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コヤンスカヤ異聞録

ないんどらいぶこやんすかやいぶんろく

『Fate/Grand Order』の登場人物「コヤンスカヤ」の専用テーマBGM。便宜上、元となった劇中における彼女の旅路も羅列するネタバレ記事を兼ねる。
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概要編集

Fate/GrandOrder』の登場人物にして、第2部におけるメインヴィランの一人でもあるコヤンスカヤの専用テーマBGM。正式名称は「Nine Drive ~コヤンスカヤ異聞録~」。


初披露は2部5章後編における初対戦時であり、以降も主演となるPVやCMにて使われている。

基本はキャス狐のテーマBGM「Survant_Extra」のアレンジだが、各異聞帯のテーマも混じっており、ゲージブレイクする度に対応したものに変化する。BGMの切り替わる演出は何気にFGOでは初。


そうした経緯上、彼女が巡ってきた異聞帯+αでの動向も纏めて記載する。

人物像や設定などの基本情報は、親記事等を参照とする。


本編での動向編集

序/2017年12月26日編集

センシティブな作品

12月26日の時点ではゴルドルフの秘書として登場していたが、既にその危険性は滲み出ていた。察知して攻撃にかかったフォウにも「弱いものは強いものに踏みつぶされるべき」と、虐待行為を働いた。


12月31日には本性を表し、アナスタシアおよび神父と共に殺戮猟兵(オプリチニキ)を率いてカルデア職員の虐殺に参加し、その振る舞いは謎の勢力のサーヴァントに属している言峰綺礼と同様であった。

ゴルドルフのことも破壊工作の隠れ蓑に騙して利用していたに過ぎず、用が済めば彼も始末するつもりでいた。


カルデア陥落の傍らでもう一つの目的である「主人公が契約したサーヴァントたちの霊基グラフデータ」を探していたが、元々英霊達と主人公の絆の証として誰にも渡したくなかったダ・ヴィンチちゃんが、ゴルドルフが来る前にメインバンクからトランクにデータを移していたことで奪取できなかった。


そして、報告書に書かれていなかったもうひとりのサーヴァントの活躍で11名もの生存者を外に取り逃がした(伏兵がいる可能性は考慮していたが、脱出手段まで事前に用意する程警戒していたことは予想外だったらしい)。


Lostbelt No.1 永久凍土帝国アナスタシア編集

センシティブな作品

同世界の住民であるヤガ達の困窮を前に、生活必需品や食料を法外な値段で売り付ける。

毎回倍々に跳ね上がる値段を抗議するヤガ達へ、「金が無いなら共食いで賄えばいい」と内輪での強盗殺人を強要する。彼女にとっては、人間と獣が中途半端に融合し、互いの良さが失われてしまったヤガの存在は嘲笑の対象であったようだ。


そして、村全体に殺し合いを唆す所業に怒りを感じながらも、戦う力がないために潜伏に耐えていた主人公らに気付いて自ら接触。

カルデアとクリプター陣営の潰しあいを焚き付けて楽しむため、慢心のうえでわざと手を下さずに塩まで送って去っていくという屈辱を味わわせた。

カルデア来訪時は魔力検知でサーヴァントだと気づかれないよう偽装を施していた事も判明する。



Lostbelt No.2 無間氷焔世紀ゲッテルデメルング編集

黒コッヤ

ロシア同様、手駒の補充と異聞帯の様子を確認しに訪れる。

当地の女王の支配方針によって純真・無垢なままの住民たちに不満を隠さない等、悪意を求める振る舞いに節操がなくなってきている面が見られた。


憂さ晴らしとしてオフェリアに接触し、彼女のトラウマと恋慕をネチネチつつきつつ彼女の問題点を指摘したり、氷の城から脱出する主人公たちを抹殺しようと試みたりするが、失敗に終わる。

