人類の敵として、真実を伝えよう
止めたければ実力で止めろ。
構えろ これが最後だ
プロフィール
(FGO公式マテリアルより引用)
概要
『Fate/Grand Order』第2部「Cosmos in the Lostbelt」に登場する特選Aチーム「クリプター」のひとり。
本格的な登場は第2部第7章「黄金樹海紀行 ナウイ・ミクトラン 惑星を統べるもの」から。
カルデアの技術部顧問、ダ・ヴィンチも認める天才(異常者、とも言い換えられるかもしれない)
曰く「Aチーム唯一の不明点ないし危険人物」とのことで、この世ならざる異物を扱う異端学問「伝承科」を追放された際スカウトされたらしい。
クリプターの中では発言が少ない方でありつつも、定例会議において無気力な態度全開なヒナコと比べてマトモにしゃべっているなど、比較的協調性がある様に見える。
しかし真には誰からも理解されず、また誰のことも理解しようとしない人物と称されている。召喚予定のバーサーカーに対しても、ダ・ヴィンチが言うには、ハナから意志の疎通を期待していなかったらしい。
第2部第1章ではクリプター同士の定例会議に出席。ベリルと共に、自分達の異聞帯の状況を説明していた。
ペペロンチーノからは見識を頼りにされたようで、彼の異聞帯にある謎の存在「四角」に関してアドバイスをしている。
第3章までは他のクリプター同様に定例会議に毎回出ていたが、第5章冒頭の定例会議ではその姿を通信含めて一切見せず、さらにその事に対してなぜか誰も言及しなかった。
とはいえ第5章でキリシュタリアが、2部6章でペペロンチーノが、2部6.5章でゴルドルフが言及している事から、さすがに存在を忘れ去られた訳ではないようだ。
2部7章における活躍はネタバレを多く含むため「2部7章における活躍、描写」の項目にて。
人物像
容姿
ある種の冷徹さを感じさせる鋭い眉と紫色の瞳、やや無造作な金髪(第2部OP「逆光」のPV内では髪が全体的に下りているが、ゲーム内の立ち絵では後ろへ流し気味になっている)が特徴的。厚い胸板で、がっちりした体躯なのがうかがえる(2部7章ではそれが実際に確認できる)。
服装は横縞模様のシャツに黒いロングコート(おそらく革製)を羽織り、分厚そうな生地の黒ズボン、そして重量感のある黒のコンバットブーツと、全体的に黒で統一されている。
人物像
クリプターの一員として第2部冒頭から登場しているにもかかわらず、2部7章で本格的に描かれるまで長らく人物像があやふやで謎が多いままだったという非常に特殊な立ち位置のキャラクター。
FGO公式サイトや公式マテリアル等では、
- 人間性の乏しい冷徹な青年。無口、無感情、無表情の三無人間
- その無駄のなさからロボットのようだと表現されがちだが、その本質は「生きる為だけに行動する狩猟動物」というのが正しい(人間という枠組を外して観察すれば、とも)
- マリスビリーからは「もっとも優れたレイシフト適合者」とされ、実力もカルデアに集められたマスター候補の中ではトップだった
- だが非社交的な性格のため、チームの纏め役にはなりえなかった(本人も「妥当な扱いだな」と認めている)
等と紹介されている。
本編においても、ダ・ヴィンチの話にあった通り控えめな一匹狼といった印象で口数は少ない。表情の変化もかなり小さく、目線を動かしたり口元を少し変えたりする程度。
「費やした時間に対して意義があるかどうか」という内容の科白が、彼の口からはしばしば出てくる。ペペが言うには無駄なことを本当にやらない人だという。
2部7章で本格的に活躍する前の描写では、2部1章冒頭の定例会議にて自身の異聞帯における殺傷行為に関して、ベリルのような楽しんでいる素振りは見せないが、作業のように行っており、それを「コフィンの中では体験できない感触」と発言。
また、今の状況を「機会に恵まれている」と表現するなど、この時点でもダヴィンチの評価通り危険人物と言える部分が垣間見えていた。
そして2部6.5章でのカドック曰く「(デイビットは)先の見えない暗闇のような人かと思えば、明確に人の迷いを晴らす光になることもあったり、話が通じているかと思えば言語そのものが通じていない時もあり、それでいてコミュニケーションは円滑だったり」と、他者評価すら一貫せず二転三転しているような印象だったらしい。
頭脳面に関しては後述の通り非常に優れた思考力、洞察力を持つと思われる描写が多く、第2部4章において、突如としてコヤンスカヤの能力でサーヴァントごとインド異聞帯に現れた際は、ペペロンチーノがカルデア陣営と手を組んでいる様子を見て不可解に感じたが、彼は「不明な点は不明であることを客観視できる」ため「クリプターを裏切ったと早合点する」ようなことはなく、終始冷静に対応していた。
とはいえ、こういった冷静沈着かつドライな印象が目立つ一方で、
- 上記の「コフィンの中では体験できない感触」「機会に恵まれている」といった発言は(おそらく)「殺戮、殺傷行為」を指しているだろうが、彼がベリルと同じように「殺戮、殺傷そのものに快楽を感じている」と現状では断言できない
