため大幅に弱っている。実は神性スキルと各々性別が存在し、そこを突ければ比較的攻略しやすい。
光輝の大複合神殿(ラムセウム・テンティリス)
- ランク:EX
- 種別:対城宝具/対人宝具
- レンジ:1~99
- 最大捕捉:800人/1人
「褒美をやろう……光無き者。」
「全能の神よ、我が業を見よ!そして平伏せよ。我が無限の光輝、太陽は此処に降臨せり!『光輝の大複合神殿(ラムセウム・テンティリス)』!!」
彼の心象と生前の威を具現化させた固有結界。
古代エジプトにおいて建造された光り輝く神殿が複層的に折り重なって偉容を為す、全長数kmにも渡る超大型複合神殿体。生前に「過去・現在・未来すべての神殿は自分のためにある」と宣言したことと、実際に過去に建造された数多の神殿にまで手を加え美化を施し、我が物としたことにより、生前自身が建築した神殿のみならず、自分が関わっていない神殿まで複合されている。
詳細は該当記事を参照。
活躍
魔術師・伊勢三玄莉に召喚された直後、最愛の妻の遺品を暴き立てて触媒に使っていたことで激怒し、自身の脱落も覚悟で伊勢三一族の抹殺を考える。しかし彼が魔術師として命がけの戦いに臨む覚悟だけはしていたことから一旦は処分を見送り、その後の工房探索で出会った幼い伊勢三杏路の中に自分の嘗ての親友と似た聖性を見出し、考えを改めた。その後、マスター同士の同盟の使者として玲瓏館邸を訪れ、そこで見た幼い美沙夜が秘める“王者の気風”に興味を抱き、同盟を承諾。
玲瓏館邸でのセイバー・アーチャー・ランサーVSバーサーカーの戦いに乱入したことで聖杯戦争に本格参戦。挨拶代わりにマスターを失いながらも懸命に戦っていたバーサーカーを宝具の一撃で容赦無く焼き払い、後に三騎士のサーヴァント全員と決着を付ける為、東京湾上に己の宝具である神殿を展開。「“招聘”に応じなければ東京全域を焼き払う」と彼らを挑発する。
他作品での活躍
Fate/Grand Order
メインシナリオ第1部第6章『神聖円卓領域 キャメロット』と共に実装。レアリティは☆5。
エルサレムの地に“自身が統治していた頃のエジプト領”を領地・領民まるごと召喚。ニトクリスと共に獅子王と敵対する。実はカルデアマスターが訪れる以前に人理崩壊の元凶である十字軍を滅ぼし、彼らの持つ聖杯を回収し、勝手に人理定礎を終えてしまっていた。だが同時に召喚された獅子王が独自に人理焼却から人類を護るための人類保管計画を始めたため敵対。相打ちを恐れて不可侵条約を結んでいたものの、主人公との交渉(物理)によって援護要請を受理し、聖都攻略に力を貸す。攻略の只中、獅子王がついに「最果ての塔」を降臨させ、聖都全体をその外殻で覆った際は、これを破壊すべく全力を尽くした。詳細は割愛するが、スケールのデカすぎるやり方であった。
カルデアに召喚されたオジマンディアスは、当初シミュレーターによって大神殿の一室(王の間)を再現し、ほとんど外に出ることもなく引きこもっていた。自身の幕間の物語では、ニトクリスがこの状況を危惧しており、引きこもりから脱却させんとマスターに助力を願っている。
イベントでは『ネロ祭 再び』で元祖金ぴかの王様と、ファン待望の金ぴかコンビを結成。表向きは気が合う感じだが、互いに“唯我独尊”の自己至上主義なので、ウマが合う割には水面下でライバル心をぶつけあっているような、メンドクサイ関係。というかどちらも「余(我)の方が上」と思っているのでアンジャッシュめいて仲良く見えるだけである。→天地驚愕の同盟
2016年ハロウィンイベント『ハロウィン・カムバック!』では、事件の黒幕として登場。
しかし真意は、クレオパトラの“女王であり続けよう”とする頑迷な態度を和らげるための“先輩ファラオとして”のお節介であり、悪意はなかった(チェイテ城にピラミッドをぶっ刺すのはどうかと……)。なおこのイベントでニトクリスを含め、四騎クラスにファラオが揃い踏みすることに。