また、異聞帯という世界そのものがいずれ破綻することも悟っており、本人はそれまでの期間を好き勝手に過ごすつもりのようである。

そして物語後半、誰の手にも負えない大災厄の復活を見届け、同異聞帯に見切りをつけ退散する。



Lostbelt No.3 人智統合真国シン編集

センシティブな作品

introにて、クリプター達の定例会議に参加してオフェリアの死の件で鉄面皮なヒナコを激怒させるが、(嫌がられているのが分かっていながらも)オフェリアに口出ししていた行為は、あくまで本気で彼女の人生の問題点を考え手を出していたことであり、ただ見ていただけで行動していなかったヒナコに口を出す権利は無いと反論する。これらのやり取りについてはペペ曰く双方らしくない口論であったようで、二人ともオフェリアの脱落がそれなりにダメージであったのではないかと推察している。

これらの経緯もあってヒナコから「自分の異聞帯に来るな」とまで言われるが、後述するように無視して異聞帯に侵入している。

なお、この会議で、異聞帯の陥落状況に危機感を抱いたベリルから依頼される形で、カルデアのマスター抹殺に動く。


自身が有する単独顕現のスキルでゴルドルフに予め仕込んでおいたルージュを辿り彷徨海ノウム・カルデアに侵入。


ベリルの足元を見て最小限の手で事を成すいう契約の元、気付かれないギリギリの量のを盛ったケーキで主人公の暗殺を図るが、ゴルドルフが勝手に半分食べてしまったせいで毒の効果が薄れ、暗殺は失敗に終わった。

この予想外の事態に驚いて気配遮断のスキルが緩んでしまい、警報が作動したため退散。


だが、半分とはいえまともに毒を受けたゴルドルフは余命10日という状況に陥る。そして主人公も、毒耐性があったために症状は風邪のようなもので済んだが、この毒は特殊なものであったため、命を涸らされる状況からは逃れられなかった。しかも仮に全部食べていれば耐性があってもその場で死んでいたという。2018年の地球には存在しないその毒を治療するべく、カルデア一行は中国異聞帯へ向かうことになった。


撤退時「解毒したければもう一度お仲間同士(カルデアとクリプター)で殺し合いをしてもらわないと」という発言をしており、以前からの行動方針からすると意図的に手抜きをしたのではとも予想されていたが、彼女からすれば満を持しての策であり、本当の意味でのミスだったようだ。


毒の原料である扶桑樹を奪われまいと中国異聞帯に先回りするが、現地の王・始皇帝にその性根と正体を見透かされる。

特に、自身が持つ「人間への敵意」と趣味の「魔獣収集」が合わさった結果、各地の異聞帯に生息していた魔獣を同地に放っていた。これが始皇帝の目に留まり、ただのサーヴァントとは思えないような要素の数々も既に警戒対象であったことから、衛士長の手によって捕獲され、拘束しつつ正体を現さない程度の拷問にかけるという処置が行われた。


この想定外のピンチを脱するべくカルデア一行と仕方なく一時共闘することになり、虞美人の危険性を察知してサポートを行う等の行動を見せた。

その際の取引で、自分が持っていた保険用の解毒薬を渡す。ただ主人公とゴルドルフが特に諍いもなく薬を使用したことには不満げな様子であった。


中国異聞帯における民を「キャットタワーのネコ」「家畜」と見なしており、その異常性についてかなり難色を示していた(荊軻もまた民の実情を「家畜同然」と喝破している)。人間という種を嫌う彼女だが、家畜になった人間を見るのは願い下げ、とのこと。