- 第2部4章でペペを助けに現れた際の言動や表情が演技には見えなかった(「無駄な事はやらない」彼の性格を踏まえるなら、わざわざ自らの評価や印象を上げるためだけにコヤンスカヤの手を借りてまで助けに行く可能性は低いと思われる。実際、後述のように「お友達感覚」という和やかな言葉も出している)
- 他人の性格や本質を見抜くことに長けているペペから全幅の信頼、好意を寄せられている
- 公式から配信・発売されているアンソロジーコミック「Fate/Grand Order フロムロストベルト」第1巻では、芥と距離を縮めたいと思っているペペに(言葉数は少ないながらも)物腰柔らかにアドバイスを送る、キリシュタリアが企画したパーティーにクリプターの中で唯一参加してくれる(しかもキリシュタリアに合わせてか、しっかりパーティーハットも被ったりと割とノリノリで)
等の描写もあり、「寡黙なだけで実は割と良い人なのでは?」と考えるファン(マスター)もおり、最終的に当たらずも遠からずといった結果だった。
能力
魔術師やマスターとしての能力は2部7章まで明らかにされていなかったが、それ以前でも非常に高い実力を持っていることが諸所で示唆されていた。
インド異聞帯に現れた際は(あくまでゴルドルフの発言ではあるが)「クリプター随一の実力を持つ」ことが明かされ、更に彼のサーヴァントが冠位(グランド)であることが判明している。
デイビットはキリシュタリアとは別の方向性で天才とされており、曰く人に不可能なことすら成し遂げる天才と言われている。(2部7章では自分はヴォ―ダイムほど優れた男ではないと言っていたが)
そして人後に落ちないと自負するだけの非常に優れた記憶力を持つうえ、ずば抜けた頭脳の持ち主だと思われる描写が多い。
現に定例会議の中では、カルデア陣営が潜伏するシャドウ・ボーダーの行方について、キリシュタリアのサーヴァントによる未来予知では「数時間後この世界のどこかに浮上する」と予言されていたに過ぎなかった中、彼は「シャドウ・ボーダーが虚数空間から浮上する縁が何になるかを考えれば、カルデアを襲撃した殺戮猟兵以外にありえない」事を理由に、浮上位置が(殺戮猟兵がいる)ロシア異聞帯になることを指摘した。
断片的な情報を即座に組み立て、その場で正確な結論を出せる優れた思考力があるのだと読み取れる。
そうした理論を元にした判断力に優れている彼だが、理屈に依れない状況での判断も可能である。
先述のペペロンチーノの異聞帯の「四角」についてアドバイスする際、資料だけ提供された状態であり情報不足であると前置きしながらも「その異聞帯におけるアキレス腱であり、自分やキリシュタリアならすぐ切除しに掛かるが、ペペロンチーノならば必要な物となる」と述べるなど、かなり具体的なアドバイスをしている。
その「四角」についての予測も2部4章で回答が出たが、端的に言ってしまえばその内容は「ほとんど無敵に等しい異聞帯を支配する王の力を激減するために仕掛けられた代物」で、王によって運営されている異聞帯にとっては存在すること自体が脅威になりうる、まさしくアキレス腱そのものと言える代物。
その上、王の暴走をいざという時に止めるのに必要な物でもあり、状況や場合によっては敵との共闘も行うペペロンチーノだからこそ活用できた代物でもあった。
さすがに詳細こそ言い当てはしなかったが、アドバイス内容そのものに誤りはないと言える。「四角」は、その性質上強大な力を持った異聞帯の王すら見過ごしたもので、利用しようと試みた当事者すら事前にその性質を知ることは一切不可能だった。
知ることが極めて難しい物について、情報不足であり理論に頼れないながらもかなり的確なアドバイスを送ることが出来るなど、異常としか言えないレベルの洞察力を露わにした。
また、インド異聞帯を訪れた際、主人公に対しては一切会話をせず、去り際に僅かに一瞥しただけでキリシュタリアに主人公の正確な性質と人物像を伝えることができた(と思われる)ことから、その洞察力が桁外れであることを裏付けた。
ちなみに本編外においても、2022年4月12日に発売されたTYPE-MOONエースVOL.14の別冊付録内のインタビューにて「クリプター内での戦闘力」の話題になった際、原作者の奈須きのこ氏から、
- 「単純な個人同士の殺し合いならペペが勝つ」
- 「正面からの『戦争』ならキリシュタリアに軍配が上がる」
- 「そして、そういった状況とは関係なく、何をするかわからなくて最終的に勝てるのがデイビット」
- 「3人はほぼ互角で、誰が勝つかは相性の問題」
等と語られており、詳細こそ不明だが状況次第ではペペやキリシュタリアをも上回る実力を持つことが示唆されていた。
実際、コミック版のフロムロストベルトでは、人間よりはるかに強靭なディノスを無傷で倒している。
関連人物
最終的な目的を達成するため、南米異聞帯の地にて召喚した神霊サーヴァント。
第四異聞帯で姿を見せた、外套や瘴気で姿を覆い隠したサーヴァントの正体である。
この時に彼が発した「死は喰うもの、生は捧げられるもの」という台詞が印象に残ったマスターが多い模様。
第四異聞帯は他所の土地であるからか、お互いに軽口を叩き合う程度の(良好かどうかは不明だが)やりとりをしていた。
