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「まあいい、ここに来たのならお仲間だ。座れよ。疲れているんだろう?」

「英雄はいらない。欲しいのは戦士だけだ。誰もが戦士である世界だけだ」


プロフィール編集

真名テスカトリポカ
クラスルーラーアサシングランドアサシン
性別男性
身長180cm
体重80kg
出典アステカ神話
地域中南米
属性混沌・善・天
好きなもの銃(第1再臨)、戦士(第2再臨以降)
嫌いなもの意識する事か?(第1再臨)、血を流す気の無い奴(第2再臨以降)
ILLUST田島昭宇
CV三上哲

生存競争があるところに、喜んで参戦する。

ただしマスターに敬意を表することはせず、特別視もしない。


概要編集

Fate/Grand Order』に登場するアサシンクラスサーヴァント。レアリティは☆5。

第2部7章『黄金樹海紀行 ナウイ・ミクトラン』にてクリプターのデイビット・ゼム・ヴォイドのサーヴァントとして正式に登場し、そちらでの霊基はルーラーである。本人曰く、カルデアのテスカトリポカは「誰かさんの後釜」らしく、本来のクラスはルーラーもしくはバーサーカーらしい。


初登場の第2部4章インド異聞帯では、姿こそ煙に紛れてわからなかったがグランドクラスと推定されていた。曰く「死は喰うもの、生は捧げられるもの」という価値観を有し、アスクレピオスが検体を兼ねて引き連れていた屍者をぶつけた際はそれを文字通り食べていた(不味かったらしいが)。


後に『strange Fake』9巻にも例の焚火と共に登場した。


真名編集

no title


アステカ神話の戦神や冥界神を兼ねている主神格の1柱、テスカトリポカ

黒い縞模様と黄色い顔、喪った右脚に着けた黒曜石製の義足が特徴の神であり、アステカ語において『全能者(モヨコヤニ/Moyocoyani)』と称される彼の異名は「煙る鏡」「天と地の所有者(イルウィカワ・トラルティクパケ/Ilhuicahua Tlalticpaque)」をはじめ、作中でも多く見受けられる。


一般的にテスカトリポカと呼ばれるのは「黒のテスカトリポカ(ヤヤウキ・テスカトリポカ)」のことであるが、神話においてテスカトリポカの名を持つ神は四柱いるとされ、それぞれ赤(トラトラウキ)、黒(ヤヤウキ)、白(イスタウキ)、青(ソソアウワキ)、の四神として語られる(※ なお、同一視される神として赤はシペ・トテック、白はケツァル・コアトル、青はウィツィロポチトリとされているのだが『FGO』では、あくまで『方向性の一つ』という立ち位置であると思われる)。


まったく相手の意見を聞き入れない、残忍で冷酷な戦いの神『黒』


戦う意思ある者であれば誰であれ対等に話をする炎と未来の神『赤』


都市を守護し、休息を認め、ケツァル・コアトルをからかうのが大好きな楽園の神『青』


そうした三つの方向性が、特に理由も無く変化する。困った神格でもある。

因みに白に関しては曰く『絶対にならない』らしい(宿敵の側面だからか)。


この記事においては「黒のテスカトリポカ」について主に取り扱う。


人物編集

一人称は「オレ」

態度も見た目も現代にかぶれまくったインテリ野郎だがご安心を。戦いも大好きである。

本作において主体となる黒の側面としては「人の心が有りすぎて無い」と評されるほど酷い神だが、しかして『王権の象徴』らしく「善悪を超越する存在」として「礼節(ルール)」を重んじる、どっかの自由な文化神とは正反対の生真面目な神。一方で、ラインを超えない限りノリはいい方。


南米異聞帯でも敵味方構わずその真面目さが発揮されており、武器としてマスター権と令呪を奉げたカルデアのマスターを望み通りに蘇らせたかと思えば『試練』として突如襲い掛かっており『王の行動』に意見するならばであれど容赦せず「戦えない」と分かった瞬間迷える魂を始末した。


完璧主義でやや皮肉屋。もちろん好戦的であり、運がなく理不尽ではあるがお喋り好きなので、人を好きやすく好かれやすい。殺意のラインこそ低いが、これまでの冥界神の例に漏れず義理堅い。


