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──欲しいものを、貰うだけさ。

プロフィール

身長185cm
体重75kg
出身地グレートブリテン
特技ウィッチクラフト、服飾、ガーデニング
好きなものかわいそうなヤツ、おもしろいヤツ
嫌いなものたのしそうなヤツ、つまらないヤツ
イラスト佐々木少年
CV石谷春貴


概要

Fate/GrandOrder』第2部「Cosmos_in_the_Lostbelt」に登場する特選Aチーム「クリプター」のひとり。
第二部第六シナリオ「妖精円卓領域アヴァロン・ル・フェ 星の生まれる刻」に登場。

若いギャングの様な服装に、ポンパドール部分を切り落としたようなリーゼントヘアーと薄い顎鬚が特徴の軽薄そうな男性だが、OPで城砦を背景に口元を血で濡らしていたり、耳が心なしか尖って見える等、不気味な記号がチラつき、令呪のデザインも狼の横顔を象った禍々しいものとなっている。

カルデアに雇われたのは、特異点修復ミッションにおいて緊急事態が発生した時に備えての人員で、本来の主な仕事は脱走兵を殺す始末屋だった。また、カルデアの裏事情を理解しており、さらにはクリプターそれぞれに与えられる「大令呪(シリウスライト)」の内容やその強制発動方法まで知っている。キリシュタリアがいうには、それは特異点修復における人理保障の決定打になるものだという。

最初に名前がわかったのは序/2017年12月26日だったが、この時点ではクリプターの中で容姿以外何もわかっていない謎の存在で、ダ・ヴィンチちゃんマシュも彼については藤丸立香に何も話さず意図的にスルーし、フォウも沈黙という形で反応を示していた。
召喚したサーヴァントのクラスはルーラーだが、そもそもサーヴァントである以前に複雑な事情を持っている。ただ、彼がマスターであることに間違いはない。

人物像

異聞帯運用における苦労人としての側面

彼の担当する異聞帯は特殊な事情があり、キリシュタリアの計画においては潰さねばならない場所であった。

ブリテン異聞帯は自分たちクリプターにとっても(そして異星の神にとっても)厄介となる場所であり、その性質が星を道連れに滅ぶ呪いであることがキリシュタリアに知れると、彼から異聞帯を自滅させるよう水面下で指示された。
ベリルはキリシュタリアから「自分を騙せるし、だからイヤな仕事ほど真摯にやり遂げる」と評価されており、この計画の実行にも向いているものであった。自分の異聞帯を自滅させる行為は、クリプターとしての競争を自ら降りることに他ならず、確かにクリプターとしては「イヤな仕事」に他ならない。
そして「自分を騙すの得意」という言い回しは必然他人を騙すことにも長けていることを意味しており、ブリテン異聞帯の空想樹を処分する手段としてベリルが行ったのは、現地の住民を騙して、住民自身の手で伐採させるというプラン。

それは見事成功し、キリシュタリアの見立ては少なくともこの段階においては正しかった。
安全確保も抜かりないようで、伐採を確認した彼は、異聞帯の消滅に巻き込まれないようカイニスの助力もあり大西洋(ギリシャ)異聞帯へと高飛びを果たした。

しかし、その道のりは彼をしてかなり苦労したようであり、地獄のような状況の中で住民たちを宥めて空想樹の伐採へ誘導させる道のりは相当に険しかったと語っており、自分の異聞帯にいた「グラビティなお姫様」に目をつけられて王族全体がトラウマになっている様子。
5章introの定例会議で持ち上がったこの話題を見たマスターからはベリルが苦労人ポジションであるという意外な側面が話題になり、第6章の展開についても「空想樹を切って高飛びしたぐらいで果たしてこのお姫様から逃げられるのか」などの憶測を呼んでいる。

また、この異聞帯の事情と関連があるのか、特殊な事情を抱えた存在の扱いに慣れているようであり、「汎人類史に属さない怪物」「白紙化さえ跳ね除けた異界常識」「星の内海に続く虚ろの道」「今も生き続ける『アルビオンの竜』」というものが彼の手の内にあるという。