ダ・ヴィンチちゃんの観測によると「輪郭だけならかろうじて規模がわかるけど、瘴気が濃すぎて実体を観測できない」というものであり、逆説的な形で彼がグランドクラスであることを突き止めていた。
だが、そもそも単独のマスターが冠位を保持した状態のグランドクラスを召喚し契約している事自体が異常であり、2部7章で真相が明かされるまでは「デイビットが召喚した」と作中で明言されているわけではなかった。
なので、他のクリプターで起きたように、何らかのイレギュラーが原因で結果的に冠位を保持した状態になっているのでは?と予想する声もあった。
2部7章にてデイビットとの関係性も明かされ、テスカはどの陣営に対しても肩入れ、及び邪魔をするつもりもないが、デイビットの目的が「一番当たりが大きい」ことを理由に、強いて言えばデイビットに寄った立場であるとのこと。
2部7章を読んだユーザー(マスター)の間でも、
- 「テスカは一個人の味方を決してせず『戦いという行為そのものの味方』をするスタンスであるため、サーヴァントと意思疎通をしないつもりだったデイビットにとって相性はよいだろう」
- 「互いに『邪悪』『性悪』ではないが『人類とは隔絶した死生観を持っている』ので相性は良いのでは」
等と見なされている。
実際、2部7章においても常に行動を共にしているわけではないが、いざ同行する際には割とフランクな会話をしているシーンが多い。
マシュの話から神話談義をするくらいの仲はあった模様。
5章後編では、キリシュタリアが自分の計画の後を引き継いでくれるメンバーとしてデイビットを信頼していた様子が窺える。
現に上述のようにフロムロストベルト第1巻ではキリシュタリアの声掛けにも応じてくれており、概念礼装「初詣に行こう」ではベリルと並んで凧揚げをしているデイビットも描かれている。
キリシュタリアから見たデイビットは案外フレンドリーな人物に映っていたり、「天才」という能力面以外でも割りと気が合っていたりした可能性もあるのかもしれない。
8周年記念で実装された概念礼装シャスマティスのテキストでは気さくな口調でデイビットを野外でのオーロラ鑑賞に誘い、空を眺めて互いの夢を話し笑い合ったという描写がされている。
ちなみにビジュアル的にも「金髪」「イケメン」同士という共通点がある。
デイビットの判断を理屈抜きに頼っているクリプター。
現状ではクリプターの中で最も絡みが多く、以前から親交も深かったと思われる描写が多い。
上述のように、デイビットはペペの異聞帯にある四角を「ペペの場合は維持しておいた方がいい」とアドバイスしている。
定例会議でペペが自分の異聞帯の状況の良し悪しを報告しなかったことが気にかかり、直感に従い個人的にペペの窮地を助けようとしてインド異聞帯にほんの一時だけ侵入した。「お友達感覚」という言葉が出ており、仲間意識というものが彼にも存在することがわかる(一方ペペも自分の異聞帯の状況にデイビットが関心を持ってくれていたらという期待はあった)。この時にペペに助言したアドバイス(噛み砕いて言うと「完璧な相手に勝ちたいなら足を引っ張って自分の土俵まで引き摺り下ろせ」)が、手の出しようもなかった異聞帯の王打倒への決定的な第一歩となった。
なおこの会話で、ペペの本名を何気ない形でバラした。
自分と同じ「どこが有り得たかもしれない人類史なのか疑わしい、原始的な文明を築いている異聞帯」を担当していた共通点を持つクリプター。
登場時はこの事についてベリルとそれなりに親しげに話をしていたが、互いに相手に対してどのような感情を持っていたかは不明。
一応(おそらく演出面での都合であり、仲が良いという意味合いではないかもしれないが)FGO5周年記念PVや概念礼装「初詣に行こう」ではベリルと隣り合って立っている。
また、令呪の形が非対称という共通点もある。そしてもう一つ共通点がある。(詳細は後述)
ゲーム本編での絡みはクリプター会議で顔を合わせていることくらいしかないが、フロムロストベルト第1巻では珍しく芥の方からデイビットに相談を持ち掛けるシーンがある(ちなみに相談内容は「英霊召喚について」)。
その出自故に他者との関わりを避ける芥すらもアドバイスを求めるあたり(彼は余計な詮索や口外はしないだろうという理由もあったが)、デイビットの優秀さが暗に示されている。
異常者(現在発覚しているのは敵に一切の情け容赦がないということ)という性格を持つデイビットに対して、彼女は「異星の神」とは無関係に個人的に貸しを作っておきたい程度に一目置いている様子。デイビットもデイビットで、コヤンスカヤの転移精度を計測する目的で利用していた。
順当にいけば後輩となるはずだった人物。キリシュタリア同様人理焼却から未来を取り戻した功績は認めており、決戦の後の僅かな談話では自分とは違い他者と信頼関係を築ける彼/彼女を羨むような言葉を出した。
実はとある部分で共通点がある。(詳細は後述)
カルデアの協力者。
メヒコシティに収監されていた時笑顔で「次に合うことがあれば真っ先に殺す(意訳)」と宣言した。2部7章においてそれ以降出会うことはなかったが、決戦後のテスカトリポカの発言を考えると……?