銃の腕前について編集

主に十九世紀~二十一世紀の戦争を気に入っており、2017年までの近代兵器(個人武装)を「いいオモチャ」として愛でている(早い話が拳銃などの銃火器である)……しかし、使うのはド下手


一応、銃自体の問題も考えられはするが、モーションを見る限り遠距離だと5発くらい撃って1発当てるのがやっと。しかも本編ではウッカリ通り越して焼き魚の心臓と頭をそれぞれ逆ヒットさせるという始末。 そんなんだから第一再臨のモーションでは「チッ、当たらねぇ!」とヤケを起こして直接襲いかかったり、開き直って「これなら当たるだろう?」とゼロ距離で撃ったり、装填後ウッカリ誤射までしている。はっきり言ってクソエイム。この影響で「暴れん坊照準」「グランドクソエイム」「弾がatara night」などという数々の不名誉極まりないあだ名を付けられてしまっている。更に言えば前任のグランドアサシンからは「銃はやめておけ」と言われる始末である。


その結果、もはや『近距離戦』ないし『投擲』メインで使うかのように愛用の銃の上部に斧の刃がくっついているという精密性をブン投げた魔改造まで施しているのが現状だが……本人も下手な自覚はあり、更に下手であることをかなり気にしているようで、そこを指摘されるととても傷つく


最近だとあまりに過剰にイジるものだからユーザー内でも同情の声が上がっており、いわゆる『クソエイム』ネタを嫌う者も増えてきているような印象であるため、レベルアップのたびに「銃の腕前も上がればいいんだが」と愚痴っている可哀想なポカに免じてほどほどにしてあげてほしい。


好きこそ物の上手なれ』、なんて、こんな残酷な言葉があるか?



能力編集

テスカトリポカの『権能』として因果律操作に近い能力を所持しており「ルールの中で起こりうることを自在に引き寄せる」ことができる。具体的には「攻撃を受け負傷した」という事実をなかったことにしたり、逆に外れた攻撃を「当たった」という事実で上書きしたり、現在と未来を入れ替えて、望んだ結果の世界を具現化させるという、文字通り神の御業のごとき行為まで実現可能。

そもそも主神級の神霊であるテスカトリポカが英霊召喚に応じられているのも、彼がこの権能を応用して「自らが宿るべき依代を自分で作り、そこに憑依する」という過程を経ているからである(このためゲーム上では『今を生きる人類』特性を持つ)。


なんだかとんでもチートスキルに聞こえてくるが、曰く「テスカトリポカは全能であるが、万能ではない」らしく、今そこにあるもの、当然の帰結として起き得るものを使うだけで、逆に世界にないものは操れない。例えば世界の滅亡を体験させるために過去と未来と入れ替えたとしても、制約により短時間で元に戻る。しかも『今を生きる人類』として現界しているテスカトリポカは能力を駆使するために臓器を消費しているため、ストーリー後半のテスカトリポカには(最初期と比べると明らかに弱体化していた)これらの影響が出ていたのではないかとユーザー間で噂されている。


モーション中では、先述の通りに(クソエイムな)銃撃を浴びせる他に、銃に取り付けられた斧で斬り付ける、銃をブーメランのように投げ付ける、タバコを吸うと同時に背後から砂嵐を巻き起こして本人が追撃する、上空に権能を込めた弾丸を撃って雷雨を発生させるなどの攻撃を披露する。


第2再臨では、鍵爪で斬り裂く、右脚の義足で踵落としや前蹴りを放つ、黒曜石を模した光弾を乱射する、黒い竜巻に変化して敵を巻き込む、黒い太陽を模したエネルギー弾の投下などに変化する。