何故ベリルがこのブリテン異聞帯を運用する事になったかというと、これはキリシュタリアに独断で指名されたから。理由も「ベリルの故郷だから」というものであり、そのベリルからも「流石にマリスビリーでもここまで一方的ではない」とボヤいていた。
しかも(前述の特性とはいえ)世界の王になる権利を破棄させるだけでなく、「もし従わなかったら死んでもらう」と脅される形でやむなく従うしかなかったという居た堪れない(?)事情があった。

また、異聞帯の王との付き合いも、初対面直後にクリプターとしての活動を根本から覆すレベルの事態に巻き込まれており、このように他人に振り回される場面が少なからず見られている。

気のいい兄貴分としての側面

第2部第1シナリオ「永久凍土帝国アナスタシア」ではクリプター同士の定例会議に出席。
長らく不明だった彼の人物像の中で最初に明かされた一面は「飄々とした兄貴分」と言ったところで、ネガティブ思考なカドックを心配している言葉が多かった。

また、誰に対しても態度を崩さずに接しており、キリシュタリアに皮肉交じりの現況報告を行い、オフェリアにこれを咎められても、表面的に辟易するだけでどこ吹く風(もっとも、当のキリシュタリアもベリルの言い分もあながち間違いではないと彼をフォローする寛大さを見せた)。
その態度から、オフェリアからは遊び半分で活動しているのではないかとも疑われたが、本人としては死の淵から蘇ったこの状況下でそれができるはずもなく、人生においてかつてないほど真剣である。
実際、後述の理由で担当異聞帯に余裕が無いことから、第3章冒頭においては他の異聞帯が2つ陥落した事実を最も重く見ており、この時点では唯一カルデア潰しを本気で考えたクリプターと言える。座標さえつかめない彷徨海にいるカルデア陣営への即時攻撃を諦めなかったのは彼のみ。

クリプターという、大まかな目標を共有しつつもそれぞれが競争相手という自分たちの特殊な間柄については、定例会議によるとかなりドライな割り切りをしている様子で、競争力を失ったメンバーに対してもおとなしくしている限り手出しはしないという発言をしている。また、芥ヒナコが定例会議で要件だけ済ませて退席した際は、あきれ返りつつも自分たちのチームワークの状況が碌でもないことになっている発言をするなど、仲間という意識は彼なりにある言葉が聞かれた。

そして、異聞帯を陥落させられたカドックが自分を「負け犬」と称した時は意味深な反応をしており、同じく似たような経緯でクリプターの競争を降りたペペロンチーノが負けを認めていない状況には「負け犬と例えるのはペペにとってはまだ早い」と語っている。

下劣な殺人鬼としての側面

定例会議当初から、自らが統治する異聞帯では殺されにやってくる者が多い事を好ましく語るなど、フランクな態度とは裏腹に異常なまでの好戦的で凶暴な面もチラつかせていた。また、担当する異聞帯の人理は、第3章の時点では崩壊寸前の状況とカルデア陣営から分析されていた。
曰く「殺すのも奪うのも生きていてこその喜び」。その表情も普段はつかみどころの無い男という程度なのだが、笑った時の表情が、両目の幅よりも広く口を開けるという非常に不気味なものである。

加えて会議内では、カルデアの生き残りのうち“ある特定の人物”に興味を見せており、人理修復前にその人物がいた治療室に押し入った旨を述べている。
その時はドクターに見つかって追い出され未遂に終わったようだが、詳細は不明ながらもこれらの表現自体が凶悪な犯罪を匂わせる記述であることから、幾らかのユーザーからは嫌悪感を抱かれ、相当な危険人物として警戒されている。

実際その素性は、時計塔でも「狼男」として蔑まれた殺し屋にして殺人者であるようで、オフェリアには「快楽を目的とした殺人者」「人間として恥ずべき犯罪者」と嫌悪されている。
5章後編で藤丸と対峙した際も、藤丸から敵対の態度を見せられれば、それを宣戦布告と看做して準備をするのではなく、素性を知った藤丸に対してなおその警戒心を緩める言葉を巧みにかけつつ即刻殺害に走ろうとする点は、ほかのクリプターとは一線を画す。

