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星を覆う大海の向こう。

宇宙(ソラ)の海さえ渡らんとする大いなる方舟。

それは世界の事象そのもの。曰く、全能の大神と―――

概要

ロストベルトNo.Lostbelt No.5
分岐基点時代B.C.12000?
異聞深度A+
場所大西洋
キーキャラクター唯一蘇るはずだった青年
クリプターキリシュタリア・ヴォーダイム
章クリア報酬概念礼装「共に
シナリオ担当非公開

ストーリー

汎人類史より裁断された4つの異聞帯。

そして神代より続く絶海を突破したカルデア一行が目の当たりにしたものは、宇宙へ伸び上がる空想樹と、大神の威容を示すようにそびえる巨大な浮遊都市だった。

—————オリュンポス。

ここは至高なりし神々の座にして、空の海さえ渡らんとする大いなる”星間都市”。

第5の異聞帯の中枢となるこの地で、人と神、そしてマスターとクリプターの、決戦の幕が上がる。


ゲームにおいて

Fate/Grand Order』における、第2部「Fate/Grand Order - Cosmos in the Lostbelt -」第五シナリオ・後編。副題は前編から通して「神を撃ち落とす日」。配信は2020年4月9日。


前編と同様に敵や味方のNPCサーヴァントが「クリロノミア」による特殊バフを持っているのが特徴。さらに今回はマシュもその恩恵に預かれる。

また、サポートがNPC固定orマシュをスターティングメンバーに入れる、あるいはその両方の制限がかかるボス戦が多い。

そのため、自前の戦力によって攻略難易度が大きく変わる事になる。


この章でクリプターとの戦いである第2部は、大きな節目と転換期を迎える事になる。


登場人物


破神同盟


その他

カルデアが到着する前に退場している。


特徴

第五異聞帯・ギリシャ中枢

カルデア陣営は、異聞帯の中枢を取り囲む海域であるアトランティスに潜入した当初、中枢である都市オリュンポスの所在地を、サーヴァントから集めた情報から「海に開いた大きな“虚ろの穴(ビッグホール)”の中央を貫くように伸びている空想樹の頂上」と結論付けていた。


しかし、海域を突破して空想樹へ近づいてみると、今まで見ていたこの空想樹が蜃気楼であることが判明する。

当然、蜃気楼を土台に都市があるはずもなく、逆に虚ろの穴からはるか降りた地底に都市部があることに気づく。かくしてカルデア陣営は、オリュンポス・そして空想樹の本体をついに捉えた。宇宙(ソラ)へと伸びる空想樹を抱える巨大な浮遊都市、それは宇宙(ソラ)の海をも渡ろうとする星間都市の姿だった。

横へ広がる都市エリア、すぐ上方に見える金属状の構造物、さらに上に見える結晶で出来た高い山脈、その全てを上回る高度に空想樹の本体が見えている。


アトランティスでも到着直後にオデュッセウスからの熾烈な総攻撃にさらされたこの異聞帯であるため、中枢部の警備が当然甘いはずもなく、ゼウスの大雷霆によりいきなりストーム・ボーダーごと撃墜されそうになるという過酷なスタートを切った。


クリプター達に言わせると「下手をすれば汎人類史よりも繁栄している文句なしの人類史」の評判どおり、繁栄を極めた都市を象徴するかのように「誰も彼もが笑顔でいる」環境。幸せかつ充実した日常を過ごす住民たちであるが、ただしその日常会話にはごく自然に神々への感謝の言葉が当たり前のように含まれる。

都市の見た目は汎人類史にかなり近く、いわゆるステレオタイプの未来都市に近い。

発言者のカイニスに言わせるとこれを「気色の悪い都市」と評しており、理想郷であることや笑顔で神々に感謝する事が当たり前の価値観と肌が合わないものと思われる。

また、神々は千差万別であることを許すため、他人と相違点が大きい者を卑下するような差別もない。


追放されたアトランティスの民に見られた驚異的な身体的特徴に加えてさらに、住民は視野の広さを含めた知識レベルも高い事が窺え、空想樹と異聞帯のことを一般住民が当たり前のレベルで知っている。

都市の発展も、全エリアの端から端まで余すことなく行き届き、それが数千年という単位で「変わらぬ豊かさ」を保ち続けている。テオス・クリロノミアの完成度もアトランティスのそれに増して優れており、人々は神々から直接殺害の標的になった場合以外ならたとえ死んでも蘇る身体を手に入れ、老化さえも起こらない。


しかし言い換えるなら子供の時点でそうなれば大人に成長することもできず、時が止まったまま幸福に生き続けることを強制されており、いつまでもいつまでも昨日と同じような明日が来るが、変化に富んだ明日は永遠に来ない。