第3再臨では、先述した鍵爪や義足の蹴りが戦杖による刺突や打撃に変化する。


ステータス編集

マスター筋力耐久敏捷魔力幸運宝具
デイビット??????
藤丸立香AAAACB

保有スキル編集

対魔力(A)魔術への耐性を得る能力。A以下の魔術は全てキャンセル。現代の魔術師では、傷を付ける事は不可能。
陣地作成(A)魔術師として、自らに有利な陣地を作り上げる。Aランクになると『工房』を超えた『神殿』を作成する事も可能。
神性(C)神霊適性を持つかどうか。人間の体に憑依している為か、Cランク止まり。
全能の知恵(A)詳細不明。アステカ神話の全能神としてのスキルだと思われる。
戦士の司(A)ティトラカワン。意味は『我々を奴隷として司る者』。契約者に死を恐れぬ戦いを強いる。テスカトリポカと契約した者に自然死は許されず、戦いの中でその命を終えなくてはならない。その苛烈な誓約の代償として、契約者は自身の限界を超える活力を与えられる。マスタースキルの能力を向上させる。
闘争のカリスマ(A)ケツァル・コアトルが生命体の『善性』『営み』を育み、奮起させる『カリスマ』を持ち合わせているように、そのライバルとなるテスカトリポカも生命体を扇動する『カリスマ』を持っている。『悪性』『闘争』を沸騰させる攻撃的なカリスマ。致命傷を受けてもなお戦う、あるいは、死してなお戦おうとする戦士を、テスカトリポカは優遇する。
黒い太陽(EX)黒曜石に映し出される太陽。未来を見通し、万象の流れを操作する、全能神の権能。“この世にないもの”は操れないが、“この世にあるもの”であれば自在に組み替える事ができる。たとえば『勝利し、敗北する王国』があるとしたら、『敗北し、勝利する王国』と、起きる出来事の順序を変え、結論を変える事も可能。ただし、あまりにも摂理に反した操作はテスカトリポカ本人にもペナルティを与える事になる。右脚の黒曜石に太陽が映らなくなった時、テスカトリポカの神格は失われ、ただの“人間”になってしまう。
山の心臓(A)テペヨロトル。ジャガーたちの王を示す名であり、また、巨大なジャガーの名でもある。神話において、太陽と化したケツァル・コアトルの腰骨を砕いて地に叩き落とし、世界中に満ち溢れていた巨人たちをすべて喰い殺したテスカトリポカのジャガー形態にして、その外部に投影される魂の一部。

宝具編集

第一の太陽(ファーストサン・シバルバー)編集

  • ランク:B
  • 種別:対界宝具
  • レンジ:0〜999
  • 最大補足:999人


「死の国に連れて行こう。」

「風が出てきたな。山の心臓、煙る鏡、天と地を所有する者。第一の太陽、此処に死せり……!」


「祭場の生贄を用意しろ。」

「思い出せ、呼び覚ませ。始まりの世界、ナウイ・オセロトルの黒い陽を。『第一の太陽(ファーストサン・シバルバー)』!!」


本来ならルビは『ナウイ・オセロトル』、あるいは『ミクトラン・シバルバー』が正しいが、現代かぶれしたテスカトリポカによってこのような読みに。態々改名した割に、第1、2と第3再臨時の合わせて6つの宝具台詞の内、1つしかその名前を言っていない(上記に記載した第3再臨時の1つ)。


マヤ神話の冥界シバルバーと同一視される地下冥界ミクトラン、休息の楽園ミクトランパの支配者たるテスカトリポカの権能を、彼が太陽として天空にあった第一の太陽の時代(ナウイ・オセロトル)の力と融合させたもの。地上のあらゆる物理法則を支配し、万物を自身の定めた摂理に従わせるが、自身もその摂理の影響下に縛られてしまう。やろうと思えば事象の入れ替えも可能である。


――すでに滅び去った巨人たちが闊歩する時代は、冥界にその痕跡を残すのみであるため、その力を取り戻す、または地上に現出させるということは、冥界そのものを地上に出現させるに等しい。


モーション中では、砂嵐と共に死のシンボルである骸骨の意匠をあしらった巨大ロボットのような姿に変身し、背中の突起から吹き出す赤い煙に敵を包み、両手で抱え込むようにして魔力を集中させて爆砕する。第三再臨では、黒い煙と共に黒曜石の鏡を光背のごとく呼び出して、自らの権能によって地上に顕現した冥界と古の巨人達もろとも鏡からの光で薙ぎ払う必殺技として描かれる。