実際のちに判明する各種活動から、クリプターのメンバーで最もヘイトを向けられている一方、(苦労人の面のみならず)各種リアクション自体は普通の人間と大差ない場面が幾つかあるため、道徳や倫理観を持たないながらもそれ以外の部分で人間性を感じさせるという意味では雨生龍之介との共通点がみられる。


一方、キリシュタリアからはそうした面も買われており、そして前述のような一見不利益しかない計画に乗ったようである。また、自身がクリプターの中でチームワークを崩壊させる要因となりうることを自覚しており、蘇生直後の白紙化地球では臆せずにキリシュタリアにそれを話している。

また、詳細は不明だが妖精たちを裏切った身であり、彼らにいつでも狙われているらしく、ちょっと居場所を示せばすぐに天罰が下るような状況下であるとのこと。

担当異聞帯内部では、彼のこの性格を裏付けるかのように、「国立殺戮劇場」という施設を持つ都市ニュー・ダーリントンに普段は身をおいている様子。

関連人物

ベリルは、キリシュタリアの環境に関して恵まれ過ぎであることを全員の中で最も多く発言している。その際、自分の担当地域が碌な状況になっていない事を引き合いに出して比べることも多い。しかし、そんな自分の窮状もキリシュタリアの計画で行っていた。
第5章冒頭ではキリシュタリアのことを「ボス」と呼び、ついでにこの計画の苦労話をしていたが、この定例会議では機能している空想樹が大西洋ギリシャ異聞帯だけになったことを彼から聞くと、1人意味深な笑みを浮かべていた。

一応年長者であるベリルはカドックの兄貴分として振る舞っており、会議での発言が真実ならベリルはカドックを本気で心配している…らしい。のちに異聞帯を落とされつつも無傷で生還したことに対して、カルデアに寝返ろうとしているのではと疑うが、本人の口から疑いを晴らされると掌を返すように元の態度に戻るという、掴みどころの無さを見せた。

1章冒頭では、蘇生以降急に彼女がキリシュタリアに従属する態度を取る変貌振りに誰よりも早く気づく。のちに2章における彼女の結末をコヤンスカヤから聞かされたときは、コヤンスカヤから「彼女は最終的にクリプターであることを放棄した」と報告されたことで、キリシュタリアへの心酔が心変わりしたもんだから女はどこまでも信用できないと言葉では茶化しているものの、カドックともども異聞帯を落とされたことに関して「身内が2人もやられた」とも発言しているため、少なくともクリプターとしての価値を認めた発言で、会議ではうまくやっていた。

同じくカドックの保護者ポジションを買って出ていたクリプター。本人同士の仲は不明。2部4章でペペロンチーノがカルデア陣営と手を組んだことについては、5章introで「これによってカルデア陣営はペペに情が移り、(ペペを殺しづらく意味で)有効な搦め手である」という「殺し合いを制するテクニック」として上々の評価を下している。
なお、ベリルから見たペペに対する評価は「真剣にさせたらヤバイ相手」「こいつの地が出るピンチがあろうものなら、それこそ世界が終わりそうな状況だろう」と評している。
なお、定例会議におけるカドックに対しての態度に関して、幾度もペペから意味深な反応をされている。

「原始的な地区」かつ「あれのどこがありえたかもしれない人類史なんだ」という場所を担当している者同士。

カドックとオフェリアの異聞帯が陥落したことでカルデア陣営つぶしを本格的に考え、嫌がらせ半分のつもりで彼女に依頼をする。奥の手とはいえ、白紙化を逃れた彷徨海にまで飛べることに驚きつつも、戦力として使えそうと判断し、殺しの趣味も合うことから彼女の機嫌取りを考えるようになる。のちにコヤンスカヤから本質を看破されたうえに商売相手とならない評価を下されてなお、巧みな交渉で自分のペースへ持ち込むことに成功し、大口の取引や転移の契約を取り付ける。

