我が愛を目にしたな。ならばお前もローマとなれ!
プロフィール
真名 | ロムルス=クィリヌス |
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クラス | ランサー(グランドランサー) |
性別 | − ※ |
身長 | 185cm |
体重 | 73kg |
出典 | ローマ神話 |
地域 | 欧州 |
属性 | 混沌・中庸・天 |
好きなもの | ローマを愛するあらゆるもの |
嫌いなもの | 世界は浪漫に満ちている |
設定担当 | 桜井光 |
ILLUST | こやまひろかず |
CV | 置鮎龍太郎 |
※ 最高存在として概念化したロムルスは、最早生物としての特徴や地上の役職などには当てはまらない。
概要
『Fate/Grand Order』に登場するランサークラスのサーヴァント。レアリティは☆5。
既に実装されている☆3サーヴァントのロムルスと同一人物であり、彼が神に至った存在。
第2部5章後半『星間都市山脈 オリュンポス』での戦いで、大神ゼウスに対する切り札として召喚された。
グランドクラスのサーヴァントである「グランドランサー」として登場する。
その後、期間限定ピックアップ2で限定サーヴァントとして実装された。
また、カルデアに召喚されるにあたってグランドの位を返上したことも明かされている。
真名
ローマの建国王ロムルスが神格化された神、『ロムルス=クィリヌス』。
半神半人として生まれながら、最高神の一角に至った存在。
ローマではユピテル(=ゼウス)やマルス(=アレス)と並ぶ三主神の一角とされた。
「旧き支配者」としての神でなく、「未来を拓く新たな神」、ヒトが神に至ったという「人類神話」の象徴存在である。
現界にあたっては特に「文明の発展と拡大」という人類史におけるローマ文明の荒々しき事象を象徴するに至った。
人物
既に登場していた方のロムルスの一人称は「私(ローマ)」(「私」と書いて「ローマ」と読む)という独特のものだったが、こちらのロムルスの一人称はそのまま「私(わたし)」である。
ただし、ローマの父として語るときのみ例外的に「余(ローマ)」となる。
また、二人称として「我が子(ローマ)」という表現をすることがある。
体格では5cm低く、体重は約半分………顔の造形は見たまんま別物。ほんとに同一人物かと疑いたくなるほどに異なる。
聖闘士と呼びたくなるような黄金の鎧を纏い、威風堂々とした「神祖にしてローマ最高神」。
ゼウスと戦っていた汎人類史のサーヴァントたちである「破神同盟」が残した召喚術式により呼び出されたアレスの存在と、カリギュラの体を触媒に召喚された。
そのためか、体格や顔はカリギュラに似ている。
汎人類史の面々を「我が子ら(ローマ)」と呼び、グランドクラスに相応しい威容と力を持ってカルデアに力を貸してくれる。
彼の両腕は“槍”に例えられ、「時に世界を裂き、時に文明を拓き、人として人を愛するもの」というその存在の大きさは通常の霊基では到底足りず、「グランドランサー」として召喚される。
しかし、カルデア式召喚での現界にあたっては冠位を返上し、破格の存在であるものの通常のランサーとなっている。
これに対しては、マイルームで「グランドランサーのままではお前のいるカルデアに現界しえぬようだったからな」という何とも驚きの理由を語ってくれる。
最高神に相応しい堂々とした態度を崩さないが、マスターやローマのサーヴァントたちには気さくに話しかけているようだ。
自分に敵対する立場の者も受け入れ評価するなど、懐も大きい。
能力
戦闘では槍をイメージしたようなエフェクトのビームや、宝具の一つである『射殺す百頭・羅馬式』の格闘で戦う。
第2部5章においてカオスが不意に放った超光速の魔力投射にもアレスと共に反応できており、結界によってカルデアの者たちを守った。
異聞帯の王ゼウスとの最終決戦では、ゼウスが開幕たて続けに付与する強力な多数のバフを特殊スキル「最高神クィリヌスの祝福」ですべて解除するという演出がなされた。
ゼウスはギリシャでは絶対的な最高神だが、ローマ神話では「ユピテル」であり、あくまでもクィリヌスと並ぶ三主神の「一角」となる。
そのため、ロムルス=クィリヌスの「ローマ付与」の力によりゼウスの絶対性が弱まり、対等に戦える存在にまで持ち込むことができたのではと考察されている。
ステータス
マスター | 筋力 | 耐久 | 敏捷 | 魔力 | 幸運 | 宝具 |
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藤丸立香 | A | C | A | B++ | EX | A |
保有スキル