イベントでの活躍編集

実装前編集

カルデア購買部にて突如今までジャガーマンの仕入れていたゴッドなカカオを原料としたチョコが販売中止となり、理由としてジャガーマンは『私は悪くない。テスカんの領域からにゃいっと手を伸ばして物質転送してたのがバレたせいかもしれないけど、それつまり私のせいではない事はパーフェクト明らか』などと供述している。かの全能神の不運ぶりは実装前から健在のようである。


実装後編集

  • バレンタイン(2023年実装)『楽園の一杯』

目を逸らしたくなるような獣に心配されつつも「案外空気の読めるポカ(ひと)だよ」と信頼しつつチョコを渡しに行ったマスターだが、そこで待ち受けていたのは秘密結社の如く地下で教授のマシンを買い取って合法的にチョコを量産していたヤヤウキ・カンパニーの姿であった……(その後の結果としては関連人物の情報の通り)また、妹分のイベントでは浮かれる彼女にツッコんだ。


テスカトリ・コーポレーションの企業ブースに突如現れ、現金取引で時限性の限定商品を買わせるという人の心があるようでない商法でハワトリアの制圧を目論む謎の『黒い服の男』として登場。当開催イベントの参加条件は第1部序章クリアであり、終始身元を明かさなかった割には企業ブースのポスターにどこかで見たことあるポーズをとったオセロトルアイドルポスターみたいに貼られた第三再臨(※ 解放条件LB7クリア)がいたりなど、何かとネタの多い出店スペースであった。


  • 2023年FGO夏フェス出店「テスカトリの射撃訓練場」

女王陛下の命で相棒を引き連れ参戦。アナウンスにて「少しは銃が上手くなったよな!?」とデイビットに聞いたことで存在が確認されて、列に待機していた現地のマスター達を困惑させていた。


関連人物編集

生前編集

ケツァル・コアトル

アステカ神話における宿敵であり、在り方や価値観が真っ向から相違する犬猿の仲。向こうはマテリアル本で物凄い敵意と共に罵詈雑言を並べ立てて忌み嫌っているが、こちらも「トリ公」「覚えの悪い鳥頭」と呆れ果てている。なお、最近になって待望のケツァル・コアトルからのマイルームボイスが増え「悪い神ではない」と評していることが明らかになったが、テスカトリポカからのスタイルやラテン系に対する評価に関しての返答は、どこか『腐れ縁』のような微笑ましさも窺える。


ジャガーマン

ジャガーの神格のカケラである直属の部下(ナワル)。彼女からは「テスカん」と呼ばれている。

カルデアで再会した際は「人選を間違えたとは言わないが、賢さは意識しろよ?」と釘をさしている。因みに実装前に開催された過去のバレンタインイベントで、支配領域からにゃいっとカカオを盗んでおり、そのことが原因でカルデアのチョコ供給に多大な影響を与えたことが発覚している。


トラロック

メヒコシティに君臨する神霊サーヴァント。テスカトリポカを「兄様」と呼び慕い、彼もまた青の側面を名乗らせるほど可愛がっている妹分だが、その正体は2神を祀った「都市そのもの」であり、同一神の魂(ソウル)は宝具にて融合している。正体に由来してか「ハチドリ」と呼んでいる。


Fate/Grand Order編集

デイビット・ゼム・ヴォイド

南米異聞帯にて契約したマスター。彼は人理から外れているために土地の縁から召喚された。

基本的に別行動を取っているが、当初はバーサーカーを希望していた程度に『意思の疎通を初めから期待していなかった』マスターのため、契約上は主従だがお互い『役割』に徹して自由にやっている。それ故か近代に触れたテスカトリポカの奔放さと不運さに振り回される一面もあり、もっぱら『善い人』と評判である筈のデイビットが「(度重なる不運に対して)これもおまえの仕業か?」と言ってみたり、(恐らく)インド異聞帯に駆けつけるために支払ったタクシー代のことを誤解を生むようなアウトロー仕草に記憶したりと、ある意味では年相応に軽口を叩ける間柄となっている。