第5章前編の冒頭直前、自身のブリテン異聞帯における空想樹を切除する計画を達成した後、異聞帯からの高飛びに協力したサーヴァント。ベリルにとって、高飛びの手段は当初コヤンスカヤの協力を仰ぐつもりだったようだが、彼女の転移は一度きりであり、その前に別の者の協力で退避できたことは、願ってもない助け舟であった。

第3章冒頭の時点では、異聞帯を2つ落としたうえにいまだ無傷で活動していることに対して、カルデア勢力全体を脅威と見つつも、この者個人に対しては、キリシュタリアと共に「素人が戦場にいて無傷とかどういうコトよ」という評価を下している(ただし、魔術師としての力量と戦場での立ち回りの経験が一致しない旨の報告をされていない、非常に限られた判断材料から出た結論である)。
第5章前編の冒頭では、4つの異聞帯を落としたことについて、「名前は思い出せないが我らが誇る補欠後輩」「活きのいいマスター」とカルデア陣営全体に対してはそれなりの評価をしながらも、藤丸本人の戦闘能力が弱点であることは見逃していないようで、第5章後編で出会った際にマシュの前に立って牽制した藤丸の姿は、彼にとっては隙を晒す行為でしかなかった。ブリテンにおいては数回顔を合わせており、「マスターとしては一流」という形で評価を下している。

シールダーとして藤丸立香を護っている状況について何か思うところがある様子。また、2部4章にてマシュが感情を豊かに表現できるまでに成長したことをペペロンチーノは喜んでいたが、会話の流れからすると、ベリルがこれを知ったら自分とは異なりよからぬ反応をするのではないかとペペは懸念しているようだ。なお「フロムロストベルト」でのペペによると「随分と彼女を気にしている」らしい。実際6章では「どうあれマシュは自分の下に転がり込んでくる」「マシュは自分より先に死ぬ事がない」という意味深な内容を口にしている。

クリプターに与えられる大令呪の詳細についての秘密を共有する者同士。ただ、ベリルはマリスビリーとのみで共有していたつもりでいたが、マリスビリーはベリルの知らないところでキリシュタリアにもこれを教えている。

  • お姫様
担当異聞帯のお姫様であり、定例会議では理屈抜きに手に負えない存在と報告していた。
当初ベリルは計画遂行の上で世間知らずな彼女を利用しようとコンタクトをとったのだが、曰く「頭がお花畑にも程がある」と想像以上の箱入り娘振りに手を焼いていたという。挙句に彼女にとってベリルは人間のスパイかつ自分の住む世界を丸ごと破壊した張本人のはずなのだが、おかまいなしと言わんばかりにどこぞのヤンデレの如く惚れられたらしく、「地獄の果てまで一緒にいましょう!」というとてつもなくグラビティな言葉をかけられて、本気でげんなりしている様子。のみならず、カドックに対して「王族には気をつけろ」と念を押している。

同郷の殺人鬼。「フロムロストベルト」にて彼女の性質をまるで直接見知ったような口調で詳細に分析していた。

キリシュタリアからブリテンを任され、ベリルが言うには何もなかった土地に「どうせなら世界を壊せる者がいい」という理由でサーヴァントとして召喚した相手。その意味で確かにマスターではあるのだが、マスターとサーヴァントの関係にあるかどうかを問われれば単純にはうなずけない事情がある。
初対面でベリルを「魔女の末裔」と呼んでおり、それがベリルのバックボーンを的確に言い当てたものだったため第一印象は最悪であったが、ベリルはその性格上からりと流している。

異聞帯の王の「娘」にして三騎の妖精騎士の1人。ベリルから汎人類史の話を聞かされたことで懐き、以後多くの場面で行動を共にしており、互いに「レッドベリル」「レディ・スピネル」と呼び合う。