ゲーム上での性能
実装時点で☆5ライダー最大のATKを誇る攻撃型。HPはドレイクと同値で最下位だが、「皇帝特権」の確定HP回復の恩恵で見かけ以上によく粘る。☆5ライダー共通の《Quick:1/Arts:2/Buster:2》のセイバー型のカードバランスをしており、どの攻撃も多段ヒットするため、NP効率は高め。一枚しかないがQuickの性能も良好で、チェインを組めばそこそこスターを稼いでくれる。
スキルは、味方全員の攻撃力をUPさせる「カリスマ(B)」、自身のHP回復&確率で攻撃力と防御力をUPさせる「皇帝特権(A)」、味方全体のNPを20チャージしつつ強化成功率をUPさせる「太陽神の加護(A)」。攻撃UPスキルが2つもあり、「皇帝特権(A)」の欠点であるランダム強化の成功率を「太陽神の加護(A)」で底上げ可能という、強力なラインナップで固められている。「太陽神の加護(A)」の効力は味方全体に及ぶため、同じく「皇帝特権(A)」を持つネロやクレオパトラはもちろん、同様のランダム強化スキルを持つスカサハやニコラ・テスラなどと併用するのも効果的。
宝具は『光輝の大複合神殿』。種別はBusterで、効果は【敵単体に超強力な攻撃&宝具封印状態を付与(1ターン)&防御力ダウン(3ターン)〈オーバーチャージで効果アップ〉】。
演出としては対象の上下から現れたピラミッドによって対象を圧殺する豪快なものである。
単体かつバフを盛った状態でブッパできる上に、宝具封印による敵チャージの遅延と防御力ダウンによる後続への援護も兼ね備えるため、対ボスサーヴァントとしては☆5でも抜きん出た性能。
劇場版後編に合わせて強化クエストが実装され、「カリスマ(B)」が「熱砂の神王(A)」へランクアップし、【〔陽射し〕フィールドにおいてのみ、自身に毎ターンスター獲得状付与(3T)+味方全体のクリティカル威力アップ(3T)】が追加。かつてのガウェイン卿と同様に限られたフィールドのみというのがネックで、追加効果の恩恵は少なかった。だが、その後の『6周年記念強化クエスト』で宝具が強化され、【自身に「フィールドを〔陽射し〕特性にする」状態を付与(5ターン)&自身のスキルチャージを1進める】が追加された。これにより、クエストに関係なく「熱砂の神王(A)」の追加効果が得られるようになった他、より高い回転率でスキルを回せるようになった。
ただ、やはりというか素材が重めで、霊基再臨とスキルLv上げに6章の新素材「愚者の鎖」が大量に要求されるのがネック。ファラオを養うのも安くはないのだ。育成が御大尽になるものの、HPの低さをカバーできれば頼もしいことこの上ないため、じっくり腰を据えて育てていきたい。
Fate/Grand Order Arcade
アーケード版第六特異点でも☆5サーヴァントとして登場した。最初こそ訳あって弱体化されていたものの、後半にてなんと疑似魔神柱「アモン・ラー」として味方で参戦。なぜかアーケード版のカルデアのことを「彼方のカルデア」と呼んだり「また戦っているのか」とアプリ版のことを記憶しているような発言をしていたり、アーケード版の黒幕について知っているような素振りを見せる。
バリエーション
黒化英霊
『Fate/prototype』の時間軸において沙条愛歌の配下として蘇ったオジマンディアス。一応自我は持っているが、強すぎる自我を持っていた為か彼の場合は念入りに調整されている。黒化したアーラシュと共にアーチャーと戦う。言わずもがな、黄金の王という共通点がある他、オジマンディアスは『Fate/Zero』でいう所の愉悦してる方のAUOポジションである。
人間関係
生前
初めて娶った妻で幼馴染み。