藤丸立香

カルデアで契約したマスター。第2部7章冒頭にて、死の世界に来た彼/彼女の戦いに対して「悪印象しかない」と評したが、後にその「死を嫌いすぎる」戦い方を評価し、認めている。よく考えれば冒頭で『どこの時代の人間だ?』と問いながらも握手を求める際に「『傷ひとつない戦士の手』とやらを見たかった」と言うなど、初めから知っていたかのような、未来を見通すような仕草が見えるのだが、こうした事象を操る権能をもつ故の一種の未来視が、最終再臨でのボイスに繋がってくるのだろうか。因みにクリア後にカルデアに召喚された際は、そうした死を嫌う彼/彼女に対して「オマエがくたばるその瞬間を、気長に待ってやるとするか」と、期待を込めて見守ってくれている。


イスカリ

南米異聞帯で『1年テスカトリポカ』として創られた、オセロトルの王。その魂は「汎人類史に裏切られた王」であり、その『怒り』に同情した上で、人類を滅ぼしたい復讐者の心と、民を守りたい王としての心の矛盾を見抜いている。なお、彼が『神』として奉げられることを拒否した(=『王』としての本来の生き方を選んだ)時点で彼の役割は終えたため「じゃあな」からの処理の速さ(と場の空気を読んだ弾丸の正確さ)は、無慈悲でありながらも『神』らしいシーンとなっている。


ククルカン

南米異聞帯に突如現れた、ケツァル・コアトルに憧れる翼ある蛇。当然、本編においても互いに幾度となく争い、敵視し合っている。自由奔放さがケツァル・コアトルと大して変わっておらず、本編シリアスの合間だというのに「(頭が)軽い」に対して「え?私重いのに軽いなんて」と天然を飛ばす頭トリ公加減。そのくせケツァル・コアトルの因縁を辿り、辿った上で毛嫌いしている。そして、2023年に同時実装されたバレンタインではマスターから貰ったチョコから着想を得て製造工場まで構えていたが、通りすがりの彼女の暴挙で洒落にならない被害を被る事になったのであった。


カマソッソ

異聞帯における『人類』であり、忘れ去られた人類悪。計画には邪魔だが自分やデイビットの端末でも敵わないため、敵対は避けており、買い取ったマスターの令呪の取引先として契約していた。


コヤンスカヤ

異星の神の使者であり、かつての武器の取引先。彼女の提供した近代兵器を甚く気に入ったものの無許可でコピー品を量産していた為、彼女からは「技術盗用を我が物顔でエンジョイしている傍若無人な客(意訳)」と忌み嫌われている。なお、カルデアにて光のコヤンスカヤと対峙した際はこの世の終わりのような顔をされたとのことだが、当人、アサシン同士仲良くしたいようであるし、マヤにおいてカカオは貨幣として使用されていたらしい。また、闇のコヤンスカヤに対しては元ビーストと見抜いており「日蝕同士何かと縁がある」「今からでも豹の耳にならないか」と誘いを掛けた。


U−オルガマリー

本編中において、何かしら因縁を匂わせている記憶喪失になったビースト(の眷属)。

詳細は7章後半にて判明することだが、カルデアのマスター達が「人類を滅ぼす為に」やってきた彼女を「トモダチ」として接し続けることを嫌悪しており、本編中ではわざわざ説教までしていた。


“山の翁”

先代のグランドアサシン。第1部7章において厄災を討ち果たす為に冠位を返上した上に、他にできるものがいなかった為にアサシンクラスの冠位を襲名しており「面倒くさい役職を押し付けられた」と愚痴を溢している。マイルームでは「翁さん」呼びしており、今回の一件を「貸し」にした。


ネモ

ノーチラス号関連で「戦艦を扱ってみたい」と言ってネモに商談を持ち掛け嫌がられている。

なお「青年のお前さんとは知り合い」と言っており『Arcade』のノア知人の可能性がある


ジェームズ・モリアーティ(弓)

カルデアに経営顧問がいる/いたことを知り、自分の経営顧問にならないかと持ちかけた相手。もしも契約が成立した場合、教授の悪巧みが加速しそうな、そうでもないような……結局、この契約が成立したかは定かではないが、関係自体は悪くないものを築けたようで、自身のバレンタインシナリオにおいては教授からお荷物になっていたという秘密工場をまるごと買い取り、チョコレートの大量生産ライン(ヤヤウキカンパニー)を作り上げた。のだが……(上記ククルカンの項目を参照)