最終的に徹底して異聞帯の拡張を拒むヒナコに痺れを切らし、空想樹を強引に出現させて共闘を破棄。しかしそれにより更に奮起するという始皇帝に、呆れた様子で退散した。


主人公の分の解毒剤は、死んだ後墓前に供える形で取引を済ませようとしていたが、無事生き延びた為、仕方なくシャドウ・ボーダーへ潜入してこっそり置いていく形となった。

ちなみに、以前ノウム・カルデアへ潜入された際にアンカーとなっていた口紅は既に処分されており、この時にボーダーへ入り込めた理由は「共闘時に入口の保安キーが細工されていたから」とのこと。これを含む諸事情につき、シャドウ・ボーダーはノウム・カルデアでメンテナンスが行われ、その際に怪しいところが残っていないか入念に調べ尽くされた。



Lostbelt No.4 創世滅亡輪廻ユガ・クシェートラ編集

インド

インド異聞帯という環境に合わせたのか、サリー風の衣装を着用した姿で登場。

中国異聞帯では契約内容を理由に解毒剤を素直にシャドウボーダーに置いて立ち去ったことを後悔していたが、カルデア陣営の破壊よりもビジネスウーマンとしてのありかたを優先させたことについては撤回するつもりはないらしい。


相変わらずの活動方針は貫いているが、異聞帯の王に目をつけられれば文字通りの消滅を辿るため、目立った動きをすることが難しい状況だった。異星の巫女の様子を見たことでインド異聞帯そのものには早々に見切りをつけたが、仲の悪いアルターエゴの坊主こと蘆屋道満の動向を観察する為にしばらく滞在を試みる。


それでも完全に大人しくはしていられないらしく、表向きには異聞帯の王と戦う土台作りをするカルデア陣営の動きを皮肉を交えて愉しんでいた裏で、「異聞帯の王がユガの終わりに不完全な存在を消す“裁定”」によって根本から忘れ去られた「消し去られた人々の記憶」を思い出すよう現地住民に働きかけていた。消し去られた人々から以前に贈られていた物や手紙などが異聞帯の王の想定以上に残っていたのは、彼女の暗躍が絡んでいる。

思い出すことによって大切な人間が消し去られたことへの悲嘆する様子を見て満喫する彼女の趣味もあるが、異聞帯の王に対する不満分子をあぶりだすという大義名分があるためウィンウィンの関係になるのだから問題ないと想定していた。しかし、これが思わぬ形で運命を狂わせる。


キャスター・リンボが既に先手を打ってコヤンスカヤの排除に動いており、「大切な人間が消し去られたことを思い出したのをきっかけに反乱分子の活動が活発になる」という建前で異聞帯の王へこれを告げ口された。結果、コヤンスカヤは「即刻処分が必要なレベルで不要な存在」であると判定されてしまい、アシュヴァッターマンを差し向けられる。

リンボの「ありがたいお経」をもたずさえた彼に対し「ベアナックルかまして前歯全折り」して逃走に成功するも少なくないダメージを負い、また「徳が染みついてしまっている」状態では転移によって異聞帯の王の「裁定」から逃れこともできず、ヒッチハイクにてシャドウボーダーへ乗り込む形で、カルデア陣営と再び手を組む。


借りは必ず返す性格もあり、彼女からされた情報提供を兼ねたやりとりによって話が膨らみ、「異星の神の使徒は全員が空想樹を育てきることを目的にしているが、個人単位で別の目的を持っている」という陣営単位の情報や、「クリプターと異星の神の最終目的は異なる」というクリプター陣営が疑っていた情報を、カルデア陣営へ与える結果となった。


それなりの期間を共闘することになり、彼女の口から、異聞帯の王の配下である神将のうちアシュヴァッターマンだけに見られた異変に着目する事が異聞帯攻略の突破口であることを裏付けた。

既にカルデア陣営の戦力については「なかなかに手強い」「戦うたびに以前より確実に強くなっている性質を持つ」と一定の評価を下すにまで至っている。

しかし、一時的とはいえカルデア陣営と手を組んだことは、キャスター・リンボにとっては「異星への神への告げ口」の格好のダシに使えるネタであるため、最終的には現行犯だとわかる状況に陥る前にカルデア陣営の元から去った。


