血を流す事を恐れてはいけない。臆病が必要な時もあるが、蛮勇を手放すな
プロフィール
真名 | ジェロニモ(ゴヤスレイ) |
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クラス | キャスター |
性別 | 男性 |
身長 | 174cm |
体重 | 76kg |
出典 | 史実 |
地域 | 北米 |
属性 | 中立・善・人 |
好きなもの | のんびりと昼寝をする事 |
嫌いなもの | 侵略、傲慢、侮蔑 |
設定担当 | 東出祐一郎 |
ILLUST | 坂本みねぢ |
CV | 江川央生 |
“魔術師” であるが魔術協会とは全く関わりがなく、むしろ “魔術使い” に近い。
概要
『Fate/Grand Order』に登場するキャスタークラスのサーヴァント。レアリティは☆3。
メインシナリオでは、第1部5章『北米神話大戦 イ・プルーリバス・ウナム』にて登場する。ケルトとアメリカ合衆国のどちらにも属さないアウトローで構成されたレジスタンスを率いた。ある程度のサーヴァント達が揃ったところで、主人公達を含む味方をラーマ治療の為にとシータがいるアルカトラズに行く班と戦況打破の為にメイヴを暗殺する班に分け、自身はメイヴ暗殺班を率いた。
なお、第1部5章のシナリオクリア報酬で一体受け取ることができる。
真名
アパッチ戦争におけるインディアンの伝説的な指導者、『ジェロニモ』。
北米大陸における先住民族の一つ、アパッチ族の戦士である。元々はアパッチ語で「欠伸をする人」という意味合いの、のんびりした名前であった彼の人生が一変したのは、二十歳の時である。妻子をメキシコ兵に惨殺された彼は、演説をぶち上げると『戦士』としてメキシコ軍へ報復を行った。
恐慌を来したメキシコ兵達が彼のことを「ジェロニモだ!」(聖ジェローム、獅子のように戦うことで名を馳せた聖人)と叫んで以降、彼の名はジェロニモへと変わった。彼の名声が最も高まったのは、三度目の降伏直前の戦いだろう。自軍の数倍の兵士を相手に、ジェロニモは単身で司令官の暗殺に挑み、それを果たした。その際に司令官は「アパッチ族の皆殺し」を訓示していたという。
ジェロニモは決して野蛮で残忍なだけの人間ではなかった。
冷静であり、慎重。降伏も辞さないが、誇りは決して捨てない。ジェロニモと彼が率いる三十五人のアパッチ族達を捕らえるために、彼らと対立したアメリカ政府は五千人もの兵士を動員した。
上記の通りジェロニモという名は本来なら真名ではないのだが、死人の名前を言う事は出来ないというアパッチの教えへの配慮と彼本人への敬意として本名は伏せて、ジェロニモを真名とする。
人物
一人称は「私(わたし)」。
魔術師であるが魔術協会などとは全く関わりがなく、その在り方はむしろ魔術使いに近い。理知的であり、非常に淡々とした落ち着きのある口調で喋る。指導者だけあって秩序だった考えを持ち、どんな状況でも冷静な立ち位置を守る。自身のマスターに対しても礼儀正しく接するであろう。
ただし、史実における伝説通り、一旦本気で怒らせると手のつけようがない。
赤い悪魔とも呼称されて、あらゆる兵士に恐れられたのは伊達ではないのだ。
第1部5章においては、曲者揃いのメンバーの中で数少ない常識人として振る舞う。
カルデアに揃ったクセの強いサーヴァント達の中でも屈指の常識人かつ人格者であり、かつて『鮮血の復讐者』として猛り狂った人物とは思えない程に大らかで聡明な面を見せている。マスターや仲間を思い、大地と自然に敬意を抱いており、敵味方に区別なく相対する者には真摯に向き合う。
――ともすれば、そんな慈悲深く聡明な彼を、修羅の如き狂戦士に『反転』させたその怒りが、如何に強く筆舌に尽くしがたいものだったのかは、我々では推し図るに余るものだったに違いない。
生前は侵略者である白人と苛烈な戦いを繰り広げたが、英霊となった今は人理を守るため共に戦うこともやぶさかではない。むしろ、恩を売った形になるので悪くないと考えている。聖杯に頼れば奪われた大地を取り戻せる可能性があるが、それではまた犠牲が出てしまうし、自分たちが果敢に戦ったことも無駄になってしまうのでこれも望まず、これ以上奪われないように留めるとのこと。
なお、バトルモーションと最終最臨時に付き添っている謎の小さな精霊は書籍マテリアルで「ガンダンサー(祈祷師)」であることが判明した。元々はアパッチ族の覆面をつけた祈祷集団を指す。
能力
生前はナイフ一本で戦場に突撃し、銃弾飛び交う中でメキシコ兵を相手に暴れ回るという、バーサーカー染みた戦闘力を有していた。本来はシャーマンであるが、強烈な武勇による補正がかかるせいか、格闘戦もそれなりにこなす事が可能。暗示などの魔術を使う際は煙草を媒介に用いる。
