概要
ゲーム『Fate/GrandOrder』に登場する、サーヴァント達をより深く掘り下げたキャラクター別クエストを指す。
バトルイベントのみの強化クエストと同じく、クリアすると各キャラクターのスキルおよび宝具強化やアップが出来でき強化のないエピソードのみクエストでも、クリア時に聖晶石が報酬として獲得できるので、召喚用リソース等の貯蓄としても機能する。
2019年以降、マスターミッションのエクストラ枠に「幕間の物語のクリア数」が登場。10クエスト毎に聖晶石10個を獲得できる。
この物語は登場するサーヴァント達全員にある訳ではなく、大型イベントと前後して定期的に開催される《幕間の物語キャンペーン》にてランダムに7人ずつ解放、プレイが可能となるが、スカサハ=スカディやパーシヴァルの様に単独実装する場合もある。
また、初回幕間クエストをクリアすると、必ずキャラクターの絆レベル以降のマテリアルが解放されるのも特徴。
ただし、亜種特異点やLB等に登場するサーヴァント達の幕間は、該当イベントに到達・クリアしていないと解放されないので注意が必要。
なお「幕間の物語」のストーリーは、全て総監督&シナリオ監修を担当する奈須きのこ氏によるチェックを通している。
内容
キャラクタークエストの通り、大まかには各サーヴァント達の性格や心情を、カルデアでの日常風景の一コマや、イベントのアフターストーリーと共に綴ったシナリオとなっているのが特徴。
原典やイベントでの関わりはもちろんのこと、Fateシリーズ全作を知っているマスターから見ればちょっぴりニヤッとする組み合わせや、意外なキャラクターとの絡みなどを見ることが出来る。
だが、シナリオライターによっては今後の展開やイベントに関わる重要なフレーズやキャラクターがフラグとして登場する事もあるため、侮ってはいけない。
上述通りサブエピソードとしてのみならず、強化クエストを兼ねたものも多い (むしろ最初期は強化クエストそのものがなかったので、キャラクター強化の意義が併存していた) ため、解放され次第とりあえず挑戦することが推奨される。
進行は通常のストーリークエストとよく似ており、「>」のマークの数だけ戦闘やシナリオが存在する。
クリアした幕間の物語はマイルームのマテリアルに登録され、好きなときに再度閲覧する事ができる。
解放条件
基本的にはサーヴァントとの親密度を意味する「絆レベル」が一定を超える必要がある。
その上で霊基再臨の段階やメインストーリーの進行も関わってくる。
条件はクエストの『幕間の物語』の中で確認可能。また、条件を満たすと『幕間の物語が開放されました』というダイアログが出るのでわかりやすい。
2022年以後は条件緩和CPが導入され、一部の幕間はピックアップ期間中なら未召喚または絆レベル不足でも挑戦可能。それに伴い、後述の特定サーヴァント必須クエストもサポート版で代用可能になった。
難易度
クエストによってまちまちだが、概ね「やや難しい」ものが多い。
特に1周年以降に実装されたクエストは、マスターとサーヴァントにある程度の習熟を要求ものが大数を占める。
時に熟練マスターさえ手を焼く高難易度級のキラークエストが潜んでいる場合がある。
特に有名なのが最初期から存在するシュヴァリエ・デオンの幕間で、単なるエピソードクエストにもかかわらずHP92万強の殺クラスゴーストが大詰めに控えており、チャージ攻撃やNPダウンの連発できりきり舞いにさせられ撤退を余儀なくされるマスターも多い。
なお初期は推奨Lv20という明らかな水準詐称だったため、現在は推奨Lv80と大幅に引き上げられている。
また上記の幕間ほどの難易度ではないが(推奨Lv50)、チャールズ・バベッジの幕間ではゲストキャラにNPCのバベッジしか選べない中で彼が相性不利となる巨竜ファヴニールと戦う事になり、自前で対竜戦力を用意する必要に迫られている。