余談

声を担当した石谷氏は「Fate/Prototype蒼銀のフラグメンツ」にてモードレッドの声も担当している。

名前の由来

  • 緑柱石を意味する『ベリル』と腸を意味する『ガット』からと思われる。後者は殺人者のイメージとしては相応しいネーミングである。
    • ベリルの一種として『モルガナイト』があったり、英語の表記こそ違うが、イタリア語で『ガット』『猫』を意味するなどの理由から彼の管理する異聞帯には彼女が登場する可能性が考えられる。
    • また、所持しているサーヴァントがエクストラクラスの可能性もあるため担当の舞台が1部6章同様円卓関連であることが予想されるため、『円卓の騎士であるギャラハッドのマスターなのでは?』という予想もある(もう1つの予想としてアグラヴェインを推す声も多い)。元々マシュのデザインの原型が出された2006年版「Fate/staynight」ではアサシンの代わりに出す予定があったという点も影響するのかもしれない。

プロフィールについて
  • マテリアルⅧにて明らかにされたクリプター達のプロフィール。全体的に見ても謎が多いが、その内ベリルの特技に関してはそれまでのイメージと180度くらい印象の変わる記述になっている。
    • これらのデータはカルデア職員として登録されてる時の物なのか実際の物かは不明。
    • ウィッチクラフトにガーデニング、そしてブリテン。これらの要素は異世界の騎士王のマスターだった少女を彷彿とさせる要素ばかりである。そういえば5章後半の実装と共に彼女の礼装も初めて実装されたのだが…。

関連イラスト

ベリル・ガット
ベリルさん


ベ
【正装】



これは別人

ベリル五条


関連タグ

Fate/GrandOrder Cosmos_in_the_Lostbelt 人理継続保障機関フィニス・カルデア
 ギャング 外道 トリックスター 殺人鬼 
アーサー王伝説 殺戮 妖精円卓領域アヴァロン・ル・フェ

クリプター

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キリシュタリア・ヴォーダイムベリル・ガットデイビット・ゼム・ヴォイド





































































かくしてキリシュタリアからブリテン異聞帯を任された彼だったが、異聞帯に到着すると広がっていた光景はまるで更地のような島。空想樹の力で剪定事象から蘇ってもなお、ブリテン異聞帯は厄災という特有の現象にたびたび見舞われる土地であり、12000年目の大厄災が原因ですでに滅亡していた。

それでもマスターとしてサーヴァントを召喚したが、召喚されたのがモルガンだったことで運命は変わる。異聞帯滅亡の引き金になったのはモルガンが妖精郷で誰からも受け入れられず迫害されて殺されたからであり、この結末を頑として受け入れない彼女は自分が召喚された術式を即座に解析。そしてわずか数時間で解き明かした結果、コフィンなしでのレイシフトを会得した。そして、レイシフトで過去の自分宛に滅亡の未来を伝えることで、殺される結末を回避した彼女は2017年には自身の城キャメロットを中心とした妖精國を作り上げていた。
したがって、この段階でモルガンは「サーヴァントとして召喚されたがすでにサーヴァントではない」状態になっており、ベリルがマスターであることに間違いはないのだが、マスターとサーヴァントの間柄ではなかったと言える。そして、力関係で逆転されたベリルは、体裁上モルガンの夫という形で側に置かれることになったのである。
あまりにも奇異な体験であったため、定例会議でキリシュタリアにもこの状況の報告など不可能だと感じていた様子。


モルガンは妖精郷を蘇らせるべく、空想樹の魔力を吸い取ってあまたの妖精たちの蘇生に充てた結果、空想樹は枯れたものの世界を維持できる力を手にしていたことで異聞帯はすでに消滅しない状態となっていた。のちに彼女の手によって地球を崩落させる呪いが引き起こされようとするのだが、それはキリシュタリアがこの異聞帯を滅ぼそうとした懸念事項そのものであり、皮肉にもキリシュタリアがベリルをブリテンに送り込んだことで懸念が現実へと発展した。
そして早くもこの段階でモルガンはオリュンポスを攻撃する計画をすでに立てており、キリシュタリアによるブリテン自滅計画は裏で早々に破綻していた。