生前、多くの妻を娶ったが、現代の思想を受け入れた現在は「今、ネフェルタリさえいれば、側室は一人も要らなかったかもしれない」と自身が述べるほど別格の存在であり、非常に仲が良く対等な関係だった。残念ながら若くして亡くなってしまったが、最近の通説では40代後半頃らしい。若いといえば若いが、当時のエジプト人の平均寿命は40年ほどだったため短命というわけではない。イラストでは未成年時代のオジマンディアスとネフェルタリ、モーセの3人が描かれている。
通常の聖杯戦争においてオジマンディアスを召喚する場合、彼自身の遺品(作中では生前の彼の弓や条約の碑文、自分自身たるミイラなどが挙げられている)では召喚出来ないため、触媒にはネフェルタリの遺品を使う必要がある。ただし、その方法でオジマンディアスを召喚すると、ネフェルタリの墓暴きをしたということになるため、召喚したマスターはほぼ間違いなく彼の不興を買う(というか、むしろその不届き者を手ずから抹殺するために召喚されている節がある)。
親友にして義兄弟であるナルナ(ヘブライ)人の少年。
ネフェルタリとも幼馴染みで親友であり、笑顔で仲良くしている3人のイラストが描かれており、モーセは2人を傍らで見守っていたのが窺える。オジマンディアスは、モーセの方が知に長けていると尊敬しており、ナルナ人でなければ、彼がファラオになっていたとさえ思うほど。
ファラオになった後に断絶し、別れることになる。だが決別してなお、死してなお、彼に対する敬愛は揺るがない。マスターがモーセに似ていたり、その面影を感じられる人物だと判断されると彼から興味を抱かれ、瞳が見たいと顔を覗き込まれたり、好印象を持たれて彼と信頼関係が築ける。
カエムワセト
実の息子にして、側室との間に生まれた第四王子。
過去のエジプト王朝の研究や、その遺跡の修復を行った「世界最古の考古学者」とも言うべき人物であり『FGO』では水着エリセのバレンタインストーリーにて言及がある。
ムワタリ2世
敵対していたヒッタイトの王。
互角の戦いを繰り広げ、最終的に講和条約を結んだ。
Fate/Prototype 蒼銀のフラグメンツ
伊勢三玄莉
自分を召喚したマスターなのだが、ネフェルタリが眠る墓を荒らし彼女の遺品を勝手に使った事や、一般人から生命力を平気で奪い取る精神性等から印象は最悪。召喚直後は"彼に使役されるよりはマシ"と言う理由で脱落も覚悟して殺害しようとした。本家でいう間桐臓硯に近い人物。
召喚者の息子。
生前の義兄弟モーセの面影を見た為か非常に好印象である。
伊勢三一族がオジマンディアスに殺されずに済んだのは彼のお陰。
キャスターのマスターの娘。
その女王の気質を見たことで彼女を同盟者として認める。
敵対者の1人であり、『蒼銀のフラグメンツ』におけるセイバーのマスター。
見た目は幼い少女である彼女を「世界を喰らう女神(ポトニアテローン)」とまで呼び、討ち果たすべき敵と見なしている。あちらもオジマンディアスを明確な強敵とみなしていた。
沙条愛歌の妹で『蒼銀のフラグメンツ』後の物語、『Prototype』におけるセイバーのマスター。
オジマンディアスは彼女とは面識はないと思われたが、『FGO』の2023年水着イベント『サバフェス2』で綾香の名を口している。この発言により、オジマンディアスは綾香を知っているという真相が不明だった『Prototype』の戦いをほんの少しだけ知ることができた。
プライドの塊であるオジマンディアスが生前、その在り方に尊敬の意を表し認めた大英雄。
同じ時代を生きていたため、その名は彼の耳にも届いている。アーチャーの決死の一撃は、大神殿の防壁に大穴を穿った。『FGO』では、終局特異点で、第六特異点で同じ時代に召喚されていた縁で同じ戦場に召喚されることになる(第六特異点では残念ながらニアミスだった)。
当初、明らかにやる気がなく帰ろうとしていたオジマンディアスが、アーチャーが後ろから登場した瞬間に驚愕しており、その後彼が奮戦の意を見せると踵を返して共闘してくれた。
東京湾での決戦にて、上記のアーチャーと同じく、その在り方に尊敬の意を表した勇者。