高杉晋作

カルデア内における企業の経営者仲間。リアルイベント『FGO Fes. 2024』内の名物企画であるバイノーラル体験会場『カルデア・トレジャーハンティング!』において(何故か)高杉晋作の敵対勢力として現れた。どういうことだってばよ……元々バイノーラル企画はバレンタインと同様、いわゆる「乙女ゲー」っぽい雰囲気があるファン向けコンテンツなのだが、経営者としてなんだかんだマスターのことは優遇しているらしく、お互いに良質な人材を「取り合う」シーンなども見せた。


雑賀孫一

銃の使い手として名高い『雑賀』の名を背負いつつも狙撃が苦手な点、親近感を抱かれている。しかし、そんなことをあくまで「純」な目で言ってくる少女に対して、当の本人としてはどう思っているだろうか……企業イメージは大事。なお、彼女は近距離戦や銃の物量でカバーをしている。


エレシュキガル(獣)

メソポタミア神話における冥界神であり、第2部7章においてはニアミスしている。

水着になった彼女には同じ冥界を運営する者として、温泉にサウナにゲームにシューターと揃うミクトランパのドリームスパぶりをパンフレットにて見せつけている。念のために、もう一度表記するがミクトランパとは「敗けた戦士の楽園」である。流石はヤヤウキ、人の心があるようでない。



その他トリポカ編集

4色のテスカトリポカ


主神格である『黒のテスカトリポカ』以外に赤・白・青のテスカトリポカが存在する。第2部7章では、別霊基(NPC)として『青』のみが登場しており『赤のテスカトリポカ』は登場していない。


青のテスカトリポカ編集

テスカトリポカ実装1周年(昨日)


いわゆる「恐竜王」。一人称は「俺」

原始的な白装束を纏う、目つきの悪い金髪の少年。チチェン・イツァーに王として君臨している。ふだんは物憂げな雰囲気だが、神話においてのライバルであるケツァル・コアトルと同じような顔芸めいた全力の笑い顔やしかめ面も見せる。実際いざ口を開けば『黒』とそっくりなガラの悪さや価値観が顔を出し、異聞帯と人類を滅ぼす汎人類史勢力となった『黒』に対して『汎人類史の知識でミクトラン無双でもしてやがれ』と現代のラノベを思わす感想を述べて異聞帯側についている。因みに人類ではなく恐竜サイドを選んだのは「恐竜の方がカッコいいじゃんか」とのことらしい。


そんなこんなで、そこら辺にいたディノスに跨って王様ごっこをしていたところを当の異聞帯の王本人に捕まって「殺されたくなければ自分の代わりにチチェン・イツァーを統治せよ」と脅されたため、他にやることもなかったために『恐竜王』として異聞帯の王の代理となる。限られた者だけを集めた場で渋々語った事実であるため、表向きには「異聞帯の王テスカトリポカ」として活動しており、オセロトルに対しても上司のような振る舞いを見せることもあるが、実際はチチェン・イツァーを守ることしか考えていない。一応、最終決戦の際など真っ当に王の気概を見せる場面も。


なお、「青」を冠する神としてウィツィロポチトリがあげられるが、本編では選択肢により「マヤ神話におけるテスカトリポカ神をアステカ人たちが迎え入れた姿」と言われており「シウ・コアトルを武器として酷使することから、ケツァル・コアトルの敵対者として語られている」と紹介されていることから、青いテスカトリポカの方針における「ケツァル・コアトルをからかうのが大好き」な部分はもしかしたらここから来ているのかもしれない(コアトルさんにはいい迷惑だが……)。


白のテスカトリポカ編集

ケツァルコアトル


要するに『ケツァル・コアトル』と同一視されるため、曰く「絶対にならない」。


赤のテスカトリポカ編集

本編では名乗ってはいないのだが、プロフィールと第3再臨時のセリフから推測される『炎と未来を見る者』。因みに「赤」を冠する神としてシペ・トテックとミシュコアトルの説があるのだが、本編でマシュが語った「最初に生まれた赤いテスカトリポカは死と再生の穀物神だった」というセリフと第2再臨以降のセリフに名が含まれているために、シペ・トテックの説をとっていると思われる。


