言ってくれたらどこだって行くよ。
どんな森でも山でも、一日あれば草一本残さず整地してみせるから、期待していいよ
プロフィール
真名 | ポール・バニヤン |
---|---|
クラス | バーサーカー |
性別 | 女性 |
身長 | 不確定 ※ |
体重 | 不確定 |
出典 | 伝承(ゲームマテリアル)/ 愉快なトールテイル(書籍マテリアル) |
地域 | アメリカ、カナダ |
属性 | 中立・中庸・地 |
好きなもの | みんなを笑顔にすること、パンケーキ |
嫌いなもの | 自分のことが嫌いな人 |
設定担当 | リヨ |
ILLUST | リヨ |
CV | 小見川千明 |
※ 身長は通常3m以上あることが目測できるが、正確な数値は計測するたびに変化するので確定できない。アーケードの宝具演出では森の木々の5倍以上の大きさになっている。
概要
『マンガで分かる!Fate/Grand Order』に登場するバーサーカークラスのサーヴァント。
『もっと』第59話にて初登場しており、生みの親であるリヨぐだ子が直々に育て上げたらしい。
『Fate/Grand Order』には、期間限定イベント『オール・ザ・ステイツメン!』の報酬として、うどんサーヴァントで初めて実装された。レアリティは☆1。また、『Fate/Grand Order Arcade』においても、2021年4月1日に行われたイベント『マンガでわかるFGOAC』でまさかの事前告知なしの配布サーヴァントとして実装。開催日も相まってエイプリルフールネタだと思われかけた。
容姿は深緑のベレー帽とコートを身に纏った金髪金眼の少女。第60話ではクラスがバーサーカーで、霊基再臨すると「ハダカにオーバーオール」となることが判明した。実装時にもハダカオーバーオールは継承された(マンガでは何も付いていないが『FGO』では缶バッジが付いている)。
リヨぐだ子曰く「幼女」らしいが、巨人と言って差し支えないサイズ(高さ3メートルはありそうな部屋の中でも直立できてない)の体と、子供特有なのか親譲りなのか結構な残酷さを備えているようで、初登場時には遊び相手だったジャック・ザ・リッパー以下3名のサーヴァントを既に英霊の座へふっ飛ばしており、追加投入されたナーサリー・ライムも即刻断末魔をあげるハメになった。
エイプリルフール企画の『Fate/Grand Order Gutentag Omen』のテキストによると「人類の発展の為なら多少の自然破壊は避けられないと思っている」らしい。また、同作品のセイントグラフでは右手に斧を持っており、コクピットのような構造になった帽子にリヨぐだ子が搭乗していた。
ゲーム実装時における「マンガで分かるバーサーカー」という名義は公式サイトの不具合告知中の通り名で、ゲーム中では真名隠しサーヴァントとは別に最初から後述の真名が表示されている。
真名
アメリカのほら話における国産みの巨人にして木こり、『ポール・バニヤン』。
元々実装前から「青くて巨大な謎生物(牛?)を連れた巨人の木こり」「自然破壊」という特徴から、ファンの間では早い段階でこの真名が最有力視されていた。また、もう一つの宝具名にあるアメリカのウィスコンシン州には『ポール・バニヤン製材キャンプ』という施設も存在している。
気は優しくて力持ちで知られ、漫画版の本編当初はとてもそうは思えない凶暴なキャラ描写が多かったが、後々ナーサリーやジャックと意気投合しており、イベントでは最初から親切であったりと、伝承通り優しい部分も持ち合わせた英霊だったと言える。ただし、聖杯にかける願いが『地球を全部更地にしよう(要約)』と、中々に不穏。聖杯に願わずとも叶ってしまったのだが。
それなりに知名度を持ち、逸話からして決して弱いはずはないのにレアリティは驚きの☆1。もっともこれは、ただでさえ神秘が薄くなった比較的近代のほら話が具現化した存在、即ち英霊のなりそこないである『幻霊』に、聖杯の力で無理やり『世界創造の大地母神』要素を付け足すことで、ようやくサーヴァントとしての霊基を成立させたのが彼女である為。つまり人工英霊である。
現実の伝承では男性として伝わっているが、こちらはなぜか女性になっている。
Fateではよくあることではあるのだが、バニヤンの場合は召喚時の台詞通り、本人もなぜ女性として現界したのか不思議がっている。前述した「大地母神」の要素が影響しているのだろうか。
5周年企画の『under the same sky』では山梨県を担当で、富士山から顔を覗かせていた。