それとは別に、デイビット・ゼム・ヴォイドとの契約で彼を一時的にこの異聞帯につれてきており、同じ転移の契約をスカンジナビア・ペペロンチーノとも交わす。

第2部3章冒頭でベリル・ガットが思いついていた「コヤンスカヤの利用法」を、デイビッドがペペの眼前で実践することによってこれをペペに教えた形だが、その転移は1人1回限りとのこと。

その理由は「特別な支払いが必要」であるためとのことだが、「クリプターが1回しか支払えない覚悟を伴う代償」と言えば、命を確実に奪われて魂も「異星の神」のために利用され搾り取られる「大令呪」が予想されるが現状は不明である。



Lostbelt No.5 神代巨神海洋アトランティス/星間都市山脈オリュンポス編集

センシティブな作品

久々に、序章におけるカルデア襲撃時の衣装で登場した彼女。

カルデア陣営がアトランティスを進軍している段階からオリュンポスの監視をしており、姿を見せるのはオリュンポス攻略時となる。

カルデア相手に顔見せのつもりでその正体を初めて披露し、軽い戦闘行為を行った後退却したが、神殿の庭園でベリルに捕捉される。


見境の無い殺人狂である彼には商売が成り立たないとして無視しようとしたが、彼から『白紙化すらはね除けた異界常識』『星の内海に続く虚ろの道』『今も生き続けるアルビオンの竜の情報を提示されたことで交渉のテーブルに乗り、彼と転移契約を結ぶ。

そして同章の最後に契約通り彼を助け、ブリテン異聞帯に転移した。ちなみに彼女は他の異星の神陣営のサーヴァントと異なり配下ではなく、異星の神とはパートナーの間柄であったのだが、本人としては転移がビジネスの一環に過ぎなくても、今回のそれは「異星の神と敵対することが確定したベリルを逃がすもの」であったため、これを機に異星の神陣営とは決裂となった模様。


余談だが前編であるアトランティスには一切登場していない。自らを殺しうる天敵が居ることを本能的に察知していたのだろうか。


Lostbelt No.6 妖精円卓領域アヴァロン・ル・フェ編集

センシティブな作品

妖精國ブリテンの文化に合わせ、中世ヨーロッパの貴婦人風の衣装にチェンジ。曰く「今までの異聞帯は限界だったり粗末だったり閉塞していたりSFだったり、正直イマイチだったがこの妖精國は文句無し

グロスター領主ムリアンを相手に商売していたが、ブリテンに来た本当の目的は「アルビオンの竜」だった。

オベロンとの取引で在処を突き止めるも、肝心の竜は別の存在に変質して使い物にならなくなっていた。

仕方なく、構造情報だけ把握してブリテンを去ろうとするが、オベロンからさらにある情報を提供され…。


最終的に自分と友と呼んだムリアンの最後の望みを聞き入れ、それを叶える手段としてケルヌンノスの呪いで敗れる寸前のカルデアを守ると言う行動を取る。この際に引き受けた(その描写から内部に取り込んだ可能性がある)呪いを「他者を滅ぼす呪いではなく自滅する為の呪い」と呼び、「とんだ不良物件になりそう」と一人言い残し去った。



非霊長生存圏ツングースカ・サンクチュアリ編集

闇コヤン

そしてついに、決戦の時がやってくる。

急激に本拠地となる同領域を拡張することで、観測したカルデアをおびき寄せる。しかし自分自身は上記の呪いによる不調から、しばらく姿を現さず各所に配置した眷属に任せていた。


彼女は何故そんな状態で決戦を仕掛けたのか、そして誰にも予想などしようが無い明かされし真相と結末、その全てをユーザー達に突きつける事となる。


関連タグ編集

Fate/GrandOrder Cosmos_in_the_Lostbelt

コヤンスカヤ 光のコヤンスカヤ 闇のコヤンスカヤ

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