人間のいない、生命溢れる楽園と、
兵器が闊歩し、残忍が満ちる地獄。
この世界は、決定的に閉じている。
何故、君は、ここにある——
概要
『Fate/Grand Order』における期間限定イベントのひとつ。
2021年を締めくくるイベントにして、2部『Cosmos_in_the_Lostbelt』6章『妖精円卓領域アヴァロン・ル・フェ』から続く断章…6.25章であり、参加条件も同章のクリアと厳しい。
今まで多くの異聞帯で暗躍してきたコヤンスカヤとの決着が描かれる。
題名のツングースカは1908年に起こり近年まで原因不明であったツングースカ大爆発が発生した地で、タイトルにある紋章は九尾の狐の尾と勾玉を組み合わせ円状に配置したものとなっている。
タイトル名についても、PVでは一度「霊長生存圏」と表記されたのち、頭に「非」の文字が追加される形で「非霊長生存圏」となる演出がなされた。
そのタイトルの通り、猛獣や魔獣のサーヴァントの多くが特攻対象になっている。
期間限定イベントだが、メインシナリオをクリアするとバナーがイベントの位置から消え、代わりにエピローグのバナーが2部6章の後に追加、2021年12月31日18時に公開された。
同エピソードクリア後は報酬として魔術礼装・「決戦用カルデア制服」が入手でき、ゲーム起動時・ターミナルの画面が変化する。
なお、このエピローグとプロローグについては常設となっている。
そのほぼ半年後、ストーリーが地続きとなる2部6.5章『死想顕現界域 トラオム』の開幕に合わせて本編がメイン・インタールード入り。上記のプロローグをクリア後に無料開放される。
あらすじ
第六異聞帯の騒乱から脱出したコヤンスカヤは、激しくも静かに力を蓄えていた。
シオンからの緊急連絡によって事態を感知したカルデアは、すぐさまコヤンスカヤを脅威と認定。討伐ミッションを開始される。
決戦の地は、ロシア・ツングースカ川上流域——
白紙化された地球上で唯一、多様な生命溢れる聖域として成立した深き樹海の果てで、
マスターは憎悪を断ち切るための戦いに挑む。
今回の舞台
当初は特異点と思われていたが、実体は白紙化した現代の地表に地続きで作られた、これまでのどの舞台とも異なる特殊領域。
また、第六異聞帯の"人類史に属する英霊を拒絶する性質"も取り入れた結果、それがより強くなって入った矢先のカルデアを襲う事になり、選抜されていたサーヴァント達も一部の例外を除き瞬く間に強制退去。
電撃作戦を決行しようとした一行は完全に出鼻を挫かれる結果になった。
この領域最大の特徴は、タイトルにあるように「霊長」が存在しない。
生息する生命は全てが地球上に存在しない新種、というよりそのようにデザインされた創造物に近く、更にコヤンスカヤがこれまでの異聞帯で仕入れた敵性存在が眷属として配置されている。
そして自然豊かで食物連鎖以上の暴力が存在しない「生存領域」(ライフゾーン)と、六種の生命を合成し銃火器と一体化したデザインの異聞眷属亜種が常に殺し合いし続ける「殺戮領域」(デッドゾーン)という、相反する二つの世界を内包している。
その正体はなんとコヤンスカヤの固有結界。つまりカルデアは彼女の心象風景にダイブしている状態になっている。
登場人物
レイドボスのみ
プロローグ・エピローグのみ
ゲームにおいて
今回はフリークエストは無く、5日間にわたり18:00から深夜の間に4つのレイドクエストが開催される。
同時開催のガチャで排出される礼装を装備していると自身の攻撃力増加とパーティー全体への絆ポイント増加のボーナスが得られる。
レイドクエストの内容は下記の通り。
それぞれに様々なギミックがあり、速攻を阻んでくる。
また、レイド戦終了後の決戦は消化試合であったこれまでとは異なり通常のボス戦と同等の仕様であるため、決して油断してはならない。
エネミー | クラス | ギミック(解除不可) | |
---|---|---|---|