カルデアの初代所長にして、自らをスカウトした人物。
彼から『人理保障』の具体的な詳細を聞いた時、その計画を地球を犠牲にしてでも断固阻止しなければならないと判断した。
余談
声優
担当の石川氏は斎藤一に続いて2役目。
なおクリプター→サーヴァントは赤羽根健治氏(カドック、渡辺綱)と河西健吾氏(ペペロンチーノ、太歳星君、宮本伊織)という前例があったが、その逆は初となる。
名前について
- 第2部の最初に独白をしたデイヴィット・ブルーブックと名前の読み方がほぼ完全に合致している(一か所発音が違う程度)他、後述の通りブルーブックがデイビットの父親の正体の疑惑(プレイヤーからの考察で)があり、両者が関連するような場面が少なくからずある。
- 北米版FGOにおけるそれぞれの名前の綴りはヴォイドが「Daybit」、ブルーブックが「David」となっている。
- ブルーブックが銃殺された直後のシーンにおけるクリプター会議ではデイビットは欠席していた。
- ブルーブックが向かっていたネバタ州はデイビットの出身地である。
- デイビットとブルーブックは記憶力を含めて知能が高いという点も共通している(血縁関係が事実であれば遺伝の可能性が高い)。
- そしてデイビットの語源はダビデ、つまり第1部のキーパーソンであったソロモンの父親である。そのため、デイビットも2部のキーパーソンであると目されていた。
- また、彼の名前にあるヴォイドとは英語で『虚無』の事。虚無やそれに類する言葉は度々『FGO』でも用いられてきた表現であり、主に異星の巫女の特徴やアルテラの性格を評する際に使用されている。
その他
- 彼の令呪は、翼のような形をした全体像に切れ込みを入れる形で3画にしているという、かなり珍しい形状になっている。形状もさる事ながら令呪全体を見てもサイズが大きく、立ち絵などをよく見ると一部分が小指の側面にまで達しているほど。
- アニメ版バビロニアのEpisode0にて、マリスビリーの死の真相についての関連性が示唆されていた(この件についての真相は7章後半にて明かされたが、ネタバレ防止のため当項目には事前情報のみを記載しておく)。
- 該当シーンでマリスビリーに脅迫をした人物は、具体的な全身像が描かれてはいないものの、「コートを羽織った影にコンバットブーツを履いている」ことがわかる。また「5分の遅刻が珍しい」と評されており、時間に厳しい人物でもあったようだ。それらの特徴がクリプターの中で該当するのは(ほぼ間違いなく)デイビットだけであることが、根拠となっている模様。
- この時、マリスビリーを脅迫したのは(おそらく)彼に対する個人的な感情のためではなく「カルデアスを止めさせるため」であったようだ。デイビットはカルデアス、及びカルデアという組織の暗部や秘密について何か知っていたのだろうか?(2部7章にて大令呪の使用用途に関しても把握していた事が判明している)
- また、この際マリスビリーに対して銃を突き付ける形で脅迫を行ったのだが、この「銃を突き付ける」という行為が(ネタバレになるので詳細は伏せるが)ブルーブックの記録におけるとあるシーンとも類似している。
- マテリアル本にて、彼の出身地はアメリカのネバダ州だと明かされた。そこは前述のデイヴィット・ブルーブックが殺害された場所であるネバダ州空軍基地、通称エリア51がある州である。そのため、やはりブルーブック(及び彼が調査しようとした件)とはとてつもなく深い関わりがあるかと思われる。
- 他作品「ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-Rhyme Anima+」第3話ではデイビットにそっくりな人物が登場しており、視聴者からは「違法デイビット」とネタにされた。
人理修復への適性、及び考察
公式インタビューにおいて、「Aチームが主人公の代わりに単独で生き残った場合、人理修復は可能なのか」という旨の質問に対して、奈須きのこ氏が可能だと明言したメンバーはキリシュタリアとデイビットが、ギリギリのところで脱落するものとしてカドックが挙げられていた。
デイビットはキリシュタリアやカドックとは違い、基本的に他者とのコミュニケーションを取らず、そして誰にも理解されず誰も理解しないと評されており、人理修復にて重要な要素となる特異点のサーヴァントを自陣に引き入れる力に乏しいイメージがある。
一方、ペペロンチーノの異聞帯でも見せたように他者を気遣う部分もあり、デイビットの本人の能力や分析力なども併せて人理修復可能な人物と評価されたと思われる。