余談編集

  • ユーザーからの愛称

異聞帯でトラロックの兄として振る舞っていた事実と、カルデアでも健在の気のいい兄貴肌な振る舞いから、初代アニキよろしく「ポカニキ」「テスカニキ」なる愛称で呼ばれている。なお「テスカトリポカ」の名はナワトル語でtezcatl (テスカトル/鏡)、poca (ポカ/煙る)という言葉から成り立っており、従ってその名は「煙吐く鏡」を意味するために、強いて言えばポカ呼びの方が区切りとして合っていると言えるかもしれない。なお、担当絵師広報のオレ君にも定着している模様。


  • テスカトリポカ構文

所謂「テスカトリポカ思うワケ」と発言の最後に締める構文。

ファンの間では自分の意見をポカニキに代弁させたり、ポカニキが言わなさそうなセリフを言わせるというネタが主流であるが、上の部分は紛れもなく本編で言ったセリフである。第19節『宇宙樹』にて「生命と機械の境界ってヤツは、『天然と人工』、『知能のありなし』の問題じゃなく、『一度死ねばそれきりであるかどうか』なんじゃないかと、テスカトリポカ思うワケ」 ORTの性質を評する際のセリフの最後の部分が元ネタ。つまり元々はシリアスなセリフだったのだが「と、俺は思う」というシリアスな語り口ではなく、軽めの口調だった事がプレイヤーにウケてしまったのだろう。


  • 銃のモデル

銃のモデル(元ネタ)は恐らくワルサーP38どこぞの怪盗が初期に使っていたアレである。

1938年にドイツ陸軍に制式採用されたワルサー社のセミオートマチックピストルであり某有名大怪盗の孫の銃としても有名であるが、老朽化により故障しやすく、現地では「威嚇射撃8発、必中投擲1発(acht Warnschüsse, ein gezielter Freiwurf)」というジョークが生まれるほどだったという。


  • 「焚火」とミクトランパについて

えふごのいろいろ⑥(ポカとかヒッジとか)


ミクトランパとは天上13天のうち12天のテテオカンと呼ばれる領域にある楽園の一つ。テテオカンとは一説に『神々の住処』とし、四方を司るテスカトリポカス(上述した四色のテスカトリポカ)によって統治されている天界領域のことである。そして、その領域のうちの北方を司る『ミクトランパ』こそが黒きテスカトリポカの支配する『敗けた戦士の楽園』であり「テテオカンの北に向かえ」とは、即ち「ミクトランパ(敗者の楽園)に行け」という、遠回しの『死』の宣告である。


作中の見解として、この領域がどのような死者を迎えるのかは「解明されていない」という。

ただ、ミクトランやシバルバーのような地下冥界でないことだけは確かであり、この領域に招かれる魂は、なんであれ、休息に値する『戦い』を経てきた者……であるのかもしれない。ミクトランが戦士未満による「魂の浄化」を目指す場所だとするならば、ミクトランパは(勇敢に闘った)敗者を集めた上で次の戦場でやり直させるための、まさに『戦士のための休憩所』であるのだろう。


曰く、カカオを大量栽培している夢のドリームスパらしいのだが、さしずめ「焚火」は領域内の総合案内所と言ったところだろうか。ただ何にしても、スパというだけあって、静かな場所で焚き火に当たる、というだけでも気持ちが落ち着く事は間違いない(実際主人公も落ち着いていたし)。


  • ポカニキオムライス選手権

実装後、理由は不明だがTwitter上の一部ユーザー間で「#ポカニキオムライス」をつけてオムライスにケチャップでテスカトリポカと文字を書いたり、イラストを描くのが流行した。これが田島昭宇氏公式のオレ(田島昭宇氏本人とは別のアカウント)に発見され、正式にオムライス選手権が開催される事になった。優勝者には、選手権に投稿された写真をプリントしたTシャツに、公式のオレと田島昭宇氏によるサインを施したものがプレゼントされた。また、同時期にカーマの絵師であるReDrop氏がオムライスにケチャップをかけようとして盛大に外すテスカトリポカのイラストを投稿しているが本件とは無関係である。こんな偶然が起きるのも、また型月あるあるである。