高層ビル群の中には「物質増産塔」が数々存在しており、デメテル神が「アンブロシア」を授けるため、人々は争い・恐怖・飢餓・病気・怪我・痛み・死、そして労働からも解放されている。ちなみに神々が統治する影響で学問や芸術が奨励されており、大学も基本そのためにあるようだ。

民が幸福という共通点のある中国異聞帯と比較した場合、技術を市井に行き渡らせながらも諍いが興っていない事が決定的な相違点であり、それはもはやユートピアという想像さえ超越した世界である。(ホームズ曰く、「概念としては天国、死後に至る天上の楽園に近い」)


余談だが、実装と同時に「悠久の実」という再臨素材が追加された。

説明文についても、「食べた者は不老不死に等しい存在となる」という効果と同時に「神々の永遠の僕となる事を意味する」という、前述の住民の特徴と一致する内容であり、

悠久の実もアンブロシアの一つかも知れない。


しかしそれでも外敵から身を守るため「」だけは存在する。

神々から命令があれば、一般市民でも魔力で武装することで、英霊と同格かそれ以上の魔力と戦闘力を持つ。そして、アトランティスの警備がそうであったように、ここもまたカルデア陣営が潜入すれば偽装も見破り即座に臨戦態勢へ入る環境である。


それに加えて、空想樹の存在がで周知されていることからもわかるように「カルデアは異聞帯を潰してきた」ことを市井のレベルで認知されており、したがってこの都市は、北欧異聞帯攻略後に懸念していた「一般市民が問答無用で襲ってくることのありうる地域」。

神々の監視も桁外れであり、ゼウス神は住民や通行人のすべての発言をそれぞれ区別して逐一チェック。故にエリアのほぼすべてが巨大な盗聴器のようなもので、下手な侵入者が忍び込んでもふとした会話が原因で位置情報も即時把握され、上記の手段などでたちまち排除されることになる。


さらに死んでも蘇る人々という特徴が加わることで、この都市は事実上「いつどこからでも出撃してくる不死身の兵団」に覆いつくされているに等しい。


こうした状況下なので、幸福な世界を滅ぼすことになる心理的負担の重さを心配している余裕など無い戦場であることをアトランティス以上に覚悟しなければならない。カルデア陣営の探索は、異聞帯におけるアトランティスの文化を参考にダ・ヴィンチが作り上げた「現地住民に偽装する魔術礼装」を用意するという異例の準備から始まった。基本的な情報収集さえ命がけになるであろう、というこの懸念は上記の監視体制で想像以上の的中を果たすこととなる。


この異聞帯が発生した「汎人類史との決定的な分岐点」についてだが、大きな違いはアトランティスで機械として動く神「オリュンポス十二機神」を見ている通りである。


機械で出来たこれらの神は、宇宙の彼方より飛来した存在であり、原初のカオスの裔であり、支配の証クロノス゠クラウンを擁する。宇宙から飛来したといっても、機械で出来た異星人の類ではなく、それはほかの宇宙から飛来した超文明の機構。


歴史的には、原初であるカオスから生まれた神々が、その後に起こった最初の大戦「ティタノマキア」を経たところまでは別段変わった点は無いのだが、分岐点となる14,000年前(BC12,000)にセファール対オリュンポスの神々による大戦「レウコスマキア」が起こったことがポイント。


さらに、次の「ギガントマキア」は、汎人類史では最後の大戦であり神々が人の英雄の助力でギガースに辛勝したとされるが、この世界では「機神の体」を維持した神々が、その力でギガースを瞬時に殲滅


そして、アトランティスで明かされていた神々同士の戦いである「人間に対する完全支配と共生のどちらの立場を取るか」で二派に分かたれた「オリュンピアマキア」というこれまた異聞帯独自の大戦を経て、完全支配派の勝利で今に至る。

アトランティスでは島を構成する物質に混じっていた機械こそが、敗れ去った共生派の神々の残骸である。ちなみにアトランティスでポセイドンが完全支配派して存在したのは、敗れたために罰を受け、神核を書き換えられて防衛マシンにさせられたため。


こうして神々は、機械のボディによる強大な力を持ち続けたことで、神代は衰退せず、軌道大神殿「オリュンピア゠ドドーナ」に神々は住んでいる。


しかし、ここで「超文明の機構である機械がなぜ神であるのか」という一つの疑問が浮かび上がる。


これらの機械をもともと作り出した知性体がかつて存在したのだが、絶滅したばかりか、その宇宙自体も死に絶えていた。そこで、生命を乗せないまま無意味な開拓へ送り出されたのち、旗艦たるカオスがその機能をほぼ消費したことで、地球の存在するこの宇宙へと辿り着く。