ちなみに、二部5章後半でのキリシュタリアの人理修復のシミュレーションの回想にてデイビットだけが登場していなかったが、週刊ファミ通の2020年8月13日号に掲載されたインタビューにて、彼は単独でシミュレーションをクリアしていた事が明かされた。
だが同時に、第2部における脅威には「耐えられない」とも回答されていた。
この「勝てない」でも「対応できない」でもなく耐えられないという表現がされていることに対して引っかかったインタビュー読者やマスターは多かったようで、デイビットの体が耐えられないのか?はたまた、精神が耐えられないのかなど謎が深まった。
「キリシュタリアなら耐えられるかもしれない、いやクリプターである時点で勝てない」という流れの回答であったことから、シンプルに異聞帯相手に戦う前の段階で倒れる可能性もある。
人理修復後にカルデア襲撃さえなければ平穏無事だった主人公の状況下でもカルデア襲撃からの逃亡がきわどいものであったことを考えれば、人理修復後に詰んでいる彼の状況下で対応するのは難しいだろう。
もしくは、異星の神が来た理由を知った時点で、勝てないことを早期に理解したり、事態に納得することを理由に、抵抗を「精神が耐えられないものである」と考えてこれを行わない可能性もある。無駄なことをしない性格である為、労力に見合った見返りにならなければ抵抗さえしないという解釈である。
あるいは、「クリプターである時点で勝てない」という表現から察するに、デイビットの心身というより「クリプターであること」自体が敗北条件なのではという考察もある。
現に第2部7章を終えた現在でもクリプター(及び大令呪等)については未だに謎が多く、まだプレイヤー視点では知り得ない情報や理由、設定を根拠にして「耐えられない」と評された可能性も否定できない。
例えば2部6章では、クリプターの証である大令呪はマリスビリーとベリル(とキリシュタリア)が保持者の意思や許可とは関係無く強制発動可能だと明かされた。つまりは、どの程度の距離が必要かは不明だが、己の意思とは関係無く遠隔爆弾同然に始末されてしまうことがあり得るのだと暗に言及された。
もっとも、もし強制発動での始末が可能だとするならば、なぜマリスビリーでもベリルでもない異星の神が大令呪を強制発動させられるのか等の疑問も生まれ、やはりユーザー視点ではまだ知り得ない何かしらの秘密が含まれている可能性は高いのだろう。
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人理継続保障機関フィニス・カルデア 黄金樹海紀行ナウイ・ミクトラン 惑星を統べるもの
クリプター(登場順) |
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2部7章における活躍、描写(重大なネタバレ注意!)
本格登場となる『黄金樹海紀行 ナウイ・ミクトラン』においては、まず6節で姿を現した。主人公が恐竜王に謁見するためにサッカの試合の休憩の合間にとある物を作るため、街で散策中に買い物をしているところに遭遇。
そして変装していた主人公に気づくと、何故か先程自身が買っていたものと同じ物を主人公に押し付け、ここで殺し合う理由は無いこと・無駄な時間をとりたくないことを理由に、道具を押し付けた真意も省略して去ろうとする。
ここで主人公からせめてクリプター達についてどう思っているのか答えるよう問われると、質問の仕方が悪いと困りながらも下記のように回答している。
- カドック:今のところ順当な成果を出している
- オフェリア:無駄死にとなった
- 芥(虞美人):当然の死だった
- ぺぺ:過去を肴に野垂れ死にした
- キリシュタリア:計画自体が失敗だった(※)
- ベリル:ただ一人勝ち組だった
そして、当初からそのつもりではあったが、(あらためて)俺一人でカルデアを無に帰そうと宣言して去っていった。
(※)だが後に自身を「ヴォーダイムほど優れた人間じゃない」と称し、「最期に無念はあっても後悔はなく、理想は実現しなかったが意志を完遂した」と独白する等、実際のところはキリシュタリアの実力や人間性を認め、賞賛しているようにも見える。
のちに9節、敵戦力の確認と称して、テスカトリポカによって捕らえられたシオンおよびカドック達の牢の前に再び姿を現す。
カドックに対しては大令呪の能力を説明し、シオンに対しては自己紹介したのち次に会うときは真っ先に殺すと笑顔で殺害宣言し、去っていく。
さらに10節にて、カルデアとテスカトリポカが相対している際、テスカトリポカから指示を受けて令呪を使用し、テスカトリポカの権能を発動させ現在と未来を入れ替えさせる。
すぐそこに迫った未来に起こるであろうORTによる大規模破壊を一足先に見せながら、自身はどう考えても人類の敵で尚且つ異星の神に与しておらず、「クリプターとしての役割を遂行する。すべてが空洞になる前に、この惑星を破壊する」という意味深な理由で地球を破壊することをカルデアに告げた。