一方ベリルからすれば、召喚したその日にとりあえず荒野の真ん中で熟睡して、翌朝目を覚ましてみればいきなり文明に囲まれた宮殿で目を覚ました形。ベリルは到着時に空想樹の存在を確認していたため、このままだと「空想樹健在=滅亡したブリテン」という定義が残ってしまう。
そのためモルガンの手によって一度存在を消されており、宮殿で目を覚ましたベリルはモルガンの手で再現されたそっくりさん、いわばクローンのようなもの。しかし、その事実を正面から突きつけられてもまるで意に返さなかった。

それもそのはずで、その生き様は刹那的で自分の命も大切には考えておらず、生きることを面倒事と捉えつつもそれを上回る面白さがあれば張り切るタイプだと自称し、その行動指針が殺人という行為になっている。したがって人類の未来にも関心がなく、高次の存在になりたいとも思っていないため、(芥ヒナコとは理由こそ異なるが)クリプター同士の争いに興味はない。
殺しについては、それが自分なりの愛である、という内容を語っており、他の多くのメンバーとは一線を画する。会話からするにプロフィールにある「好きなもの:かわいそうなヤツ、おもしろいヤツ」というのが殺しの興味を持つ対象であると思われる。

ちなみに母親は森に棲み、消費文明を憎み天敵としている存在(ユーザーからは魔女または人狼ではないかという予想が挙げられている)だが、自分はそうでもないとのこと。仮に人狼であった場合その凶暴性から「狼男」と蔑まれてきた彼だが、まさに的を射たあだ名であったと言える。


他人からすればその認識はオフェリアの「快楽を目的とした殺人者」という報告でほぼ間違いないと言えるだろう。
キリシュタリアから非情な面・殺人者としての面も含めて買われていた彼だが、「殺すのも奪うのも生きていてこその喜び」という言葉がどの程度のものであるのか、それはキリシュタリアの理解の範疇にはなかった。

ラスプーチンからはその生き様を生粋の猟犬といわれ、クリプター陣営における獅子身中の虫であることを理解していたリンボからも危険度の大きさを知ると驚かれた。コヤンスカヤが商売さえ成り立たない相手だという評価を一度は下した原因もここにある。
極めて危険な担当異聞帯の状況も、キリシュタリアからその話を聞かされると益々乗り気になっており、またこれらの様子はカルデア時代にもそのまま当てはまっていたようで、マシュからはその行動方針を当時から全く理解されていなかった。


そして、異星の神に対して独自の策にもなっているオリュンポス攻撃計画を、他の誰にも知られないよう水面下で進めていた。

炎



具体的には、異聞帯の王の能力「ロンゴミニアドの槍」を使い、オリュンポス側の空想樹を破壊することで異星の神を降ろす器を消滅させるつもりであった。
定例会議でキリシュタリアからブリテン異聞帯の自滅計画が明かされると、まずは指令どおり空想樹を伐採した体でキリシュタリアの予定通りオリュンポスへ転がり込む。キリシュタリアから「空想樹の観測に樹同士のネットワーク形成を活用している」という報告を聞くと、これをオリュンポス破壊の手段として利用できると踏み、既に枯れていたブリテンの空想樹を燃やし、この炎を万全のタイミングでネットワークを通してギリシャ側の空想樹へ延焼させることで、オリュンポス破壊を達成。


当初の計画を完了させた彼は、ここで本来ならブリテン異聞帯へ退散する予定だったのだが、キリシュタリアがカルデア陣営に語った目的を偶然知ると、急遽更なる行動へと移し始める。

キリシュタリアの目標は、キリシュタリア以外のみなが「神」へと昇格されることで、人類としての弱さを克服するというもの。クリプターにとっても『異星の神』の束縛から解放されるため、キリシュタリアからすればベリルが裏切る理由など無いように思えていた。ベリルとしても当初は、キリシュタリアは本来殺しの対象としてはリスクとリターンが合わないことを理由に興味を持っていなかった。