対魔力(A) | ランサーのクラス特性。魔術に対する抵抗力。Aランク以下の魔術を無効化する。現代の魔術師では、魔術で傷をつけることはできない。 |
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単独行動(B+) | 本来はアーチャーのクラス特性。マスターからの魔力供給を断ってもしばらくは自立できる能力。本来、主神にして最高神を縛り得る者は地上に存在しないのだが、ロムルスは敢えて自分でランクを下げている。 |
主神の神核(B+) | 軍神マルスの子であり、死後にローマ神話大系の最高神クィリヌスとなったロムルスは、この霊基に於いては例外的に神核を有している。本来はランク規格外だが、カルデアの召喚ではB+ランクまでに留まる。 |
神格転成(B) | 通常霊基における『天性の肉体』スキルが霊基と共に変質したもの。ロムルスは、人として生まれ落ちながら神へと至る。 |
クィリヌスの玉座(EX) | 神話大系の最高神として、地中海世界を統べる神としての在り方。『皇帝特権』が転生したスキルであり、本来であれば複数の権能を示すはずだが、本作では基本的に権能としては使用されない。 |
射殺す百頭・羅馬式(A) | ナインライブス・ローマ。後述するように本来は宝具。 |
宝具
我らの腕はすべてを拓き、宙へ(ペル・アスペラ・アド・アストラ)
- ランク:EX
- 種別:対星宝具
- レンジ:1〜90
- 最大捕捉:800人
「ならば見せよう、今ここで!」
「我らの腕は全てに届き、全てを裂き、全てを拓く。いずれ宙の彼方にさえも。『我らの腕は全てを拓き、宙へ(ペル・アスペラ・アド・アストラ)』!!」
同名の英霊が有する宝具『すべては我が槍に通ずる』と本質を同じくする大宝具。「文明の発展と拡大」という概念が宝具へと昇華されたモノ。
世界を裂き、文明を拓き、いつか星々の宙(ソラ)まで届かんとする浪漫なる両の腕は、まるで光の槍が如し――
それは森羅万象を制する人々の傲慢の顕れであると同時に、まだ見ぬ明日を夢見て進歩を続けんとする人々の煌めきの顕れでもある。
攻撃へと用いれば苛烈な破壊をもたらす。
詳細は該当記事を参照。
射殺す百頭・羅馬式(ナインライブズ・ローマ)
- ランク:A
- 種別:絶技宝具
- レンジ:−
- 最大捕捉:自身
ギリシャ神話の大英雄ヘラクレスが編み出した戦闘方法。彼の壮絶な戦いを全て見守っていた軍神マルス(アレス)によって伝えられ戦闘情報───或いは、「ヘラクレスを父とする」というロムルスにまつわる伝承が、新たな現界にあたり昇華されたもの。
流派ヘラクレス・ローマ分派。
光の槍にも似た拳閃の乱打は命なき怪物であろうと鏖殺し、星空に煌めきを迸らせる。
常時発動型の宝具。
本作ではスキルとして表現されている。
真名解放時には烈光の乱打を繰り出すが、本作では基本的に使用されない。
ヘラクレスの『射殺す百頭』は「手にした武具、あるいは徒手空拳により様々な武を行使する。」(原文)と説明されており、ロムルス=クィリヌスが使用しているのはその徒手空拳にあたるものと思われる。
すべては我が愛に通ずる(モレス・ネチェサーリエ)
- ランク:B
- 種別:結界宝具
- レンジ:1~40
- 最大捕捉:100人
愛する弟レムスを自らの手で誅した逸話を具現化させた、血塗られた愛の城壁。
空間を分断する城壁を出現させることで壁の内側を守る、結界宝具。
城壁の出現は地面から瞬時に湧き上がるため、出現位置の調整次第ではギロチンのように対象を切断することも可能。
本作では基本的に真名開放の効果は使用されないが、エクストラ攻撃時にその片鱗を使用している節がある。
ゲーム上での性能
最大HP | 13632 |
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最大ATK | 12273 |
カード配分 | A2/B2/Q1 |
スキル1 | クィリヌスの玉座(EX):味方全体の攻撃力をアップ&味方全体のクリティカル威力をアップ&〔ローマ〕特性の味方全体のクリティカル威力をアップ(3T)&敵全体に〔ローマ〕特性を付与(5T) |
スキル2 | 神格転成(B):自身に無敵状態を付与(2回/3T)&自身のNPを増やす(20~30%)&スターを獲得(10個固定) |
スキル3 | 射殺す百頭・羅馬式(A):自身のBusterカード性能をアップ(3T)&自身のスター集中度をアップ(1T)&自身に「クリティカル攻撃時に敵単体に〔ローマ〕特性を付与(5T)する状態」を付与(3T) |
宝具 | Buster:敵全体に強力な〔ローマ〕特攻攻撃〈対象の〔ローマ〕特性が多いほど威力アップ(最大10個)〉&〔ローマ〕特性を付与(5T)+味方全体の攻撃力をアップ(3T)〈オーバーチャージで効果アップ〉&〔ローマ〕特性を付与(5T) |