ここからは2部7章後編のネタバレを含みます。
彼の令呪は2部4章でインド異聞帯に登場した際にすでに1画使用済であったが、その用途はORTの安置所へ征く最中に相対したカマソッソを退けるためだった。カルデア陣営が他の異聞帯を攻略するまでの1年間、自分のプランを実行するための地固めに動いていたのである。
そして保管されていたライブラリからカドックが発見した彼の素性とは、かつて時計塔の伝承科において発生した事故の唯一の生き残りだった。
発端となったのは伝承科が有する、魔術世界にとっても解析不能で地球の物質では無いとされる物体『天使の遺物』。
セム族の熱心で優秀な研究者だったある男性(名前は不明で前述の通り、彼がブルーブックではないのかと考察されている)がフィールドワークの中で『それ』を発見し、時計塔伝承科から研究室を与えられて、その監視者となっていた。
デイビットはその人物の息子で当時父親と伝承科を見に来ただけの、ごく普通の少年に過ぎなかった。(前述の主人公との共通点は「ひょんなことから魔術世界の事情に巻き込まれた元一般人」という点である)
(セム族に該当する民族には、アッカド人、バビロニア人、ヘブライ人(イスラエル人、ユダヤ人、サマリア人)、カルデア人…などが含まれる)
だがこの『天使の遺物』は特殊な条件を満たした際に起動し、周囲の者を消し去る機能があった。そしてたまたまこの時彼らは、運悪くその場に居合わせてしまった。(後日デイビットが解明したこの「天使の遺物」の起動条件は、「半径20kmにおいて、一日の死亡者数がゼロである事」という、文明圏への悪意に満ちたものだったという。)
『天使の遺物』が光った後に残されたのは、床に影の形で焼きつく親子だったものだけだった。同時に、宇宙(もちろん彼らが生きていた現代も含む)から体だけでなく親子二人にまつわる周囲の記憶や記録も一瞬で全て消え去ってしまった(FGO内でたとえるなら2部6.5章で宝具を使用した彼に近いだろうか)。
父と違い、影とは別に存在が残っていた息子だったが、この事故によって外宇宙と接触したからか自身もその力を使えるようになり、宇宙的な視点で物事が見えるようになり、思想も在り方も人類のそれではなくなっていく。
肉体の組成や記憶こそ以前と変わらないものの、それを動かすのは本人にも自覚できるほどのもはや別のモノだった。これが他人から空洞にたとえられていた理由であり、人格や行動から来る比喩などではない。
人間とは違う存在であれば、人並みはずれた洞察力や直感を扱えたところで何の不思議もない。
- とはいえ、デイビットが人並みはずれた洞察力や直感を扱えることこそ明らかになったものの、「なぜ直接見てもいないペペやベリルの最期(及びどのような行動の末に最期を迎えたのか)を上記のように評価できたのか」という、洞察力や直感では説明のつかない言動の理由は2部7章終了時点では謎のままであったが、2023年8月3日発売のファミ通のインタビューにて、「すさまじく洞察力があるだけですね。毎日5分間だけを選択して残していくという生き方をしているので、ある程度の未来予測や計測ができる」と明らかにされた。
- 高い洞察力のサーヴァントが持つスキル「千里眼」の場合、Aランク以上になると未来視や未来予測が可能になることを踏まえると、デイビットもこの領域に達している可能性があるかもしれない。
- あるいは、『天使の遺物』が発動し、元の人間:三次元の存在が、影:二次元の存在と化した結果、孔を埋めるように出現した外宇宙の端末がごとき者:デイビットは、現実の人間(三次元)を超越した視点を得た可能性があるかもしれない。
加えてこれ以降、1日の記憶が合計5分しか覚えられないという症状が出ており、当時10歳だった彼は事故以降から現在まで約2週間前後分の時間しか実感として過ごしていないことになる(そのせいか、台詞や口調がどこか子供っぽい時がある)。
- なお、2部7章開幕からおよそ1か月後の2023年3月1日に交換可能になった概念礼装『カルデアの男』にて、本来は1日の終わりと共にリセットされる24時間の記憶の中から、それに抗う彼の意志によって5分間をその日の思い出として獲得していたことが判明した。
- テキスト内で語られる通り、人はだれしも、経験した出来事すべてを克明に記憶することはできない。普通の人間では『覚えていられず、あるいはいつの間にか大部分を忘れ去った結果、残った記憶』が積み上がって成長するところ、デイビットは『己の信念と意思により、すべて漂白されるはずの宿命に抗って、残した記憶』を積み上げて成人した、という差しかない。よって、客観的・結果的に普通の人々とデイビットに変わりはない──少なくともデイビットは、そのようにして完成させた『ある人間の姿』(=今の自分)の真贋を考えない。