そうかと思えばギャグとしか言いようのないものも存在し、一例として虞美人の幕間では再び彼女との対決となるのだが、その戦闘ギミックがぐだぐだの極みと言い得るトンチキぶりでもはや笑うしかない。
他にも黒ひげのエピソードクエストは、レア素材「禁断の頁」を一度で10枚以上ゲットできる貴重な機会となっており、アン&メアの2幕目の幕間では1,000万という大量のQPが報酬になっている。こうしたイベント以外でレア素材を大量獲得できるのも、幕間の物語ならではと言える。
2018年以降はより凝ったギミックが搭載されたクエストも増え、2019年以降は手持ちの対象サーヴァントの編成が必須というパターンが登場し、普段どれだけ彼らを使いこなせているかが問われるようなものもある。
TIPS
上記の通り、幕間の物語にはパワーアップイベントとしての側面も強いのだが、特に初期実装で幕間が用意されたサーヴァントの多くはエピソードのみのクエストで終わるものが少なくなかった。
しかもほとんどは「宝具性能の向上」であり、スキル性能の向上が追加されたのは「強化クエスト」実装の前後までほとんど無い状態だった。
ジークフリートやライダーのマルタなど、☆4にもかかわらずエピソードクエストしか実装されなかったサーヴァントも複数存在する。
またサーヴァントのレアリティに応じて、幕間の実装数もある程度決まっているらしく、
- ☆3以下:1回
- ☆4:2回
- ☆5:3回
以上のような回数で実装されており、ごく一部のサーヴァントを除いて規定数を超えた幕間の実装がなされた例はない状態である。
その希少例の一つがダレイオス三世だが、こちらは征服王との因縁を語る意味合いが強く、どちらかと言えばダレイオス三世と征服王の両者に向けた幕間としての色が濃いといえる。
「強化クエスト」実装も、こうした状況でパワーアップの機会を逸したサーヴァントへの救済措置として始まった側面があると思われ、運営側もこれ以降はサーヴァントの実装に合わせて無暗に幕間の実装を並行させるのをやめている。
……が、その結果として2022年11月27日のミドラーシュのキャスターを最後に幕間開放が滞ってしまった状態となっていた。
これについては、概説にある幕間と奈須きのことの関連が囁かれている。
2023年1月末に奈須きのこ氏が体調不良の末に喘息に罹患し、入院を含めた長期療養に入ったと報告された。幸いにも同年8月には投薬治療を経て完治したと、きのこ氏本人が報告している。
ただでさえ膨大なメインストーリーの監修に加えてイベントストーリーのチェック、各方面での型月ブランドに関する設定の管理と、きのこ氏の仕事は年々多忙を窮めている。
そこに今回の追い討ちのような体調不良からの喘息での入院と、きのこ氏も寄る年波に抗う力が低下しつつある状況を考えた場合、出来る限りきのこ氏に万全の状態でFGOの制作に携わってもらう意味でも、焦る急かすといった行いは慎むべきであろう。
上記の通り長らく更新のない状態が続いていたが、2024年5月31日、約1年半ぶりにトラオム鯖二人、続く2024年6月21日にはツングースカ鯖二人の幕間の物語が実装された(キャンペーン開催という括りで見れば、2021年12月2日以来の2年半ぶりとなる)。
クエスト一覧
関連イラスト
関連タグ
Fate/GrandOrder Fate/GrandOrderのイベント一覧
- チョコレート・レディの空騒ぎ及び各年のバレンタインデーイベント
- 毎年恒例のイベント。初発の2016年はごく短い受け渡しのみだったが、新規サーヴァントになるとテキスト量の多いイベントが増えており、中には幕間級のエピソードを投げかけてくる者も少なからずいる。
- 偉大なるアレクサンドリア恐るべきイヴァン可憐なる紫式部図書館
- 幕間から派生した記事。タイトルもそうだが、エピソードとしてのぶっ飛び具合も幕間屈指の病気ぶり。