1戦目 | AN602-Ivan | ライダー | 宝具耐性・1回 |
2戦目 | R-36M2-Voevoda | セイバー | アーツ&バスター攻撃耐性・各2回 |
3戦目 | ※異聞眷属Ⅰ:ヤガ | セイバー or バーサーカー |
|
異聞眷属Ⅲ:多多益善号 | アーチャー |
| |
※異聞眷属Ⅳ:カリ | バーサーカー | 全体に攻撃力ダウン | |
異聞眷属Ⅴ:ケルベロス | ライダー |
| |
※LWB-M8 | アサシン | 全体にガッツ1回(1万回復)と無敵貫通付与 | |
HWB-M8 | ルーラー | 被ダメージ時に強化3つ解除 |
※ - 複数出現。
………のだが、お察しの通り
第一レイドのイヴァン雷帝は秒間617体、バルバトス換算で14倍
第二レイドのスルトは秒間803体(18倍)
第三レイドの異聞眷属は秒間898体(20倍)
と、どんどんペースアップして狩り尽くされ、誰一人として日を跨げないどころか21時頃までには皆殺しにされ、運営の予定は深夜終了のはずが夜も深ける前に終了していた
そして4戦目。
満を持して出現したビーストⅣは脅威の在庫3000万、運営もようやくマスターの求めるものがわかった模様。
レイドとしては唯一日を跨ぎ、次の日の夜まで狩りが続いていた。
こちらは敵の残数(在庫)が多い事、取り巻きを全滅させた方が報酬が美味いことから金策の瞬殺組と素材の3ターン組に分かれていた事、コヤンスカヤのクラスがビーストでありあらゆるクラスで攻撃相性有利が取れなかった事で一戦が長引き、ユーザーの殆どが就寝する深夜〜夜明けを挟んでいた事もあり多少ペースダウンはしていたものの、それでも次の日の夜には撃沈、秒間300体が狩られ続けており、バルバトス換算で7倍の速度が出ていた。
各節
節 | サブタイトル |
---|---|
1 | Beyond the walls of the world |
2 | 大衝突 |
3 | 永遠を目指す者 |
4 | ニキチッチ解決法 |
5 | たおやかなる狂える命に |
6 | 殺戮の荒野から |
7 | 氷は溶けた、炎が消える |
8 | 汝が半数体の楽園 |
9 | 霊長の星への賛歌 Ⅰ |
10 | 霊長の星への賛歌 Ⅱ |
11 | 愛玩降臨 |
12 | ただひとつの、冴えたやり方 |
13 | 愛はさだめ、さだめは──── |
余談
同時期にアーケード版で別のビーストとの戦いが描かれていた為似て非なる二つの世界でビースト戦が繰り広げられる事となった。またアーケード版を想起させる要素もアプリ版に登場。
今回コヤンスカヤとの決着という事で期待されていたが、同時に冒頭でシオンが「どんなに善戦しても全滅」と予測結果を口にしていた為、どの様な結末を迎えるのか恐怖する声が挙がっていた。
特に、後日エピローグ開放で地獄極まる内容が公開された前例が記憶に焼き付けられたプレイヤーが多かった事も後押ししている。
もっともストーリーに「憎悪を断ち切る」とある為、コヤンスカヤを殲滅する以外の展開も予想されていた。
9周年から制定された配信ガイドラインでは今年の11月1日にアヴァロン・ル・フェ/トラオムと共に配信解禁された。
関連イラスト
関連動画
ティザーPV
告知CM
関連項目
Fate/GrandOrder Cosmos_in_the_Lostbelt Fate/GrandOrderのイベント一覧
冠位時間神殿ソロモン:舞台が人類悪が持つ固有結界、年末に行われたレイド戦、後に一人用クエストになった、といった共通点がある。
永久凍土帝国アナスタシア:同じくロシアを舞台にしたメインシナリオ。
新霊長後継戦アーキタイプ・インセプション:同じく名前に「霊長」が入ったその概念を問うシナリオ。
前後のストーリー
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