この宇宙は生命に溢れていたが、自分たちを受け入れる土壌を持つ惑星は数万年見つからず、ほとんどの艦が失われる。もはや諦めかけたその時、長い長い航海の果てに地球という適合地に到着。そして現地の人々が、これらの機械に名を与え、ただの機械だったはずのこれらに人格があると考え、貴重な存在として崇拝されたことで、本来存在しない機能である「歓び」を知り、本当に神として振舞うようになった。


既にゼウスは、何を犠牲にしてもオリュンポスとそこに住む人類を護ると決めており、越権行為と知りながらもほかの艦=神々全てを支配する方針へ動いた。こうして支配を為したゼウスは、たとえ他の神が撃墜されようとも、その権能を自分が行使できる存在となった。そのため、何かあってもゼウスが最後のバックアップとして機能する。


ここまで神々を支配した背景にあるのが、前述のセファール襲撃。存在そのものは認知していたが、地球に来ることはゼウスの想定外であり、ましてセファールが「時間を重ねるほど・文明を破壊するほど規模を大きくする」という性質を持っていたため、一切の猶予が無いと判断し強硬手段に出た結果、撃退に成功。その越権行為は、ゼウスが唯一「人にとっての神」になっていたことの証明でもあった。


しかし、ゼウスはほかの神と違って戸惑いがあった。なぜなら開拓へ送り出された目的が、「到着先の繁栄」ではなく「もといた母星を再生させること」だったので、それに背く「現地で崇められる行為」を完全に受け入れてはいない。


したがって、最終的には地球を脱出し、母星再生のために再び宇宙へ旅立ち、さらにその際にオリュンポスの民を見捨てることまでが確定されている。オリュンポスの民は、停滞したしかし完全な理想郷を享受しつつも、その全てを神々に完全に依存しているうえ、住民が誰も第一次産業に関わっていない以上、神々がこの地を離れれば生きるすべはない。誰も知らされていないが、その楽園はある日突然急転直下することが決まっている。

原初の父であるカオスの方針であり、ゼウスといえどこれには逆らえないらしい。その証拠として、本来の旗艦であるカオスは地球には降り立っていない。


方向性こそ限定されてはいるが「人々にとって確かな理想郷」であった中国異聞帯とは違い、理想郷としてはよりレベルの高いはずのオリュンポスは人々にとって神々離脱の時が来るまでの「愛玩」の場でしかない。


アトランティス同様、大気に満ちた魔力の濃度も高く、特にここでは第七特異点を上回るとされている。

前編のクリア報酬の概念礼装「アルゴノーツ」が、ただサーヴァントたちの帰還を祝うことさえ夢想の絵画であったことからわかるように、実際はここに辿り着くまでに現地で加勢したサーヴァントたちを全て失っている。したがってカルデア陣営にとっては敵の姿勢に容赦がないことは経験済だが、何とか先行してこの都市にたどり着き潜伏しているサーヴァント達も同じ攻勢にさらされており、武蔵が把握していた"隠れ家"は尽くもぬけの空で、一体何騎が生き残れているのかも定かでは無い。


それだけでなく、神々の手で霊脈が徹底的に管理されているため、カルデア陣営はアトランティスに続いてここでもサーヴァントを新規召喚できず、事実上の常在である武蔵ホームズに頼りきりになる事を余儀なくされた。


なお、この異聞帯の空想樹はすでに完成しているらしく、地球圏の8割を覆う超大規模なものでキリシュタリアは大神ゼウスがこれを「アトラスの世界樹」と命名したと明かす。また、上空を覆っている「空想樹の樹枝」の発生源でもあるほか、既に他の異聞帯にある空想樹が天幕と繋がっていない様子から、カルデア陣営にとっては事実上唯一の攻略目標となっている。


ちなみに、クリプターのうち2が事実上の敗走によってここに流れ着いており、彼らはクリプターの権限がなくなったとはいえ大令呪を有している。さらに、もう1人が特殊な事情でここに身を寄せているため、キリシュタリアを含めれば敵対するマスターが4人いるという前例のない異聞帯となっている。

ただし、キリシュタリアの方針からクリプター達は一致団結しておらず、それぞれが独自に動いており、ある意味ではバトルロイヤルとしての聖杯戦争の特色が強く出てている。


関連イラスト

キリシュタリア・ヴォ―ダイム神を撃ち落とさん

「見てたかな、みんな。」無題


関連動画


関連項目

Fate/GrandOrder Cosmos_in_the_Lostbelt FGO 異聞帯

大西洋 ギリシャ神話 神の国 理想郷 オリジナル神話 SF スーパーロボット大戦 不老不死 オーバーテクノロジー/ロストテクノロジー 人類愛


外部リンク

公式振り返り企画『Road to 7』

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