「無辜の民を見捨てない騎士」である彼の高潔で清廉な精神はオジマンディアスの興味の対象であり、アーチャー共々「勇者」と称している。その一方、カルデアで再会してからは度々、煮え切らない態度を見せる姿に痺れを切らす場面もある。特に彼の幕間では「口を挟む気はない」と言っておきながらも彼を気にかけており、助っ人と一緒に物理的な方向で間に割って入っている。ちなみに彼が普段は大人しくしているのも知っている。
Fate/Grand Order
第1部6章にて共にエジプトを守った冥界の女王。
彼女は若いうちに亡くなったので見た目は少女の姿のままだが、オジマンディアスから見るとかなり先輩の"ファラオ"であり、母のような女性と捉えている。一方で、ニトクリスは自分のことをファラオとして未熟と感じている。なぜかというと、復讐を完遂したらさっさと自決してしまったので何も成せていないからだという。対して、オジマンディアスは己の優位性を信じて疑わない事から、二人の関係は主君と臣下のそれとなっている。彼女自身もそれを望んでいるが、オジマンディアスとしては自分の評価を必要以上に卑下してしまう彼女の内気で内罰的な性格を気にかけている。そのため、彼女の幕間の物語では彼なりのアドバイスをした。基本的に共に行動しており、『FGO』の本編やイベントで活躍する際はセットで登場していることが多い。
契約したマスター。目覚めの運動や力試しで何度も戦闘を吹っ掛けた。
劇場版ではオジマンディアスに進言する主人公の姿が描かれている。その姿は彼の好む王のそれでは決してないが、そこに一度モーセの面影を見ている。カルデアに召喚された後に幕間の物語で再度見分したところ、「聖人」であるモーセに本当に似ているかと言われれば、そんなに似ていない「ただの人間」であるらしいが、その面影は感じているらしく顔を覗き込んで来たりする。
完全に似ているわけではないが、ただの人間の生き足掻く様が、これほどに人を惹きつけているのは十分な見所であると見なしている。あくまでも立場は自分が上であると強調はするが、マスターとしてもそれなりに認めてくれているらしく、バレンタインイベントではチョコのお礼としてスフィンクスの仔をくれるほか、宝具の舟で夜空のクルーズに連れていってくれる。
第1部6章にて、己に説教をしてきた聖人サーヴァント。あくまで「自分の民のみを救う」ことを良しとしたオジマンディアスに、「世界を救う」ように呼びかけた女性。
ちなみに彼女によると弟子の一人に顔と我儘な所がそっくりらしい。
第1部6章で出会ったカルデアからやって来た美女(?)。
その姿がかなり好みなようで、「美しいものよ。」と言ったり、AC世界でも共闘した際に「その姿、なかなかに美しいな……」と彼女を見て改めて感心していた。
第1部6章での最大の敵。
彼女と戦えば共倒れになりかねないとの判断から、当初は休戦協定を結んでいた。
オジマンディアスの幕間で獅子王ではないアルトリア・ペンドラゴン(槍)が彼と再会しており、彼女を見たオジマンディアスは「美女よ!」とテンションが上がっていた。その際に「ネフェルタリには見せられぬな。」と何やら良からぬことでも考えているような発言をしている。
AC世界で共闘した際、彼女の笑い声を何としてでも記憶として持ち帰るとも発言している。
第1部6章にて対立した暗殺教団の創設者にして、難攻不落の大神殿のど真ん中で自分を首チョンパしてきた恐るべき相手。首を斬られて初めてその存在に気付き、神殿の加護のおかげで死なずに済んだものの、しばらくは気を抜くと首ポロリ状態だった。実は、オジマンディアスが最初に主人公に会った時に手を貸さなかった最大の理由は、「キングハサンの動向が読めなかった(主人公側に付くことでキングハサンが敵に回ると困る)」から。2度目に主人公と対面した時には「勝ち目のある戦いであることを示せ」と戦闘を吹っかけたが、この時点で主人公がキングハサンの協力を得ていることを知っていたらそもそも試す必要なく即決で手を貸していたと述べている。