彼女が選ばれたのは恐らく同じ巨人であるダイダラボッチ伝説からの連想だと思われる。ここでは、どうやら斧やチェーンソー以外にもスコップも所持しているらしい事が分かっている。
人物
『マンガでわかるFGO』版
本編では一言も喋らずひたすら無口。初登場回では、血まみれで宝箱が転がる凄惨な室内に佇み後から入ったナーサリーが断末魔をあげるという衝撃のデビューを飾るなど相変わらず狂気の象徴。
その後もハンバーグごとジャックを食べたり、ちびっ子たちでクリティカルスター屋さんを営み原材料として斬り刻まれたり、セイントグラフでは中でリヨぐだ子が操縦していたりと、アンノウンな存在感を放っていた。大食いではあるが、パセリが食べた途端に泣きだすほど大嫌い。
アニメ版では小見川氏による唸り声と挨拶のみセリフが存在する。
『FGO』版
一人称は「私(わたし)」。
あどけなさの残る巨大な少女として登場。こちらではちゃんと喋る。
存在意義である「開拓」に関する姿勢にやりすぎ感はあるものの、他人を慮り笑ったり泣いたりできる可愛い少女。「アンシャンテ(はじめまして)」「ボンジュール(よろしく)」「ウィ(うん)」「メルスィ(ありがとう)」など、フランス系移民であるかのような言葉遣いを見せるが、彼女に縁深いウィスコンシン州が、毛皮交易のためフランスから多くの交易業者達が訪れ、開拓後イギリスに譲渡されてからもこの地に残るなど、何かとフランスに縁があったことに由来すると思われる。
上記のように原作マンガと『FGO』ゲーム内ではいくらか設定の変更があり、『FGO』ゲーム内イベントに出てきたリヨぐだ子っぽいものがマンガのリヨぐだ子と同一の存在かも確定ではないのだが、うどん生地と聖杯の泥をこね合わせて作ったサーヴァントであるのは変わらないようだ。
その巨体もあってとにかく食欲旺盛。単行本でも「食いしん坊なところがあります。」と紹介され、マスターの誕生日でも誕生日ケーキを用意していたのだが、自分で食べてしまったという説明を受ける。原典からして「子供の頃から毎日牛数十頭分のミルクを飲んでいた」「豆が入った積み荷を落とした川を焚火で煮込み、塩と胡椒で豆スープに仕上げて川ごとたいらげた」等、大食い伝説には事欠かない。また、リヨ版同様にパセリが嫌いであるが、向こうが単に味が苦手なだけだったのに対し、こちらは「あくまで開拓という成果の添え物に過ぎず、最終的に厄介者扱いで除け者にされる自分」をハンバーグに添えられるパセリに例えて思い起こさせる意味でも嫌っている。
開拓者精神の象徴の様な存在であり、環境開発、即ち『創造のための破壊』が本能にして存在意義。しかし破壊する度にその行為に対する非難の念にも苛まれており、在り様自体が人類の発展と自然保護の板挟みという狂おしい宿命も背負っている。それが狂戦士たる所以なのだろうか。
能力
その図体の巨大さゆえ物理パラメータは高ランクを記録する。特に設定上耐久はAランクと抜きん出て高い。ただ巨大さやのんびりとした性格からか敏捷性に欠け、出自やサーヴァント化した経緯から魔力・幸運共にEランクと底辺である。もっとも「国生みの巨人」たる元来の性質を鑑みると、これでもサーヴァントステータスとしては有情な落としどころであると言えるだろう。
また、伝説のとおり、巨大な青い雄牛『ベイブ』を相棒として連れている。漫画、およびゲーム中では一頭身の球状ボディな妖怪めいた謎生物として描かれているが、どうも漫画表現的なデフォルメではなく本当にあの姿で現界している模様。開拓時代のアメリカで噂されたフィアサム・クリッター(伝承・ホラ話に登場する生物群)とか、USHI……じゃなくてUMAの類ではないかとのこと。漫画版ではバニヤンを乗せて走る姿がジャンヌに『黙示録の青騎士』と間違えられた。
モーション中では、伐採用の斧(第3再臨ではチェーンソー)による破壊力を重視した接近戦を主体としており、他にも2本の丸太を投げつける、ベイブに騎乗して突進する、ベイブを抱えて頭突きさせる、巨大化して頭上からヒップアタックやプレス攻撃を仕掛けるなどの攻撃を披露する。
ステータス
保有スキル
狂化(D) | バーサーカーのクラススキル。理性と引き換えに驚異的な暴力を所持者に宿すスキル。バニヤンの場合は、意思疎通は可能。寧ろ理性よりも自己の存在基盤が狂っており、伝承(トールテイル)において自身が男性として語られたのか女性として語られたのか思い出せなくなっている。 |