しかしみなが神になれば、それは誰も普通の人間ではなくなる。すなわち気軽に誰かを殺せない世界になることを意味しており、これほど面白くない世界は無い
もし殺人を手段としてのみ用いていれば、たとえ頻繁に行うような人物であっても別個の目的があるならキリシュタリアの見立ても正解になりえたが、そうではないことをキリシュタリアは見抜いていなかった。

殺人という趣味においては共通しているコヤンスカヤからはその素性を鋭く見破られており、「敵も味方もなく殺せる相手を探す飢えた野犬」にして、「つまらないヤツは殺す」「殺していい理由のあるヤツは殺す」「殺したら可哀相なヤツを殺す」「生粋の殺人狂」と言わせるほど。
キリシュタリアに対しても「オレはクズのままでいたいんだ。偉大な自分になんて、なりたいとも思わない。」と告げたことからも自分が血に塗れた殺人鬼だと自負してる様子が伺える。

自分と相容れない目標があったことを知ったベリルは、これを完全に破綻させるべく、キリシュタリアの暗殺へ動いた。


サーヴァントも連れずに単身活動していたベリルはこの時、背後からの暗殺を回避して対峙したキリシュタリアに加えてカルデア陣営からも睨まれている状態であり、総攻撃に遭えば勝ち目は無いと思われていたが、前述の「妖精を裏切って狙われている身」であることを逆手に取り、ブリテン異聞帯の王によるロンゴミニアドの槍を"再現した魔術"を自分をビーコンにしてわざとオリュンポスへ落とさせる。
そして、キリシュタリアがオリュンポスを守ろうと術式をくみ上げるところまで計算の上で魔術に手一杯で身体的に隙だらけのところを狙って致命傷を負わせる。


ちなみにカドックに対しても、言葉通り負け犬であるなら自分の手で殺すつもりであったと語っており、当初の「敗北したクリプターだろうと大人しくしていれば手は出さない」という発言とは真逆のもので、オリュンポス破壊のタイミングを計っている間カドックを執拗に探していた(それでも「弟分」という言い回しはしていたので、カドックの兄貴分という当初の言葉は間違いではなかったと思われる)。
一方で同じく異聞帯を落とされたペペロンチーノを相手にこうした行動を一切起こそうとしていなかったため、同じカルデア陣営に敗北したクリプター同士でもベリルにとってはまったく異なる認識だったようだ。

そして、空想樹を焼却したことで『異星の神』が降りる条件を失ったと判断したベリルは、この場に割って入ったラスプーチンに対して、今この地球上で最強の存在は自身の異聞帯の王であることを主張。


しかし、ラスプーチンがベリルを明確な敵対者とみなしたことで、彼は身の危険をすぐさま感じ取り、予め取り付けていたコヤンスカヤの転移契約を使用し、ブリテン異聞帯へ逃亡。

更に、キリシュタリアを手に掛けたため、それを知ったペペロンチーノに仇討ちを決心させたことで、すなわち奇しくもベリルが評した「真剣にさせたらヤバイ」という状態にさせてしまった。

かくしてクリプター陣営が実質瓦解した今、結果的に周りに敵を作りながらの状況下で、カルデア陣営と激突することになった。


異聞帯においてはニュー・ダーリントンで数々の殺戮ショーを開きつつ、汎人類史のことを教えた結果懐かれた妖精騎士トリスタンと行動を共にしている。また、「予言の子」抹殺のためシェフィールド攻防戦に顔を出したり、主人公の身柄を狙ってロンディニウム攻防戦に関与を計るなど、いくつかの戦いで前線に赴いていた。