自身及びアルトリア・ペンドラゴン(槍)の幕間や『ネロ祭 再び』で共演。
不思議なことに気が合うようで「輝ける黄金の王」同士。互いに「太陽の」「黄金の」と呼び合う。詳細は天地驚愕の同盟を参照されたし。オジマンディアスの幕間の物語では、主人公とニトクリスのお願いによってシミュレーター内の複合大神殿を出てカルデアでの休息を取りに来た所、カルデア内は歩き慣れていないだろうと、ギルガメッシュが案内役を買って出る。そして幕間繋がりからなのか、後からやって来たアルトリア・ペンドラゴン(槍)を入れて5人でテレビゲームをやりに行くというとんでもない光景が見られる。ちなみに王としての在り方は、「神に庇護される事を良しとせず、神と決別して人の力で世界を築く(自身が神の半身である事も嫌う)」ギルガメッシュに対し、「自身を神の化身とし、神の恵みを等しく民に分け与える」オジマンディアスとではかなり真逆である。このことは『FGO』本編である6章と7章の彼らを比較してみればよく分かる。
2016年ハロウィンイベント『ハロウィン・カムバック!』にて共演した最後のファラオ。
人理焼却に際して召喚可能となるも、生前からの“女王然とした在り方”を通そうする彼女の堅苦しさを慮ってちょっとばかりお節介を焼くことになる。その後、彼女の身に降りかかったハプニングを見て大爆笑し、珍しく地面を転がるほどマジ笑いしている。
ニトクリスの幕間で共演。
彼もまたファラオであり、劇中では仲良く酒を飲み交わす様子が見られる。イスカンダルとニトクリスやクレオパトラも交えて、皆で世界周遊などやってみても悪くないと考えているようだ。
太陽の加護を持つ英霊繋がりで、第1部6章ではファラオ扱いしていた。
しかし、円卓の騎士として愚直すぎる彼のことは気に食わない模様。
太陽の王子であるという共通点を持つ者同士。
カルナが「神性B以下の太陽神系の英霊に対し、高い防御力を発揮する」ことに加え、神性持ちであるためオジマンディアスの宝具封印が効かず、更にはカルナ側は神殺しの宝具を持っていること等からオジマンディアスにとっては相性の悪い相手でもある。
それぞれの神話の太陽神の化身同士。
当然ながら自分が兄だと思っており、彼女からは兄もしくは兄上と呼ばれたいようだ。
義兄弟であるモーセの子孫達。
現状は作中や幕間の物語、ボイスなどで言及されたり、オジマンディアスと彼らが会話をしているところはないが、喧嘩別れしたモーセの子孫達なので何かしら思うところはあるのかもしれない。
ネルガル
メソポタミアの冥界の神。
直接的な関わりはないが2017年クリスマスイベント『冥界のメリークリスマス』でネルガルのイメージ映像としてオジマンディアスが登場しており、(オジマンディアスがネルガル役を演じていた)冥界神と太陽神で属性は真逆だが、どこか似ているのかもしれない。ちなみに同じ羊飼いという理由だからなのかドゥムジのイメージ映像はモーセの子孫ダビデであった。
2023年水着イベント『サバフェス2』で共演。
オジマンディアスが作ったアルトリアゲームの完成度の高さを褒める際に「オジマン」とあだ名で読んだことでニトクリスに不敬だと叱られていたが、あだ名で呼ばれた当の本人は満更でもない様子で、二人は交流があり仲が良いのかもしれない。
2023年水着イベント『サバフェス2』で共演。
彼女をじっと見つめて聖剣使いに似ていると彼を思い出し、これまで真相が不明であった『Prototype』の情報を少し言及していた。また、異聞帯や別次元だろうがアルトリアとアーサーは同一人物であるのがオジマンディアスの発言で明瞭になった。
第2部7章『黄金樹海紀行 ナウイ・ミクトラン』にて登場したニトクリスの黒化英霊版。