本作ではキャスタークラスであるが、上記の狂戦士的な側面からバーサーカーやアヴェンジャー、メキシコ軍指揮官を暗殺して見せた逸話からアサシンの適性も持っている可能性が考えられる。
モーション中では、ナイフを用いた接近戦を行っている。
ステータス
マスター | 筋力 | 耐久 | 敏捷 | 魔力 | 幸運 | 宝具 |
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藤丸立香 | C | D | B | B+ | C | B |
元々前線で戦った優れた戦士であったが故かEランク統一でも珍しくないキャスターにあって肉体面での補正が高めにかかっており、特に敏捷はBランクとキャスター離れした俊敏性を誇っている。魔力もB+と上々であり、主に精霊の加護を得た武器を利用して戦闘を行う肉体派のキャスター。
保有スキル
陣地作成(B) | キャスターのクラススキル。魔術師として、自身に有利な陣地な陣地を作り上げる。閉鎖的な工房ではなく、地の利を生かした即席の野営地を作成。 |
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道具作成(C) | キャスターのクラススキル。魔力を帯びた器具を作成できる。シャーマンとしての能力に由来して、精霊に祝福を与えられた武器などを作成出来る。 |
血塗れの悪魔(B) | キャスタークラスに在るまじき武勇伝を誇る。弓、槍、ナイフなど、どれを取っても熟練の腕前。近接戦闘力に大きなボーナスを付与。優れた戦士であり、何より復讐の念に燃えていた彼は槍が折れ矢が尽きても、自身と相手の血で真っ赤になりながら、ナイフ一つでメキシコ兵と戦い抜いたという。 |
シャーマニズム(B) | アパッチに伝わる精霊との対話。契約により、彼らの力を借り受ける事が出来る。ゲーム上においては、自身の攻撃力の強化スキルとして機能する。 |
守護の獣(B→A+) | ジェロニモと共にいるコヨーテの精霊。少々悪戯好きな点が玉に瑕。 |
宝具
大地を創りし者(ツァゴ・デジ・ナレヤ)
- ランク:B→B+
- 種別:対軍宝具
- レンジ:1~30
- 最大捕捉:100人
「切り札を出すべきか……」
「精霊よ、太陽よ。今一時、我に力を貸し与え賜え!その大いなる悪戯(いたずら)を――『大地を創りし者(ツァゴ・デジ・ナレヤ)』!!」
アパッチ族に伝わる巨大な《コヨーテ》を召喚する。召喚されるなり、彼に煙草を奪われた《太陽》が彼を追いかけ始め、結果的に広範囲に渡って強烈な陽光によるダメージを与えると同時に、守護者であるコヨーテにより味方の力を増幅させる。アパッチ族の伝承を、小規模で再現する大魔術。
ゲーム上での性能
最大HP | 9,123(LV70) |
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最大ATK | 6,857(LV70) |
コマンドカード | Quick:1/Arts:2/Buster:2 |
宝具カード | Arts |
スキル1 | 血塗れの悪魔(B) / 自身のBusterカード性能をアップ(1T) |
スキル2 | シャーマニズム(B) / 自身のArtsカード性能をアップ(1T) |
スキル3 | 守護の獣(B) / 自身のQuickカード性能をアップ(1T) |
スキル3(強化後) | 守護の獣(A+) / カード性能アップの対象を味方単体に変更+味方単体のスキルチャージを1進める |
アペンド3 | 対アーチャー攻撃適性 |
宝具 | 敵全体にやや強力な攻撃&敵全体のクリティカル発生率ダウン(3T)<OCで効果アップ>&味方全体のHPを回復(1000~2000)<OCで効果アップ>&味方全体の弱体耐性アップ(3T)<OCで効果アップ> |
宝具(強化後) | 威力が「強力」に上昇 |
メディアに次ぐ☆3クラスの攻撃型キャスター。
最大の特徴は、スキルが全て自分のカード強化用であること。シンプルだが各スキルの倍率は最大5割増しと高く、瞬間火力を上げる点においては有用。ただし癖が強いのもまた事実であり、特にQカードが1枚しかないため「守護の獣」は腐りやすいのが難点。役割に応じて概念礼装を合わせていける器用さがウリだが、反面尖った所がないため、レアリティ相応の器用貧乏さが出てしまうのが玉にキズ。加えて初期状態の宝具威力は「やや強力」の通り低めに設定されており、幕間の物語クリアで強化されたものの、威力が「強力」になっただけであり、その他の効果は得られなかった。