基本ステータスが高めでカード性能も良好だが、特徴的なのは「ローマ」特性を付与するという能力。
スキル・宝具で敵にも味方にも「ローマ」特性を付与し、さらに「ローマ」特性の味方を大きく強化する。
宝具のローマ特攻も特徴的で、自分で相手をローマにして攻撃することで大きくダメージを伸ばすことができる。しかも、相手のローマの数に応じて威力が上がっていくという今までの特攻宝具にない特徴を持つため、宝具を連打すればするほどダメージが伸びていくことのなる。
皮肉な話だが彼を最も憎む者と組ませる事でダメージは更に伸びる。
ちなみに味方側へのローマ付与は強化バフ扱い、敵側へのローマ付与はデバフ扱い。
また上記の通り性別なし扱いだが、性別限定の効果に加え始皇帝と同じく黒髭の「紳士的な愛」の追加効果対象外になる。
関連人物
生前
ローマ神話における三主神の残り2人。
Fate/Grand Order
同一人物であり、側面の一つ。
彼が持っている国造りの槍を自分が持っていないことに対しては「因果なものだ」と評している。
「ローマの栄光と影の体現者」と評しつつも、「愛しているぞ」と告げている。
この点は通常時と同じ見方である。
ギリシャ異聞帯では、彼が自分の体を触媒とすることで召喚に成功した。
発狂の原因となったディアーナ(アルテミス)を責めないことに対し、「お前は己が罪を知っているのだな」と評価している。
子どもを認知して正式に婚姻すべきと言われ、さすがのカエサルも恐縮していた。
ちなみに中の人が同じ。
契約したマスター。
彼/彼女と契約するためだけに冠位を捨てたという豪快さでカルデアに訪れた。
通常時と同じく、マスター側は神祖のローマさに圧倒されている。
彼の知るディアーナとはまた違った顔らしい。
本体から切り離されたその存在を「愛の具現」としている。
「最強の英雄」と讃えている。宝具にある通りロムルスの父とされる伝説もあるが、「父ではないが、我が父が如き男」と呼んでいる。血縁上では叔父に当たる。
なお、ヘラクレスはローマと縁が深い英雄である。有名な逸話としてコンモドゥス帝がヘラクレスの化身を名乗り、彼に扮してコロッセオで無双したという物があり、もし彼がサーヴァントとして召喚されたとして、『射殺す百頭・羅馬式』を使うかどうかは不明。
軍神との繋がりから妹のようなものと認識している。しかし、ロムルス=クィリヌスは文明そのものとも言える存在だからか殺そうとしてくるらしい。
そんなアルテラに対して、どこで知ったのか「ヤンデレか、これが」とコメントしている。
圧政を敷いたローマと戦ったことで有名な女王であり、サーヴァントとしてはローマ特攻のスキルを持つ。ロムルスからは「その怒りこそ私の罪だ」と評されている。
余談
- グランドランサーでありながら槍を持っていないと突っ込まれる事があるが、宝具を見る限り自分自身がローマの礎になった=国造りの槍と同一視された事が要因なのではないかと思われる。この他、人への愛を貫くからランサーというロマンあふれる説もある。
- またロムルスは「国造り」という、英霊どころか並みの神霊でも持ち得ない「大権能」を有している事から、ファンからはグランドランサー候補として度々名前が挙がっていた。
- 通常版のマテリアルにおいても「神性スキルの代わりに皇帝特権スキルを選んだ」という意味深な書き方をなされている。
- ゲーム公式アカウントで公開されている宝具動画だが、普段は弱点を突けるクラスのエネミーが仮想敵になるのに対し、ロムルス=クィリヌスの場合は史実においてローマに敵対していたブーディカとスパルタクスになっている。
- 実装以前にアーサーの幕間の物語にて、オジマンディアスが「クィリヌスなりしロムルス」と言っている。
- 鎧の形状とCVから「黄金聖闘士」と評される事がある。
- 尤も彼が声を担当した聖闘士のモチーフになった星座の更に元ネタとなった英雄は敵サーヴァントとして登場しているのだが……
- 他にも彼が登場したギリシャ異聞帯には牡羊座、牡牛座、蟹座、獅子座、乙女座、天秤座、蠍座、射手座、水瓶座、魚座と黄道十二宮関係者の過半数が登場している。
- 第三再臨の鎧はまさに神聖衣と言ったデザインだが、翼や足の裏から魔力を放出して飛んでおり、ロケットのブースターのような印象も受ける。それは十二神の本体が宇宙船であり、ロムルスが彼らと同格以上の地位に上り詰めた事が影響しているのではないかと推測される。元になったロムルス自体、オリュンポスの神々の血を引くサラブレッドだった訳であるが。
- その姿は地球全土に版図を広げ、やがて宇宙の彼方へ旅立っていく子供達の未来を暗示しているかのようである。実際、宝具名もそのような意味合いが込められている。