ゆえに彼は劇中において、終始費やした時間に対する成果を事ある毎に気にするようになっていた。これを人生強制RTA、ファスト人生とたとえるユーザーもいる。
すなわち、
- セム族(Sem)に伝わる
- 虚無(=Void)遺物が生んだ
- 最小の一日(=Day Bit)。
「デイビット・ゼム・ヴォイド」とは、そのような者であった。(上記の内容から察するにこの名前も本名ではないのだろう)
つまりはブリテン異聞帯のベリルのような所謂「スワンプマン」であるが、かつての自分との差異を意識するデイビットと、一切無頓着なベリルではかなり事情が異なる。
在り方が人類ではないなら、それは人理側の存在でもない。これではサーヴァントを喚び出す前提条件を満たさない。したがって蘇生の際に必要な「人理修復の旅」も(作中で明確な描写は無く、カドックも「あくまで推測」と前置きした上での説明だが)彼はサーヴァントを召喚せず(正確には出来ずとも)全ての特異点修復を成し遂げた。
また、そんな在り方ながらも異聞帯でテスカトリポカを召喚できたのは「自身」ではなく「土地そのもの」を活用したためである(※)。
(※)この描写から「デイビットがテスカトリポカを召喚した」「デイビットとテスカトリポカがマスターとサーヴァントの関係である」事は確定したが、「関連人物」の項目で述べた「単独のマスターが冠位を保持した状態のグランドクラスを召喚し契約している」というイレギュラーを可能にした手段や理由については本編で理由が説明されておらず、詳細は不明のままである(今後のストーリーや関連書籍等で公式から詳細が明かされた場合は、引用元を明記した上で追記をお願い致します)。
一応、ユーザー間では幾つかの予想が立てられているが、詳細を述べると長文になるため当記事では割愛する。この件の予想や考察等について詳しく知りたい方はテスカトリポカの記事を参照していただきたい。
この蘇生自体も実は他のAチームとは経緯が異なり、カドックの推測では異星の神の助けを借りていなかった模様。「人理修復の旅」が必要条件だったのは蘇生エネルギーの確保に必要だったからで、それを彼は自力で賄ったらしく、平易な言い方をすれば異星の神のお世話になってない。
自力蘇生は異星の神にとっても驚嘆すべき案件だったようで、自分と対等あるいはそれ以上の態度をもって接せられることになる。これにより異星の神は、自分の計画からデイビットを意図的に外すよう立ち回り、そんなデイビットは使徒にとってはまったく理解されていなかった。
そのため、異星の神からは蘇生の代償にあたるクリプターへの強制権や使徒の監視といった負債を与えられていない。クリプターという通称は蘇生時に異星の神から名付けられたと語られており、それにしたがうなら該当しない彼はAチームだがクリプターには属していないことになる。キリシュタリアの資料にも彼に関しては蘇生記録の記述がなかった。
この描写を踏まえ、上述のインタビューにおける「クリプターである時点で勝てない」という奈須氏の表現は、文字通り「人理焼却前にクリプターへ就任する事」自体が敗北条件という可能性が仄めかされた。
なお通常のプロセスではサーヴァントこそ喚び出せない身だが、『天使の遺物』を戦力として加えることが可能。ビッグバンで宇宙が開いた際に宇宙外へ飛んだ暗黒星の端末であり、距離にして140億光年以上ある、地球には光さえ届かない距離のモノと繫がりを持てて戦力にできるのは彼ならではの芸当。
ちなみに呼び出された影は、シナリオパートでは銀河のような色をした謎の生命体といった印象の立ち絵であり、戦闘時のグラフィックはアビゲイル・ジル・ゴッホといったクトゥルフ系列のシャドウサーヴァントで表現されている。
一度相対したカマソッソからはその仕組みをある程度見抜かれていた模様で曰く「合わせ鏡」、カマソッソとの決戦後に主人公は彼から「デイビットの戦力は敵が多いほど増える」と忠告されている。
事故前に父親から「人は本能的に善い事をしたがる」と教えられており、それが彼の行動原理となっている。仲間だったペペロンチーノやキリシュタリアはともかく、立場上敵でしかない筈の主人公に冥界行を乗り越える装備を提供したのもその想いからくる純粋な親切心と思われる。事実彼はダ・ヴィンチに「すべての元凶は我々カルデアだった、倒されるべき悪は自分たちの方だったのか?」という問いに対し「君たちは実際に人類を救った、人理焼却から未来を取り戻した。それは誇れる事だ」「カルデアは原因ではあるが、元凶は君たちじゃない」「『2017年までの人類の正義』という視点において、君たちは最高のスタッフである」「自分もヴォーダイムもそこだけは絶対に否定しない」と返答するなど最高に近い評価である。だが、そこに宇宙的視点で行動する在り方が重なった結果、彼が採った選択はORTを目覚めさせてカルデアスを地球ごと破壊することだった。