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霊基拡張(D) | 『変化』と似て非なるスキル。自身の霊基を、フォルムはそのままで増大・強化する。スケールアップだけでなくスケールダウンも含まれる。バニヤンのサイズは環境によって変化する。このスキルのランクの低さも、英霊に相応しく無いと自信が持てない原因の一つと思われる。 |
愉快な仲間たち(A) | バニヤンの下にベイヴを初めとして規格外の猛者が集った逸話に由来するスキル。バニヤンの仲間や育てた作物が巨大なのはこのスキルの影響下にある為である。他サーヴァントを巨大化させられるかは不明。 |
豆スープの湖(A) | バニヤンと仲間達のキャンプが湖を丸ごと豆スープにして、1シーズンの食を賄ったという逸話に由来するスキル。数万の部隊を養うレベルのスペックがあり、バニヤンと一緒に居れば食いっぱぐれる事は無い。 |
ポップコーンの吹雪(B) | バニヤンの食べたポップコーンの殻を吹雪と勘違いした動物達が凍死した逸話に由来するスキル。その原理は不明だが、バニヤンによる無意識の精神攻撃、若しくは現実歪曲の影響下にある事が示唆されている。 |
宝具
驚くべき偉業(マーベラス・エクスプロイツ)
- ランク:A→A+
- 種別:対軍宝具
- レンジ:2~30
- 最大補足:30人
「地面ごと、平らにしてやる……」
「邪魔……『驚くべき偉業(マーベラス・エクスプロイツ)』!!」
アメリカ合衆国そのものを概念宝具とし、建国史をエネルギー化して敵に叩きつけそこにある全てを薙ぎ払う……と本人は言うが、巨大な脚で敵を踏みつけているだけのようにしか見えない。
詳細は該当記事を参照。
ダコタ・キャンプ
- ランク:A
- 種別:対軍宝具
- レンジ:不明
- 最大補足:不明
バニヤンが一声かければみんなキャンプの一員。指揮に従えば驚くほど効率的に開拓が進む。
恐らくは召喚または洗脳によって、開拓の人手を調達する宝具と思われる。
ウィスコンシン・デス・トリップ
- ランク:不明
- 種別:不明
- レンジ:不明
- 最大補足:不明
第83話でライダーとの戦いのときに取り出したチェーンソー。本人が言ったわけではなく、傍らにいたリヨぐだ子の言及による。宝具名の元ネタはスタティック-Xというロックバンドの楽曲及び同名のアルバム名か、チャールズ・ヴァン・シェイク氏の写真集「ウィスコンシン死の旅」からとったものと思われる。どちらも真名との関係性は薄いために、単にウィスコンシン繋がりなだけと思われる。更に単行本2巻のステータスには記載されてないのでその場限りの方便と思われる。第三再臨まで育てると武器が斧からチェーンソーに変わり攻撃時にもきっちりとモーター音が鳴る。
ゲーム上での性能
サービス開始2周年記念の10大特典のイベント報酬サーヴァントなのにまさかの☆1であるため、性能が低いと見られがち。しかし、
- 味方全員のBusterカード性能とクリティカル威力Upで火力を底上げする『愉快な仲間たち』
- 味方全員のHPを回復する『豆スープの湖』
- 敵全体に防御力&HP回復量ダウンのデバフをかける『ポップコーンの吹雪』
と、☆1サーヴァントにしてはあまりにも優秀過ぎる(逆に言えば低ステータスの☆1だからこそ許される性能である)スキルが勢ぞろいである。
☆1であるがゆえに強化に必要な素材やQPも優しく、配布なので宝具Lv5も容易である。育てやすく初心者でも扱いやすい。逆に、上述の宝具演出のスピーディーさに加え、相手を選ばないバーサーカーであるため、種火や宝物庫のクエストの周回を重ねる上級者にも需要が高い。
しかし、カードバランスは《Arts:1/Quick:1/Buster:3》と典型的なバーサーカーの組み合わせでNPが貯まりづらく、NP獲得系のスキルを何も持たないため、NPチャージ系の概念礼装や仲間サーヴァントからのフォローが無いと宝具を撃つ事は難しい。バーサーカーであるのに加え、全サーヴァント中最低のHP(耐久:Aとはなんだったのか……)から何ターンも場に残って戦闘を続けることが難しく、Aが1枚しかないいため、自力でNPを溜めるのはあまり考えない方が良いだろう。
後に聖杯転臨やアペンドスキルが実装されやや伸びしろが増えたものの、配布枠ゆえに「サーヴァントコインを恒常的に増やす手段が絆レベルアップしかない」という縛りがある。