ロンディニウム攻略に失敗して敗走したウッドワスを発見すると、妖精騎士トリスタンに攻撃させる形で追い討ちをかける。だがこれは敗残者の始末ではなく、ウッドワスの霊基の写しを自身に取り込む目的であった。この時発動させたのはベリルの祖母が開発した魔術であったが、ベリル本人が使わなかった理由は使用者の魂が腐るためで、リスクを妖精騎士トリスタンに負わせつつ自身は霊基を吸収した結果、それまでは「自身も妖精騎士トリスタンもマシュに敵わない」とされていた戦闘能力を、ギャラハッドの霊基を得ているマシュの盾による突撃を跳ね返すほど強靭なものへと押し上げた。
この時、妖精騎士トリスタンの攻撃でウッドワスの心臓を抽出させており、霊基の写しを取り込む手段として(好みではないが)直接食べるという「近道」を行っており、2部開始時点のPVで口元が血に塗れていた演出がここで合致している。

その後も妖精騎士トリスタンとの共同戦線は続き、グロスターにおけるアルトリアとの決闘では異聞帯おなじみのマスター同士の戦いとなったが、本来サーヴァント契約していない妖精騎士トリスタンをサポートする形でマスター参加するという異例の事態になった。

のちに、前述の「生粋の殺人狂」という評判どおりウッドワスを攻撃した魔術の反動で魂が腐り始めた妖精騎士トリスタンは肉体も腐敗が進み、体がまったく動かせない状態まで腐敗したところをベリルは見捨てて去っている。他人に対して「おもしろそうか、つまらなさそうか」で判断していたベリルだが、妖精騎士トリスタンに関してはそれ以前に「終わっている存在」と最初から看做していた。

カルデア陣営との本格的な衝突はニューダーリントンで発生。妖精騎士トリスタンが引き起こした事件によりアルトリアと主人公がここの地下に閉じ込められたところを救出され、脱出寸前に出くわしている。
この地下ではベリルが半年にわたりモースの毒を人間にも罹るよう改良する実験を行っており、のみならずこれらを主人公やマシュに殺させることで良心の呵責に苛ませようとしたり、それを切り抜けて表情が曇っていなかった2人を見て「なんだその顔、見損なったぜ!それでも人理を守る正義のマスターかよ!?」と発言するなど、殺しの場数の多さを物語るかのような、お人よしの弱点を知り尽くした駆け引きや作戦を張り巡らせていたが、カルデアに同行していたペペロンチーノの策に嵌まり、全てのモース毒を自身が被ることとなった。
サーヴァントなどは引き連れていなかったが、ウッドワスの霊基の写しによりブラックウルフとして自ら戦闘参加している。ボイスの科白によると「もともとこういう家系」とのこと。

ちなみに、過去に定例会議で報告していた「グラビティなお姫様」の口調がモルガンとも妖精騎士トリスタンとも一致しないことや、同行していた頃の妖精騎士トリスタンが感知していなかった「風」によるなんらかのメッセージを受け取っているなど、水面下でモルガン陣営以外の妖精とのつながりを示唆するシーンも見られている。

以下、ネタバレありの余談

最近の章の例にもれず、2部6章前編配信時でもAP回復アイテムである黄金の果実が配布されたのだが、この時のバナーはよりにもよって彼。キリシュタリアは林檎農家とネタにされたが、彼の場合は上記の行いもあって「毒を盛られてそう」「顔面に投げ返したい」だの色々言われたりした。

・・・が、2部6章前編配信から後編のつなぎとして開催されたイベントがよりにもよってネロ祭復刻(おまけに復刻の際によくあったBOX上限の設定は無し)。見ようによっては敵に塩を送るどころか無双体制を整えさせるというギャグみたいな光景が出来上がってしまった。
前編時点で大事な後輩と離れ離れになっていて鬱憤の貯まっているマスター達はここぞとばかりに殺気を高めていくのだった(よくよく考えれば離れ離れになった原因自体は彼にはないので飛んだとばっちりである)。

2部6章前編配信直前のキリシュタリア視点の振り返りと6周年のプログラムの一つ目のマシュ視点の振り返りである2つの「Flash Back Lostbelt No.1-No.5」ともにNo.5におけるベリルの出番がカットされていたために、視聴者からは出番のカットという意味のスラングでベリル・カットと呼ばれた。

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クリプター(Fate) くりぷたー

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