こちらの彼女は自身のことをオジマンディアスの姉、あるいは母のようはものだと自称しており、通常のニトクリスとは真逆であるが、消耗が激しい気がするため強めな態度ではないようだ。
余談
『FGO』での召喚時の台詞「我が名はオジマンディアス。王の中の王。全能の神よ、我が業を見よ――そして絶望せよ!」はイギリスの詩人パーシー・ビッシュ・シェリーのソネット『オジマンディアス』の一節を訳したものである。英語版では原文がそのまま用いられている。
詩の中では、砂漠の遺跡の中で朽ちた像の台座に刻まれた碑文、という形で登場する。
パーシーは『フランケンシュタイン』作者メアリー・シェリーの夫である。
『FGO』ではCVが子安武人氏であることや、色合い、口調、エジプトにいること、さらに首が切れてること等から、何かと時を止めるスタンド使いと比較されやすい。さらに彼の攻撃モーションボイスに「惰弱惰弱ゥ!」というセリフがあり、明らかに意識しているのではと囁かれている。だが、あちらは太陽に当たると灰になるのに対し、こちらは太陽そのものなので「太陽に強い方の子安」なんて言うユーザーもいるとか。また、『FGO』で子安氏がオジマンディアスを演じる事が決まった後に第1部7章がアニメ化された際に、子安氏の息子である子安光樹氏が出演した。
バトル時のセリフが非常に長く、スキル使用セリフを喋っている最中に他のスキルを使用やコマンドカードの選択でセリフをキャンセルされることが多い。このことから一部マスターからは「セリフが長いこと以外に欠点のない男」とネタにされている。
その長さたるや上手く行けば台詞中にバニヤンの宝具(全宝具最速の速さ)を終わらせる事も可能である程(ちなみに宝具選択時の台詞が非常に長い源頼光もこれが出来る)。
その為、『ネロ祭 再び』内の超高難易度クエスト「エキシビションクエスト」のラストに出てきたチャレンジクエスト「フィナーレ 全力闘技」で対戦相手として出場してきた時の名義は「地上にあってファラオに不可能な」というバトル時のセリフが長いことをネタにしたものであった。
因みにセリフだけでなく初手Bの攻撃演出がかなり長く、最初の頃は倍速して尚等速としか思えないくらい長かった過去を持つ。流石に運営も長過ぎると感じたためか直ぐに修正が入り、倍速時はいくらかストレスがない速度になった。
サーヴァントの殆どは(当然と言えば当然だが)故人であり、死体も残っていないことが多いが、彼の場合はミイラがカイロのエジプト考古学博物館に収められている。ファンであるなら、直接会いに行ってみるのも一興だろう。2021年4月3日には博物館老朽化に伴い国立エジプト文明博物館に歴代のファラオ、女王のミイラと共に移送される事になり、その際はシシエジプト大統領以下エジプト民総出による死者の葬列式を再現した厳かかつ豪華絢爛なパレードを催し、彼を筆頭にミイラ達はそれぞれ自身の名を刻んだ黄金色の天空の船型専用車両に乗ってご出立なされた。この姿を見た全マスターが「リアルメセケテットに乗るオジマンディアス!!」と大感激したとか……
彼の遺体が腐敗防止処置のためにフランスへと搬送された際、到着時には儀仗兵が「捧げ銃」を行う、国王への礼をもって迎えられたという。彼の威光は、時代を越えてなお輝いている。
さらにこの時に彼のためにエジプト政府はパスポートを発行している。
その特別な召喚方法からか、ライダーしかクラスが確認されていないが、史実では彼にしか引けない弓を使用したり、戦車で突っ込んできた相手を剣で叩き切った逸話がある為、アーチャーやセイバーへの適性もあると思われる。彼の引き連れているスフィンクスには全く顔が存在しないが、クトゥルフ神話では顔のないスフィンクスは邪神ニャルラトホテプの化身とされる。
クトゥルフ神話の神性が関わっているフォーリナーとの関係は不明。
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