その後、彼を超える攻撃特化のキャスターが増えたこともあってか注目度が下がり、ごく一部の玄人マスターが聖杯転臨などの魔改造を施して起用するなど優遇とは言い難い状況が続いたが、2024年秋のイベント『妖精双六虫籠遊戯』開催に際し待望の強化クエストが追加され「守護の獣」を味方向けのスキルとして回すことができるサポート要員の立場を得た。同イベントにて実装されたカズラドロップとの相性が抜群であり、自前とサポート枠で2騎のカズラを起用し、カズラAがフルスキル使用から宝具→カズラBがフルスキルから宝具→ジェロニモ・アトラス院・アペンドによるスキルの短縮でカズラAが再度フルスキルから宝具、というWカズラジェロニモ編成が編み出された。
関連人物
生前
マンガス・コロラダス、コーチーズ、ビクトリオ、ローコー、ナナ、ジュー、デルシェイ、アルチェセー、チャトー
アパッチ戦争を共に戦ったインディアンの戦士の代表者たち。インディアンの社会は、汎ゆる事を複数人の相談によって決定する完全合議制社会であり、そのためそれぞれの部族には明確な指導者は存在せず、彼らは同胞間で争いが起きないようにする「調停者」である。
アメリカ合衆国の第16代大統領。
アパッチ戦争当時の合衆国側の指導者であり、南北戦争前後の功績から「偉大な解放者」「奴隷解放の父」とも呼ばれ、アメリカ史上最も偉大な大統領と讃えられているが、その一方でインディアンに対しては弾圧の方針をとり、南北戦争に並行してインディアン戦争を続け、ナバホ族の殲滅を軍に命じている。
Fate/GrandOrder
契約したマスター。絆を深めていくと「断金の契り」を結ぶこととなる。彼/彼女からはその人格とサバイバル技術を高く買われており、困ったことがあると何かとジェロニモが推薦されている。
第1部5章でレジスタンスとして共闘したアメリカ出身仲間。また、彼も本名が真名になっていないサーヴァント同士。ただしこちらはあだ名が有名過ぎるためと真逆の理由である。開拓者側の出身であるため侵略者扱いではあるが、彼ほどの優れた人物が早死にしてしまったことは嘆いている。
第1部5章で共演したキャスタークラス繋がり。あまりの理解不能さに頭を抱えている模様である。
自分も魔術世界においては大概アウトローな存在なのだが、この子に関しては一体何が何やら……
第1部5章で共演し、イベント『オール・ザ・ステイツメン!』においては共闘したアメリカ出身のキャスタークラス繋がり。マイルームやイベントでも互いに敬意を以って接しており、関係は良好。
上記のイベントにおいて、マスターと共に彼女の面倒を見ていた。
彼女の成り立ちを知り、その上で存在を肯定して受け入れている。
両親を先住民に殺されたことから怖く思う反面、彼が真面目で良い人だとはわかるので話をしてみたいと言っている。バレンタインイベントでは勇気を出して彼にもチョコレートを配りに行った。
直接の関わり自体はないのだが、存在の在り方がかつてのジェロニモと瓜二つである。それ故か、ファンアートにはこの二騎を共演させたものが散見されており、公式での絡みも期待されている。
余談
イベントで登場するたびに株価のストップ高を記録する、新機軸の人気者。生前に「赤い悪魔」と恐れられた人物とは思えない大らかで聡明な人格と、その過去を受け入れつつ今を受け入れる度量の大きさ、術師としての明晰な頭脳と同志を率いて戦ったリーダーシップ、アパッチ族伝来のサバイバル術と生活術による野営能力、時にコミカルに時にシリアスにと柔軟に対応できるコミュニケーション能力の高さ……シナリオ内で何をやらせても、基本的に様になってしまう万能役者なのだ。
加えてシリアス方面では、かつて迫害されて反逆し、最後には敗北してしまった者としての悲壮を背負うが故に、放たれる言葉の多くが名言となりやすく、多くのマスターを魅了してやまない。イベント『オール・ザ・ステイツメン!』においては、ナビゲーター役も務めていることから「イベントで分かるジェロニモさんの魅力」と称され半ばジェロニモ推しイベントと見る向きさえある。
なぜかストーリーの中でゲームのクラス相性に言及するなど、たまにメタ発言をすることがある。
関連イラスト
関連タグ
シャーマン インディアン ネイティブアメリカン レジスタンス ゲリラ
アサシン(Fate) バーサーカー(Fate) アヴェンジャー(Fate)
ジェロニモのシャーマン時代の逸話はさほど有名ではなく、一般にはメキシコ軍に歪められたこれらのクラスをイメージする人が多い。