余談だが、設定では高い耐久力を持つはずなのにゲーム中における実際の耐久力が低いのは玉藻の前と逆の現象である。レアリティとバーサーカーのクラス相性的に仕方ないが……
関連人物
生前
ベイブ
相棒で親友の雄牛。先述の通りマスコット的な見た目で現界している。
本作におけるバニヤンはベイブと出会う前の年齢なので、武器として使うなどやや扱いが雑。
もっとマンガで分かる!Fate/Grand Order
生みの親&育ての親であり、全ての元凶。
扱い自体はかなり雑であり、お互いに敬意があるかは不明。
幼女繋がりのお友達。登場当初は幼女繋がりというだけでマスターにあてがわれ、意思疎通が取れず食べられてしまうなどあんまりな扱いが目立つ関係であった。しかし次第に友好的な関係を築いていったらしく、後期には「クリティカルスター屋」や「ちびっこ王国」にも参加。
続編である『ますます』においては、バニヤンが防犯ブザーを鳴らすと、上記のふたりに加えちびっこ王国の夫妻らがどこからともなく駆けつけてきてくれるような仲となっている。
Fate/Grand Order
アメリカに発生した特異点でバニヤンを保護し、仮のマスターとなった。
図体が巨大な上に異常な能力を持つ自分に対して、一騎のサーヴァントとして偏見なく接してくれることに感謝しており、特異点修復後は正式に彼女のマスターとなって絆を結ぶ。
マスターとともに特異点へ降り立ったキャスター。ともにアメリカに深い関連を持つ。
ジェロニモは最初バニヤンを特殊な神霊と考えたが、エジソンは真名を知ってからその正体に勘付いていた……にもかかわらず、バニヤンを同郷の英霊として受け入れており、対等に接している。
また、エジソンとは2018年クリスマスイベントでアメリカ代表としてコンビを組んだ。
ナーサリー・ライム、ジャック・ザ・リッパー
バニヤンを召喚した「おかあさん」と呼ばれるマスターに召喚された。
マンガ同様にバニヤンと友好関係となるが、終始ほのぼのとした友情を結んでいる。
マンガでは保護者だが、イベントにおいては主な敵対者。アメリカにまつわる数々の英霊の名を借りてマスターとバニヤンの前に立ちはだかった。「文明の破壊者」と「文明の開拓者」とである意味真逆の存在でもあるせいか、カルデアで彼女からよく監視されており、苦手意識を持っている。
だが、アルテラの方はどうやらバニヤンを危険視しているというわけではないらしい……
バニヤンとちびっ子コンビを召喚した名も無きマスター。
所謂「ぼくのかんがえたさいきょうのサーヴァント」を生みだすべくバニヤンをうどん粉と聖杯の泥、そして地母神やその他もろもろの概念から生成するも、☆1となったバニヤンを失敗作とみなして投棄。当初は黒幕と目されていたが、実はバニヤンが聖杯と繋がった結果その影響下に自分も巻き込まれてしまい、12,000回以上も繰り返されたループ世界に取り込まれただけだった。
結局、こちらの主人公とマシュ達からきついお灸を据えられて消滅していったのだが、そこまでの言動などが原因で、我々が知る彼女と同一存在であるのかは判然としない状況にある。
同じアメリカ出身にして、開拓事業の被害者とも言えるサーヴァント。
懐いてくれないことに疑問だったが、マテリアル本ではやや罪悪感を感じている。*
公式における絡みはないが、髪型・武器・キャラ・クラス・動物の相棒など、共通点が多い。
イベント『レディ・ライネスの事件簿』では幼女勢共々実際に共演し、仲良くやっていた。
自身の実装イベントで語り部を担当した童話作家。
物語そのものの自分が、彼にどう思われているのか気になる模様。
バニヤン同様、繁栄・破壊・女神の属性を持ち、グガランナという巨大神牛を引き連れている。
しかし、グガランナはマスコットのようなベイブとは異なり、おどろおどろしい見た目である。
大地母神の概念を持つ巨大幼女系英霊繋がりで、記念イラストでも共演した。
宝具も超巨大化しての押し潰し攻撃と共通しており、エクストラアタックのポーズが一緒。
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Fate/GrandOrder サーヴァント バーサーカー(Fate) リヨ鯖
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オール・ザ・ステイツメン!〜マンガで分かる合衆国開拓史〜:彼女が実装された元期間限定イベント。現在は恒常化している。