彼の言によるとマリスビリーの企図した指定(オーダー)が実現した場合、138億光年に亘り「地球人類はこの宇宙に産まれた最悪の生命体」という汚名を被るそうで「宇宙と、何より地球人類自身の尊厳及び名誉のために滅ぼさなくてはならない」と結論し、地球諸共カルデアスを破壊しようとしたのだ。
- ちなみに、この138億年とは宇宙の誕生から現在までを指す時間であり、138億光年は観測可能な宇宙と一般に誤解されているハッブル距離と呼ばれる距離である。実際に2部7章には、宇宙の範囲を138億光年とするマリスビリーの発言や、140億光年を宇宙外とするU-オルガマリーの発言も登場するため、この138億光年は宇宙の範囲を示す符号としての意味合いが強いと考えられる。つまり、この発言は「(地球を主観とした)宇宙全域から『最悪の生命体』として蔑まれる」という意味に取れる。
- ハッブル距離はハッブル時間×光速度で求められる『その時刻の宇宙で因果関係をもつことのできる距離にほぼ等しい(天文学辞典より引用)』値のことであり、観測可能な宇宙自体は光速以上で進む宇宙の膨張との関係で約464億光年あるらしい。(約930億光年との説もあるとか)
マリスビリーを脅迫したのもその為だったが、彼がその場で自殺した事で外敵になるという選択肢を奪われてしまった模様。彼曰く、自分が「人類の敵」だとしたらマリスビリーは「宇宙の敵」になるとのこと。
そしてORTを倒して自身の計画を否定し打ち破った場合南極に行けという言葉を残し、彼は自らの身を生贄に捧げた。(主人公曰く、その時のデイビットの足取りはまるで散歩に行くようなものだったとのこと)
ORT戦後、テスカトリポカの管理する死後の領域ミクトランパにて主人公と再会。
主人公はテスカトリポカに預けたマスター権、デイビットは蘇生及び時間逆行によるやり直し(少なくともテスカトリポカはカルデアの時間を巻き込んでも実行しようとした)を賭け、最後の対決を行う。この際主人公に「なぜそこまでして地球を破壊しようとするのか?」という問いに対して「おかしな事を訊く。オレとお前は同じだ、責務じゃない。やりたいからやっている。自己満足というヤツだ」「君は世界を救う。オレは宇宙を救う。人類を救うという目的は同じでも、手段が異なる以上、対決は避けられない」と返している。これが本章での「クリプターvs主人公による、互いにサーヴァントをぶつけ合うマスター同士の戦い」であり、同時に作中最後のクリプター戦。この時は両陣営の令呪がフル回復している。
そして敗北した彼は特に動揺することなく(マスターとしての実力なら主人公が上であるだろうと内心理解していた為)主人公の仲間達との絆を認め、カルデアを内から破壊する事しか考えていなかった自分と違い、新しいノウム・カルデアを立ち上げた事などを称賛し、ミクトランパの奥に去っていった。
こうした諸所の描写から、2部7章を読了したユーザーの間では、長らく謎であったデイビットの人物像は「人間の心(在り方)こそ持たず(持てず)それを自覚しながらも、人間であろうと足搔き続けた、超がつくほど生真面目で律儀な男」というべきものであると肯定的に見なされている。
ネタバレを踏まえた関連タグ
個別
生真面目 人外 宇宙 精神ショタ 記憶障害 必要悪 実はいい人
関連キャラクター・作品
- 衛宮士郎
- 『Fate/stay night』の主人公。「少年期の災害のトラウマを抱え、かつ父親の言葉から起因する信念が唯一生き延びた自身の行動原理となっている」という共通項を持つ。
- ゲーティア
- FGO第1部の黒幕。「地球白紙化を防ぐために、(強引かつ他者から理解されなくとも)自身が人類のためと信じ、取り得る手段を達成しようとした」者同士。作中においても、「他者から『鏡合わせの性質』と称される」「本人のようで本人ではない」「異形の生物を使役する」「最後には主人公とマシュ不在で一騎討ちする」等、似通った要素や描写が多い。また、上述のように名前的にも関連性があるようにも思われ、かつ第2部後期OP「躍動」のPVでデイビットの目が強調された(ようにも見えた)カットがあったため、「デイビットもソロモンと同じような千里眼を持っているのでは?」という予想もあった。
- 玄霧皐月
- ロード・エルメロイⅡ世の事件簿
- エミヤ・オルタ