  • 「7章でデイビットが召喚した」テスカトリポカについて

第2部7章後編における回想シーンにおいて「デイビットがテスカトリポカを召喚した」「デイビットとテスカトリポカがマスターとサーヴァントの関係である」事に関しては確定した。だが、以前からユーザーの間で不可解な点とされていた「単独のマスター(=デイビット)が冠位を保持した状態のグランドクラスを召喚し契約している」というイレギュラーを可能にした手段や理由については、第2部7章を終えた時点でも特に説明がされておらず、今現在でも詳細は不明のままである。


テキヤトリポカ


2023年のフェスで発表されたリヨ描き下ろしサーヴァントにテスカトリポカが居たのだが、その年のテーマが『夏祭り』だったため、頭に鉢巻&胴体に腹巻を付け、コルク栓銃を持っている見た目だった。ちなみに『FGOフェス 2023』の2日目、ショートアニメ『藤丸立香はわからない』グランドフィナーレステージにて、漫画原作者兼アニメ制作担当の槌田女史が登壇を果たし、毎回恒例の(インチキ上等の)シルエットクイズで、テキヤトリポカらしきシルエットを出題したが……


槌田「テスカトリポ……金沢さん!


このネタは翌年のフェスでもこすられており、リヨぐだ子による実写シルエットクイズとして出題されたが、正解はテスカトリポ金沢さんのコスプレをしたカノウヨシキ氏とさらに斜め上の絵面になった。このクイズが出された後のスタッフトークでもコスプレで出ないのかと言われていた。


  • 公式作家・担当絵師による裏話

『FGO』8周年インタビュー記事(週刊ファミ通2023年8月17-24日合併号より)

奈須きのこ氏と武内崇氏によるインタビュー記事において

  • テスカトリポカは当初あそこまで大物ではなかった(プロット細部を決める際、南米の勉強をしてテスカトリポカという神への理解度が深まり、更にデザイン担当の田島昭宇氏の絵を見て一気に方向転換した)
  • 第二再臨のジャガースーツは少しSFチックな、でも飾り気のないダイバースーツというイメージをお伝えした
  • 第三段階は「思いっきり吹っ飛んでください」とお願いしたら骸骨の巨大ロボットのようなデザインが上がってきた(後にそのデザインは宝具モーションに使用された)

など、テスカトリポカのデザインに関する話が掲載された。また奈須氏曰く「テスカトリポカ思うワケ」のくだりは自分で語っていてめちゃくちゃ興が乗っているから「あえて」そうしたらしい。


田島昭宇/FGOテスカトリポカラフ画集「GOD OF THE AZTECA TEZCATLIPOCA」

当書には田島昭宇氏によるキャラクターデザインをした際の裏話が記載されているのだが(※ あえて詳細は伏せる)重要な内容として先生としてはデザインに対して特に強い主張はない旨を伝えている。実際先生自身もサークルカットを描く際「(デザイン)忘れちゃった」と正直に言っているくらいの自由さ加減である。この点、創作者としては有難い反面、賛否分かれる見解な気がするのだが、現代においても様々な伝承が入り混じる、ある意味神らしいデザインだとも言えるだろうか。


  • 竹箒日記(11月29日分)

抜粋した引用となるが、テスカの最終再臨のイメージとして


絶望的な戦いの後。夜はあけ、日が昇り始めている。

敵陣営は撃退したものの、主人公は心臓に弾を受け瀕死に、

テスカトリポカも霊基消滅寸前の瑕を受け、あとは息絶えるだけ。

その上で今まで通り、のんびり話をして送り出すテスカトリポカ。


というシーンをアクターに伝えたところ、バッチリなものが返ってきたらしい。


関連イラスト編集

【第一再臨】

テスカトリポカspark


【第二再臨】

山の心臓無題


【第三再臨】

テスカトリポカ三破第一太陽


関連タグ編集

Fate/GrandOrder サーヴァント グランドクラス

インテリヤクザ 死の商人 闘神 死神

クソエイム


異聞帯の王編集

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